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ブラモス・ミサイル 中国の空母完成予想図
◆10月19日
インドがロシアとの共同プロジェクトとして超音速巡航ミサイルの開発をするという。相当強力なミサイルでこのミサイルのグループ使用で、全艦隊をも破壊することができるほどだという。
「インドは戦略的なゴールを持っている」とロシアの科学推進生産センターのアレクサンダー・ルキィヤノフ所長は語った、と言うが、この動きは明らかに中国の海洋進出に対する対応策であろう。中国は今航空母艦を保有する計画を持っている。この中国の海洋進出ということに神経を尖らせているのは日本ばかりではなく、インドも同様だ、ということになる。
インドと中国は戦争をしたことがあるし、今も中国系の武装勢力がインドで問題を起こしている。インドの中国に対する警戒心は解かれたことはない。まして独立以来、敵対的な関係にあるパキスタンを隣国に控え、そのパキスタンの背後に中国が控えている。従って、インドはこのところアメリカとの軍事演習をしているし、ロシアとも同様の軍事演習をしてきている。
アメリカは反対にインドを取り込むことで中国に対し、ひいてはロシアに対して包囲網を狭めようとしている。インド、アフガン、パキスタン、イラク、に対するアプローチ、またロシアのアキレス腱であるコーカサス地方ではグルジアを押さえることで、南方からつまり地政学でいうリムランドと言われる地帯からハートランド地帯、これは中央アジア地帯となるが、同時にこれはブレジンスキー氏の語るユーラシア・バルカン地帯となり、この地帯は同時に化石燃料の埋蔵地帯ということで、戦略的な価値は計り知れない地帯でもある、に対する包囲網を敷こうとしている。
しかしインドも実はアメリカを利用しながら、中国に対峙しようとしているのであり、また同時にロシアとの関係を深め、アメリカの浸透を牽制し、かつ中国に対する牽制にもしている。
こんどの新型ミサイルが配備されれば、中国がたとえ大空母を備えたとしても、数発のこのミサイルで撃沈されかねないことを考えれば、かつての日本海軍の大鑑巨砲戦術とアメリカの航空母艦と艦載機戦術との関係に対比されるだろう。今やその航空母艦は時代遅れになりつつある、と言われている。確かにマッハ3で飛翔するミサイルに対し巨体の空母は恰好の標的であろう。
ただしこの中国の空母建造はおもにアメリカに対応するものであることを考えると、無駄ではないかもしれない。
もし中国のこの空母や原子力潜水艦が日本攻略に向かう時は、ロシアとインドが共同開発する、世界最強となるこのブラモスの後継ミサイルを購入しよう。
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●ロシア・インド:超音速無敵ミサイルを開発
http://english.pravda.ru/russia/economics/16-10-2009/109935-russia_india-0
【10月16日 Pravda.Ru】
ロシアとインドは新型の殆ど迎撃不能の超音速ミサイルの開発を開始する。世界のどの軍も似たようなミサイルを保有しているところはない。開発費用はまだ決められていないが、数十億ドルに達するものと見られる。
このミサイルは艦船、地上ミサイル基地に設置されていて、まもなく戦闘機と潜水艦にも装備されることになっているる超音速ミサイル・ブラモスの後継機となるものだ。
この計画はモスクワで開催された政府間の軍事技術協力委員会で13日議論された。この委員会はロシアのアナトリー・セルジュコフ国防大臣とインドのアラカパラビル・クリエン・アントニー国防大臣が共同議長として持たれた。
このミサイルはインドのブラマプトラ川とロシアのモスクワ川の二つの川の名を記念して付けられている。ブラモスはロシア・インド共同プロジェクトの成功例とされている。
単体としてもグループとしても発射可能という世界でもただ一つのユニークな巡航ミサイルとなる。高度な情報運用システムはこのミサイルをマッハ3で飛ばすが、これはアメリカの亜音速のトマホーク巡航ミサイルの3倍早い速度である。ブラモスはどんな海上の標的とも交戦することができ、このミサイルのグループ使用で全艦隊を破壊することができるという。
このミサイルは標的を探知できるだけでなく敵の防空状況に対応して攻撃計画を設定するほどの巧妙さを持っている。またこのミサイルはどの標的が攻撃してくるものでどの標的が防衛するものという判断をし、主要な標的がどれかという判断ができる。主要な標的が破壊されたら、次の主要な標的を選定し攻撃を続行する。現在は更に発達したミサイルが開発中だ。
「これらの意図はインドが戦略的なゴールを持っているということを意味している。そして私は、それは現実的なものだと考える」と、このミサイルがデザインされた科学推進生産センターのアレクサンダー・ルキィヤノフ所長は語った。
インドは13日、第5世代戦闘機のロシアとの共同開発と、アドミラル・ゴルシコフ航空巡洋艦の現代化のための融資に対する用意があることを追認した。
●中国、空母建造に着手 初の国産、15年完成目指す
【8月29日 asahi.com】
中国軍が上海など6カ所の工場を使い、初の国産空母の建造に着手したことがわかった。複数の軍と造船会社の関係者が明らかにした。国家中央軍事委員会幹部が今年4~6月に各工場を視察し、責任者に空母建造の指示と計画概要を伝えた。2015年までに5万~6万トン級空母の完成を目指す。
胡錦濤(フー・チンタオ)指導部は10月1日の建国60周年記念式典を前に、海軍の長年の悲願であり、国威発揚にもつながる空母建造に踏み切った。式典に合わせて建造着手を宣言することが指導部内で検討されていたが、「公表すれば周辺国の脅威論をあおりかねない」(中国海軍幹部)という慎重論が強まっている。
軍関係者によると、空母と、それを護衛する艦船などの船体は、主に上海の江南造船で建造される。遼寧省大連、四川省成都、湖北省武漢、浙江省杭州、甘粛省蘭州にある軍需工場では、電力制御システムやレーダーなどの関連部品を製作している。各工場でつくられた部品や装置は江南造船に集められ、最終組み立てが行われる。
空母専用に350億元(約4803億円)をかけて設けられた江南造船の第3ドックは、長さ約580メートル、幅約120メートルで中国最大級。約8万人の作業員が集められ、鋼材のさび止め塗装などの作業を始めている。秘密保持のため、構内には国家安全省の職員や警備員を配置している。
江南造船関係者は「必要な設備はすべて整った。建造は順調に進んでおり、海軍側からは急ぐように指示されている」と明かし、週末も無休で作業をしている。
中国海軍はソマリア沖での海賊対策に艦船を派遣するなど今年から本格的な遠洋進出に乗り出した。空母建造は公表していないものの、梁光烈国防相が「大国で空母を持っていないのは中国だけで、永遠に持たないというわけにはいかない」と述べるなど、軍幹部の積極的な発言が相次いでいる。
●インドが毛派掃討作戦を開始 最大脅威撲滅へ
【9月19日 共同】
インド治安当局は19日までに、今年に入り国内でテロを頻発させている極左武装組織インド共産党毛沢東主義派に対する大規模な掃討作戦を中部チャッティスガル州などで開始した。治安安定のため「国内最大の脅威」の撲滅を狙う。
毛派は、貧困層や低カースト層の解放と社会変革を掲げ、「赤の回廊」と呼ばれる東部から中部、南部にかけての貧困地帯で治安機関や政治家らを標的にした攻撃を繰り返しているほか、今年は4~5月の総選挙で投票所を襲撃するなどして多数の死傷者が出た。構成員は全土で2万人以上。
インド各紙によると、毛派による襲撃はここ数年、年間1500~1600件だが、今年は8月下旬で1400件を突破。年平均約700人の警官や市民が殺害されているが、今年は既に580人に達した。
インドでは昨年11月のムンバイ同時テロ以降、外国からのテロリストによる大規模テロはないが、シン首相は今月15日、「国内の最大脅威である毛派対策は成功しているとは言えない」と懸念を表明した。
治安当局は、特殊部隊約千人を動員し、18日にはチャッティスガル州の森林地帯で毛派メンバー約30人を殺害。
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