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イスラエルが恐れる対艦巡航ミサイル「ヤホント」


◆9月20日

 ロシアは、9月1日号の「イスラエルの反対にも拘らず、ロシアはシリアに武器販売」で示したように、イスラエルとアメリカの反対にも拘らず、シリアに対艦巡航ミサイルを供給する。高性能巡航ミサイルのシリア配備は、イスラエルの地中海艦隊に対する脅威となる。

 これに対し、イスラエルはロシアに報復の意味をこめて、イスラエル製兵器をロシアの敵対勢力に供給するぞ、と脅している。
 また、イスラエルはロシアが欲しがっている無人戦闘機の販売契約をすることで、ロシアから譲歩を引き出したかったようだが、ロシアはそれには応じなかったようだ。

 このように、イスラエルを取り巻く環境は日増しに厳しいものになりつつある。最後の頼みの綱はアメリカであるが、オバマ大統領のアメリカは、「非戦争」のベクトルを強める傾向にあるから、時間の経過と共に、イスラエルのタカ派路線は追い詰められていくことになるだろう。

 
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ロシア:対艦ミサイルをシリアに売却
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/russia/8009335/Russia-to-defy-US-by-selling-anti-ship-missiles-to-Syria.html
【9月17日 Telegraph.co.uk】

 ロシアのアナトリー・セルドゥコフ外相は、シリアに供給するミサイルは旧式であって問題になることはないとして、P-800ヤホント巡航ミサイルの供給を中止して欲しいという要請を退けた。

 「アメリカとイスラエルはヤホントのシリア供給を中止するよう要請していた」、と外相はアメリカ国防総省への訪問時に記者会見で語った。「しかしこの兵器がテロリストの手に渡るという彼らが指摘するような懸念はないと見ている」と延べた。「今までもそのようなことはなかったのだから、今回は違うということはないはずだ」と語った。

 イスラエルはこの2007年に合意された販売契約は、このミサイルは地中海でのイスラエル艦隊に深刻な脅威となるから、レバント地方における戦略的軍事バランスを崩す恐れがあると言っている。

 ヤホントの射程は約200マイル(≒320km)で、その正確さで評価が高く、また低空を高速で飛翔できるため捕捉が困難なミサイルである。現在シリアが保有する対艦ミサイルのどれよりも精巧なものである。
  シリアが旧式のミサイルをヒズボラに渡すという証拠のようなものはないが、ロシアの兵器が以前、このシーア派の武装勢力の手に渡ったことがあった。

 ロシアがシリアに供給したコルネット対戦車ミサイルが、2006年のレバノン戦争の時、ヒズボラの陣地内に放棄されていたのをデイリー・テレグラフ紙が発見したことがあった。
 
 イスラエルのネタニヤフ首相は、ロシアのプーチン首相に対し、先月このヤホント・ミサイルの供給を中止するよう要請していた。同様の要請が最近もイスラエルとアメリカの国防大臣らによってなされていた。

 パレスチナ指導部との和平交渉が再開されたのを受け、イスラエルはヒズボラとハマスが交渉を妨害する暴力行為に出るのではと恐れている。

 2週間ほどまえ、4人のユダヤ人入植者を殺害し2人に傷害を負わせたことを認めたハマスの行為に対し、イスラエルは西岸のハマスのコマンダーを1人17日(金)射殺した。

 パレスチナ暫定政府のファヤド首相は、この殺害行為を「危険な暴力のエスカレーションだ」と指摘し、和平交渉を頓挫させかねないと警告を発した。

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