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パキスタンのペシャワールの市場での爆弾テロ現場

◆11月2日

 9月15日号の「ブラックウォーター社がブット元パキスタン首相とハリリ元レバノン首相暗殺にかかわった」で示したように、パキスタンをはじめ、中東でアメリカの民間警備会社のブラックウォーターがCIAなどの下請けの特殊作戦ないし工作を行ってきているが、今度のパキスタンでの大規模テロ攻撃もこのブラックウォーターの工作だと、当地の武装勢力が指摘している。

 一般的には、いわゆるテロ攻撃があると、アルカイダだとかタリバンだとかそのシンパの仕業という、ステレオタイプの報道がなされるのが欧米のメディアであり、日本のメディアもその欧米のメディアに右へ倣えで報道してきた。
 しかし、実際は、イラクでもレバノンでも、あるいは今回のパキスタンでも、特に大規模なテロ攻撃は大方は欧米の特殊部隊ないしは、今回のようにその欧米諸国の下請けの民間特殊作戦部隊が行ってきていることが明らかになりつつある。

 このような騒乱状態を惹起する目的な何か、といえば、そうすることで、米軍の駐留の口実とするためである。これほどの騒乱状態があるのに、米軍は引き上げるのか? という状態を作るためである。世界の警察官を任じてきたアメリカであり、そうすることで、アメリカの支配を世界に拡大してきたことで、同時にさまざまな利権を確保することができたのであり、それを継続するためには各地に「騒乱状態が存在することが必要」なのだ。

 このような動きをする特にCIAとオバマ政権は戦っている、と見られるが、オバマ大統領に対するさまざまな圧力は強く、大統領と言えども簡単に自身の願う政策を進めることができないのが、アメリカの政治の裏事情だろう(この件では既に何回か論じた)。

 従ってもうしばらくはこの鬩(せめ)ぎ合い継続するものと考えられる。


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ペシャワール爆弾テロはブラックウォーターの工作
http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=110059&ionid=351020401
【11月2日 PressTV】
 ペシャワールの市場での車爆弾のすさまじい爆発後、建物の破片の周りにパキスタンの人々は集まっていた。
 パキスタンの親タリバン武装勢力はアメリカの民間警備会社ブラックウォーターが10月28日の100人以上の死者を出したペシャワールでの爆弾爆発の仕業であると非難した。

 テーリク・エ・タリバン指導者のハキムラ・メフスド氏は、ブラック・ウォーターとパキスタンの工作部隊がペシャワールの混雑する市場での爆弾爆発に介入した、と語った。
 最新のレポートによると、死者の数は106人に、また150人以上が負傷した。治安関係者は瓦礫の下にまだ埋まっている人々がいると言っている。
 パキスタン軍は南部ワジリスタン地方で武装勢力が敗北に直面しているため、彼らは民衆を標的にしている、と語った。
 メフスド氏は、その非難を拒絶した。アメリカの警備会社のブラックウォーターが地方の協力者と共にこの攻撃に介入した、と語った。
 11月1日、テーリク・エ・タリバンの支持者ら200人ほどが、デラ・イスマイル・カーンでブラックウォーターを非難し反米スローガンを叫んでデモを行った。
 ジャマト・エ・イスラミ党の地方長のサラジ・ウル・ハク氏は、アメリカの同意の元で行われているパキスタンの武装勢力に対する作戦は、敵の目的を実現するだけなので、中止するべきだ、と語った。
 「今やこのことは明らかになった。全ての爆弾爆発は、キュベール・バザールのファイサル・モスクで行われたものも、ブラックウォーターが行った」と彼は述べた。
 約2万8000人の兵士が、1000人ほどのウズベク戦士とアラブ系アルカイダ関連メンバーを含む、推定1万人の親タリバン勢力と戦っている。
 アナリストは南ワジリスタンで武装勢力が押されているので更なる衝突が増える可能性があると警告した。

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