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イラクに到着したゲーツ国防長官

◆8月1日

 イラクから米軍が撤退するようになると、クルド人問題をどうするか、と言う問題が残る。フセイン政権打倒では組んだ両者であり、その結果現在クルド人地域はほぼ自治領としてあるが、彼らは本当は独立したい願いを長年持ってきている。しかしこのクルド人問題はイラクだけの問題ではなく、トルコ、イラン、シリアを巻き込む問題となるので、自治領というのが考えられる最良の妥協点であろう。


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●ゲーツ国防長官のイラク訪問はイラクのもう一つの問題を明らかにする
【7月31日 Pravda】
 米国防長官の突然のイラク訪問をアメリカ政府に持ち上がった新しい問題と結びつける者が多い。イラクの状況は安定とは程遠い状況にもかかわらず、米国防総省は、最近米軍のイラク撤退を加速させると発表した。
 米政府は特にクルド人がイランの石油を要求していることを警戒している。
 これは誰でも知っている秘密というもので、イラクのクルド人はサダム・フセイン政権打倒ではアメリカの 信頼できる同盟軍だった
 また、ゲーツ長官はバクダッドの傀儡政権に対しイラク軍を強化するという意図は確かなことであることを保証しなければならなかった。反対にイラクのクルド人代表であるマスード・バルザニ大統領には、いかなる離主義者の動きもしないよう要請しなければならなかった。イラククルディスタンは3つの北方地域でできている。その地域はフセイン政権崩壊後は広範囲の自治が許されている。クルディスタン自体の国旗、国家、軍がある。
 実際、クルディスタンのイラクの一部としての地位は今となっては相対的に形式的なものである。クルドが独立を宣言できるということを誰も疑わないし、イラク政府はそれを阻止することはできないだろう。
 それはまだ起きてはいない。サダム・フセインはキルクーク市を含む16の地区を彼らの領土から締め出す際、国境を封鎖することがあった。この地区は1日100万バーレルの原油を生産する。
 フセインはクルド人から原油を奪おうと意図していた。この地区には原油関連施設は建設されていない。キルクークの最大の貯蔵施設はクルド人から取り上げられた。つまりクルド人は南方に移されたのだ。
 今は、クルド人はキルクークを取り戻そうとしている。彼らの自治領の首都にしたいと考えている。 更には、彼らの全ての領土を取り戻したいと考えている。それができれば、独立国家の宣言ができると考えている。その反面、クルド地域にいるアラブ系住民はある日新しく独立したクルド人国家ができ、自分らがその市民となっているような事態は望んでいない。このような国家ができればその隣のトルコ、イラン、シリアと紛争を始めざるを得なくなるだろう。これらの国に住んでいるクルド人は新しく独立したクルド国家に参加したくなるであろう。
 専門家らは、このような情勢の推移は武力闘争になると見ている。イラクの中央政府の脆弱さとクルド人の抵抗の強さから見て、そのような結果になることは容易に予測できることだ。
 ゲーツ長官は、アラブとクルドとの紛争状態の解決をする時間はあまり残されていないと述べ、この問題解決を申し出た。ゲイツ長官は新しく選出されたクルディスタンの大統領に対し、米軍は更に3年間イラクにとどまると伝えた。長官は多くの人々の命が油田の権利のために失われたが、アメリカは仲介者としてありたいと語った。
 最近まで、マスード・バルザイ氏は米高官に対し、紛争は平和的に解決するよう努力すると約束した。しかし、それが可能かどうか予測することは困難だ。
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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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