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アルカイダ系テロリストによる化学兵器攻撃で多数の死者が

◆12月11日

 ピューリツァー賞受賞者のセイモア・ハーシュが、シリアで化学兵器が使用され、それはアサド政権が行ったもので、アサド大統領の指令でなされた、とする欧米の主張に対し、アメリカが情報の隠蔽を行ったと指摘している。

 根性のあるジャーナリストはたった一人で権力と向き合う事があるが、彼もその一人のようだ。このブログでは一貫してシリアの化学兵器攻撃は反政府側のテロリストが行ったと指摘してきた。しかもその化学兵器はサウジアラビアのバンダル王子から供給されたものだ、とも指摘した。

 イラクに大量破壊兵器が存在すると偽りの主張をし、イラクを悪の国家に仕立て上げ、問答無用でイラクに侵攻した米英であったが、結局その軍事行動の理由であった大量破壊兵器は存在せず、それに対し、謝罪もしないままほったらかしなのが米英のやり方である。今尚、イラクでは凄惨なテロ事件が起きているが、これもそれも米英の侵略行為でサダム・フセインの政権が崩壊したためにおきた政治的混乱状況が継続しているためである。

 今また、シリアで化学兵器を使用したのが、アルカイダ系テロリストであると天下に知れ渡っても、シリアの政治的混乱状況は既に数万人の死者と数百万人の難民を生み出している。このような混乱状況を生み出した元凶は許すべからざる者たちである。

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●セイモア・ハーシュ爆弾発表:アルカイダの化学兵器攻撃をオバマは隠蔽
http://www.thewire.com/national/2013/12/seymour-hersh-alleges-obama-administration-lied-syria-gas-attack/355899/
【12月8日 Adrian Lee — The Wire】

 ピューリツァー賞受賞者のセイモア・ハーシュは再び爆弾発表をした。オバマ大統領は、数百人が死亡したと言われたシリアのサリンガス攻撃をシリアのアサド大統領が行ったと語ったが、それはアメリカ国民に対しては誠実ではない態度と言える。

 9月初旬、ケリー国務長官は、アサド大統領の指令で神経ガス攻撃が行われたという証拠を持っていると語った。「我々はアサド政権に責任があることを知っている」と、オバマ大統領はこの問題が明らかになって数日後に国民に向かって語った。彼はこのことが、軍事介入を考慮することになる「レッド・ライン」を越えさせたと語った。

 しかし、8日に出版された本の中で、有名なハーシュは、情報と軍の高官らの会話を引用して、アメリカがつまみ食い的(チェリー・ピッキング的)に情報を操作した、と語った。

 元情報関係高官は、オバマ政権は大統領が、攻撃の後に得られた情報をあたかも、攻撃が成されているその時に獲得し分析されたかのように見せられるように、時系列を変更したと私に語った。この歪曲は、1964年のトンキン湾事件を思い起こさせると彼は語った。当時ジョンソン政権は、北ベトナムの早期の爆撃を正当化するため情報の時系列を逆にしたことがあった。この同じ高官は、軍と情報関連の官僚機構内には大きなフラストレーションがあったと語った。彼等は手を掲げて「この男にはどうすればいいんだ」「ホワイトハウスにいる彼と彼の取り巻きは情報をいいように変えている」というのだ。

 このオバマ政権はシリアの反政府グループのアル・ヌスラに関する情報を隠蔽した。5月にはアル・ヌスラのメンバーがサリンガスを製造し使用する事ができることがわかって、それは緊急的な脅威と見られたが、それでもサリンの攻撃において考慮されることがなかった。
 ハーシュは、6月のトップシークレットが国防情報局副長官宛に送られたこと、その内容がアル・ヌスラがサリンを獲得し使用したかもしれない、というものだったことを引用した。しかし国家情報長官オフィスも国防情報局も、その問題の書類を特有のコードを指摘しても発見できなかった。

 アメリカの国連大使であるサマンサ・パワーは記者会見で、「アサド政権のみがサリンを保有しているということを指摘することが非常に重要な点だ。そして反政府側がサリンを保有しているという証拠は持っていない」と語った。

 高度に機密性の高いアル・ヌスラに関する報告がパワー女史のオフィスにまで届いていたかは分からないが、彼女のコメントはこの政府に一貫してあった姿勢を反映していた。

 オバマ政権はこの化学兵器攻撃については、シリア市民が知るのとほぼ同じ速さで知っていた。ハーシュは、このサリンガス攻撃にまつわる当時の状況の徹底的な毎日のブリーフィングでは、攻撃のビデオと写真がインターネットで出回っていたのにシリアについての言及はなかった、と言う。彼は、シリア軍が整備した化学兵器施設で、2012年12月サリンが製造されているのをシリアのセンサーシステムがを示したことが、暴露されたことがあったとつけ加えた。それがシミュレーションかどうかはハッキリしないが、オバマ大統領はシリアに対して、サリンガスを使用することは「受け入れられない」と警告した。

 「もしも、昨年12月にセンサーが示したことが、大統領がシリアに対して、『やめろ』と言うほど重要ならば、何故大統領は同じ警告を3ヶ月前の8月のガス攻撃の時に出さなかったのか?」

 メディアはこの攻撃についての国連の報告に対する反応で、確証バイアス(社会心理学における用語で、個人の先入観に基づいて他者を観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて、それにより自己の先入観を補強するという現象)に屈服した。その報告は、使用された兵器は、330mmロケット砲に「暗示的に一致」したと言っている。MITのセオドア・ポストル教授とその他の弾薬に詳しい専門家らは後になって写真を見て、それが即席で現地で製造されたもので、シリア軍の武器庫にあるものとは一致しないと語り、更に、この兵器が発射されたといわれるシリア軍の基地から9kmの距離を飛翔したとは思われない、と語った。

 ポストル教授と仲間のリチャード・M・ロイドは、8月21日の二週間後に分析結果を公表した。その中で、彼等は前に予想されたものよりずっと大きいサリンの荷重の運搬に使用されたロケットを正確に割り出した。タイムズ紙はポストルとロイドのことを「兵器の指導的専門家」と紹介して、その分析結果を報じた。この二人のロケットの飛翔経路と射程に関する後ほどなされた研究は、前のタイムズ紙の記事とは矛盾するものであったが、先週新聞社に電子メールで送信されたが、それは今のところ報じられていない。

 国連の決議はアメリカの軍事介入の機会を失わせたが、もしもこの主張が示されたら、その影響は大きかったであろう。これは実際はなかったイラクの大量破壊兵器について、その証拠があると主張したジョージ・W・ブッシュの残したものが深く傷を残していることを思い起こさせる。ハーシュはこの主張の深刻さについて彼自身で、「このチェリー・ピッキングはイラク戦争を正当化したプロセスと似ている」と示唆している。

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