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「緑色レジスタンス」は最後の血の一滴まで・・・
◆1月29日
カダフィが黒アフリカのために尽力してきた遺産が、この緑色レジスタンス運動となって表れている、といえそうだ。独裁政権が、それそのものだけで善か悪かは決めることは出来ない。またこの世に、完璧な政権などは存在しえない。カダフィの政権にとがめられるべき点が無かったわけではない。しかし、カダフィ時とカダフィ後の今とを比べれば、カダフィ時の時の方がずっと「まし」なのだ。
親カダフィ戦士らが2011年9月、「カダフィのために戦うことは、息子たちが父親のために戦うようなものだ・・・我々は彼のために最後の血の一滴まで闘うであろう」と語った、という。このような精神の人々が緑色レジスタンス運動を開始している限り、リビヤの中央政府は枕を高くして眠る事は出来ないであろう。まして、殺害されたカダフィと思われる男はカダフィの影武者である、という噂が広く行き渡っている。つまりカダフィは生存しており、元気でいる、というのだ。陰謀でカダフィを「倒した」者たちは、今度は自分達が「震えて眠る」ことになるだろう。
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●リビヤ:緑色レジスタンス運動が勃興 -その3-
http://stopimperialism.org/secret-war-libya/
【1月23日 By Eric Draitser STOP IMPERIALISM】
アムネスティー・インターナショナルはその2011年のレポートで、リビヤのいわゆる「自由戦士」と言われる者たちによって行われた目に余る戦争犯罪について報告している。彼等は欧米メディアによて「解放者」と称賛された者たちで、彼等は戦争を利用して黒リビヤ人、敵対する部族、少数民族の人々の大量虐殺を実施した者たちである。
これは2011年のレポートで国連人権委員会によって称賛されたり非難されたりしたカダフィのジャマヒリヤ政府の下での黒リビヤ人に対する待遇と顕著な違いを示している。このレポートで、カダフィは黒リビヤ人や近隣アフリカ諸国からの移民労働者に対し政治的保護や経済的チャンスを提供し、経済的・社会的発展を確実なものにするよう長きに渡って努力したことを指摘している。
これを考慮しながら、アルジャジーラが親カダフィ戦士らが2011年9月、「カダフィのために戦うことは、息子たちが父親のために戦うようなものだ・・・我々は彼のために最後の血の一滴まで闘うであろう」と語ったと報じても、驚くことではないであろう。
トウブとその他の黒人少数民族グループがアラブ民兵らと衝突したのも、その戦いは、平和と平等を求める戦いの継続という文脈の中で理解すべきである。更には、彼等が再び武装闘争を始めねばならないという事実は、多くの国際的オブザーバーらがこの戦争の初期から指摘してきたポイントを示している:NATOの侵略は人権を擁護するためということでは全くなく、むしろ経済的・地政学的利害からの政権交代を狙ったものである、ということだ。人口の大半は、黒人少数民族も含めて、今日ではカダフィ時代と比べてより一層劣悪な環境下に置かれているというのが事実であるが、その事実は積極的に隠蔽されてきている。
■黒・緑、リビヤのための戦い
親カダフィ派の緑色レジスタンスによる最近の軍事的勝利が長く続くか、あるいは、彼等の存在はリビヤの政治・軍事情勢の中における逆戻りできない変化を示しているのかを判断することは時期尚早かもしれない。確かに決定的に不安定ではあるが、新植民地主義のトリポリの傀儡政府は、経済的・軍事的に世界最強の大国らに支援を受けているので、小規模な勝利だけでこの政権を倒すことは困難である。
しかしながら、こういった事態の推移は地上における情勢に興味深い変化を示している。疑問の余地無く、黒人少数民族と緑色戦士らは、両者とも自分達の敵は、カダフィ政権を崩壊させる闘争に参加した部族の民兵達とトリポリの中央政府であるとの認識で一致している。正式な同盟関係がここから生じるかは、今後の推移を見なければならない。
そのような同盟関係が築かれるとすると、リビヤにおける戦争においての分水嶺となるかもしれない。緑色レジスタンス戦士がサブハで示したように、支持者の多いリビヤ南部では自分達を組織する事ができる。南部での同盟関係ということは考えられることだ。リビヤの南部全体を通して戦力を築き実質上の独立国としての支配地域を持つ事ができるかもしれない。
当然、NATOとその擁護者らは、これは反民主主義的で反革命的だと主張することだろう。国際的金融資本と石油利権の前では卑屈な彼等の統一リビヤの目標が、達成不能になるかもしれない、ということは理解できることだ。。
注意すべきは、今日のリビヤでは仮定的な話をし過ぎないことが重要だ。信頼できる情報は中々入ってこないからだ。更に言えば、欧米メディアは、緑色レジスタンス運動が存在していることを完璧に無視しようとしてきた、ということだ。そのまま彼等が勝利し続ければよいだろう。これら一切が示すことは、リビヤのための戦争は、世界がそれを認めるか否かに係わらず、激しさを増している、ということである。
-完-
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