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インド中央銀行エンブレム

◆11月5日

 金価格が上昇し続けている。連日最高価格を付けているが、この上昇傾向はしばらく続くと見られている。
 これは勿論、基軸通貨としてのドルの不安定性のためで、同時にこれから更なる金融クラッシュがあることを予期しているから、とも言えるだろう。

 既にこのブログでも「金(ゴールド)市場における中国の増大する巨大な影響 ◆9月13日号、中国のSWFは、ドルをゴールドのような戦略的投資に向けている ◆9月5日号、ゴールドと欧州の中央銀行 ◆8月12日号」などで扱ったように、金価格が上昇することは予想されていたことだった。今、それが現実となったということであり、更なる上昇が見込まれている。

 ということは、同時にドルの急落、暴落が近いのかもしれない。


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最終警告
http://goldswitzerland.com/index.php/final-warning/
【10月22日 by Egon von Greyerz】
 世界の経済と金融システムのこの1、2年の厳しい状況は、これからの数年間に比べれば、公園での散歩のようなものだ。

 まだ自己を守る措置をとっていない投資家にとって、言わせてもらえれば、あなたはラッキーだ。ラッキーだというのは、もう一度チャンスがあるからだ。はっきり言うと、時間はあまり残されてはいないということだ。11月中に、我々のニュースレターで示した「ショッキングな下落」が始まるからだ。

ドルは下がり、金は上がる
 11月から、ドルの急落と、株式市場が今のベアマーケットが調整されてから下り坂になるのが始まるだろう。
 債券市場は下落、特に長期金利が上昇するだろう。重要なのは、金が強い上昇を始めるだろうということだ。
 我々は2002年から投資家らに、現物の金を購入し銀行システム外に保有することで自分を防衛するようアドバイスをしてきた。
 金は以来250%以上のゲインとなった。また、最近10年間で、ダウジョーンズは金に対して80%下落した。殆どの世界の株式市場は似たような、金に対する下落を見せた。だから、本当は、株式市場はひどくお粗末な投資先だったのだ。我々は次の数年で、金に対して更に90%下落すると考えている。

パーティーは終わった
 今年初め、我々はベアーマーケットでは50%の調整はまったく普通のことだと言った。それはダウが11月はじめに10,300を付けることがあるかもしれない、ということだ。
 株式投資家は、ここ7ヶ月間はすばらしいギフトを受け取ったが、パーティーは終わったのだ。殆どの投資家は、このことを最後まで理解しないだろう。彼らは自分の持ち株を長期間保有し続けて、下落する市場と一緒に行くだろう。我々の見方は、持つに値する株式は、貴金属関連株だということだ。これはひどく過小評価されている。そして金の強い上昇で利益を得るだろう。

 次の数年間は、世界経済、金融システム、個人の生活にとって破滅的だろう。
 大多数の人々は、近視眼的で、政府が紙幣と呼んでいる何兆ものドル、ポンド、ユーロを刷ったから経済は改善したと考えている。
 しかしここではっきりさせておくと、貧困は紙を印刷することでなくすことはできないし世界の巨大な負債問題を負債を増やしながら解決することはできない。これらの負債は、通常の貨幣で払い戻すことはできない。今日も明日も、いつになってもだ。

まだ防衛する時間がある
 これからの数週間、11月のある時までは、投資家は株を売却しリーズナブルな価格で金を購入することで自らを防衛することができる。金は次の12から24ヶ月では1050ドルから60ドルの価格は生涯のバーゲン価格となるだろう。しかし、金を買う主要な理由は、これからの数年で起きる紙幣とアセットの破綻から自己を防衛することであることを思い起こすべきだ。

 アメリカとイギリスを含む多くの国では、ハイパーインフレ恐慌に陥るだろう。それは今ある世界の表情を変えてしまうだろう。
 だから、銀行システム外に保有する現物の金(と銀)は我々を防衛してくれることになる。



インド、中国、ロシア、EUの中央銀行が金(ゴールド)買い
【11月3日 Washington’s Blog】
 インドの中央銀行はIMFから金を200トンを買っている。
 中国、ロシア、その他EU諸国のいくつかの中央銀行も金をIMFないしはどこからでも購入する意欲を見せている。
 ブルームバーグの3日付け記事には、「中央銀行が金のネット・バイヤーになるだろうとWGCのCEOは語る」とあっても物議をかもすことはない。
 IMFは403.3トンの売却を許可しているが、IMFの売却は金価格の下落にはつながらないだろう。事実、その他の203.3トンはすぐ売り切れるだろうし、間違いなく世界の中央銀行からの要求が残るだろう。
 中国は最初、403.3トン全てを購入する意図を持っていたのを思い起こすべきだ。



金現物が1090ドル上回る、最高値更新
【11月4日 ロイター】
 4日午前の欧州市場で、金現物価格がオンス当たり1090ドルを上回り、過去最高値をつけた。ドルが軟調に推移していることに加え、国際通貨基金(IMF)がインド準備銀行(中央銀行)に金を売却したことが引き続き支援材料となっている。
 金現物は0915GMT(日本時間午後6時15分)現在、1092.60ドルで推移している。前日ニューヨーク市場終盤は1084.50ドルだった。
 ニューヨーク商品先物取引所(COMEX)の金先物も、電子取引で1093.70ドルと、最高値をつけた。



IMF、インド中銀に金200トンを67億ドルで売却
【11月4日ロイター】
 国際通貨基金(IMF)は2日、保有する金200トンをインド準備銀行(中央銀行)に67億ドルで売却したことを明らかにした。
 IMFは9月、保有する金の8分の1に相当する403.3トンの売却を正式に決定している。
 IMF高官によると、インド中銀への売却価格は1オンス当たり平均で約1045ドル。売却は市場の短期的な変動を考慮し、10月19―30日の2週間で実施された。
 売却予定のうち残りの金203.3トンについて、購入に関心を示している中銀の有無は明かさなかった。
 IMFのストロスカーン専務理事は声明で「今回の取引はIMFによる金の一部売却プログラムの目的達成に向けた重要な一歩だ。(金の一部売却は)IMFの健全かつ長期的な財政の足固めに寄与し、経済的に困窮する国に対して切望されている無利子融資の強化も可能になる」と述べた。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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