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核戦争の危機が迫っている?

◆9月22日

 核による戦争が起きる可能性が高まっている、とチョスドフスキー教授は指摘している。相互確証破壊(MAD)の思想が核戦争勃発を予防した時代は過ぎ去り、核による破壊が起きても、「コラテラル・ダメージ」である、とそれを受容する姿勢が蔓延し始めているという。

 このブログでもイランに対するイスラエルの戦争準備、それに対するイランの準備などを指摘してきたが、人々の関心は別の、たとえばインフルエンザの危機だとか、温暖化の危機などの別の分野に向けられて、教授に言わせれば、核戦争の危機はカモフラージュされてきたというのだ。

 この論文の中で、同意できない点は、オバマ大統領が核戦争をすることで世界平和が保たれると信じている、としている点である。オバマ大統領が核兵器を本気で世界から無くそうと願っているかどうか、疑えばきりがないのと、彼が自分を大統領に押し上げた勢力の傀儡のままならば、そう考えてもおかしくないだろうが、このブログでは、オバマ大統領は核の無い世界を目指している、あるいは少なくとも願っている、という観点に変更はない。

 そして、第三次世界大戦の危機は、決してなくなったわけではない、という教授の意見には賛同であることを明確にしておく。その危機の生じる場所は、一つは中東であり、一つはアジアであろう。アジアというのは、今騒がれている尖閣諸島ということだ。


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本当の危機とまやかしの危機:全面核戦争の危機の隠蔽
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=21044
【9月16日 by Michel Chossudovsky】

 我々は歴史のターニングポイントに到達している。アメリカとその同盟国は破滅的な結果をもたらす核戦争を始める準備をしている。

 冷戦の期間中は、「相互確証破壊(MAD)」の考え方があった。核戦争の結果に対する認識が米ソ間での核戦争勃発を防止してきたと考えられている。

 しかし冷戦後の今日では、そのような考え方はなされていないのだ。

 半世紀の間、世界を徘徊していた核ホロコーストの妖怪は「コラテラル・ダメージ(付帯的損害)」というレベルに格下げさせられた。

 言葉の真の意味でのこの軍事的アドベンチャーが人類の未来に対する脅威となっている。

 イラク戦争やアフガン戦争など現在の戦争による人命の損失と破壊というものを概念化することはできるが、「新技術」とか最新兵器システムを使用しての第三次世界大戦がもたらす破壊の規模を査定したり完全に理解することは、それが実際に起きてみなければ不可能なことである。

 アメリカが主に行っている戦争の継続状態は、我々の歴史では婉曲に「戦後時代」と言われている。アメリカが行っているアフガンでの戦争は31年間さまざまな段階を経て現在継続中である。イラクはアメリカと同盟国による占領下に入って7年になる。

 我々は、歴史を生きていると同時に、自分たちの未来を形作ることになる出来事を理解できないでいる。そしてそれが今我々の面前で展開されつつあるのだ。

 イランに関して、現在進められている戦争準備の詳細は、一般人の目からは閉ざされている。(チョスドフスキー教授の前の論文を参照: Preparing for World War III, Targeting Iran, Global Research, August 1, 2010, Towards a World War III Scenario? The Role of Israel in Triggering an Attack on Iran, August 13, 2010)

 メディアはカモフラージュのお先棒を担いでいる。核戦争の破滅的な衝撃は矮小化されたり、言及されないのだ。その間、一般人の目は「まやかしの危機」とでもいうものに釘付けにされている。

 第三次世界大戦はもはや仮定のシナリオではない。既に2007年、ブッシュ大統領(当時)は、イランがアメリカの要請に応じなければ、我々は「いやいやながら」第三次世界大戦の状態に入らざるを得なくなるだろう、とはっきりと世界大戦を示唆していた。
 「イランの指導者は、イスラエルを破壊したいということを発表した。それで私は人々に向かって、もし皆さんが第三次世界大戦を避けたいと願うならば、イランが核兵器を製造するために必要な知識を持たないように願わねばならない。イランの核兵器に対して私は深刻に受け止めている・・・」(ブッシュ大統領:2007年10月17日)

 「ここでブッシュは<第三次世界大戦>という表現をしている」(ハフィングトン・ポスト紙:2007年10月17日)


◆真実の危機とまやかしの危機

 完全に捻じ曲げられたロジックで、世界平和を保つ方法として第三次世界大戦が示されている。
 
 イランは国際社会の「道理にかなった要請」に従うことを拒否することで非難されている。事実は捻じ曲げられ、ひっくり返されている。イランは第三次世界大戦を始めようとしていることで、非難されている。これはアメリカの軍事ドクトリンで相続されてきたことで、犠牲者はしばしば侵略者として予告されるのだ。第三次世界大戦は世界の安全保障に貢献する、正真正銘の人道的措置として奉られている。皮肉にも、核兵器の使用を決めた者たちは自分たちのプロパガンダを信じている。司令官のバラク・オバマは自分自身の嘘を信じている。

 この戦争も世界的経済恐慌も世界歴史上かつてないほどの危機の一部であるということが理解されていない。皮肉にも、全面的核戦争の人類に対する危険性というものが、一般の恐怖や懸念を呼び起こすほどにはなっていない。

 代わりに、まやかしの「危機」、たとえば地球温暖化、世界的インフルエンザの流行、イスラム教徒による核攻撃という嘘のふれ込み、などはメディアや、政府、情報機関、それにワシントンのシンクタンクにによってでっち上げられている。

 社会的政治的事象の基礎的な理解は、全くのファンタジーの世界によって取って代わられている。そこでは魑魅魍魎が跋扈している。こういった嘘の危機というものは、本当の危機をぼやかすためであり、同時に恐怖や不安を人々の間に埋め込むためである。

 「政治の実際的な全体的目的は、民衆を警戒態勢下に置くことにある・・・全てが想像上のものではあるが、終わりの無いお化け騒動でもって脅し続けること・・・人類を救出する緊急性があるということが、殆どの場合、支配を強めるまやかしの唯一の理由なのだ」(H. L. Mencken)

 核戦争の本当の危機が殆ど知られていない間に、こういった「まやかしの危機」が常にフロント・ページを飾るようになっている。

 大量失業、差し押さえ、貧困は社会的危機の特色ではない。拷問の法制化、政治的暗殺は憲法上の危機の一部ではない。潜在的テロリストを拷問すること、殺害することは、「世界をより安全にするため」のものである。人道的理由で行われる戦争は、危機の原因ではなく「解決」とみなされるのである。
 
 経済不況は過ぎ去ったと言われているので、経済恐慌は語られない。いうなれば、経済危機などないということなのだ。


◆3大まやかしの危機のタイプ

1.アルカイダによるアメリカに対する核攻撃
 「遅かれ早かれ、アメリカの都市か同盟国の都市で、イスラム教徒のテロリストによる核による9・11のような攻撃がある・・・」デイビッド・クリーガー:(Is a Nuclear 9/11 in Our Future?)

2.世界的公共衛生緊急事態・世界的インフル・パンデミック
 「今後2年間で、世界人口の3分の1となる20億人がH1N1に感染するかもしれない」世界保健機構報告:2009年7月

3.地球温暖化の危険
 「ヘッドライン見出し:毎年30万人死亡、3億人が影響を受ける」グリーンピース:温暖化が進むことによる死と移動の必要性 2009年6月5日


◆アメリカの大審問

 「実際の脅威」として予告されたこれらのまやかしの危機は、真実の危機を隠蔽するためのものである。

 その目的は、事実を捻じ曲げること、恐怖の心理情勢を生み出すこと、民衆の中で、出来上がった経済的政治的秩序に異議を唱える者たちや反抗する者たちに対する脅しと抑圧である。我々は宗教裁判のような環境を取り扱っているのだ。モンティ・ピトン(パイソン)の言葉に以下のようなものがある:

 「スペインの大審問(アメリカの大審問)を望むものなどいない!我々の主要な武器はサプライズだ・・・サプライズと恐怖・・・恐怖とサプライズ・・・我々の二つの武器は恐怖とサプライズだ・・・そして容赦のない能率化・・・我々の三つの武器は、恐怖、サプライズ、容赦のない能率化・・・そして教皇(政府)に対するファナティックなまでの献身・・・我々の4つの、いや・・・武器の中には、以下のように恐怖、サプライズがある・・・」

 まやかしの危機を強調する恐怖キャンペーンは、核戦争を含む真実の危機をぼやかすためのものであるし、意味のある抵抗や反対のあらゆる形態に対する武装解除をも目指したものである。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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