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野火と戦うフランスの放水車

◆8月22日

 アメリカの旱魃や野火が今年は大変だ、ということを何回か取り上げたが、これはアメリカだけでなく、既にロシアもやはり旱魃と野火で穀物の生産量予想に修正が加えられだしているし、フランスでも2003年の夏の熱波を思い起こさせる熱波に見舞われている様子だ。

 日本でも今年の夏は例年にない暑さが続いているのを見れば、この高温・熱波・旱魃・野火といった現象はかなり世界的であることが窺われる。その結果予想されることは、穀物などの収穫高の減少からの食料価格の上昇である。

 来年2013年はNASAが指摘するように太陽活動がもっとも活発になる年になりそうで、しかも懸念されるのは熱波や旱魃だけでなく、太陽フレアの発生と、それが超巨大太陽フレア(スーパーフレア)であった場合の地球に対する影響の大きさである。

 地球表面に生息する人類その他の生物は、結局はこの太陽と地球(大地)の恩恵の中に生息できているのであり、この太陽と地球が変化すれば、それが生物の存続問題にまで影響が及ぶことを考えれば、小さな島の帰属問題で大きく騒ぐのも、いかがなものか、という感じがしないでもない。言っても分からない人々とは「距離を置く」ことも必要。

 これからは、例えば、大陸と半島の振動数の違いから、半島部分が沈降する可能性や、白頭山の大噴火の可能性が伊勢白山道氏によって指摘されているのだから、韓国も竹島の領有主張に血眼になるよりも、自国の留まる韓半島の安泰を、そして白頭山の噴火に備えるべきであろう。2013年以降は待ったなしの天変地異時代になるのだから。そうなったら、竹島などは、自然にほったらかしにされていることだろう。

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●野火と高温と戦うフランス
http://www.washingtonpost.com/world/europe/france-fights-wildfires-keeps-close-eye-on-the-elderly-as-temperatures-soar/2012/08/17/3ba24392-e88a-11e1-9739-eef99c5fb285_story.html
【8月18日 Associated Press】

 フランス当局は野火と戦っている。孤立している高齢者に目を注ぎ温度の上昇に対し水分を補給するよう督促している。

 政府はブルゴーニュからピレネーまでの中・南仏地方に警告を発した。気温は40度にまで上昇することが予想されている。政府は1万5000人が死亡した2003年の夏を繰り返すことにないように決意している。

 野火は16日には南西地方のラカノ付近で燃え盛っていたが、金曜日には下火になりつつある。フランスのテレビは水分補給と帽子の着用を勧める当局の声明を放映した。



●旱魃と野火でロシアの穀物生産量は減少
http://english.ruvr.ru/2012_07_30/Drought-and-wild-fires-destroy-Russian-harvest/
【7月30日 The Voice of Russia】

 ロシアは現在猛烈な熱波に襲われている。都市部の住民は汗ばむ熱に窒息しそうである。例えば、モスクワでは30度ほどだが、さらに上昇すると予想されている。

 熱波は野火が有毒な煙の雲を生み出すことで更に悪化している。クラスノヤルスク付近のシベリア・タイガ樹林は83ケ所に野火が発生している。世界の穀物生産量で第3位だったロシアの農村地帯では、莫大なダメージを受けている。穀物の相当量が損なわれる危険がある。昨年の収穫高が9400万トンであるが、今年は8000から8500万トンになる見込みだ。このような状況を踏まえて、7月初め、農務省は収穫高予想を修正せざるを得なくなった。・・・以下略

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旱魃による被害が拡大している

◆8月2日

 アメリカの旱魃の影響で、以前から指摘してきたようにトウモロコシと大豆に被害が大きく出ており、価格の上昇が続いているようだ。また、ロシアでも旱魃が始まっているようで、全世界的に食料価格が上昇せざるを得ない環境が強まっている。

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●歴史的旱魃の影響で収穫高が減少し続けている
http://www.msnbc.msn.com/id/48400032/ns/weather/
【7月30日 NBC News】

 アメリカのトウモロコシと大豆はこの20年で最悪の状況にある。また暑く乾燥した気候は多くの農場を今後数週間に渡ってからからにしていくことが予想されている。

 7月30日に農務省が発表した新しいレポートでは、中西部、南西部、テネシー渓谷地帯の18州で48%のトウモロコシが「非常に悪い」ないしは「悪い」状況だという。これは先週から45%、昨年から14%の上昇率である。

 大豆の状況はそれほど良くない。37%の大豆の出来は「非常に悪い」ないしは「悪い」で、これは先週から見て35%、昨年から12%の上昇率である。

 牧草地と放牧場も厳しい状況で、ほぼ60%が「非常に悪い」ないしは「悪い」となっている。これは先週から見て55%、昨年から36%の上昇率である。

 非常に悪いということは、「収穫力に対する極端な損失で、完全なあるいはほぼ完全な不作」ということであり、牧草地は、「非常にわずか、ないしはぜんぜん飼料にならない」と、農務省ホームページでは言っている。

 悪いということは、作物の「収穫力に対する大きな損失」と定義されていて、牧草地は「この時期ではほんのわずかな飼料を提供するだけ」である。

 トウモロコシと大豆の状況は1988年の旱魃以来、これほど悪いことはなかったが、そのことにより、アメリカが食料加工業者、家畜業者、エタノール生産者らの需要に応えることができるのか、という懸念が生じている。降雨の不足は水路を干上がらせメキシコ湾の輸出港への河による物資の積み送りを遅らせている。

 豪雨で2人が救助されたりしたが、強烈な暑さと乾燥した状況はいま暫くは弱まりそうにない。

 「中西部での降雨量は次の一週間から10日ほどは平均以下という傾向が継続しそうだ」と、世界気候モリタリングの気象学者のジョン・ディーが語った。

 今週は暖かさが増し、30日の東部の何回かのにわか雨と週の後半にいくつかの降雨がありそうだ、と彼は語った。

 「広範囲での本格的な雨は望めそうもない。2日と3日には、にわか雨があるかもしれず、週末には75から80%の確率で0.3から0.8インチの降雨が予想される」と、ディーは語った。「最近ほどのストレスはないだろうが、作物の状況は悪化し続けている」という。 

 次週の天気にはいくつかの兆候があり、降雨の可能性があるも、乾燥した天気は継続するとの兆候もある。

 中西部の北部、東部では降雨で少し旱魃の影響が緩んだが、50年以上の期間で最悪の旱魃で、特に中・南方のコーンベルト地帯では作物に被害が出ている。

 「中・南西部ベルト地帯が乾燥した天候に戻ることは、ベルト地帯の少なくとも半分がすぐ乾燥した天候に戻るのでは、という懸念を呼んでいる」とCWGは示した。

 シカゴ商品取引所(CBOT)のトウモロコシ先物は30日、20セント/ブッシェルないしは2.69%の上昇となった。大豆は35セントないしは2%の上昇だった。

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アメリカのトウモロコシが死滅しつつある・・・

◆7月12日

 7月5日号の「記録的な暑さと旱魃で全米で不作の危機」の続編である。トウモロコシの受粉の季節が6月から7月初めと言われており、その期間に発生したアメリカの熱波と旱魃で受粉はうまく行っていないため、トウモロコシの収穫量は大きく減少しそうである。

 従ってその影響が様々な方面で出てくることになりそうだ。トウモロコシは家畜の餌でもあるから、畜産、酪農にも影響がでてくる。アメリカのトウモロコシを輸入している他国も困ることになる。食料品の価格上昇は避けられない

 これが言われてきた、「食料自給率」の問題と繋がってくる。アメリカは小麦をロシアから購入しようとしているらしいが、ロシアも洪水などでそんな余裕はない。日本も家畜の餌を始めとしてアメリカのトウモロコシを大量に輸入してきているから、大きな影響が出てくる。こういうことがあることを「想定」して、もっと早くから日本政府は「食料自給率」を上げておくべきだったのだ。お金を出せば買える、と考えてはいけない。お金を出しても買えなくなる時代がもうすぐそこまで来ているのである。
 
 従って今回のこの問題を契機として、日本は本腰を入れて食糧自給率向上に努めなければならない。これから起きる世界的な天変地異は、もう待ったなしの状況に来ていると考えるべきなのだ。

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●旱魃と熱波で全米のトウモロコシに壊滅的打撃
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/the-corn-is-dying-all-over-america
【7月9日 The Economic Collapse】

 全米でトウモロコシが死滅しつつある。もしも旱魃が中部地帯で続けば、小麦と大豆が次にやられるだろう。何週間も続く厳しい暑さと極端に乾燥した状況のためアメリカのトウモロコシ生産者は全面的で壊滅的な状況に追いやられている。もしもすぐにも十分な降雨がなければ、多くの農業従事者は資金的に破産してしまうだろう。この季節はとりわけトウモロコシにとっては、受粉がなされる時なので重要な時期である。

 しかしかつてない暑さと極端に乾燥している状況で、この受粉がうまくいってない。日々事態は悪化している。トウモロコシの価格は6月14日から41%上昇している。これは驚くべき上昇率だ。我々はトウモロコシを直接にはそんなに食しないだろうが、いまどきはトウモロコシやコーンシロップはあらゆるものに使用されているのだ。アメリカでは加工食品の75%にトウモロコシが使用されている。従ってトウモロコシの価格の大幅な上昇はスーパーマーケットでその影響が出始めている。トウモロコシはまた家畜の餌に広く使用されている。もしもこの危機的状況が続けば、食肉と酪農製品の価格の上昇を見る事になるだろう。アメリカにおける食料品価格は既に着実な上昇を見せている。

 アメリカ中部の過去2ヶ月の気象状況は異常であった。以下はロサンジェルス・タイムズ紙の記事内容だ。
 「中西部が以前は極端に暑くはなかったというわけではないし、信じがたいほど乾燥してはなかった、と言うわけでもない。しかし中西部のこんなに広い範囲でこんなに熱くこんなに乾燥した時期がこんなに長期にわたって続くことは異常であり、とりわけ夏の始まりのこの時期にはそうである。今の熱波は1936年のものと比較されているが、まさに「適応不能」なのだ」と気象学者のジム・キーニーはロサンジェルス・タイムズ紙とのインタビューで答えた」

 トウモロコシは6月から7月初旬に受粉し育つ作物だ。それでこの時期がトウモロコシにとっては死活的に重要な時期なのだ。我々はのるかそるかの時期を迎えている。

 以下はAccuweather.comのサイトで語られている現状である・・・

 「熱あるいは乾燥した天候は作物にストレスとなるが、この両方が重なる事で受粉プロセスが滞ってしまう。これが起きると、わずかにしか、あるいは小さいもの、あるいは全然つけなくなってしまう」

 Accuweather.comの農業気象学者によれば、6週間で1インチ以下の降雨で、華氏100度かそれ以上の温度が重なればトウモロコシを育てることはできない、という。この状況が2012年7月4日の週を通して南部のトウモロコシ地帯で生じた。もしも受粉が起きなければ、トウモロコシ生産者は諦めるかもしれない。
 
 農業エコノミストのクリス・ハートの言葉を聴いてみよう・・・

 「受粉の問題は天候が回復してもどうしようもないことだ。やり直しは効かない。失敗したということだ」

 この時点では、インディアナ州の半分のトウモロコシが既に酷い状況になっている。日ごとトウモロコシの状況は悪化している。
 
 シカゴ・トリビューン紙の最近の記事が報じているように、多くの農業従事者は今のところ完全にお手上げ状態である・・・

 「シカゴの南西40マイルのところにある1300エーカーの土地で農業を営んでいるデイブ・ケステルは、どうしようもない、と言っている。『毎日畑に出ると同じ暑さと雲のない青空が広がっているのです』と彼は言う。『トウモロコシが枯れていくのを見るだけです。それに対して何もできないことは分かっていますが』

 アメリカは降雨が非常に少ないことで苦悩の中にある。アメリカ旱魃モニターによれば、殆どの州で旱魃状況が発生しているという・・・


アメリカの殆どが旱魃的状況にある

 このような旱魃状況は最近見た大量に発生した野火に対して主要な役割を果たしてきている。現在、旱魃を体験していないいくつかの北の州があるが、その他の地域は極端に乾燥している。 StanDeyo.comのサイトでは雨乞いをするべきだ、という記事が最近掲載された・・・

 「食料品店の製品の75%にトウモロコシが主要原料として使用されているため、食料品の価格は急騰することと思われる。トウモロコシは多くのファースト・フードの主要成分だ。トウモロコシはエタノールに入っているし、鶏の主要な食料の原料だ。これに加えて、トウモロコシは接着剤、アルミニウム、アスピリン、糊、化粧品、咳止めシロップ、乾電池、封筒、繊維ガラス、絶縁体、ゼラチンカプセル、インク、殺虫剤、ペンキ、ペニシリン、粉、絨毯、スタンプ、歯磨き粉、壁紙などに使われている。
 
 このような状況が食料品の価格に反映される前に、トウモロコシが使用されている製品を購入しておくことは重要な備えである。購入できる機会は狭くなるだろう。このような考え方は多くの農業エコノミストたちも共有している。
 ビジネス・ウィーク誌によれば、アメリカの食料価格の見通しは厳しいものである・・・

 「ハンバーガー、バター、卵、その他たんぱく質源の価格が、高いトウモロコシ価格のために上昇するのを人々が見れば、より多くの金が食料品バスケットのためにつぎ込まれることになる」とウェルス・ファーゴの農業エコノミストのマイケル・スワンソンは語った。「我々は天候が変わることを期待したが、だめだった」と述べた。

 残念だが、トウモロコシが全米で死滅しつつある、ということはアメリカだけの問題ではない。

 ビジネス・ウィーク誌は最近、アメリカのトウモロコシの運命は世界全体に影響を及ぼす、と指摘している。

 アイオワ州で雨が降らない時、デモイン市がいらいらしだすだけではない。アディスアベバから北京に至るまでの食料買い付け業者が皆、アメリカのトウモロコシの収穫に影響を受けるのだ。アメリカは作物の収穫が少なければ暴動が起きる時代の世界のパンかごなのだ。・・・以下略

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◆7月7日

 殺虫剤をまけば、害虫だけでなく、ミツバチのような益虫まで殺してしまう。これは人間の病気と免疫力、薬との関連にも言えることだ。近代・現代医学は医薬品の大量投入のようなことが行われているが、そのためにかえって当人の免疫力が低下し、病気が進化ないしは治らない、という状況が起きている。最終的に病気を乗り越えるものは、当人の免疫力であるから、薬に頼りすぎる、という姿勢は改められねばならないのと同じで、作物に対する農薬の大量投入は、作物の免疫力を弱め、花粉媒介者であるミツバチなどの大量死を招き、反対に根切り虫のような存在が耐性を増加させてしまうのだから、改められねばならないだろう。

 
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●アメリカ全土にわたる鳥と蜂の減少 -2-
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=31699
【7月6日 by F. William Engdahl】 (部分訳)

■EPAの腐敗

 アメリカで環境に対して危険性を含むような化学製品を承認・禁止の責任を持つ部局は環境保護庁(EPA)である。2003年に、庁の科学者らの警告で、EPAはドイツのバイエルAGと日本の武田薬品に特許のあるクロチアニディンと呼ばれるネオニコチノイドにライセンスを与えた。これはポンチョ( Poncho)という名称で売られている。これは即座にアメリカのトウモロコシ畑8800万エーカーに対して使用された。それ以来、100万以上の蜂の巣の死滅が中西部のトウモロコシ畑で起きたという衝撃的な事実が報告されたのだ。

 EPAは当時、EPAの科学者らがクロチアニディンは「接触あるいは経口摂取の際、蜂に強い毒性を持つもの」であるとし、「土壌と地下水内での動きが容易で、池や水流、その他の野原に侵入し、そこで野生の草木に吸収されるようになる」ことで、蜂その他の昆虫、例えば蝶などを死滅させるようになる、と指摘していたのだが、バイエルにライセンスを与えたのだ。この警告は、2005年9月28日のEPAメモから漏れたものである。これはEFED(Environmental Fate and Effects Division)のクロチアニディンに対するERA(Environmental Risk Assessment)を要約したもので、「(クロチアニディン)は蜂に対しては薬品の散布後、数日間は毒性を維持している」と言っていたのだ。「ミツバチの中で、この毒物は幼虫に対して致命的ないしは準致命的影響を与え、女王蜂に対しては生殖面で致命的ないしは準致命的影響を与える」と言うことだ。

 EPAの科学者らは、これはバイエルの他のガウチョという名称で販売されている、ニコチノイドであるイミダクロプリド剤より数倍も毒性が強いと判断している。ガウチョは「蜂に対してはDDTより7000倍毒性が強い」のだ。アメリカでは1972年に11のDDTが、動物と人間に対する毒性効果に関する数多くの研究がなされた後に禁止となった。

 今年1月、農務省が重要な新しいレポートを出した。これはミツバチ研究所のジェフリー・ペティス指導下の科学者らによるもので、その研究調査内容は、ドイツの科学雑誌、ナチュール・ヴィッセンシャフテン誌に掲載されたが、衝撃的である:「このペティスの研究では、ネオニコチノイドに晒された蜂と晒されなかった蜂の慎重な実験の結果、致死量以下のイミダクロプリドに晒された蜂群と個々のミツバチの腸内寄生虫のノゼマの胞子生産との間に相互作用があったことが明らかになった」というものだ。
 更には、「この結果は、農薬のネガティブな影響の可能性を評価するために用いられている現在の方法は不十分であることを示唆している。これは農薬に低度に晒されることと病原体負荷との間に複雑で予期せぬ相互作用があることを指摘する最初の研究ではない・・・我々は増大する病原体への感染度合いを試験プロトコルに組み入れる、新しい農薬テスト基準が考え出されるべきと提案する。
 最後に、我々は上記のような農薬と病原体との間の微妙な相互作用が、ミツバチ群の世界的に増加している死滅現象に対する主要な原因だと考えている」と述べている。

 高名なオランダの毒物学者であるヘンク・テネッケス博士は、バイエルからのクレームとは違い、毒性のある農薬が散布されたトウモロコシ畑近くに生息する蜂はネオニコチノイドに成長期の全期間を通して晒されているし、この毒素は蓄積する、と報告している。博士は、「蜂はこのような化学物およびその他のいくつかの農薬に、採餌期間中晒されている。春には極端に高いレベルのクロチアニディンとチアメトキサムが、トウモロコシ種の植え付けの時にできるプランター・エグゾースト・マテリアルの中に発見された。我々はネオニコチノイドを、植え付けされてない土地も含めて、サンプル採取した土壌の中に発見している」と語っている。 


■バイエルAGとネオニコチノイド

 2011年初頭に、国連環境計画(UNEP)は世界中の蜂の死亡率に関するレポートを発行した。バイエルのネオニコチノイドのポンチョとガウチョはいくつかの動物に対しては脅威であるとされている。

 この国連のレポートによれば、「種子粉衣に使用されるような全身性殺虫剤は、根から植物全体に行き渡り花にまで到達するが、それため非対象の花粉媒介者を慢性的に毒素に晒すことになる可能性を持つことになる。さまざまな研究から、イミダクロプリド、クロチアニディン、チアメトキサム、その他の関連する成分が、ネコ、魚、ネズミ、ウサギ、小鳥、ミミズなどにとっては高い毒性を持つことが明らかになった。研究所の調査は、そのような化学物資は方向感覚の喪失、記憶障害、脳代謝を引き起こし、大量死の原因となることを明らかにした」という。

 しかし、バイエルAGは、毒性のあるネオニコチノイドの生産を自主的に停止する兆候を何も示さなかった。・・・略


■EUの多くの国が禁止

 アメリカとは違い、EUのいくつかの国は、薬品製造会社からのテストと安全性を保証するレポートを拒否して、ネオニコチノイドの使用を禁止している。ドイツのある作物調査研究所では、死んだミツバチのサンプルを集めて死の原因はクロチアニディンであると断定したケースがある。・・・略  

 バイエルの本家のあるドイツでは、政府が2009年以来バイエルのネオニコチノイドを禁止している。フランスとイタリアは似たような禁止をしている。イタリアでは政府が、この禁止により、蜂の個体数は戻っており、それで製薬会社からのプレッシャーにも拘わらず、禁止措置を維持している。…以下略 

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ミツバチが減ってきている・・・

◆7月6日

 一昨日、昨日に続いて3日連続で自然現象を扱うことになった。ミツバチがいなくなった、という話がかなり以前から言われてきている。その原因がどうも農薬にあるらしいと言われてきた。蜂だけでなく鳥の数も減ってきている。農薬がその原因だとなると、どういうことになるか、と言えば、我々の知らないところで行っていた花粉媒介の仕事をやってくれる存在がいなくなり、その結果農作物が壊滅してしまうことなるので、即、人類の生存が脅かされる、ということになる。

 今からでもこの農薬に頼る農業を見直し、できる限り農薬使用をやめていくことが必要なのだ。一昨日の記事はその農薬問題を一部指摘したものであるが、農薬に耐性を持つ根切り虫が、急速に繁殖している事実があると同時に、花粉媒介を実践しているミツバチはその農薬のために死滅に向かている、という皮肉な現実があることを見れば、農薬使用停止しか人間が取るべき方法は残されていないだろう。自然現象の奥には「神の声」がある、と考えるべきである。

 以前日本ではオタマジャクシが空から降ってくるような現象が起きたが、どうもあれも農薬に汚染されたオタマジャクシを呑みこんだ鳥が、これは体に悪いとばかり、空中で吐き出した結果、と指摘する声がある。呑みこんだオタマジャクシを吐き出すほどなのだから、鳥のエサ自体がこのように農薬で減少している、となれば鳥自体の数が減少するのもうなづける。これ全て、農薬が原因だ。

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●アメリカ全土にわたる鳥と蜂の減少 -1-
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=31699
【7月6日 by F. William Engdahl】 -部分訳-

鳥と蜂は殆どの人々にとっては自然の一部として当たり前のこととしている。若い人々に対する人間の誕生の過程を説明するために「鳥と蜂に関する教え」という表現は、なにかの間違いというわけではない。蜂と鳥は我々の惑星では生命の重要な局面に貢献している。農務省による研究では、「我々の食事の3分の1は直接的ないしは間接的に昆虫受粉植物に依存している」と言っている。

 ミツバチは農作物の最も重要な花粉媒介者だ。ミツバチは100の作物の内70以上の花粉媒介を行うが、これは世界の食糧供給量の90%になる。彼らは殆どの果物と野菜の花粉媒介を行う、リンゴ、オレンジ、イチゴ、玉ねぎ、ニンジンなどだ。養蜂ミツバチの個体数はこの50年で増加したが、蜂群個体数はヨーロッパと北アメリカでは大幅に減少している。同時に昆虫に受粉を依存している作物は増加している。この現象は蜂群崩壊症候群(CCD)という奇妙な名称を付けられている。これはある要素が原因であろうということを示している。厳格な科学的研究で主要な原因を指摘している:2004年頃から使用されている高度に毒性の強い農薬の使用である。

 もしもEU、アメリカその他の諸国の政府がある種の化学的農薬の使用を全面的に使用禁止にしなければ、ミツバチが過去のものになるだけではない。人類の生存そのものの根底を揺るがすような状況に直面することになるかもしれないのだ。直接の脅威は、毒性の高い化学成分のネオニコチノイドを含む農薬がもたらす。ネオニコチノイドはニコチンと化学的に似た殺虫剤グループである。これは昆虫の中枢神経系に作用する。しかしミツバチと小鳥にも作用するのだ。最近は新生児の脳の発育にも影響を与えるかもしれない、という証拠が出てきている。

 5、6年前、世界中とりわけアメリカ以外の地から、それからEU諸国から、特にイギリスから、蜂群全体が消滅するという情報が出てくるようになった。2004年以来、アメリカ全土で100万を超える蜂の巣が死滅し、25の州の養蜂家らは蜂群崩壊症候群と呼ばれるレポートを出している。2009年の冬、イギリスに存在した蜂の巣の5分の1が失われた。これは自然で起きる確率の2倍である。政府当局は、これを神秘的現象と言った。またアメリカでは広く使用されているネオニコチノイドを使ったバイエルのクロチアニディンについての環境保護庁(EPA)のファクトシートが以下のように警告している:

 「トウモロコシとセイヨウアブラナ(カノーラ)用のクロチアニディンが鳥に対して急性毒性リスクとなることがデータから言える。しかしながら事前評価からは処理された種子の経口摂取で非絶滅危惧および絶滅危惧種の小鳥に対し慢性毒性リスクとなること、そして非絶滅危惧・絶滅危惧種の哺乳動物に対して急性・慢性毒性リスクとなることがが示される」   

■警戒を要するイギリスの結果

 イギリスの民間研究機関であるバグライフ、そしてソイル・アソシエイションは、蜂の死滅の原因を特定するためのテストを行った。彼らは蜂の数の減少は部分的にはネオニコチノイドと言う農薬類によることを発見した。ネオニコチノイドは、「全身性」化学物で植物の細胞にまで入り込むことで昆虫を殺すものだ。イギリスではセイヨウアブラナのような作物、それに鉢植えの生産に広く使用されている。

 ネオニコチノイドはイギリスではチヌークを含む製品、セイヨウアブラナや Bayer UK 720に、鉢植えの生産に使用され、これが庭園と住宅に入り込むようになる。新しい調査では詳細に、最も総合的な一群のピアレビュー調査をネオニコチノイド使用の可能な限り長期の影響を吟味した。彼らの結論は、ネオニコチノイド系農薬は蜂の健康とライフサイクルを長期に渡ってその神経系に影響を与えることで損なう、というものだった。このレポートは、「ネオニコチノイドは現在の蜂の減少に相当な影響を与えていると思われる。またこれはその他の無脊椎動物の減少にも影響を与えているであろうと思われる」と指摘している。この機関はネオニコチノイドを含むすべての農薬の全面的禁止を呼びかけている。

 イギリスのソイル・アソシエイション会長のピーター・メルチェットは記者会見で、農薬が花粉媒介昆虫の減少を引き起こしていること、数百万ポンドの農業を危機に晒していると語った。
 
 「イギリスはEU内では農薬の安全性に対しもっとも緊張感に欠ける対応をしていることで悪名が高い:バグライフのレポートは、これがイギリスの農業に必須の花粉媒介活動を危機に陥らせていることを示している」と指摘している。

 確かに2012年3月に、イギリスの環境省の科学主任のサー・ロバート・ワトソンは、政府はイギリスでのネオニコチノイド使用許可を再検討していると発表した。ワトソンはイギリスの新聞に対して、「我々はスターリング大学、フランス、そして二か月前に出てきたアメリカの研究に注目している。我々は現在のイギリスが正しいかどうかを見るため、詳細な事実を見ていかねばならない。私はこれを非常に念を入れて再検討して見たい」と語った。
                                         -2- に続く

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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