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盗まれた武器について説明するチャベス・ベネズエラ大統領


◆11月7日

 ベネズエラとコロンビアの国境で、衝突がおき、にわかに緊張が高まっている。この事件の前から両国の関係は、コロンビアにアメリカ軍が使用できる空軍基地ができたことで緊張が高まっていたのだ。
 今回は実際に殺害された者がでたため、実際の紛争だ。ベネズエラは1万以上の部隊を国境地帯に展開し、警戒を強める動きに出ている。 
 コロンビアのウリベ大統領は親米なので反米のチャベス大統領とは犬猿の仲。それだけでも十分だが、今回は、コロンビアがアメリカ軍に空軍基地を使用させることになったため、実際上の安全保障上の懸念がベネズエラに生じた。
 コロンビアは麻薬の生産国でもあり、ベネズエラはその密輸などの問題もあって神経を尖らせている。南米大陸もこれからきな臭くなっていくように思われる。しかも麻薬となれば、CIAだ。従って今後、この南米でも紛争が継続するようなことが予想される。
 

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国境紛争、米軍基地計画でベネズエラとコロンビア間の緊張高まるhttp://www.ww4report.com/node/7910
【11月5日 by WW4 Report】
 ウゴ・チャベス・ベネズエラ大統領は11月3日、二人の民生警備兵をコロンビアの民兵に殺害された後、コロンビアとの国境を完全に閉鎖すると脅した。
 二人はモーターバイクに乗った男たちに国境からわずか数メートル離れたところで射殺された。
 ククタに近い国境のベネズエラ当局はコロンビアのノルト・デ・サンタンデル区とベネズエラのタチラ州をつなぐ二つのチェックポイントをただちに閉鎖した。
 翌日には旅行者らを通過させるために一時的に開かれた。トラックは通過を許されなかった。「我々が考えている一つの方法は国境に緊急事態を宣言し、それを閉鎖することだ」と、チャベス大統領は述べた。

 現在の論争は、チャベス大統領が7月に両国関係を停止し、国境警備の強化を始めた後、両国の70億ドルの貿易を損なっている。アルバロ・ウリベ・コロンビア大統領は国境の軍事化に対する恐れを和らげようと願った。
 「コロンビアはベルリンの壁を国境に建設することは絶対ない、我々の国は決して分離されない、彼らは分け離されることはない」とベルリンの壁の崩壊20周年記念の日にウリベ氏は語った。彼は負傷兵のためのイベントで語った。

 アメリカにコロンビア軍基地を使用させる先週署名された計画は、緊張を深めている。ベネズエラのチャベス大統領は11月4日、テレビ放映された閣僚会議で、「コロンビアは自らの主権をアメリカに譲り渡す決定をした。コロンビアはもはや自らの土地を治めていない。今日のコロンビアはもはや主権国家ではない・・・それは一種の植民地だ」と語った。

 この計画の詳細は11月3日にコロンビア政府によって発表されたが、大きな論争を巻き起こした。その本文には、アメリカ軍の航空機がコロンビアのどの国際空港をも使用できるとある。ファビオ・バレンシア・コシオ内務・法務大臣は、この合意事項は、アメリカ軍にコロンビアの7つの空軍基地を使用できるようにしているが、政府はアメリカ軍にその他の民間空港の使用をも許可するものとなっている。
 この合意は、コロンビアの許可で、アメリカ軍は例えば彼らが使用する軍基地に住居を建設すること保証するものとなっている。軍司令官のフレディ・パディラは、合意の枠内で任務に就く兵士らは、初めてコロンビアの外交特権を享受できることを認めている。もっとも彼はアメリカ政府は、コロンビア当局がこの特権を否認する要請がある場合には善処することになっている、と付け加えた。
 アメリカ軍は、コロンビア内でのいかなる作戦に参加しないであろう、とウィリアム・ブラウンフィールド大使がボゴダの日刊紙のエル・ティエンポ紙とのインタビューで語った。


ベネズエラ、国境警備隊員2人死亡でコロンビアとの国境封鎖
【11月4日 CNN】
 南米ベネズエラ西部タチラ州のコロンビアとの国境付近で2日、ベネズエラの国境警備隊員2人が射殺される事件が発生した。ベネズエラ政府は裏にコロンビア政府が介在していると非難し、事件が発生した近くの国境にかかる、2つの橋を封鎖した。
 ベネズエラの捜査当局は、事件に関わったと見られる容疑者3人の行方を追うと同時に、1人を逮捕している。
 強硬な反米左派路線のチャベス大統領が率いるベネズエラ政府は10月末、コロンビア人2人をスパイだとして拘束したばかり。一方、親米コロンビア政府は、スパイ行為などはなかったと反論している。


ベネズエラ・コロンビア対立深刻 第三国の介入は逆効果
【8月10日 AP】
 南米ベネズエラと隣国コロンビア間の緊張が高まっている。ベネズエラのチャベス大統領は5日、コロンビアからの自動車輸入を停止し、近く行うオリノコ油田・重油開発の入札にコロンビア国営石油、エコペトロルの参加を認めないと発表した。
 これは、コロンビアが米軍に同国内の基地使用を認めたことに加え、コロンビアの反政府ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」に武器を供与したとしてベネズエラを非難したことへの報復措置といえる。

 ◆武器供与の疑惑
 チャベス大統領は記者会見でFARCに供与したと指摘された携行型対戦車ロケット弾AT4について、1980年代にスウェーデンから購入したものの、95年にベネズエラ海軍から盗まれたと主張。
 また、数大隊分のロシア製戦車を調達することや、乳製品、穀物、肉類をキューバから輸入する考えを表明した。
 反米左翼のチャベス大統領と親米中道右派のウリベ・コロンビア大統領は、イデオロギー的立場の違いを背景に非難合戦を繰り広げてきた。
 これまでの対立は2国間または多国間の対話を通して解決され、新しい協力合意につながったものの、いまや両国関係は史上最悪の状態にある。従来の対立と違い現在の危機的状況は簡単に打開できそうもない。
 チャベス大統領は、FARCへの武器供与疑惑に対するコロンビアの非難は、米軍との軍事協定から目をそらすための「煙幕」と主張している。ベネズエラは7月末、全外交官をコロンビアから召還し、2200キロメートルに及ぶコロンビア国境線への軍配備を強化した。

 ◆安全保障に脅威
 ベネズエラのコロンビアへのの敵意は強く、コロンビアの行動で、安全保障が脅かされているとの根の深い怒りがある。米国が麻薬対策やテロ対策の拠点としてコロンビアを利用し、同国の隣国に侵入する事態や、コロンビアから難民、コカイン、ゲリラなどがベネズエラに流れ込んでくる事態を恐れている。
 ベネズエラは、コロンビアが外交ルートで問題を取り上げず、ベネズエラとFARCが癒着しているとの主張を繰り返しメディアに流している点に強い不信感を抱いている。
 スウェーデン製兵器がFARCの手に渡った理由は、多くの可能性が考えられるにもかかわらず、コロンビアがその可能性をまったく検討していないこともチャベス大統領にとっては、不満の種だ。
 ベネズエラとコロンビアの貿易額は、年間70億ドル(約6830億円)に達している。こうした経済関係の重要性がこれまでの政治的衝突を緩和するのに役立っていた。しかし、今回、両国は長引く外交戦に備えている。
 第三国が干渉すれば、両国の対立はかえって激化し、不信感が一段と募ることになるだろう。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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