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アレッポの反政府武装ゲリラ
◆8月8日
シリアの戦闘でダマスカスには静穏が戻ったが、北方のアレッポではいまだ激しい戦闘が継続中のようだ。数万人もの反アサド武装ゲリラが侵入している、といわれているのだから、鎮圧も簡単ではない。
しかし、欧米・トルコ・イスラエル・湾岸君主国家がおそらくは予想していたであろう、シリアのアサド政権の崩壊は、起きていない。そしてその理由は何度も書いてきたことだが、大多数のシリア国民がアサド政権の崩壊を望んでいないことが、まず第一に挙げられる理由なのだ。
イランがシリア支援をより鮮明にしている。そのためか48名のイラン人巡礼者が拉致されてしまった。また一部情報では、シリア軍にアドバイスをしていたロシア人将軍が暗殺された、という。それが真実ならば、いよいよシリアの「アラブの春」の平和的デモ、という懐かしい昨年の表現から、今年はなりふり構わぬシリアを舞台にした代理戦争の様相が顕わになり出している、ということだ。
それが、あからさまな両軍のガチンコ勝負に拡大しないようにすることが重要だ。つまり欧米NATO・武装ゲリラvsとロシア・イラン・シリア軍などとの間の本格的戦争の危機は回避しなければならない、ということ。
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●シリアとイラン:反乱鎮圧を誓う
http://www.dailystar.com.lb/News/Middle-East/2012/Aug-08/183830-syria-iran-vow-to-annihilate-uprising.ashx#ixzz22uIUoDLv
【8月8日 The Daily Star】
シリアのアサド大統領は7日、主戦場となっているアレッポでシリア軍が反政府勢力と戦いを進めている最中、17ヶ月に渡る反乱を粉砕しシリアからテロリストを一掃すると誓った。
イランからサイード・ジャリリ特使の訪問を報道する際、国営通信のSANAが「シリア国民と政府はテロリストを一掃する決意であり、テロリストに対し休息を与えることなしに戦う」とアサド大統領が語った、と報じた
アサドはジャリリとのインタビューの放映時に2週間振りにテレビに現れた。シャリリは最高指導者ハメネイ師の側近の筆頭である。
ジャリリはアサドにイランの支援を申し入れ、「イランはシリアがその枢要な柱となっているレジスタンス枢軸が破られることを決して看過しない」と述べた。
「シリアで起きていることは国内問題ではなくレジスタンス枢軸国を一方とし、この枢軸に対抗する地域的・世界的な敵を他方とする闘争である」とジャリリは語った。
イランはトルコと湾岸アラブ諸国が反政府勢力に武器を供給し、アメリカとイスラエルと示し合わせてアサド政権を転覆させようとしているとして非難した。
ジャリリは以前、「シリアの危機は国内の対話を通して解決すべきであり、外国勢力の介入を通してではない」と語ったと言われている。
彼は、「シリア国民はシオニストとアメリカが支援するいかなる計画をも敵視する」と述べた。
後ほど、ジャリリはシリアにおける「あらゆる外国勢力の介入」の停止を呼びかけ、イランは、「軍事介入を通じて意思を押し付けること」を拒否する、と語った。
アサドはシリアは、「レジスタンス枢軸とシリアを標的とする外国の計画を打ち破ることができる」と語った。
イランは外務大臣をトルコのアンカラに、書簡をアメリカに送り、48人の誘拐されたイラン人の運命の責任は彼らにあると指摘した。
イランはシーア派の巡礼者たちだと言っているが、彼らの敵対者はイランの革命防衛隊要員だとしている。
イランのアリ・アクバー・サレヒ外相は、このイラン人の人質の解放を確実にしてもらうためトルコの支援を要請するためトルコに向かった。
サレヒは、「トルコはシリア内の反政府勢力とのつながりがあるので、我々はトルコが巡礼者を解放する件で主要な役割を果たせると考えている」と語った。
イランは、拉致を主張した自由シリア軍がトルコからの支援を受けていることで非難をしていたが、サレヒは「トルコ政府にこの件で責任があると思い起こさせるし警告する」かもしれないと語った。
中東で非アラブ国としてかつては親密な関係を持っていた両国はシリア問題で対立する関係になった。
トルコのエルドアン首相は、イランのハッサン・フィロザバディ将軍によるシリアでの流血の責任はトルコにあると非難するコメントについて、「残念だ」とし、トルコがシリアの問題に関わっているということを否定した。
「イランの参謀総長が革命防衛隊ウェブサイト上で、トルコ、サウジアラビア、カタールがシリア内での流血沙汰の責任があると書いていることは憂慮すべきことであり残念なことである」と、エルドアンは党員に対するコメントをNTVテレビでの生中継で語った。
イランは人質に関するアメリカに対するメッセージ書簡を、スイス大使館のアメリカ局を通じて送り届けた。
「アメリカのマニフェストがテログループを支援し武器をシリアに送ることを是認しているのであるから、アメリカはダマスカスで拉致された48人のイラン人巡礼者の生命に対する責任がある」と、ホセイン・アミール・アブドラヒアン副外務大臣は書簡の文章を引用した。
アメリカは7日、誘拐されたイラン人の行方についてはなんらの情報も持っていない、と言った。
「今の段階では、我々はこのレポートを注意深く見守っている、また状況をモニターしている。我々は誘拐されたといわれている人々の身元を確認するまでに至っていない」と、国務省のパトリック・ヴェントレール・副スポークスマンは語った。
人質の内の三人はダマスカスにおける激しい砲撃で殺されたというレポートのある中で、「我々はこれらの人々が誰でどこにいるのかなどに関する情報を持っていない」と、彼は記者団に語った。
イラン外相は国連事務総長の潘基文にイラン人巡礼者の解放とシリアとリビアで最近捕らえられた労働者らに対する支援を要請した。
「私はこれら人質の解放について事務総長の協力と仲介を要請したいと考える」と、サレヒが潘事務総長に書いたことを、イランの国連ミッション部がロイターに知らせた。
国連スポークスマンは、書簡の受理を確認したが即座の回答はなかった。
「イラン政府は拉致されたイラン人の即座の解放を要請すると共に人質を人間の盾として使用することは国際法と人権に違反することだと判断する」とサレヒは語った。
その他では、アメリカのクリントン長官は「代理人あるいはテロリスト」が紛争に参加するべくシリアに送られていることに警告を発した。
「我々は党派的戦争を避けることについての非常にはっきりとした期待を示さねばならない」と南アフリカのプレトリアでのニュース・コンフェランスでクリントンは語った。
「代理人あるいはテロリストを送ることで、状況を利用しようとする者たちは、まずはじめにシリア人にとって、そういったことが許されるものでないことを理解すべきである」と、彼女は語った。クリントンは「代理人あるいはテロリスト」について詳細は述べなかった。
クリントンは反政府勢力が勢力を増し、アサドに対する支持が弱まれば、アサド後のシリアについての計画を作って行くことが世界に求められることだ、と語った。
「アサド政権が崩壊した翌日、何が起きるのかということを話し合い計画を練ることができる。時間表を作ろうとしているのではない。予想することはできない。しかし、それが起きることは分かっている」とクリントンは語った。
アレッポでは、市の中心街での衝突で轟音がとどろき、反乱勢力が支配する地域に砲弾が撃ち込まれていた、とシリア監視人権団体は語った。
アレッポ市内外での戦闘で少なくとも20人が死亡した、とウォッチドッグは語った。全国的には122人が死亡したという。
治安部隊将校が、シリア軍の2万人投入が完了されたと語った後、アレッポは大規模攻撃のために補強されている。シリア中央部のホムスに近いところは、反政府の武装ゲリラが電力会社を攻撃、16人が殺された。その中には、アラウィ派、クリスチャン、スンニー派も含まれている、とオブザーバーは語った。
反乱勢力は東部のデイル・アル・ゾールにある油田を攻撃、4人の武装ゲリラと6人の兵士が死亡したと、いう。
反政府側のウェブサイトでは、反政府武装ゲリラはシリア東部のいくつかの地域で、また南部のデラア地区でもシリア軍と激しい戦闘を行っている、とある。
アル・アラビア・テレビでは、反政府勢力はシリア軍にアドバイスをしていたロシア人将軍と通訳を暗殺した、と主張している。
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