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シリア戦争では、反政府勢力内の内部抗争が激化
◆1月7日
シリア内では反政府勢力グループ間の内部抗争が激しさを増しているようだ。以前は、反政府勢力でも自由シリア軍とアルカイダ系グループとの内部抗争が主な衝突であったが、最近はアルカイダ系のグループ同士でも、抗争が激化している様子だ。
彼等が独りよがりの独善的思考の持ち主であり、排他的である故、自分達と考え方が違う存在を許せない者たちであることは既に指摘したが、思い出すのが日本の新左翼の内ゲバと言われた1970年代の一連の抗争である。彼等はマルクス・レーニン主義的思考の小さな違いから分裂に分裂を重ね、最後は浅間山荘事件や妙義山山中での「総括殺人」事件などで、消滅していった。
この世の政府に完全なものなど存在するはずもなく、シリアのアサド政権にも多くの問題は存在するであろうが、国民は穏便な改革を進めているアサド政権を支持してきた。そこに、欧米や湾岸アラブ諸国、トルコやイスラエルがチュニジアとエジプトの「アラブの春」現象を利用し、偽りの「アラブの春」運動をシリアで展開、最初から、アサド政権に流血の責任を押し付け、それを欧米と結託するカタールやサウジアラビアのアラブ・メディアや欧米のユダヤ・メディアを使って世界的にアサド政権の非を喧伝してきたのだ。またそれを無批判的に受け入れ流してきたのが日本のメディアであった。
今やそのシリアで血の抗争を進めているのは、むしろこういった反政府グループであり、シリア国民はアサド政権が全土を平定し、以前のような平和な国家を取り戻す事を願っている。そのためにはアルカイダ系グループを支援するサウジアラビアなどが、反政府グループに対する支援をストップすることが必要不可欠であり、シリアに平和が戻るための十分条件でもある。
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●シリア:反政府勢力内の内部抗争が激化
http://en.alalam.ir/news/1551780
【1月5日 ALALAM】
外国が支援するシリアの反政府勢力内で5日、24人の民兵が殺害されるなど、内部抗争が激化している。
反政府勢力グループとメディアの報道によれば、3日から外国が支援するグループとアルカイダ系の「イラクとレバントのイスラム国(ISIL)」グループ間の内部抗争が激化している、という。
外国が支援するシリアの反政府グループの民兵が、他のグループや活動家一般市民に対し恐ろしげな虐待を行う事で非難されているISILの検問所や基地を襲撃したことで、戦闘が激化している。
ISILは幹線道路と検問所を他のライバルグループから奪取することで、覇権を握ろうとしていると言われている。
シリア北部のアレッポ地区の村であるタル・リファアト付近で、車両によるISILの襲撃で少なくとも10人の民兵が殺害された、といわゆるシリア人権監視団体が語った。
アレッポのフレイタン町では4日、5人の民兵がISILによる車爆弾により殺害された、とオブザーバトリー誌が民兵と医師らの語るところとして報じた。
シリア北西部のイドリブでは、ジャバル・アル・ザウィヤ付近でのISILによる待ち伏せ攻撃のため4人の民兵が殺害され、ハレム町ではISILによって5人が処刑された。
4日から主にアレッポとイドリブ地区で、民兵らがISILによって殺害されたり拉致されたりしている。
5日には、戦闘は他の地区、この場合はトルコとの国境に近いラカ地区のタブカに移っていった。
シリア戦争の複雑さを考えると、アル・ヌスラ戦線の民兵グループが最近ISILに対する戦闘に巻き込まれているが、両グループとも、その源泉はイラクのアルカイダである。
ISILは、レバノンのベイルートのヒズボラの基地で今週起きた自爆攻撃で、4人が殺害された事件の実行犯であると主張している。
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