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レバノンのスレイマン大統領
◆8月13日
レバノンに対するイスラエルの脅威が高まっている。2006年におきたイスラエル軍のレバノン侵略では、ヒズボラの巧みな戦いで、却ってイスラエル軍の被害が甚大となり想定外だったということで、イスラエル軍は早々に撤退していった。
今そのヒズボラが更にレベルアップしてきていて、イスラエルはイランを叩きたいと同時にレバノンのヒズボラも叩いておきたいと考えているようだ。ただし、先回のような目にあわない保証はない。
レバノンのスレイマン大統領はこのイスラエルの侵略の脅威を前にして、挙国一致内閣の樹立を督促している。これは正しい見解だ。
常にそうなのだが、イスラエルのやり方は、内部の分裂を誘い、お互いに戦わせる、といういつもの権力者が行う「分断して統治」の方式だ。レバノンではキリスト教徒がイスラエルとつながったりして長い間、内戦状態が続いた。今そのモザイク国家と言われた分裂国家がまとまろうとしている。
イラクとイランを戦わせたのもそうだ。イラク内部の今の分裂状態もそうだ。イランの今回の選挙騒動も、その裏にはイギリスのMI6やアメリカのCIA、その裏にはイスラエルがいると見ていいだろう。アラブ諸国の穏健派と急進派の分裂の背後にもイスラエルの影がある。だからこの分断して統治は、イギリスのやり方であるが、またイスラエルの常套手段でもあるのだ。
しかし今やレバノンも目覚めだしている。あのハリリ元首相暗殺事件(2005年2月14日)で、当初疑われたのはシリアだったが、それを指摘した国連の特別調査団の申し立てがあまりに杜撰で、買収されたとしか思えない者の証言には信憑性がないとして、拘留されていたシリア人の容疑者らについて国際特別法廷がその者たちを解放せよと命令し、解放されたというニュースはまだ新しい。
それとほぼ同時期、大量のイスラエルのスパイ行為が発覚し、イスラエルに雇われたレバノン人などの工作員らが逮捕されている。
だから、レバノン指導層の内部では、やはり我々の敵はイスラエルだ、という認識が強まってきているのだ。それが下記のニュースにもあるように、いまやヒズボラ(イスラム教徒)とキリスト教徒とが連携し共同行動をとるようになってきているのだ。
自分たちの本当の敵が誰かを明確に指摘したスレイマン大統領の指摘は、まさに目覚めつつあるレバノンを象徴していると言えよう。
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●レバノン大統領:イスラエルの侵略の脅威を前に政府の一体化が必要
【8月11日 Anti.War.Com】
レバノン南部に対するイスラエルからの脅威が高まることを指摘し、レバノンのミシェル・スレイマン大統領は、イスラエルからの繰り返えされる攻撃の脅威のため、“統一国民政府”の形成が必要とされるに至った、と述べた。
レバノンは先月末、新しい攻撃を想定して軍を臨戦態勢に置いた。
ヒズボラがレバノンの連立政権に入ることを予想し、イスラエル政府は最近脅しを繰り返している。これに対し、ネタニヤフ・イスラエル首相は、ヒズボラによるいかなる動きも、その結果はレバノンが“支払わねばならない”と発言した。
スレイマン大統領のキリスト教徒の支持者らは、今年はじめの選挙で政権をとることができなかったヒズボラの一角を占めている。
ネタニヤフ首相はあらゆるうわさを“メディアの嵐だ”と打ち消して、レバノン国境ではなんら特別なことは起きていない、と強調した。
昨日、イスラエルの戦車がレバノン国境に向かって進軍していったという報告があった。このためレバノン側では、高度な待機状態が敷かれた。
2006年、ヒズボラが2人のイスラエル兵士を捕まえた後、イスラエルはレバノンを侵略し、千人を超える、殆どは市民を殺害した。
侵略軍と交戦したヒズボラとは違って、レバノン軍はあの戦争の埒外にいた
●ヒズボラの攻撃あればレバノンの責任、と警告―イスラエル首相
ヒズボラは「我々はより強い」とけん制
【8月11日 世界日報】ネタニヤフ・イスラエル首相は10日、レバノンのイラン系イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラがレバノン軍の中に入り、イスラエルを攻撃した場合、いかなるヒズボラからの攻撃も、レバノン政府に責任があると見る、と語り、レバノン政府に対し、警告した。
イスラエルとヒズボラ間の緊張の高まりが指摘される中、レバノン政府によるヒズボラの行動の管理強化を求めたものとみられる。
それに対しヒズボラの対外関係責任者のイマド・ムサウィ氏は11日、ヒズボラは先回の戦いの時以上に強くなっている、と語り、イスラエルを牽制(けんせい)した。
レバノンでは現在、先の総選挙で勝利したサード・ハリリ未来運動党首を首班とする組閣が進められており、ヒズボラからの入閣も予想されている。
2006年のイスラエルとヒズボラの戦いではレバノン人1200人と、イスラエル人158人が死亡した。
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