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バンダルはビン・ラディンの子分であり後継者であると指摘するジェームズ・ペトラ教授

◆1月23日

 地球上で最も退歩的政権がサウジアラビアの政権である。この国から今、狂信的なイスラム教スンニー派ワッハービ派のテロリストらが、世界の各地でテロ活動を展開し、ワッハービ派イスラム帝国を作ろうと世俗国家の破壊にいそしんでいる。これに調子を合わせて、利用しているごろつき国家が存在している。

 このような世界の末期症状の混乱がいつまで継続するのか、ということは、現代人の人間としての資質の問題になっている。シリアのアサド大統領が何回も言っているように、サウジアラビアがテロリストを支援しなければ、シリアの問題は2週間で解決するのである。

 この世界的テロ・ネットワークを構築し指揮しているのが、サウジアラビアのバンダル・ビン・スルタンである。この人物は現代世界の鬼っ子である。この人物にサウジアラビアがどう対処するか、が問題である。最悪の事態に至る前に彼を一切の要職から解雇する必要がある。それがサウジ王家のできる、最後の善行である。

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●サウジアラビアとバンダルの世界的テロ・ネットワーク (その3)
http://www.globalresearch.ca/global-terrorism-and-saudi-arabia-a-retrograde-rentier-dictatorship/5364556
【1月11日 By Prof. James Petras】


■バンダルのアメリカ離反:イラクとイランでの攻勢

 サウジアラビアはアメリカにとって極めて利用価値のある存在であったが、時にコントロールできなくなる相手であった。バンダルが情報長官となってからは、そのことが特に顕著となった:長期に渡るCIAのアセットであったが、当時も彼は彼自身の任務のために「気に入った者たち」を引き抜くことがあった。とりわけその「気に入った者たち」がサウジ権力構造の中で彼の昇進を後押しする場合にはそうだ。そこで、例えば、AIPACの反対にも関わらず彼がAWACsを獲得した力量は彼に多くの評価をもたらした。彼の力量で数百人のサウジ王家の者たちが、9・11事件の際に高度なセキュリティー問題の生じている中、航空機でアメリカを離脱できたということがあった。

 過去にエピソード的な違反例があった中、バンダルは更にアメリカの政策から離反する動きを取った。彼は、アメリカの代理的存在や、顧客、秘密工作員らと相克することがありながらも、サウジの覇権を最大限に拡大する方向で、自分自信のテロ・ネットワークを構築するという挙に出た。

 アメリカがイラクでは右派のマリキ政府を支援する事にしているのに、バンダルは政治的、軍事的、資金的な支援をスンニー・テロリスト・グループである、「イラクとレバントのイスラム国」を支援している。
 
 アメリカがイランと「暫定合意」を果たしたのに、バンダルは反対の声を挙げ、支援を「買い集めた」。サウジアラビアはフランスのオランド大統領の訪問の際に、イランに対する拡大された制裁を施すことを条件に、10億ドルの武器購入の契約を結んだ。バンダルは更に、アメリカとイランとの交渉を頓挫させるため、アメリカ議会に対し影響を与える為、イスラエルがそのシオニスト権力システムを使用することに対する支援を表明した。

 バンダルはアメリカの情報機関に対する初期の従順さを越えて動き出した。彼の過去と現在の欧米の大統領たちと政治的に影響力の大きい高官らとの間の近い関係のため、彼は「大国の冒険」に乗り出す意欲を持った。彼はロシアのプーチン大統領とあってシリアに対するロシアの支援を停止するよう説得しようとした。その際かれはニンジンと鞭を提示した:承諾すれば数十億ドルの武器購入を、さもなくばチェチェン・テロリストがソチ・オリンピックを脅かすという内容だ。彼はトルコのエルドアン首相を、シリアのアサドの敵である「穏健派」の武装勢力を支援するNATOの同盟国としての立場から離脱させ、サウジアラビアが支援するアルカイダ系テロリストの「イラクとレバントのイスラム国」を受け入れるようにさせた。彼は、サウジが訓練を施した大量のテロリストをシリアと恐らくはレバノンに移送させることを容易くさせるべく、エルドアンの支援を確保するため、イランとイラクと石油に関する売買契約を結ぶという、エルドアンの「日和見主義」的な動きや、彼がNATOと共に軍事的協調関係を継続していることや、エジプトのモルシ政権を支援していたことを「黙視」した。

 バンダルは、アフガンとパキスタンの武装したタリバンの対米抵抗活動に対し、武器を供給し資金を提供することで、同じくアメリカに対しては「合意された離脱」のための場所を提供することで、彼等との関係を強化した。バンダルは恐らくは中国西部のウィグルの過激派、ロシアのチェチェンとコーカサスのテロリストらに武器を提供し支援をしているし、更にはサウジアラビアとして、中国との石油に関する合意を拡大し、ロシアのガズプロムと協調している。

 サウジが直接的な軍事介入を行った場所は湾岸国のバーレーンである。そこではサウジ軍がその地の専制政治体制に反対する民主化運動を粉砕した。


■バンダル:国内の怪しげな基盤上の世界的テロ

 バンダルはサウジの外交政策の極端な変化に乗り出し、サウジの世界的影響力を拡大した。最悪の時は、反動的な支配者が権力を握り、民主的秩序をひっくり返せば、サウジアラビアはドルの詰まった鞄と共にその政権を強化する為にやってくるのだ。テロ・ネットワークが民族主義者、世俗主義者、あるいはシーア派政府を転覆させるために活動を開始する時はいつでも、サウジの資金と武器が来る事を計算に入れている。欧米のジャーナリストの誰かが、婉曲に退歩的なサウジ政権を「自由化し近代化する弱々しい努力」として描いたものは、海外のテロ活動の軍事的な強化である。バンダルはテロの近代的テクニックを、イスラム教徒の多い国で反動的支配のサウジ・モデルを押し付ける為に使用している

 問題は、バンダルの海外での大規模な「冒険的」な作戦は、支配する王家の、「内省的な」支配方式と相克することだ。彼等は何千億ドルもの石油収入を貯めて、世界中の最上位の資産に投資し、メディナやメッカ、聖地の敬虔な守護者を装いながら、ひそかにアメリカやイギリス、レバノンの女性のパトロンとなるため、そっとしておいて欲しいのである。

 今のところ、バンダルに敵対する者は出ていない。それは彼が、支配する王とそのインナーサークルの者たちに敬意を払う点で抜かりが無いからだ。彼は東西の首相、大統領その他重要な人物らをリヤドに連れ、あるいは買収して連れて来て契約を結ばせ、支配する専制君主の喜ぶお世辞を言わせてきたのだ。

 しかし、アルカイダ作戦を指揮しようとする熱心な態度、サウジの過激派に海外に行くよう奨励すること、そしてテロリストの戦争を始めることは、王族達を困惑させている。彼等はサウジが訓練し、武装させ、経験を積んだテロリスト、「聖戦士」と言われる者たちが、シリア、ロシア、イラクから帰還し、王宮を爆破することを恐れている。

 更に、バンダルのテロ・ネットワークの標的になった海外の国家が報復するかもしれないのだ:ロシア人、シリア人、エジプト人、パキスタン人、イラク人が、彼等自身の報復の道具となる者たちを雇うかもしれない。

 何千億ドルも武器購入に使っても、サウジ政権はあらゆる面で非常に脆弱である。部族軍団以外では、億万長者エリートは民衆の支持は殆ど無く、正当性は更に無い。彼等は海外からの移民労働者、外国の「専門家」、そしてアメリカ軍に依存している。サウジのエリートらは、ワッハービ派の聖職者らに、聖なる土地に「異教徒」らを入れていることで軽蔑されている。

 バンダルがサウジの力を海外に拡張している間、国内の支配の基盤は弱体化している。彼がシリア、イラン、アフガンにおけるアメリカの政策立案者らに挑んでいる間、増大する敵対的政権に対する防衛をこのサウジ政権はアメリカ空軍と第七艦隊に依存しているのだ。

 バンダルは、その膨張した自我と共に、自分のことを新しい帝国を建設する「サラディン」では、と思っているかもしれない。しかし、実際は、一本の指を振ることで、彼のパトロンの王は彼をすぐにも免職させることが出来る。テロリストによる挑発的なあまりに多くの爆弾騒ぎは、国際的な危機に繋がり、そのことで世界の非難がサウジアラビアに集中するようになるだろう。

 実際は、バンダル・ビン・スルタンはビン・ラディンの子分であり後継者なのだ:彼は世界的テロリズムを深化させ体系化した。バンダルのテロ・ネットワワークはビン・ラディンのものよりも、ずっと多くの無垢な犠牲者を生み出した。それは、勿論、予想されるべきことだ:結局のところ、彼はサウジの国庫からの何十億ドルを受け取り、CIAの訓練とネタニヤフの握手を獲得する!

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