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ラビ・イツハク・シャピロ

◆11月10日

 中東問題は、イスラエル問題である、と指摘してきたが、そのひとつは、以下の記事にあるように、ユダヤ人の持っている極端に肥大化された「選民思想」にある。この選民思想はいかなる手段を使用してでも、またどんな相手であっても、イスラエルの行く道を遮る、ないしは脅威となりそうな存在に対し、殺害することをよしとすることを宗教的な信条として持っている。
 このような狂った考え方、あるいは物事の捉え方がまかり通るため、中東のパレスチナの問題の解決はほとんど不可能になっているのだ。これをパレスチナ人は身をもって体験してきているため、絶望の中にいるが、世界のイスラム教徒、アラブ人の同胞らの、そして世界中の人々の支えがあるため、祖国の解放と独立のための戦いを継続できている。

 このイスラエルの病理をいかに解決するか、というのが人類最後の問題のひとつかも知れない。


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ユダヤ人はイスラエルの脅威となる異邦人を殺してもよい
【11月9日 Haaretz】
 ユダヤ人テロリストのヤコブ・テイテルが逮捕された数週間後、西岸にいるラビ(ユダヤ教教師)は9日、イスラエルの脅威となる異邦人をユダヤ人は殺してもよい、という内容の本を出版した。

 ラビ・イツハク・シャピロは、イェツハル入植地のオド・ヨセフ・チャイ・イェシバの代表者だが、著書の「王のトーラ」の中で、国家に脅威を及ぼすならば、子供でも赤子でも殺してよい、と書いている。
 シャピロは、彼の多くの教えを聖書から引用した成句を利用している。それに自分の意見や信じることを加えている。
 「脅威を与える面では責任はない者たちでも、諸国の有徳な者たちを殺害することは許される」と書き、更に「もしわれわれが罪を犯した異邦人あるいは、7つの戒律を犯す者を-われわれは戒律を大事にするゆえ-殺害することで悪いことは何一つない」

 ラビ・イツハク・ギンツブルグやラビ・ヤコブ・ヨセフを含む何人かの著名なラビたちは、自分の生徒や弟子たちにこの本を推薦している。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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