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ロシアの特殊部隊「スペツナズ」

◆4月22日

 アメリカはポーランドに部隊を派遣し、ロシアはウクライナ国境に軍を集結させている。東ウクライナの騒動が治まらず、暫定政権が更に非道なごろつきどもや軍隊を送るようなことをすれば、紛争は武装闘争に発展し、ついには本格的内戦の様相を呈する可能性が出てくる。

 その時、ロシア系住民の生命と財産の保護のためにロシアが軍を投入するかもしれない。それは全面戦争を避ける為に小規模の特殊部隊のような軍の投入かもしれない。彼等は高品質の装備で目覚しい働きをする可能性がある、と以下の記事が示唆している。

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●戦術的効果:ロシア軍の目を見張る現代化
http://www.washingtontimes.com/news/2014/apr/20/tactical-advantage-russian-military-shows-off-impr/?page=all#pagebreak
【4月20日 The Washington Times】

 ロシア軍エリート部隊は、防弾チョッキ(ボディ・アーマー)、個人用兵器、徹甲弾、カラー・ラジオなどの、装備に劣るウクライナ軍に対し戦術的にアドバンテージをもたらす主要な新しい装備を展示している、

 もしもプーチン大統領が侵攻を命令すれば、とりわけ新世代防弾チョッキは、ロシア軍がキエフその他の都市を攻略するために通りから通りに進めば、小火器に対し特別の防御を提供するかもしれない。

 「我々が目にし、欧米諸国が見せられたものは、プーチンは絶好調だということだ」と、退役軍人の元少将ロバート・スケールは語った。「フィルムを見ると、彼等の矢は上を向いているが、我々のは残念だが下を向いているようである」と語った。

 スケールのような兵器の専門家は、クリミアを彼等が征服し東ウクライナを攻撃するために動員をかけて以来、ロシアのユビキタス特殊部隊であるスペツナズや空挺部隊のイメージを研究してきている。

 彼等が見るものは、2008年に始まった現代化の果実であり、単に戦車や車両だけでなく、歩兵にまでいたる全ての分野にわたる現代化である。ロシアは世界第三位となる700億ドル以上の国防費を持っている。

 「彼等は5年前と比べてずっと良質の装備を持つようになった」と、バーモントの銃製造会社であるグリーン・マウンテンの役員であるスコット・トラウツは語った。「彼等は新しいグレネード・ランチャーを持っているが、こいつは凄い。彼等のヘルメットは我々のより良い。防弾チョッキも我々のよりも良い。彼等は多くの凄いことをしている。私はそれに舌を巻いているよ」と彼は語った。

 トラウツは、特に防弾チョッキに注目している。というのは、それはライフルと銃弾の製造者にとっては、大いなる挑戦となるからだ。このロシアの防弾チョッキは恐らくNATOの標準的な5.56mmライフル弾を逸(そ)らしてしまうかもしれない。そうなると、ウクライナ兵は自分達のAK-74突撃銃が似たような弾丸を発射するのだから、気力のくじかれるような任務に直面することになるだろう。


ロシアの新防弾チョッキ「6B43 」

 ロシア人は、彼等の新6B43型防弾チョッキでは、胸と背中の部分にチタニウムと硬いカーバイド・ホウ素セラミックを採用している。

 「この材料は5.56弾に対しては不貫通だが、我々の防弾チョッキは彼等の弾丸を完全には防げない」と、スケールは語った。

 スケールは、ロシア人はAK-74を持ち、その弾倉には5.45スチールコア弾が装填されているが、これは4月8日に、この弾丸が徹甲弾だとしてアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局が輸入禁止としたものだ。


ロシア軍の標準歩兵銃「AK-74」

 スケールはこの5.45mm弾は「いかなる防弾チョッキに対しても非常に致死性が高い」と言っている。

 何人かの国家指導者らが大規模な国防問題に注目している一方、プーチンは最小のものの一つ、ライフル銃に関心を示してきた。昨年プーチン政権は、ライフル製造業を統合して、このAK突撃銃の発明者であるミハイル・カラシニコフの名前を付けた新しい会社であるカラシニコフ社を立ち上げた。

 アメリカ兵は、彼等の主要なライフルと銃弾、M4カービンとその5.56弾は、アフガニスタンでタリバンに対して防弾チョッキをつけていない場合もあったのに、致死性に欠けていたことで不満を表明した。頭に命中しなければ、敵は5.56弾を何発も受けても戦闘を続ける事ができた、と調査で兵士らが語った。


アメリカ軍標準装備の「M4カービン」

 「もしもロシア人が、機甲師団で、空挺部隊と共に防弾チョッキを付けた歩兵としてやってきたら、ウクライナのライフル銃は彼等の防弾チョッキを貫くことは出来ず、つまり、何回も6回、7回、8回と胸に撃ち続けねばならないことを意味する」とトラウツは語った。

 つまり、プーチンが雇った私服をまとっている元コマンド隊員の銃を含む、ロシア人の戦士は、ライフル、機関銃、グレネード・ランチャー、ロケット推進グレネードなどの新目録を展示しているのだ。ロシア人はRPGは戦車を破壊できる、と言っている。

 クリミアのマスクをしたスペツナズ部隊は、アメリカが設計した照準器とサイレンサーを突撃銃に付けているのが見える。

 カンサス州のフォート・リーベンワースにある軍の外国軍研究局の局長であるジェイコブ・キップは、彼の目を引いたのは、新しい携帯交信装置だと語った。

 スペツナズのコマンド兵は、カラー(襟)かヘルメットに通信機をつけていて、それで彼等はお互い交信ができ、旅団レベルで作戦の指揮を執ることが出来るのだ。

 「二つのものが目立った。一つはユニフォームにつけた通信装置が顔で使用でき、それで彼等は自分達の手を使用しないでも交信できることだ」とキップは語った。「それは実に斬新だ。これにはヘルメット版もあって、装置が内部に仕込まれている。これは手によるサインを周囲のものに示す必要が無くなる、ということになる」

 ロシアは異なる交信法をアメリカよりも多く使用している。

 「ロシア軍では我々とは交信に関しては全く異なる文化がある」とキップは語った。「何か兵士らがなした場合には、我々はそれを全て報告することを願う。ロシアでは、部隊を展開し任務を与え時限を与える。時間までに間に合わなければ、あるいは予期せぬ状況に遭遇すれば、彼等はそこで報告を入れる」とキップは語った。

 スケールは、プーチンはテレビカメラに向かって、彼の最高の部隊を展示している。スペツナズ、空挺部隊、海軍歩兵部隊(アメリカの海兵隊と同類)、国内治安部隊だ。あるいは3万から86万の現役部隊だ。

 「我々はロシア軍の中がどうなっているか知らない」と彼は語った。「デルタ、シールズ、特殊部隊それにレンジャーを示して、外国での冒険的作戦を強調する我々のようなものかもしれない。我々の部隊を示すだけならば、我々はもっと脅威に見られるかもしれない」と彼は語った。

 スケールは従来の装備については、ロシアはアメリカのアパッチ・ガン・シップヘリコプターや装甲車に対する回答は持っていない、と語った。

 それでも、装備のいいロシア兵は小さな予算の足りない16万のウクライナ軍にとっては悪いニュースだ。

 能力の大きな差は、NATOの元最高司令官で、1998年のベルグラードでの空爆を指揮した退役軍人のウぇスレー・クラーク将軍と、カスパー・ワインバーガーの元国防総省アドバイザーのフィリップ・カーバーによるレポートの中で詳細に説明されている。

 ポトマック・ファウンデーションというNPOによって資金提供がなされた二人は、今月ウクライナで政府高官とインタビューを行い、前線の部隊を訪問した。

 レポートの中でニューヨーク・タイムズ紙は、ウクライナ軍は少なくとも四つのものが必要だと語っている。アメリカ製防弾チョッキ、暗視ゴーグルと照準器、通信機、航空燃料だ。

 「わずかしかないウクライナ軍の防弾チョッキは、小さな口径の低い速度の弾丸用のものだ」と報告にある。「ロシア軍が全面的に高品質の防弾チョッキを装備しているとしたら、侵略の犠牲者に対し、対照的な防御を施すことを否定することは、軍事的に負けを意味するし政治的にそれは馬鹿らしいことだ」と語っている。

 オバマ政権がさしあたってやっていることがそれだ。ウクライナからの、食糧、毛布、寝袋、ヘルメット、発電機以外の、致死性のそして最も非致死性の軍装備の要求を拒絶している。

 クラークとカーバーは、ウクライナ軍に対するアドバイスを与える現役・退役アメリカ人将校のチームを編成する必要があると語っている。

 ウクライナはイラクとアフガンに軍を派遣することで、アメリカの同盟国になった。それでも、ウクライナ軍は頼んでもオバマ政権を説得することができないでいる。

 「先週のことだが、アメリカが約束した寝袋はウクライナに到着しなかった」とクラーク・カーバー・レポートは指摘している。「泥と雨の中の前線の部隊は暖をとるために火を焚いた。しかしその火はロシア人の狙撃手と侵略者に位置を知らせることになった」と指摘した。

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売国奴に成り下がったシリア反政府勢力グループのカマル・アル・ラブワニ

◆4月15日

 自分の欲望を達成するためには悪魔とも同盟する、という人間の性は、ドイツの文学者のゲーテの「ファウスト」に表現されているが、シリアの反政府グループのリーダーの一人は、こともあろうにアラブの大義で不倶戴天の敵とされたイスラエルと同盟することを模索している。あきれたものだ。

 この人物は2年前にアサド大統領の恩赦で牢獄から釈放された人物であるが、それに感謝するどころか、大統領の仏心も無視して、シリアの敵であるイスラエルに自分を釈放してくれたアサド打倒のため、自分達の領土であるシリア領のゴラン高原を差し出すことを持ちかけたという、恩を仇で返す売国奴に成り下がってしまった。

 こういう根性の持ち主がシリアの反政府勢力の指導者の中には、存在するのだ。これは丁度、日本では竹島を奪取した韓国や尖閣諸島の領有権を主張し脅しを掛けてくる中国に媚を売り、韓国や中国の主張内容や要求に受容的な姿勢の者たちと似ているどちらも売国奴たちであり、その根性は腐っている

 そもそもアサド政権が民衆の支持を受けていなければ、とうの昔に打倒されていたはずであるし、更には10万人もの外国から侵入したアルカイダ系テロリストのゲリラ攻撃で、しかもシリアの四面では楚歌が歌われている状況、つまり北のトルコ、東南のヨルダン、西のイスラエルは全て敵で、従って簡単に打倒されていたはずであるが、それが3年以上も持ち応えたばかりか、今やそのテロリスト達を駆逐しつつある、ということは、アサド政権が国民からは絶大な信頼・支持をうけている証左に他ならない

 だから反政府勢力側は、どうしてもアサド体制を打倒できないことがわかったので、ついになりふり構わずに、毒を食らわば皿までとばかりに、悪魔とも手を結ぶ事さえ考え出した、ということになる。哀れな反政府勢力よ。

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●シリア反政府リーダーはイスラエルとの同盟を要望
http://english.farsnews.com/newstext.aspx?nn=13930124000288
【4月13日 FNA】

 外国が支援するシリアの反政府組織のリーダーが、イスラエルとの同盟を呼びかけた。 

 シリア国民連合のカマル・アル・ラブワニは、イスラエルとの同盟こそが、シリア政府を打倒する唯一の道だと語ったとアルアラムが報じた。

 ラブワニは、アサド大統領を打倒することはシリアに対するイスラエルの主要な関心事である、と指摘した。

 彼は更に、シリアにおける反政府グループを強化することは、アルカイダ系グループの勢力を弱めるかもしれないと主張した。

 この反政府リーダーはシリアで10年間服役していたが、2年前にアサド大統領の命令で釈放された人物だ。

 アルアラムによれば、ラブワニは軍事援助をイスラエルからもらい、シリア南部に飛行禁止空域を作るための支援を受けるために、ゴラン高原を渡すとイスラエルに持ちかけたことがあったという。

 「シリアとゴラン高原を一度に失うよりましなのだから、ゴラン高原を渡すことが出来ないはずはないだろう」と、彼は3月の時点で、アルアラブ紙に語ったことがあった。

 1月、シリア政府代表者らと欧米が支援する反政府グループの代表者等はスイスのジュネーブで第1回目の直接会談の時を持った。

 2月中旬まで継続した何回かの会談の後、両者は実質的な結果をもたらす事はできなかった。これは国民連合が暫定政府を作ることと、アサド大統領の辞任に固執したことで、政府側が合意できなかったからだ。 

 外国が支援する民兵のため、15万人以上が殺害され数百万人が移動したと言われている。

 欧米と中東の彼等の同盟国、カタール、サウジアラビア、トルコはシリア領内にいる民兵たちを支援していると言われている。

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暫定政府が雇い入れた傭兵がウクライナの紛争を拡大している

◆4月10日

 昨日の記事では、ウクライナに存在している民間警備会社についての話があったが、今回もその件が取り上げられている。警備会社とはいうが、傭兵会社であり、紛争が飯の種という職業だから、紛争が一杯あった方が嬉しいという者たちだ。

 欧米ではロシアが東ウクライナの紛争を煽っていると非難しているが、東ウクライナの人々は民間警備会社の傭兵らが、紛争を煽っていると指摘している。軍隊を出動させる口実であろう、と昨日は指摘したが、早速、臨時内務大臣のアルセン・アバコフは「紛争を望む少数派に対しては軍事力による対応を48時間以内に実施する」と言っている。

 ヤヌコビッチ大統領は軍隊の投入はせず、あくまで特殊警察のベルクト、つまり日本でいう機動隊で対処していたため、多くの警察官が負傷し、最後は狙撃手によって殺害された者まで出た。しかし自分達が殺されていながら、暫定政府はその狙撃手はベルクト要員だとして、逮捕するという暴挙をしでかしている。いま、そのベルクトは解散させられて存在しないので、政府は軍を動員するであろう。

 マイダンの抗議運動では、確かに極右ネオナチの暴力至上主義のようなギャングがこのベルクト要員に対し、乱暴狼藉を働き多くの負傷者が要員の中から出たし、その暴力性の故、生命の危険を感じたヤヌコビッチ大統領はクリミアに退避したのだ。今ドネツクとかルガンスクでは、政府側がこの極右勢力や欧米の民間警備会社の傭兵を使って紛争を荒立て、それを口実に軍を動員し弾圧しようとしている。どこまで腐った暫定政府であろうか。

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●元アメリカ議員:アメリカの傭兵はウクライナで全面戦争を開始するかも
http://en.ria.ru/world/20140409/189123989/OPINION-US-Mercenaries-Could-Start-All-Out-War-In-Ukraine-for.html
【4月9日 RIA Novosti】


ルガンスクの保安庁前で住民投票を支持する抗議者たち

 ウクライナで外国の民間警備会社の傭兵を展開させることは、内戦を誘発させる危険性があるため受け入れられない、と元アメリカ議会議員で大統領選に二度出馬した経験を持つデニス・ジョン・クシニッチ氏が10日、RIAノーボスチに、語った。

 「イラクでは箍(タガ)の外れた民間警備会社が暴れまわったのを見ている。政治的、軍事的に微妙な状況では、民間警備会社を雇うことは一番したくないことだ。それは紛争が拡大することで会社は利益を得ることができるからだ。彼等は戦争を煽り、そこから利益を得ようとする」とクシニッチは語った。

 元議会議員は、いかなる紛争であっても民間警備会社を使用することには絶対に反対であると語った。

 「もしもオリガルヒ(新興財閥)が自分達を守るために人を雇おうとすれば、それをする権利はある。しかし、もしも国家が私営の軍隊を招き入れれば、それは紛争の燃料を運び入れていることになる。それというのも、そこにはなんらの統制もないからだ。私営軍隊は自分等の利益を追求する。彼等は金儲け以外のことにはなんらの配慮もしない。戦争が拡大すれば、更に金儲けができるから」と、クシニッチは強調した。

 大きな問題は、そのような私営軍隊を一体だれが展開し、その費用を払っているのか、ということだ、とこの政治家は指摘した。

 「ウクライナが資金を得ている唯一の貸手はIMFである。だれがこの私営軍隊に払っているのか?」

 ロシア外相は、アメリカのグレイストーン社の150人の傭兵を含むウクライナ軍がウクライナ南東部に集まってきていることに懸念を表明した。

 グレイストーンは民間警備会社で、バルバドスで登録されている会社である。この会社は、「困難な状況下にある顧客に防御的警備と訓練による解決」を提供すると豪語している。

 2月、極右グループに支援されているウクライナ議会は、ヤヌコビッチ大統領を追放、憲法を変更し5月25日に大統領選挙をする予定を組んだ。

 キエフでの暴動をロシアはファシストによる不法なクーデターであり、軍事力による権力の掌握であると表現し、その結果としてクリミアのロシア編入を含む、ロシア系住民の保護のためのステップをロシアは踏む事になったとしている。

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「ロシア」と書かれた楯を持つ東ウクライナの抗議者

◆4月9日
 
 東ウクライナでは、ロシアへの帰属を願う人々が抗議運動を活発化させている。それに対して、キエフの政府は民間警備会社が雇い入れた傭兵を送って、暴力沙汰を扇動している、という。これは後で、軍を投入し弾圧するための口実であろう。

 ここで大事なことは、ウクライナの暫定政府は、法執行機関、つまり警察や保安隊などに対する統制を失っている、ということと、だから仕方なく欧米の民間警備会社を雇い入れ、その会社は傭兵を雇って、東ウクライナの抗議運動に対処しようとしている、ということだろう。そのような知恵を授け、また警備会社を斡旋したりしたのもアメリカであろう。

 それはつまり、法執行機関に所属する人々の中にも、キエフの暫定政府に対し、反抗している要員がいるということを示している。それは恐らくはロシア系だけでなく、その他の少数民族も、似たような考え方をする者たちがいるということであろう。

 それにチョスドフスキーによれば、キエフの暫定政府は、極右勢力と内務省との間に亀裂があり、分裂している、という。これは当然で、内務省の管轄を極右勢力が奪い取ったような形成だから、内務省が極右勢力に対し、恨みを持ち、所属する職員などが反感を持っていることは容易にうなづける。特殊警察のベルクトの署員らが、狙撃事件の犯人に仕立て上げられたのだから、彼等にしてみれば、極右勢力ないしは、暫定政府そのものが敵なのだ。

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●ウクライナ政府は東ウクライナの治安機関の統制を喪失
http://www.globalresearch.ca/the-kiev-government-has-lost-control-of-security-forces-in-eastern-ukraine/5377172
【4月8日 By Prof Michel Chossudovsky-Global Research】

 ウクライナ政府は外国人傭兵を雇い、法執行機関の仕事をさせ、また東ウクライナでは隠密作戦を実施している。彼等は失った治安機関の統制を取り戻そうと必死である、とマイケル・チョスドフスキーはロシア・トゥデイ(RT)に語った。


RT:ハリコフの活動家らは、ウクライナの他の地域からの警察官がハリコフに来ているが、その彼等が暴力沙汰を惹き起こしている、と語った。彼等は何をしようとしているのか?

マイケル・チョフドフスキー:まず最初に、ウクライナ政府は東ウクライナの自分達の治安機関、法執行機関の統制を失っている、ということを指摘したい。彼等はこのことを数週間前に気づいていた。ウクライナの暫定政府はグレイストーン社という民間軍事会社を雇っていることを認めた。この会社は元イギリスSASの者たちによって設立された会社だ。しかし実際は、彼等が民間の傭兵を入れている。この傭兵たちはおそらくは警察の中に組み込まれているが、その他にも、法治国家の枠組みを超えた部分で活動している。

 目撃者らは、これらの人々は扇動役を担ってきていると語った。私はそうだと思う。彼等は更に、東ウクライナで活動するアメリカ・NATOが支援する軍事関連会社と一緒になっている。

 同時に、政府内の極右ネオナチ勢力が果たす役割がある。スバボーダとライト・セクターという二つの極右勢力が重要な国家安全国防委員会を仕切っていることを知っている。そして、このキエフのウクライナ政府は、内務省と右派過激派との二つの勢力に分かれていると私は考えている。

RT:ウクライナ南東部で抗議の声が高まっている中、キエフの政府は「厳しい対応」をすると脅している。それは何を意味しているのか?

MC:先ず最初に、ウクライナ政府はうまく立ち回れていないのが現状だ。この政府はアメリカ・NATO、少なくともEUのご主人様の傀儡である。彼等は命令に従う。我々はそれを見ている。彼等はIMFの改革を受け入れている。簡単に言えば、IMFが示す事柄には何でも従います、という姿勢だ。

 彼等が受け入れたこととは、ウクライナ全体の貧困化ということだ。というのも、その改革パッケージは、最近20年間で貧困化が進んだウクライナで、更なる貧困化のプロセスを生み出すものだからだ。この改革パッケージは実質的には、ウクライナ人全体の生活を破壊する内容である。それで東ウクライナの人々はこのIMFのプログラムを実施しようとしている政府に反対して立ち上がったのだ。実際彼等はこのプログラムが人々を貧困に追いやることを認めている。

RT:ロシア外相は、最も問題なことは、アメリカの民間警備会社から送られた傭兵が存在するということだと指摘している。この点についてはどうか?

MC:3月25日発行されたロシアの通信社のニュースを基にしよう。ウクライナの暫定政府によってなされた声明に基づいた、アメリカの民間警備会社の影響についてのものだ。事実は、これはアメリカに登録されている民間警備会社ではなく、カリブ海のどこかの島国で登録された会社である。グレイストーン社といい、この会社は法執行機関の役割を担うべく雇われたものであり、また東ウクライナにおける隠密作戦にも従事するものだ。

 暴力的な抗議運動が盛り上がること、あるいは東ウクライナが不安定になることは、はロシア政府の利益ではない。東ウクライナで起きていることが、ロシアの利益になる、という証拠はなんであれ存在しない。これは突発的に持ち上がった運動で、草の根から湧き上がったものだ。それが東ウクライナの人々の支持を受けている、ということである。

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シリア反政府勢力はアメリカから高性能兵器を手に入れる

◆4月8日

 アメリカが性懲りも無く、シリア領内の反政府勢力に対し、今度は最新兵器を供給している、という。その中には対戦車ミサイルも含まれているというから、シリア軍は戦車の扱いに十分な注意が必要になるだろう。

 またアメリカの統合参謀本部は、サウジアラビアが戦闘機でシリアの一定の制空権を握ることを計画している、と言ったようだ。これはヨルダン側から戦闘機を発進させる、ということだろうか。

 シリア軍も空軍を保有しているから、これはシリア空軍とサウジアラビア空軍のドッグファイトが見られるのかもしれない。またこれは米製戦闘機とロシア製戦闘機の戦いでもある。ただしサウジアラビアの戦闘機の方が新式なのにくらべて、シリア空軍機は旧式と言えるから、その点ではシリアの方が不利ではあるが、パイロットの技量も重要な要素だから、実戦ではどうなるかわからない。

 しかし結局サウジアラビアは武器の供給だけでなく、実戦にも参加することになり、アラブの国同士が戦うこととなった。これで「アラブの大義」の団結の精神はとうに消し飛んだことになる。石油の時代がこのサウジアラビアの台頭をもたらしたが、その時代ももう直ぐ終わろうとしている。アラブの心を売ったサウジアラビアの未来は惨めなものになろう。

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●アメリカがシリア反政府勢力に高性能兵器を供給
http://www.presstv.ir/detail/2014/04/07/357628/us-arming-syrian-militants-with-weapons/
【4月7日 PressTV】

 アメリカはシリアの反政府勢力に対して、高性能現代兵器を供給しだした、という新しい情報が入った。

 7日、イスラエルのデブカファイルのウェブサイトで、二つのシリアの反体制グループに対してアメリカ国防総省が、徹甲型光学式誘導弾を発射するBGM-71TOWミサイルを含む高性能兵器を供給している、と報じた。

 この高性能兵器で装備された民兵の映像が最近、インターネット上で見られるようになった。

 シリが軍は外国の兵器を民兵から定期的に没収してきている。

 デブカファイルによれば、アメリカの統合参謀本部は最近、イスラエルの高官に対し、サウジアラビアの戦闘機が制空を担い、アメリカ軍がシリア南部へ武器を搬入させるだろうと語った、という。

 先月、アメリカのメディアは、オバマ大統領とサウジアラビアのアブドゥラ国王とが、シリアの民兵を支援する面での不一致を解消する方向に向かっているようだ、と報じた。

 しかしながら、アメリカ高官は、オバマ政権のシリア政策は、シリア軍が掃討作戦を継続し、民兵に対する締め付けを強めているように、失敗であったと認めた。

 外国勢が支援するイスラム過激派グループは、過去三年間の一般市民と政府の機関を標的にした爆弾による多くの襲撃の黒幕である。

 昨年9月に発行されたイギリス国防研究は、10万人ほどの民兵が1000ほどのグループに分かれて、シリア政府と国民に対する戦いをしてきていることを示した。

 シリアは2011年3月以来、流血の紛争に見舞われている。報道によれば、欧米勢力と中東の彼等の同盟諸国、とりわけサウジとカタール、トルコはシリア領内の民兵を支援してきている、という。

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