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アメリカの供給したTOW対戦車ミサイルを使用するシリアの反政府勢力メンバー

◆5月13日

 アメリカの最近の動向を見ると、東アジアを除いては中東でもヨーロッパでもおかしな動きをしてきていることが分かる。要するにかつて、自分達の敵だった勢力に対し、支援するようなことをしているのだ。リビヤやシリアでのアルカイダ系イスラム過激派への肩入れ、ウクライナでのネオナチ系で出来ている臨時政府への肩入れ。その不可解な姿勢に対する分析が以下の論文である。長いので2回に分けて掲載することにする。

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●アメリカの変貌:アルカイダとナチスを支援  -その1-
http://www.globalresearch.ca/america-has-switched-sides-now-backs-al-qaeda-and-nazis/5381716
【5月11日 Global Research】

●なぜアメリカは敵だった存在の側についたのか?

 アメリカは第二次世界大戦ではナチスと戦い、2001年以降はアルカイダと戦ってきた。しかし、信じがたいことだが、我が政府は同盟する側を変更した。ウィリアム・ブラムは以下のように書いた:

 リビヤでもシリアでも、そして何処でもアメリカはアルカイダ・タイプのグループの側についていた・・・

 ウクライナでは、アメリカはネオ・ナチの側に付いている。鉤十字様のシンボルを掲げてパレードをし、ユダヤ人、ロシア人そして共産主義者の死を呼びかける者たちの側に付いている。彼等は5月2日、オデッサの労働組合会館で大勢の人々を殺し、何百人も病院に送った。これらの犠牲者の多くは、炎と煙を避けようとして叩かれ、射殺されたのだ。救急車は負傷者のところに来る前に阻止された。この深刻な出来事を取材しよう努力したアメリカの主流メディアが存在するならば、見つけてみて欲しい。

***

 イスラム主義過激派とナチスのパートナーであるオバマは七つの国家に対し戦争を仕掛けてきた。誇張に聞こえるかもしれないが、事実である・・・


●アルカイダを支援

 アメリカは、カダフィ政権を打倒するために姿勢を変えて、リビヤでアルカイダを武装させ支援した。これは実際にはリビヤにテロリストの安全地帯を作り出すことになってしまった。

 同様のことがシリアで起きている。シリアの反政府勢力は主にアルカイダであり、アメリカはこれらのテロリストを何年も支援してきている。実際、ウォール・ストリート・ジャーナル紙やナショナル誌その他の情報誌でも指摘されたように、アルカイダの勢力はシリアの反政府勢力の中では唯一勢力が増大しているのだ。

 
●シリアの反政府勢力メンバーらは:

■アメリカの国旗を焼いた
■Tアメリカを攻撃すると脅した
■「アサドの次はアメリカと戦う」と語った
■「ここで聖戦を始めたが、アルカイダの旗がホワイト・ハウスの上に掲げられるまで戦いは終わらない。彼等に資金を投入せよ、あなた方はそれを常にしてきただろう?例えばアルカイダのために」
■シリアのイスラム過激派の一人は、反政府勢力は「9・11のイデオロギー」を持っている、と言っている
■実際、彼等はビン・ラディンを称える歌を歌い、9・11攻撃を祝っている
■そして彼等は、キリスト教徒を迫害し残酷に殺害し、十字架に磔にさえしたのだ。

 実際、シリアの反政府勢力の頭目は世界的なアルカイダのボスでもある・・それに、彼はアメリカに対する新たなテロ攻撃を呼びかけている。

 CBSニュースで以下のように報じた:

 アルカイダの頭目であるアイマン・アル・ザワヒリはアメリカ経済に打撃を与えるよう、イスラム教徒らに対し、アメリカ人に対する攻撃を継続するよう呼びかけた。

***

 「アメリカの安全保障と軍の支出を増大させ続ける為、我々はアメリカをして何時何処で次の襲撃があるか、という恒常的な警戒態勢に置かねばならない」とザワヒリは語った。

 ロイターは2012年2月、ザワヒリがシリアの反政府勢力を支援し、彼の信奉者に対し、シリア政府と戦うように要請していると記した。しかしザワヒリは以後シリアの主要なアルカイダ系テロリストグループであるアル・ヌスラの主導権を握っている。

 国家安全保障プロジェクトのテロリズムの専門家たちは以下のように報告している:

 分裂したアルカイダ・ネットワークの最近の例証として、2013年春にザワヒリが個人的にジャブハト・アル・ヌスラとイラクのアルカイダ(AQI)との間の論争を取りまとめよう介入したことに示されている。ザワヒリはAQIがアル・ヌスラを支配するという主張を退けて、シリアのグループは彼の指揮の下に入ると宣言した。

 そうすることで、ザワヒリはアルカイダの二つの最も凶暴な支派を統制すると主張していたのだ。AQIは過去数年間、イラクで目覚しい襲撃を何度も実行し、実力ある勢力であることを示した。アメリカの議会調査局によれば、2012年には何十日か、AQIがイラク人を数百人も殺害するような同時多発的攻撃を実行したという。そしてシリアのアルカイダの支派は、アサド政権に対する最も効果的な戦闘集団であると広く知られている。

 しかし我々はこういった殺人者等を支援しているのである。実際、オバマはテロリストを武装させることを禁止する法律に例外を設けることに署名した。

 我々は今や、対戦車ミサイル(TOWミサイル)や恐らくは対空兵器などの重火器を反政府勢力に送っている。

 要約しよう・・・シリアの「反政府勢力」の殆どはアルカイダである。アメリカ政府はこれらの者たちをテロリストと規定した。事態は悪化しているのであって、良くなっているのではない:アルカイダは反政府勢力の中でますますその勢力を増大させている。アメリカ、サウジアラビア、カタール、イスラエルはこれらの者たちを何年も支援してきた。実際、我々は、シリアに向けて送った殆どの武器は、結局はアルカイダの手に渡っていることをかなり前から知っている。そして彼等は明らかに化学兵器を所有している。 

 結論:我々は我々を吹き飛ばすぞと言っている同じ者たちを武装させているのである。

                     -その2に続く-

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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