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パトリック・ブキャナン氏
◆8月6日
今日8月6日は、広島に原爆が投下された日だ。アメリカの原爆投下が明確な戦争犯罪であることをここに言っておきたい。
しかし、そのアメリカに今オバマ大統領が出てきて、核兵器の廃絶に向けての新たな努力を開始した。
この核兵器の廃絶の成否は、人類が宇宙に生存し続けることができるかどうかの試金石となろう。
そのような情勢の中で、イランの核計画の問題を中心として、特にイスラエルがその破壊を願って、先制攻撃も辞さない姿勢を崩していないことについて、アメリカ保守派の重鎮であり、かつて共和党の大統領候補でもあったパトリック・ブキャナン氏の論考があるので、紹介する。基本的には、このブログで示した考え方に極めて近い。
アメリカの保守派にはこのようにまっとうな考え方をする人物がまだまだ存在しているのであり、こういった保守派こそ実はアメリカの良き伝統を体現している存在と言えよう。ネオコンに引きずられたブッシュ政権はアメリカの保守派の流れからは異質で異常な存在だった。
今こそこのような正当なアメリカ保守派が盛り返し、アメリカを元の良き伝統にのっとったアメリカに返さねばならないであろう。そのためにはオバマ大統領とも協調していくことも、時には必要になるはずだ。
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●イスラエルに「ノー」と言え
http://www.amconmag.com/blog/2009/07/30/telling-israel-no/
【7月30日 by Patrick J. Buchanan】
元国連米大使のジョン・ボルトン氏は、ネタニエフ・イスラエル内閣と直接電話でつながっている人物だが、イランの核計画が12月までに打ち切られねば、イスラエルはそれを破壊するために攻撃するであろう、と警告した。
ゲーツ国防長官のイスラエル訪問は、オバマ大統領の「ノー」の意思を伝えるもので、それはイスラエル側に注意深く受け取られたが、決定的なものではない、とボルトン氏は言う。
◆イスラエルが決めるだろう
ゲーツ氏はバラク国防相にはっきり伝えたと確信している。イスラエルのイラン攻撃は、バイデン副大統領が愚かにもそれはイスラエルの要求するところだ、と述べたが、わが国を中東の第3次世界大戦に巻き込むものであり、継続中の今の政策を破壊することになる。
イラン政権は、不正があったと広く知られていて、そのために騒然となった6月12日の選挙の余韻の中にある。数百、数千の人々が通りに出て選挙結果に対する抗議を行った。そしてイスラム政権の正当性にたいする攻撃となった。
政府は1979年以来の最大の危機に見舞われている。イランのエスタブリッシュメント・メンバーは、革命運動においては申し分のない自らの背景を持って、この選挙がいかさまだと宣言した。
アハメディネジャドの最初に選んだ人物は、エスファンディアル・ラヒム・マシャイエ副大統領だが、彼の息子はアハメディネジャド氏の娘と結婚している。またこの人物はイスラエルについて語った内容で、保守派の怒りを買った。
アハマエディネジャド氏はハメネイ師にマシャイエ氏の指名を撤回するよう言われた。アハメディネジャド氏は何日かためらったが結局それに従った。アハマディネジャド氏はその後マシャイエ氏を首席補佐官に指名している。
イランではデモをして逮捕された者達が拘置所で死ぬまで叩かれたという報告があり大変な騒ぎとなっている。
彼が2期目の大統領就任の宣誓をする前でも、弾劾されるかもしれない、あるいは任期を全うする前に追放されるかもしれないという話がある。
◆アメリカの忍耐の政策は効果を発揮している
アハメディネジャド氏はイスラエルが毛嫌いしている人物で、ネタニエフ首相は「イスラエルを地図上から抹殺したがっている狂人だ」と言っている。また核兵器を獲得すれば直ちにテルアビブに撃ち込むことだろうと語った。だからイスラエルは今攻撃し、この政権の背後のイランの人々と結ぼうというわけなのだろう。
なぜイスラエルはアメリカに対し、イランの核計画を阻止するために5ヶ月しか残されていないとか、イスラエルは攻撃すべきだ、と強調するのだろうか?
これに応えて、ボルトン氏は「毎日、イランの核と弾道ミサイルの研究室、製造施設、軍事基地はフル稼働している。イスラエルはこういった事実を注視しているのであり、タフな外交とかいう幻想ではない」と語った。
イランの核の“製造施設”は低濃度ウランを生産し、それで一発のテスト爆弾を作りだしているかもしれない。しかし、IAEA(国際原子力機関)は、この原子炉を監視し続けているのだ。この低濃度ウランはどこにも横流しされてはいない。
つまり、イランが低濃度ウランを兵器級ウラニウムに濃縮しているという証拠とか、それを行う施設が存在しているという証拠はないのだ。イラン政府は核兵器を製造するなんらの意図も持ち合わせていないと宣言しているし、確かにそれを保有するというのは、コーランの原理からも違法となりうるのだ。。
またアメリカは2007年の国家情報評価でイランは2003年その核兵器計画を破棄した、という内容を撤回してはいない。イスラエルは何年も、イランの核爆弾はあと数ヶ月後に出来上がるといい続けてきた。
一体どこにその証拠があるのか? イラクの時のように存在もしていないイランの大量破壊兵器を破壊するために、中東でのアメリカの新たな戦争というものをどう正当化できるのか?
イラクに起きた出来事に鑑みイランは核による抑止力を欲するかもしれない。しかし、この政権が核兵器を製造したとし、イスラエルを攻撃し、今度はイスラエルからの大規模な報復攻撃をテヘランやその他の都市に受けて、何百万人もの犠牲者を出す、というような考え方は狂気としか言いようがないだろう。
イスラエルにとっても、そのように正当化して戦争を始めることは、ビスマルクが先制攻撃を定義したように、“死の恐怖から自殺をするようなもの”、である。
アメリカはソ連が存在していた40年にわたって冷戦の中、核による報復という脅威の下で何十年間も生きてきた。我々は封じ込めと抑止の政策に依存してきた。そして今やロシアとの間には平和が保たれている。
アハメディネジャド氏はスターリンやフルシチョフ、毛沢東ほどタフな相手ではない。彼らは核戦争で3億人が死ぬことも辞さないような者達だった。更に、アハメディネジャド氏は核は持っていないし、イランを戦争に引きずり込む権力もないし、2期目が始まる前に既にレームダック化してしまっている。
そしてアメリカとイランの国益を考えれば、この両国には相反するものと同じくらい一致するものがある。イランは我々が撃つ前からタリバンを毛嫌いしていた。我々と同じようにイランは、タリバンが再び強くなることを願わない。イランは我々がイラクに誕生させたシーア派政権を我々よりも喜んでいる。
イランは劣化したその石油とガス田を復興させるために技術を必要としている。そして経済復興のために制裁措置の終了を願っている。その経済が解体したために、政権は危機に陥り、青年たちを支援することができなくなってしまったのだ。
オバマ氏はイスラエルに対し、「頭を冷やせ!」と告げるべきだ。
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