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トルコのギュル大統領

◆10月20日

 トルコとイスラエルとの関係が悪化している。今年1月にエルドアン首相がガザでのイスラエルの軍事作戦を批判、世界経済フォーラム会場を退場した時以来、継続している。最近では例年行われている空軍演習にイスラエルが参加することをトルコが拒否、演習自体が無期延期となり、代わりにエジプトでこの演習が行われた。
 トルコの大統領はそれでもイスラエルとの関係は基本的には不変で、イスラエルは戦略的同盟国である、としている。
 しかし、つい最近もトルコのテレビでイスラエルのガザでの子供に対する殺害のシーンのある番組が放映されるということでイスラエルが非難するところにまでなっている。

 おそらくトルコはこの傾向を継続させるものと見られる。エルドアン首相になってからトルコのイスラム化が進んでいる。同じイスラム教徒としてパレスチナ人の同胞に対するイスラエルの姿勢は到底看過できない、というのは当然なのだ。
 これはどのイスラム国家でも同様であり、外交関係を結んでいるエジプトなどでも政府はイスラエルと協調する面もあるが、一般民衆は反イスラエル感情が強い。従って政府のイスラエルに対する姿勢はさじ加減が重要で、あまりにイスラエル寄りの姿勢を示せば、民衆の怒りが政府に向けられその存続が危機に瀕することになる。エジプト政府は特にその点を警戒している。

 トルコは中東では大国であり、イスラエルはこの中東の大国と良好な関係を保持してきたことがこの地域における位置を安定させる重要な要素であったのだが、今やその中東の大国のトルコが反イスラエルになりつつあることで、事態は急変しつつある。
 おそらくイスラエルとしては隣国エジプトとの関係に今度は神経を尖らせざるを得なくなるだろう。中東のもう一つの大国であるエジプトとの関係さえトルコ並みにすることはイスラエルの存続を危機にさらすことに直結するからだ。


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●トルコ大統領:イスラエルに対する勇気ある批判を継続
【10月18日 AFP】
 トルコのアブドゥラ・ギュル大統領は、イスラエルが過ちを犯している時、トルコとして黙っているわけにはいかない、と語った。しかし、また同時に両国の戦略的同盟関係を損なうことを目指しているわけではない、と述べた。
 トルコは同盟関係にあるイスラエルが間違ったことを行うならば勇気を持って批判し続けるだろう、とガザに関し両国が続けている論争についてトルコのアブドゥラ・ギュル大統領は18日語った。

 トルコはアラブ諸国とイスラエルと良好な関係を持つ稀な国家のひとつだ、とギュル大統領はTRT公営テレビ放送でのインタビューで語った。
 「しかしこれはトルコはイスラエルが誤ったことをしているのに対し何も言わない、ということを意味するものではない。トルコは沈黙を保つ、と考えるべきではない」と述べた。
 ギュル大統領は明らかに、イスラエルの去年の暮れから今年初めに掛けてのガザに対する大規模な軍事作戦を指してい言っている。この作戦に対しトルコは強く批判してきた。
 トルコの元首は2007年に大統領に選出される前に所属していたイスラム保守党の党首という位置を考慮している。

 トルコは“勇気”を持ってイスラエルのパレスチナに対する政策を批判するが、これは二国家間の関係を揺るがすことにはならない、と大統領は続けた。
 戦略的同盟関係であるイスラエルとトルコの関係は、トルコがガザでのイスラエルの作戦を強く批判した1月以来悪化している。
 両国は先週、トルコ政府がトルコでの空軍演習にイスラエルが参加することを拒否して以来、新たな関係悪化の事態を引き起こした。
 
 後ほど、イスラエルはトルコのテレビで、イスラエル兵士がパレスチナ人の子供たちを殺害している内容を放映したことを強く批判した。
 16日、トルコのアフメト・ダブトグル外相は、このテレビ放送はガザでの人道的悲劇の終焉とイスラエルとの間の関係をリンクさせたものだと語った。
 しかし17日にはエルドアン・トルコ首相はイスラエルが“パレスチナ人を迫害している”と非難している。


●エルドアン・トルコ首相:イスラエルは“迫害する者たち”である
http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=108956§ionid=351020204
【10月18日 PressTV】
 トルコのエルドアン首相は、ガザの一般民衆に対する攻撃を行ったイスラエルを“迫害する者”と糾弾した。
 「トルコはその歴史において、迫害者の立場にいたことはなかった。圧迫から守る側の者であった」と17日、キルセヒール市でのスピーチで直接イスラエルを名指しをしないで、エルドアン氏は語った。
 「トルコは他のいかなる国に対しても敵対するものではないが、我々は不正義には反対する者だ」と語ったとAFP通信が伝えた。
 エルドアン首相は、イスラエルのガザでの戦争犯罪を国連安全保証理事会で再検討することを要求していた。・・・以下略


●トルコはイスラエルが殺人者として描かれるテレビ放映を差し止めない
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1121602.html#
【10月17日 ハアレツ紙】
 トルコのダブトグル外相は16日、イスラエル兵士の装いをしている俳優がパレスチナ人の子供たちを殺害するシーンが出てくる、問題となっているテレビの番組の放映に変更がないと語った。
 この番組はAyrilik (離別)というもので、ガザでイスラエル兵士がパレスチナ人の子供たちを殺害する内容がある。あるシーンでは、イスラエル兵士が武器を持たない小さな女の子に銃を向けて撃つものがある。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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