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ロシアと中国の協力関係が強化

◆10月15日

 ロシアのプーチン首相が中国を訪問し、経済面での両国の協力関係を強化したようだ。更には両国の通貨である、ルーブルと元を2国家間の決済通貨とする案が本格化しているようだ。
 このように資源国であるロシアと今や世界の経済の牽引車のようになっている中国が協調関係を強めることで、ドルの覇権という構造が本格的に崩れだしている。
 各国の中央銀行が準備通貨として通常ならば、ドルを選んでいたのが、最近3ヶ月をみると円とユーロが63%を占めているという。かつてはドルこそがそのような割合で保有されてきていたのだ。
 おそらくこの傾向は継続していくものと思われるから、ドルに対する需要はいよいよ狭まり、時を経ずしてドルの覇権というものが過去のものになっていると考えざるを得ないだろう。


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●ロシア・中国:貿易決済はルーブルと元で
【10月13日 Reuters】
 中国とロシアは13日、両国の通貨である元とルーブルを2国間貿易で使用する割合を拡大したいと考えていると、メディアが報じた。
 アメリカのドルとユーロに依存することを止めて、自国の通貨を貿易で支配的に使用するとするこの話は、6月のモスクワでの両国指導者間の話し合いの時に出された。
 中国は隣国との間で元を決済に使用することを開始した。この国の中には香港が入っているがロシアは入っていなかった。この試験的使用は今までのところあまり進んでいない。それは元の兌換性が充分でないことと、膨大な中国の貿易ではドルがまだ支配的だったからだ。

 中国とロシアは貿易における、とりわけ国境地帯での取引での元とルーブルの役割を拡大させたいとしていて、2国家間の通貨上の合意にサインすることになるだろうと、張徳江中国副首相が語ったと香港の通信社が報じた。
 6月の会合で、メドベージェフロシア大統領と胡錦濤国家主席は、元とルーブルを貿易で使用させるようにすることは“不可欠”だと述べた。
 中国とロシアはドルに変わる超通貨を主要な世界の準備通貨として作り出すことを主張している。しかし、これは長期的なプロジェクトだということを認めている。ドルの価値の急激な下落は、両国の外貨準備がドルのアセットが多いため両国に多大な損失をもたらすからだ。



●プーチン首相:中国とのエネルギー協力で1000億ドル投資
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=avtvp2DPg6ao
【10月12日 By Lucian Kim】
 プーチン・ロシア首相は中国に12日到着した。アジアで最大のエネルギー消費国に石油輸出協力関係を強化することが狙いだ。
 1000億ドルの石油関連契約を中国と結んだロシアは、今度は中国と天然ガスの取引でガズプロム社との間で合意を取り付けようとしている。中国は現在はロシア産のガスを購入していない。
 40年前は殆ど戦争もしかねなかった両国は、経済的利益を中心に協力関係を深めている。2国家間貿易は2008年に560億ドルとなっているが、ロシア税関によれば6年間で6倍に増えているという。
 「政治的な関係は大変良好だ。おそらく1949年の中国共産革命以来最良ではないだろうか」と、世界の中のロシア誌のフョードル・ルキヤノフ編集長は語る。「主要な国際問題で両国がこれほど近い立場を持ったことは無かった。領土問題も存在しない」と言う。
 中国とロシアは、世界3位と7位の経済大国同士だ。5つある国連安全保障理事会と、BRICsの席のうち2つの席を占めることになる。
 以前は敵同士だった両国間には4000km以上の国境線が存在する。1989年ゴルバチョフ氏が北京を訪問して30年にわたる両国の行き詰まりを打開した。
 プーチン首相(57歳)は胡錦濤国家主席と温家宝首相と会談する予定だ。また上海協力機構の会合に参加する。

◆石油取引
 ロシアは今年2月、国営のロスネフチとパイプライン独占企業のトランスネフチへの250億ドルのクレジットの代わりに中国に20年間にわたって石油を供給することで中国と合意した。中国と合意した契約は総額は1000億ドルになる、とロシア政府は発表している。

 トランスネフチの計画では、東シベリア太平洋パイプラインの第1期工事は今年中に終了する。これでロシアは中国へ直接石油を送ることができるようになる。石油とその他の鉱物資源が貿易の56%を占める。これには鉄道での石油供給とカザフスタン経由のパイプラインでの石油供給も含む。
 ヨーロッパ市場を越えた世界的なエネルギー企業を目指しているガズプロムは、中国に2本のパイプラインを建設する計画で、完成すれば年間800億立方メーターの石油を供給できるようになる。それは現在のヨーロッパ向けの輸出の半分以上である。ガズプロムと中国石油集団(CNPC)は先月、プーチン首相の訪問に先立って最初の合意を取り付けた。

◆理想的な結果
 「石油のために両国が合意したのと似た理想的な取引となった」とウラル・シブ・金融会社のクリス・ウィーファー・チーフ・ストラテジストは語る。
 「我々はパイプラインのためだけではなく、コビクタ・ガス田の開発のためにスケジュールを考えることができる」と語る。
 ガズプロムはコビクタの石油会社、TNK-BPの買取問題を完了していない。東シベリアのガス田であるこのコビクタにはアジアに5年間ガスを供給できる量が埋蔵されている。
 中国はエネルギー資源獲得に熱心な、世界で最速で成長している経済大国であり、閉鎖された中央アジアのエネルギー生産国へその触手を伸ばしている。
 この地域のエネルギー資源は市場に出すには最近まではロシアのパイプラインシステムに依存していた。CNPCは中央アジアの最大のガス産出国であるトルクメニスタンまでのガス・パイプラインを今年中に完成する計画でいる。
 「ロシアは自国の伝統的な利権の及ぶ地域に対する侵害と見ている」とルカノフ氏は語る。「ロシアは経済的な弱みを政治的な方面からの攻勢で補填しようとしている。しかし中国は必要性を認めなければ簡単には動かない」と言う。


◆上海グループ
 、各国の首相が10月14日に会合する予定の上海協力機構(SCO)は、より一層大きな経済的な役割を見出すことができねば、時代遅れの代物となり危険がある、と東アジア研究センターのアレクサンダー・ルキン理事長は語る。
 「SCOは経済機構としてのイメージがない」とルキン氏は語る。中国は関心を失いかねず、2国家間の関係を強化しようとする方向を強めるかもしれない、と言う。
 この機構の6月の会合では、胡錦濤国家主席は、中国はメンバー国に対し、金融危機を乗り切るために、100億ドルをクレジットで供給するだろう、と言った。ロシアと中国のほかに、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタンが加盟国だ。

◆北朝鮮
 プーチン首相は、温家法首相が北朝鮮を訪問、条件的だが、6カ国協議に帰るという合意を取り付けた1週間後に中国にやってきた。中ロ両国は過去60年間、この隔絶された国に最も近いパートナーであった。
 中ロ両国が「微妙なバランス」にある間、中央アジアでは利権が交叉している。冷戦時代のライバル同士は分裂よりかは結合している割合の方が強い、と北京大学の国際安全保障問題専門家のZhu Feng教授は語る。
 「両国は注意深くしかし熱心により強い協力関係に向かっている」と教授は語る。「石油の輸出は強い経済的な結合となる」と語った。


●ドルは準備通貨の地位を円とユーロに譲る
【10月13日 By PAUL THARP】
 ドル危機は昨日更に拡大した。中央銀行が準備通貨として好まれる通貨として驚くことに円とユーロがドルを抜いたのだ。この3ヶ月間、新しい準備通貨としてその63%をドルではなく円とユーロにした。 
 バークレーズ・キャピタルによれば、ドルの準備通貨における独占的な地位の殆ど完全な転換である。バークレーズによると、中央銀行での新通貨におけるドルのシェアは、10年前は3分の2だったのが、現在は37%に落ちたという。

 現在中央銀行のドルの準備通貨としての割合は62%で、これは今までの最低の記録だとIMFは言っている。
 バーナンキ議長はドルを抹殺した人物として経済歴史に名を残すかもしれない。アメリカの経済を刺激するため数兆ドルの新ドルと新国債を印刷した後、連邦準備制度議長は経済を食い荒らすインフレとリセッションの二つの怪物と戦かわざるを得なくなっている。
 「メルトダウンよりも始末の悪い危機の真っ只中にいる」と、ピーター・シフ・ユーロ・パシフィック・キャピタル会長は語った。「私はバーナンキ議長が一切をぶち壊した人物となるのではと恐れている」

 投資家と中央銀行は、ゼロ金利と世界経済にドルが溢れていることから、ドルに重きを置いていない。彼らは、アメリカの山のような負債をカバーするために記録的な貸し出しをしているが、3ヶ月前に比べ10%も下落したレートで払い戻されていることに不満である。10年間では殆ど3分の1となる。
 エコノミストはドルに対する市場の造反は、バーナンキ議長がゼロ金利から1桁以上に上げ、印刷さればら撒かれた洪水のような通貨を市場から引き上げるまでは拡大するだろうと考えている。
 「それが解決策だ。しかしそれはまたアメリカ経済の成長を窒息させることになる」とシフ氏は語った。「アメリカ経済は低金利と流動性に中毒になっている」
 エコノミストはレートの急上昇は株を叩き潰し、既に行き詰っている住宅市場を台無しにすると指摘している。「バーナンキ議長のその他の選択は金利をゼロに保ち、更にドルを印刷し負債をもっと増やすことだが、それをやれば3桁のインフレとなり経済を破壊することになるだろう。中毒性の刺激策で、我々は自分たちはもとより世界経済をも台無しにしているのだ」


●ロシアが石油生産で世界一となる
http://www.officialwire.com/main.php?action=posted_news&rid=29727&catid=3#
【10月8日 UPI and OfficialWire)
・・・以下略

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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