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ロシアがイランに供給することになったS-300地対空迎撃ミサイルシステム
◆12月18日
イランにロシアのS-300地対空迎撃ミサイルが配備される日がくるようだ。このミサイルはゲームチェンジャーと言われ、戦場の様相を一変させる能力を持っている。これがイランに配備されると、イスラエルのイラン攻撃は特段に困難になる。それをイスラエルを嫌う。
イスラエルは以下の記事からも分かるように、優勢な航空戦力を中東全体で維持しておきたいのだが、このミサイルはそれを不可能にさせるものなので、できれば、これをイランやシリアが保有して欲しくないのだ。
「ロシア製S-300のイランに向けた供給に関連して戦争の可能性が高まっている」とあるが、それはイスラエルが起こすならば、確かに戦争の可能性はあるであろうが、イスラエルが起こさなければ、戦争の可能性は無い。それは近年では常に攻撃はイスラエルがしてきているからだ。イランもシリアも自らイスラエルに戦争を仕掛けることは無い。
このミサイルは迎撃ミサイルである。侵入してくる敵航空機に対し、それを捕捉し追尾し撃墜する類のミサイルである。だからイスラエルが侵入してこなければ、発射されることはないのだ。要は、イスラエルがお山の大将でいたいばっかりに、イランやシリアが軍事力をある一定の限度以上に上げないように、危ないと思えば、それを先制して攻撃できる自由を維持しておきたいだけである。
その期間中、イスラエルはパレスチナ西岸に入植地を拡大し、パレスチナ人を更に青空の監獄へと追いやる蛮行を継続している。このような国家がお山の大将でいて、誰もその非を正す事ができないなどという状態は決して好ましいものではないのだから、イランやシリアが力をつけ、イスラエルが勝手なことが出来なくなる環境を整えることは必要な事である。
従って、ロシアがこのゲームチェンジャーと言われるS-300をイランやシリアに供給することはどんどん進めるべきである。そうして、イスラエルが我が物顔でしたい放題をすることをやめさせる事が必要である。この記事の作者が最後に書いているように、「「犬が吠えても、キャラバンは進む」だろう。イスラエルをお山の大将の座から引き摺り下ろす為に。
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●イランは2000km射程のS-300ミサイルで出陣の踊りを踊る
http://www.jewishpress.com/indepth/opinions/irans-s-300-missiles-1240-mile-range-war-dance/2013/12/15/
【12月15日 Igal Zuravicky — The Jewish Press】
ケニス・ウォルツは国際政治における新現実主義理論の創設者であるが、この理論では核の拡散がなされれば、事態はより良くなる、というのだ。多くの国が核兵器を所有するようになれば、地球はより平和になる、というのだ。それで、G5+1諸国はジュネーブからダンスを踊りながら去っていくが、背後ではロシア製S-300のイランに向けた供給に関連して戦争の可能性が高まっている。
イスラエルとイランの紛争に対し適用されるゲーム理論は比較的単純なものである。その前提は、もしもイランがこの爆弾を獲得したら、イスラエルは受け入れられないゲームの終わりであり、従って問題はやるかどうかではなく、いつイスラエルは先制攻撃をするか、ということになる、というものだ。イスラエルのネタニヤフ首相は今年5月、ロシアのプーチン大統領に対しS-300(イスラエル空軍の優勢を大いに損なうかもしれない)をシリアに供給したら、「我々の反応を引き出し、この地域を戦争状態に悪化させかねない」と警告した。
このS-300はゲームチェンジャーと言われている。地上配備で機動性があり、複数の航空機を同時に長射程で追尾し、半径150km以内の敵の航空機を撃墜できるシステムとして設計されている。ロシアはこのS-300を世界的チェスゲームの駒として、とりわけアメリカがポーランドとチェコに展開するミサイル防衛システムに対抗するものとして使用している。このゲームはレーガン大統領(当時)が1983年に対ミサイルシステムとして「スターウォーズ」計画として知られる戦略防衛イニシアチブ(SDI)を提案して以来継続しているものだ。
ロシアとイランの間の8億ドルのS-300供給取引は2007年に締結された。2010年5月、欧米情報システムがイラン革命防衛隊のS-300部隊がロシアのミサイル基地で訓練を受けていると報じた。
イスラエルのペレス首相(当時)がモスクワでロシアのメドベージェフ大統領(当時)との会談の席上、この問題を取り上げた時、彼はロシアが誰に軍事訓練を授けるべきか、告げるものはいないと厳しく言われた。2010年にイランがウラン濃縮停止を拒否したことで、国連は1929決議を通し、イランに対する制裁を課し、イランに対するミサイル供給が禁止された。
その結果、2010年9月初旬、メドベージェフ大統領はこのシステムの引渡しを禁じる決議に署名した。
実際は、イランとシリアの間のS-300の取引を破棄する代わりに、イスラエルがロシアに、グルジアとの技術的軍事的ギャップを狭める事になる無人偵察機を売る合意は、ロシアにとっては大ごとだった。契約の破棄のため、イランはロシアに4億ドルの賠償の訴訟を起こしたのだ。
2013年7月5日、ネタニヤフとプーチンとの会談の2ヵ月後、ロシアのヤホントP-800対艦ミサイルが貯蔵されているシリアのラタキアにある武器貯蔵所が攻撃され破壊された。
このヤホント・ミサイルはS-300のように、イスラエルにとってはゲームチェンジャーと考えられている。この攻撃は当初はイスラエルの軍用機による空からの地上攻撃として報じられたが、後になって50基ほどのヤホント・ミサイルを破壊したのは、ドルフィン型潜水艦からの攻撃と報じられた。
この攻撃は三つのメッセージをもたらした:イスラエルはゲームチェンジャーは受け入れられない。二番目のメッセージは、イランとロシアに対するもので、地対空S-300ミサイルはイランの核施設に対するイスラエルの攻撃を阻止することはできない。そしてイスラエルはこのような攻撃を複数の方法で実施しうる。三番目のメッセージは、アメリカとロシアに対するものだ:ヨーロッパのチェス盤上で行われるミサイル駒の動きは中東のすごろく盤とはかかわりがない。
アメリカとロシアがシリアの化学兵器を廃棄させることとジュネーブ合意でで協力している間、ロシアは自身の利益にためにS-300のカードを背後で使っている。イランが欧米と合意するよう説得させたのはトランプカードだったのかもしれない。
9月5日、プーチンはイランが4億ドルの賠償を求める訴訟を取り下げることを条件に、S-300のイランへの供給禁止を終わらせる決定に至った。
コメルサント紙は、このニュースを決定の数日後に報じた。プーチンの決定はアメリカのシリアに対する軍事介入を阻止せんとする努力の一部であり、またイランのアヤトラに対する餌でもあるようだ。9月26日、シリア問題の平和的決議を世界は歓迎し、その二ヵ月後の11月24日のジュネーブ合意の結論で更に意気が上がった。、
三週間にならない12月11日(水)、イランのイマム・サデグ大学の「世界的尊大に対するイスラム革命」と題された講義の間、イラン革命防衛隊隊長のモハマド・アリ・ジャファリ少将は、以下の声明を発したと報じられた:「我々はミサイルの射程を更に拡大させているが、最高指導者は、その射程は2000kmを限度とするよう命令された」。
これは学生のイランのミサイル開発についての質問に対する奇妙な撞着語法的回答である。イランはミサイルの射程の拡大にいそしんでいるが、その射程はイスラエル(とサウジアラビア)に到達できる範囲に限られているのだ。ジュネーブ合意の議論中、G5+1はイランと北朝鮮のシャハブー6ミサイルに対する協力関係に対する懸念を表明した。このミサイルの射程は3000~5600kmで殆どのヨーロッパが含まれるものだ。
彼等は、ジュネーブで合意した六ヶ月間の核凍結を引き伸ばす件で、長射程弾道ミサイル開発を凍結することを含むことはありうることを明確にした。反対はなかったが、イランはイスラエルに打撃を与えうる短射程のシャハブミサイルは維持することになった。
いくつかの制裁措置は解かれたが、六ヶ月間の期間はこれからで、ゲームチェンジャーであるS-300の積荷はほぼその途上にある。言われるように、「犬が吠えても、キャラバンは進む」のだ。
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