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領土外に軍隊を創設してでも、シリア打倒に狂うか? サウジアラビアのバンダル王子

◆12月10日

 サウジアラビアの情報機関の長官であるバンダル王子が煽ってきたシリア内戦で、サウジが支援している反政府武装グループがシリア政府軍に追撃され、次々と敗北を記していることで、バンダル王子が窮地に追い込まれているようだ。

 そこで彼は「ムハマド軍」と言う領土外の軍隊を創設し、それを使用してシリアやイエメンで軍事作戦を進める計画がある、という。つまり金の力で傭兵を軍隊並みに訓練し、最新武器を与えて、正式な部隊として投入する、ということのようだ。

 彼のことをこのブログでは害虫のような存在と形容したが、金の力で問答無用の戦争を仕掛ける悪党である。一昨日のブログでは、彼も変化してきたかのように書いたが、どうもそれは見せかけだけのようで、本音はあくまでもシーア派政権であるシリア政権の打倒のようだ。急進派、過激派と言われる者たちは、一種の狂気に駆られた存在だから、つける薬はないようだ。猪突猛進して滅びるに任せるしかないらしい。

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●軍事専門家:サウジのバンダル王子のシリアでの戦争は失敗に終わる
http://english.farsnews.com/newstext.aspx?nn=13920918000684
【12月10日 FARS News Agency】

 軍事専門家らは、サウジアラビアの情報局長官であるダンダル王子が、彼の民兵軍がシリアの各地、とりわけ東部ゴウタで大敗を記したことで、窮地に追い込まれていると見ている。

 「東部ゴウタ地区は完全に政府軍の手に落ちた。これはシリアでの戦争で権力の移行を実現するため何千人ものテロリストを雇い、シリアに送り込んだバンダル王子にとっては手痛い打撃である」と、軍事アナリストで戦略家のモハマド・ファリド・イッサはFNAに対して9日、語った。
 
 彼は、全ての政治アナリストが、バンダル王子の敗北は彼を失望させたと考えていると語った。そして、サウジの情報局長官(バンダル王子)は、自分の動きがどのような結果をもたらすかを考慮しないまま、中東全体を脅迫していると語った。

 「シリアでの戦争を反政府武装組織側に有利な形で終わらせることは、ミッション・インポシブルになった:従って、バンダル王子に残された道は・・・シリア政府をできるだけ弱体化させることだ」とイッサは語った。

 先月、バンダル王子はサウジアラビアの領土外部隊を指揮してシリアとイエメンでのテロ活動を指導する課も知れないということを示唆する情報があった。

 このサウジの「ムハマド軍」という名称の領土外部隊が設立され、兵士らは特別な訓練を受けている最中で、完全武装がなされていると、アル・ライ・アル・アム通信のウェブサイトで報じられた。

 バンダル王子と彼の兄弟で国防副大臣のサルマン・ビン・スルタンがこの「ムハマド軍」の設立を監督している。サウジ政府はこのムハマド軍の設立と、ヨルダンでの訓練の為に数十億ドルの予算を組んでいる。

 ムハマド軍はシリアでのサウジアラビアの攻撃部隊であり、またイエメンのアル・ハウシ運動に対する戦いのために展開されることになるだろう、と言われている。このアル・ハウシ運動は北イェメンのダマジ地区でサラフィ・グループと戦っているが、サウジアラビアはこのサラフィ・グループを支援している。

 ロンドンの軍事情報筋は、ムハマド軍は5万の兵士で構成され、25万名にまで増加するかもしれない、と語った。またこのムハマド軍の司令部はロンドンに置かれるであろうという。

 シリア国民連合の議長のアハメド・アル・ジェルバが最初にこのサウジアラビアの計画を暴露した人物だ。彼は8月8日の声明で、サウジアラビアはシリア領土外で軍を形成するだろうと語った。

 一方欧米筋では、サウジアラビアは外国からの脅威に直面した際には、サウジの後ろ盾になるように、パキスタンに変わってエジプトを立てて、軍のバックアップにしようと計画していると暴露した。 

 サウジはまたエジプトの国防大臣のアブデルファタ・アル・シシ少将に対する資金援助を計画していると、この情報筋は語った。

 欧米筋は、アル・シシ少将はリヤドのミリタリー・アタシェ時代、サウジの軍関係者らと良い関係を持っていた、と語った。

 「アル・シシの、ミサイルとミグ29戦闘機の購入におけるサウジアラビアに対する最近の傾斜は、アメリカがエジプトに対し軍事援助を停止した後に、サウジアラビアが彼を説得した結果である」と、この情報筋は語った。

 以前の記事では、サウジアラビアのスパイの頭で、元在ワシントン・サウジ大使は、アメリカ高官らにシリア戦争を開始するよう強く迫っていたと暴露した。

 サウジアラビアは、「シリアでの欠くことのできないパートナー」であり、アメリカの考え方に相当の影響を与える存在であると、8月の終わりにアメリカの高官の一人がウォール・ストリート・ジャーナル紙に語った。

 バンダル王子は、8年間いたアメリカの首都から去ったが、サウジ大使として5人はくだらないアメリカ大統領に対し、少なからず影響力を行使した。その彼は、シリアに対する戦争のバランスを傾けようとする欧米による戦いで中心軸として台頭してきた。

 叔父の王に昨年、サウジ総合情報局長官に指名されたバンダル王子は何ヶ月も、シリア政権転覆をもたらすため、武器や訓練をシリアにいる民兵たちに与えることを含めて、国際的支援を獲得するため集中的に努力した。

 シリア政府によって化学兵器が使用されたといわれる問題で、サウジアラビアは厳しい対処が成されるべきとしたが、これはサウジの長期的な目標であった。そのメッセージは現在のサウジ大使でバンダルの子分であるアデル・アル・ジュベイルによってオバマ大統領に伝えられた。

 2月、シリア政府によってサリン・ガスが使用されたと欧米に警鐘を鳴らしたのはバンダル王子の情報機関であった。実際は後から、反政府側がガスを使用したことが証明された。

 ロシアのプーチン大統領にアサド支援を止めるよう説得しようと8月にクレムリンを訪問したのは失敗だったと報じられたが、バンダル王子は欧米に対しては大きな影響力を維持している。これは彼のワシントン滞在時に培われたものだ。彼の最近の外遊は、ロンドンとパリへのもので高官らと意見交換をした。

 大使としてバンダルはまだ消えてない跡を残した。彼の声はアメリカの2003年のイラク侵略を煽った最大の声であった。

 シリア問題ではアメリカのホワイトハウスと議会に何ヶ月も圧力をかけることで、ゆっくりとその成果が出てきている。CIAは、シリアとの国境に近いヨルダン内の軍事基地で、昨年以来バンダル王子と直接一緒に民兵に対する訓練を行っていると考えられている。

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