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リビヤ政府が統治しきれないリビヤの民兵たち

◆1月28日

 リビヤではカダフィ政権崩壊後、治安が乱れ、殺人事件はカダフィ時代の5倍になっているという。カダフィ政権でそれなりにまとまって各部族が一定の安定した生活を送ってきたが、一旦カダフィの箍(タガ)がなくなれば、各勢力が好き放題をするようになっている

 その中で過激派のイスラム主義グループが優勢であり、黒アフリカ人らは人種差別的扱いを受けている。これは黒アフリカとの連携を強め、アフリカをリビヤの基盤としたカダフィの政策と真逆の動きとなっている。

 イスラム過激派は、人種差別主義者であり、狂信的イスラム教徒であるから、異教徒に対しても激しい敵意を持つ。ようするに、アラブ人によるスンニー派による支配を目指しているから、当然人権などは無視される。黒アフリカ人はイスラム過激派からは人間扱いされない存在となっている。

 カダフィという、多くの部族をまとめる箍を破壊したリビヤの新政権が、今度は自分達が、自分たちに反旗を翻すグループから襲撃される立場に立つ事になったのである。そして、リビヤにおける国民の生活は、カダフィ時代に比べて、格段に悪化した。馬鹿を見たのは、カダフィを追い出し殺害した反カダフィ派を含めたリビヤ人自身である。


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●リビヤ:緑色レジスタンス運動が勃興 -その2-
http://stopimperialism.org/secret-war-libya/
【1月23日 By Eric Draitser STOP IMPERIALISM】

 サブハその他の地域における緑色レジスタンスの台頭は、リビヤ南部のより拡大され、一層複雑な政治・軍事的潮流の一つである。そこでは政治的、経済的、社会的に無視される立場にあると正しく認識しているいくつかの部族とさまざまな少数部族グループが、抵抗運動を始めている。

 タウェルガ族とトボウ族の少数部族は黒アフリカ人グループで、彼等はアラブ人民兵による悪辣な襲撃に対し、中央政府からのなんらの支援なしに耐えてきた。こういったグループは民族浄化活動の犠牲者であるばかりでなく、リビヤの政治・経済活動からシステマティックに除外されてきている。

 緊張状態は今月初めに、アラブ・アウレド・スレイマン部族の指導者が殺害されたことで高まった。正式な調査とか法的手続きを進める代わりに、アウレド部族の者たちは隣人である黒アフリカ人のトゥブ族の者たちを、この殺害事件に関わったとして襲撃したのだ。このことで殺された者たちは何十人にものぼった。この衝突で支配的なアラブのグループの者たちが黒い肌の彼等の隣人らを、田舎者としか見ていないことが示された。

 疑いなく、このことはこの地域における同盟者が誰であるかという認識に繋がった。リビヤ南部、チャドとニジェール北部に住むトゥブ、トゥアレグ、その他の黒人少数民族グループは、親カダフィ軍に接近していった。こういった同盟というものが正式なものかどうかは、まだはっきりしていないが、リビヤの多くのグループは、NATOが成立させた政府は、彼等の誓約どおりの政治をしていないこと、何かをしなくてはならない、という認識に至ったことは明らかである。


■リビヤにおける人種の政治

 リビヤの「自由」と「民主主義」に関して、欧米の介入主義者による御高説にも係わらず、現実はそれとはかけ離れたものになっている。とりわけ、黒い肌のリビヤ人にとってはそうだ。彼等はカダフィのジャマヒリヤ政権が崩壊してから社会的経済的・政治的ステイタスが減少したと感じている。カダフィの統治していたリビヤでは、彼等は法による政治的平等と保護を満喫してきたが、カダフィ以後では、彼等の権利というものが一切彼等から剥ぎ取られた事を見てきている。黒いリビヤ人は新しい民主主義国家に組み入れられるのではなく、システマティックに社会から除外されてきたのだ。

 実際、ヒューマン・ライト・ウォッチもカダフィ軍が武器として強姦を利用していること、そして「切迫した虐殺」を準備していた、と間違ったことを主張することで、NATOによる戦争を正当化することを助けたのだが、以下のように、「大量強制移住という人道に対する犯罪が止まらないで続いている。主にミスラタからの民兵らが、2011年追放されたタウェルガ町の4万人の人々が故郷に帰還することを妨げている」と報じた。この事実は、恐ろしげな話とリンチ、強姦、その他の人道に反する犯罪の映像と共に、これらの人々のリビヤにおける暗い生活を描いていた。

                          -その3に続く-

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