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アメリカとトルコの2X2

◆10月31日

 アメリカはシリアの攻撃が頓挫して以来、ロシアと共にシリア問題の現実的解決に向けて、共同歩調をとりながら歩み始めているが、そのアメリカの意思に反して、トルコとサウジアラビアはシリア内の過激派への支援をやめようとせず、これがアメリカの怒りを買っているようだ。

 10月22日号「シリア:自由シリア軍のトップの司令官が殺害される」で、「アサド政権が崩壊しないことは、この2年半の戦争で分かったことなのだから、『謀略は失敗』と判断し、シリアから欧米、湾岸アラブ諸国、トルコ、イスラエルが手を引くことが大切なことである」と指摘したが、アメリカはそれを理解し、シリアから撤退し始めているが、トルコとサウジアラビアはそのアメリカの動きについていけず、却ってアメリカと決別するような動きを強めている。

 その動きが10月25日号「イスラム教のスンニー派対シーア派で世界が分裂」では、「サウジアラビアの情報機関長官のバンダル・ビン・スルタン王子は、ワシントンに22年間大使としていた期間はジョージ・W・ブッシュ大統領の真の相棒であったが、その彼は、アメリカがシリア攻撃をしなかったと言う理由だけでなく、公平なイスラエル・パレスチナ和平に向けた対応をすることができないことに対して、今やアメリカとの関係で『大胆な変更』を行うかもしれない、というアメリカに対する脅しを掛けている」という内容で示されたものがある。

 今回は、同じく中東のもう一つの雄であるトルコもサウジと同じく、アメリカの意向に背き、聖戦主義者=過激派に対する支援をやめようとせず、そのため、ウォール・ストリート・ジャーナル紙を通してアメリカから警告が発せられた、という内容である。トルコとサウジアラビアという欧米にとって中東の優等生であった諸国が欧米に反旗を掲げだした、といえる。

 だとすれば、化学兵器問題で国際社会の要請に率直に応え、国内の過激派に対する戦争を遂行しているシリアのアサド政権は、10月29日号もしもアメリカがテロと戦うというのならアサド政権を支持すべき」で示されたように、アメリカは支持すべきであろう。実際、国際政治の流れはそのような傾向になっていく可能性が出てきている。


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●アメリカがトルコに警告
http://www.voltairenet.org/article180755.html
【10月31日 by Thierry Meyssan Voltaire Network】

 トルコのメディアは多くの報道をウォール・ストリート・ジャーナル紙によるハカン・フィダンに関する記事に対するコメントとして報道している。狂信的愛国主義で一致することで、彼に対する攻撃は、エルドアン首相のアメリカからの独立を掲げる政策の正しさを証明するものだと理解する内容だ。果たしてそうであろうか?

 ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、MIT(トルコ情報機関)長官はこのトルコ政権の№2の人物で、首相の次で、ギュル大統領とダウトオール外相より上なのだ。

 エルドアンの右腕の男が2010年5月にMITの長官となったことは、トルコが離米政策を開始したことを示すものだったといえる:ペンタゴンに繋がっていた上級将校らの逮捕と有罪判決(エルゲネコン裁判)、ムスリム同砲団とアラブの春の支持、シリア紛争を利用してシリアを分裂させ、クルド人国家を創設すること。

 何にもまして、ウォール・ストリート・ジャーナルはフィダンのことを、アメリカの警告があるにも関わらず、最も悪意に満ちた反欧米である者たちを含めて、シリアの聖戦主義者(ジハーディスト=過激派)を支持していることを非難している。

 ジャーナル紙はケマル主義の議員であるメフメト・アリ・エディボルが、トルコ警察の12台の車両が、50台以上の聖戦主義者等を乗せたシリアに向かうバスをエスコートしているのを目撃したという証言を引用している。バス50台以上というと2000人以上の過激派を運んでいたわけである。これはその時だけの特別なケースではないだろう。

 しかしながら、エルドアンと違ってフィダンはムスリム同胞団ではなく、フェウラ・ギュレン(ギュル大統領の師匠)に近かった者である、ということを指摘するのを忘れている。

 同様に、ジャーナル紙の調査記者は、あたかもトルコの情報機関の長官がいずこともなく現れたかのように、彼の過去を見過ごしている。ジャーナル紙は、フェルガナ渓谷を通して中国に対するトルコと中央アジアの影響力を拡大する役割のことを指摘することなく、彼がトルコ国際協力局(Tika)の局長であった時代のことを語っている。

 ジャーナル紙はフィダンがIAEAで仕事をしていた時、イランと協力していたことでイスラエルの非難があったことを喚起したが、マルマラ号事件の三日前にその作戦の指揮を執るためMIT長官に指名されたことを指摘した。

 我々としては、この論争をさかさまに見ている:一ヶ月前、トルコの政策は何もアメリカの国益と衝突するものは無かった。反対に、一切はアメリカからの指示でなされてきた。従って、上級将校たちの有罪判決は、アメリカに対する打撃ではなく、アメリカから離脱せんとする彼等の意思、および中国人民解放軍に接近せんとする意思に対する罰である。これには彼等と共に小さな毛沢東主義労働者党の高官らが有罪になったという証拠がある。

 北アフリカのムスリム同胞団を支持することは、トルコが突然気まぐれで行った事ではない。むしろヒラリー・クリントンのオフィスの、’姉妹’のヒューマ・アベディンによって、そしてウィリアム・J・クリントン・ファンデーションの’兄弟’であり、エルドアンの党の渉外担当のゲハド・エル・ハダド等を通して、国務省の計画に同調して、それを実行したということである。

 更に、アベディン氏の母はモルシ夫人と共にムスリム同砲団の女性支局を率いていたことが分かるであろうし、エル・ハダドの父はモルシ大統領の外交アドバイザーであった。

 最後に、2006年にラルフ・ピーターズによって公刊された地図によれば、クルド人国家をシリアに作るということは、シリアをいくつかの国に分裂させようとするペンタゴンの意図することである。そしてオスロで2009年、PKKとの秘密交渉に参加したフィダンは、この分野の専門家である。

 追加として、トルコの政治的変化は2010年5月、フィダンがMIT長官として就任した当時には起きなかったが、2011年、リビヤとの戦争の最中に起きた。当時、アメリカ国務省からの圧力でトルコはアメリカ・ムスリム同胞団の合意によって与えられた機会に気づいたのだ。エルドアンは、1998年に投獄されていた最中に同胞団を放棄し、世俗主義に改宗したといわれていたにもかかわらず、再びこの時から「兄弟」なのだ

 本当の問題は何処でも聖戦主義者を支援することだ。シリアでの紛争の初期には、紛争はカタールが資金提供し、トルコのインシルリク基地からNATOが協力したものだった。問題は何も無かった。しかし、化学兵器問題でロシア・アメリカの合意以来、アメリカはシリアの軍事的紛争から撤退したが、トルコとサウジアラビアはこのゲームを継続したのだ

 従って、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事はエルドアンとフィダンに対する警告として読まれるべきである。限られた時間内にシリアを支配できなかったので、国内の政治の結果がどうあれ、あきらめるよう願われているのである。

 コソボ紛争の時にNATOの情報部門で仕事をし、アメリカで勉強をしたハカン・フィダンはこのメッセージの内容を理解すべきである。

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