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クルド人200人余りが拉致され人質になったラス・アル・アインの町
◆7月24日
シリア北方に住んでいるクルド人200人ほどが、アルカイダ系過激派に拉致され人質になっている、という。この問題をしくじると、クルド人側が完全にシリア政府側に付き、シリア方面軍となって反政府勢力側は新たな敵対勢力を抱えることになるだろうし、クルド人を人質に取っているアルカイダ系過激派に武器や資金を与え、訓練を施しているトルコとも新たに衝突する可能性が出てくる。
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●シリア:アルカイダ系グループが200人のクルド人を「生きた盾」に
http://rt.com/news/al-qaeda-civilians-hostage-syria-479/
【7月23日 Russia Today】
アルカイダ系過激派グループが200人ばかりのクルド人を拉致し人質としてしている。その中には女性、子供も含まれ、生きた盾としてされている、とロシアの外務省が発表した。
シリア北東部のタル・アビヤドとラス・アル・アインで、シリア系クルド人がアルカイダ系グループと衝突した後のことである。
「これらの地域では、アルカイダ系の国際的過激派グループと地方のクルド人民兵らとが長い事対峙してきた。クルド人らは生活を守る為に立ち上がったのである」と、ロシア外務省がインターネットのサイト上の声明で発表した。
シリアのクルド人戦士らはアブ・ムサブという反乱勢力のリーダーないしは首長を捉えた。それに対して、アルカイダ系過激派は女性、子供を含む500人の一般人を拉致した。
「彼らは無垢な一般人の首を切断し殺害し始めた」とこの声明で語っている。「クルド人側は人質の解放と引き換えにアブ・ムサブを解放せざるを得なかった」と説明されされている。
クルド人側がアブ・ムサブの解放に同意したにも拘らず、まだ200人余りの人々が人質として過激派に捕らえられたままである。
クルド人戦士らは先週、シリア北東部のハサケ地区からアルカイダ系民兵を駆逐するため戦っている。この戦闘は先週末に著しく激しくなった。
クルド人民防衛隊(YPG)とアルカイダ系のジャバト・アル・ヌスラとの衝突は7月16日、シリア北東部のハサケ地区のラス・アル・アイン市で起きた。この戦闘で少なくとも4人の者たちが殺害された。
クルド側はラス・アル・アインの解放を祝う「勝利メッセージ」を発行した。そのメッセージの中で、クルド側はこの市全体を掌握し、イスラム主義者の戦闘グループの司令部をも掌握したと語っている。
20日夕刻には戦闘はタル・アビヤド市まで広がった
「ロシアは国際的テロリストの残虐な行為と、クルド人に対しなされた蛮行を強く非難する。クルド人は現在のシリアの政治的・軍事的紛争には関わっていない者たちである」とロシア外務省では語っている。
ラス・アル・アイン市は5万人の人口を抱えていて、そこにはクルド人、アラブ人、クリスチャン、それにクルド人の宗教的な少数派であるイェジディスが含まれる。
ロンドンのRT投稿者であるアフシン・ラタンシは、ジャバト・アル・ヌスラのようなアルカイダ系組織を支援している欧米勢力は、シリア北方の状況に対して責任がある、と語っている。
「あの地方ではクルド人の差別があったが、今ではアメリカ、サウジアラビア、イギリスが積極的にアルカイダ系組織を支援している現状があるが、この組織は女性や子供達を殺害している者たちである、とりわけこの48時間では」と彼は語った。「ロンドンやワシントンから聞こえてくるものは、飛行禁止空域を設定することと、女性や子供達を殺害している者たちに武装を施すという話ばかりである。そしてトルコでは、トルコの右翼勢力がさらに多くのクルド人を殺害するために、シリアへ北方から侵入する考え方を導入した」と語った。
ラタンシは国連安全保障理事会はシリアのこの状況に注目すべきである、と語っている。
「ロシアと中国は国連安全理事会にこれを提議すべきである。これら200人の人質の運命はきわめて危ういのだ」と彼は語った。
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ロシア・トゥデイは、トルコの基地からイスラエル機がシリア攻撃と報道
◆7月16日
シリアに対するイスラエルの攻撃が今年に入ってからも何回かあったが、その攻撃がトルコの空軍基地から発進した航空機によるものがあったという情報を得た、とロシアのメディアが報じた。
シリアのシーア派の流れを汲むアラウィ派のバース党が支配するシリア政権はスンニー派の多いアラブ・イスラム諸国からは良く思われていないが、少なくとも同じイスラム教徒であり、兄弟国家としての位置づけのはずなのに、そのシリアに対する、アラブ・イスラム教徒の敵とも言えるイスラエルが攻撃するのを、トルコが手助けしたとあれば、アラブ・イスラム世界で深刻な論議を呼ぶ可能性が出てきたといえるだろう。
なぜトルコのエルドアン政権はシリアを攻撃するイスラエルの手助けをしたのか、と問われれば、目的を共有するから、と言えるだろう。トルコは既にシリアのアサド政権打倒を目指す、イスラム教過激派の訓練基地になっており、また彼らの避難所にもなっている。あるいは彼らに対する武器供与が行われる場所でもある。トルコもイスラエルもシリアのアサド政権を倒したい、という要求を共有していることになる。
しかしそれだけでは、自国領土をアラブ・イスラム教徒の敵としてのイスラエルに基地として使用を許諾するまではできないだろう。それができたとしたら、それはエルドアン自身が隠れユダヤである、という点に行き着くことになろう。イスラム教徒を装いながら、中味はユダヤ人であるということが、そのような行為をさせるまでになれた真の理由であろう。
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●ロシア・トゥデイ:イスラエルのシリア攻撃はトルコの基地から
http://rt.com/news/israel-strike-syria-turkey-089/
【7月15日 Russia Today】
イスラエルは最近行ったシリアに対する海からの攻撃で、トルコの基地から発進したと信頼できる筋がRT(ロシア・トゥデイ)に語った。7月5日のラタキアに対する攻撃の責任を問われた後、イスラエルは先週以来、詮索の的になっている。
トルコが他のムスリム国家に対するイスラエルの攻撃を支援したというニュースは、その情報が確認された際には深刻な問題を惹き起こしかねないだろう。
「我々の情報筋は、イスラエル航空機はトルコの軍事基地から発進し、海上からラタキアに接近、シリアの領空外にあることを確実にして、シリア空軍の正当な標的にならないように行動した」とRTのポーラ・スライアーは報じている。
これに反応して、トルコはシリア攻撃でイスラエルはトルコの基地は使用していない、と否定した。
トルコのアハメト・ダブトグル外相はメディアに対し、この事件に対する現存する報道は「完全に間違っている」と語り、そのような噂を流す者は「背信行為」を行うものである、と語った。
「トルコはそのような”攻撃”にいささかも参加してはいないし、そのパートナーでもない。このことを言う者たちはトルコの力と評判を貶めようとしている」と彼は語った。
RTからコメントを要求されて、モスクワのトルコ大使館は、「我々は公式に、この言いがかりは完璧に真実ではないと言っておく」と応じた。
イスラエルもまたRTに対してはコメントを控え、この件については否定も肯定もしなかった。
イスラエルの首相オフィスはRTに対して、彼らは「あなた方の放送に関わる事はしない」と語った。一方、イスラエル国防軍のスポークスマンは、軍は「この件ではコメントはしていない」とそのスタンスを新たに示した。
トルコとイスラエルの関係は2013年3月までは緊張したものだった。これは3年以上前に起きた、小艦隊事件の結果のせいだ。イスラエルが謝罪を拒絶することに抗議して、トルコはイスラエル大使を追放、軍事的関係を切ったことがあった。
両国は、イスラエルのネタニヤフ首相がトルコのエルドアン首相に対し謝罪を表明してから関係正常化が成された。
トルコは外国からの戦士らをシリアに侵入する前に自国領土内で訓練を施しているということが知られている。
7月5日の攻撃の少し後、自由シリア軍(FSA)はこの攻撃について反政府勢力は関わっていないと語った。この攻撃ではラタキアに格納されていたヤホント対艦ミサイルが破壊された。
「これを狙ったのはFSAではない」と、FSAの最高軍事評議会スポークスマンはロイターに語った。「これは反政府勢力が実施した攻撃ではない」と語った。
このFSAは、この攻撃が、「空爆か、ないしは地中海の艦船からの長距離ミサイルによって成されたものだ」と示唆した。
反政府側は大規模な爆発があったと語り、その火力は自分達の持つ火力をしのぐものであったと語った。彼らはこの攻撃がイスラエルが保有するような、最新の軍事兵器を使用して行われたと推測した。
13日、アメリカ高官らは、匿名を条件に、この爆発にイスラエルが関わっていることを暴露した。攻撃の破壊の規模あるいはミサイルの数などに関しての詳細は語らなかった。
同時に、イギリスのサンデー・タイムズ紙は、ロシア製のヤホントP-800 対艦ミサイルが標的にされ破壊された、と語った中東の情報機関の情報を引用した。しかしながら、この新聞は、イスラエルの潜水艦が攻撃を行ったとして、空爆ではないとした。
ネタニヤフはこの報道について14日、CBSテレビの「フェイス・ザ・ネイション」に語る際、コメントを控えた。
「私のポリシーは、危険な兵器がレバノンのヒズボラに渡ること、あるいは他のテログループに渡ることを阻止することにある。我々はそのポリシーを貫いている」とネタニヤフは語った。「そして我々は、やったかやらなかったか、を語ることはしないのがいつものやり方だ」と語った。
最近のシリアへの攻撃がイスラエルによって成されたということがはっきり証明されれば、7月5日の攻撃は今年、シリアに対する攻撃の4度目のものになる。以前の3回の攻撃は、ダマスカス一帯を狙ったもので、1月30日、5月3日、5月5日に行われた。
1月下旬、ロシア製SA-17-地対空ミサイルを輸送していた車列を空爆したのが、6年間無かったイスラエルによるシリア領空侵犯が行われた最初である。
5月には、イランからのファテ-110ミサイルの積荷を標的として2日間に渡る空爆がイスラエル機によって成された。そのミサイルはレバノンの南部からテルアビブを攻撃できる能力を持っている。
中東専門家で歴史家のタリク・アリはRTに対して、イスラエルはシリアに対してヒズボラに力を付けさせない為に攻撃を続けると語った。
「ヒズボラはイスラエルにとっては雄牛の前の赤い布切れのようなもので、イスラエルは何回もやってみたがそれを一掃できずにいる。今、彼らはシリア政権を弱体化させるか完全に破壊することで、それを成し遂げようとしている。それで彼らは間接的に反政府勢力を支援しているのだ」とアリは語った。「イスラエルは自分達は法の枠外に存在する国だと考えている」と語った。
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シリアの反政府ゲリラたち
◆7月15日
シリアのアサド政権を倒す為、欧米、湾岸アラブ諸国(サウジ、カタール)、トルコ、イスラエルなどが自由シリア軍やイスラム主義者(イスラム原理主義傭兵ゲリラ・自爆主義者・聖戦主義者etc)を支援してきたが、ここに来て、彼ら反政府勢力の内部で分裂抗争が激化しているという。
中東問題専門家のベテランジャーナリストのロバート・フィスクはその点を指摘し、自由シリア軍に武器を送っても、それがイスラム主義者らの手に渡る可能性や、反政府勢力内の内部抗争で自由シリア軍が敗北する可能性を考えれば、武器供給を再考することが望ましいのではないか、と指摘している。
そしてイスラム主義者に押されている自由シリア軍とシリア政府軍の情報将校らは定期的に折衝をしているようで、ここにきて彼らが提携してイスラム主義者に対する共闘を行うという可能性も出てきている様子が窺えるのだ。そもそもこのイスラム主義者らはリビヤなどから流れてきた、非シリア人であり、外人傭兵達であるから、自由シリア軍が愛国主義的グループを自称するのならば、まずはこの外国勢力を駆逐する事の方が先決ではないか、といえるだろう。
欧米側がここに来て、このシリア問題でどうするのか、という問題が問われている。お粗末な結果にならないようにする為にも、ロシアの提案するように、外国勢力を追い出し、シリアの問題はシリア人自身に決定させる、という方針を貫く事が一番適切な方針となるのではないだろうか?
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●シリア反政府勢力内で同士討ち
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/who-is-the-us-arming-in-syria-president-assad-rubs-his-hands-at-news-of-rebel-split-8706540.html
【7月12日 By Robert Fisk — The Independent】
アサド大統領は幸せな奴だ。アメリカとEUはアサド政権の閣僚だった人物らが亡命し敵対勢力と協力するようになるたびに喜んでいたものだった。
アサド政権内のあらゆる分裂事態は「転換点」だとして歓迎されてきた。しかし今や突然、アサド側がここ数ヶ月語ってきたこと、つまり反政府勢力内に分裂が起きている、ということが真実であることが分かった。カマル・ハマミと彼の兄弟の遺体がその証拠である。反政府勢力側は分裂状態にある。イスラム主義者と自由シリア軍とは戦争状態にあるのだ。
オバマとキャメロンは立ち止まらざるを得ないであろう。彼らは結局、世俗的で「ヒロイック」な、ダマスカスの独裁者のファシスト政権に対抗する「民主主義」のためのレジスタンス戦士である自由シリア軍(FSA)に武器を送る、ないしは送りたかったのだ。そして我々のリーダー達は、FSAが武器援助すべき者たちで、アルカイダの一団はFSAの指導者らを殺しだしたのだ、と言い張ることはできるだろう。もしも、FSAの中のいい奴らがイラクや地中海東部地域で悪い奴らと戦っているというのならば、我々は彼らを支援すべきである、となるだろう。
しかし歴史は、いい奴らは悪い奴らに変貌することがあるし、悪い奴らが勝つこともあることを示している。イスラム主義者らがFSAを一掃してしまったらどうする? その時は我々の支援した武器は「悪い奴らの手中」に陥ることになるだろう。武器は内戦時には金であり、アル・ナスラその他の者たちはFSAに我々が支援した武器を現金で買うだけの金を持っている。するとヘイグやケリーには想定できなかった考え方が出てくる:もしもFSAが本当に原理主義者たちとの縁を切りたいと願うならば、彼らの同盟者はダマスカスの大統領宮殿にいる男だ、ということだ。
バシャール・アサドは、イスラム主義者の「テロリスト」たちと敵対するためにFSAを支援する用意があることは間違いないし、FSAに政府軍との再統一のための名誉ある道を準備するかもしれない。アサド政権の情報将校たちは、一年以上前からFSAの将校らと定期的な会合を持っており、政権に復帰するよう促しているのだ。もしもそれが成功すれば、我々の慈悲深い寄進物である武器はイスラム主義者の「悪い奴らの手中」ではなく、バース党の「悪い奴らの手中」に納まることになるだろう。
しかし、これは驚くべきことだろうか?反乱者は殆ど常に仲たがいするものなのだ。アフガニスタン内の反ロシアのシーア派とスンニー派レジスタンス運動は、ソ連がアフガンを支配していた頃、お互いに一緒になって戦っていた。しかしその後、内戦時にはお互い同士討ちをするようになり、タリバンがアフガンを掌握することになってしまった。アルジェリアではFLN(アルジェリア民族解放戦線)はライバルのMNAを壊滅に追いやった。このMNA(アルジェリア国民運動)も1962年に北アフリカの植民地からフランスを追い出すまでは、フランスからの資金を得ていた。そして第二次世界大戦はヒロイックなマキサール(フランス・ゲリラ戦士)がヒロイックなマキサールを殺害してきた多くの例を提供している。
ユーゴスラビアでは、イギリスはSOE(特殊作戦執行部)がチャーチルに、チトーの共産党員らはミハイロビッチの君主主義者たちよりも、ずっと多くのドイツ人を殺していると告げるまで、ナチスの占領に抵抗するミハイロビッチに武器を提供していた。そこでチャーチルがチトーへの支援に鞍替えした時、SOEの若い将校がチャーチルに、戦後はユーゴスラビアは共産国家になるかもしれないということを分かっておいでかと尋ねると、チャーチルは即座に:「君は戦後ユーゴに住むつもりなのかね?」と応えたのだ。
オバマやケリー、キャメロンやヘイグが戦争の後、シリアに住むつもりはないと考えて間違いない。しかし、彼らの友人であるFSAに武器を送る前に、誰を通じて勝利するのか、を彼らが考えるということはいい考えだと言えるだろう。
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シリア内の反政府ゲリラ勢力にとってモルシの失脚は自分達の後退を意味する
◆7月8日
他国に対する侵略的言質を弄したエジプトのモルシが、軍のグーでターで失脚したのを見ても、他国への陰謀工作を行う者たち自身がその「反射」を受けて、倒れていくことが如実に示された。これは天地の法則なのだ。そうなるであろうとこのブログで指摘し、そのようになったのである。
既にトルコのエルドアン政権が反政府デモで揺れており、7日の日曜日にも数十万のデモ隊がイスタンブールで反政府デモ・フェスティバルに参加した。反対にシリアではシリア軍が反政府ゲリラの拠点攻撃を継続、反政府勢力側は敗走している。
一国の政府の務めとは、国民に職を与え、国民が十分に食べていけるようにし、領土保全を確固としたものにし、更には国民生活をより一層発展させていく事であり、特定のイデオロギーに基づき他国への軍事的介入や影響力行使をする事ではない。その点で、トルコやエジプトの指導者は足を踏み外したのだ。他国に軍事干渉する前にやることがあるだろう、ということだ。
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●モルシの失脚はシリア反政府勢力にとって大きな後退
http://www.presstv.com/detail/2013/07/07/312655/morsi-ouster-bitter-blow-to-syria-rebels/
【7月6日 Press TV】
エジプトの大統領だったモルシの軍による失脚は、シリア内で外国から支援を受けながら作戦を実施している反政府勢力にとっては、大きな後退を意味する、とアナリストが語っている。
反政府勢力は、「今週大きな後退をしているところであり、それは彼ら自身の領土内でおきていることではない」と7月5日、ジェイソン・ディッツはアンチ・ウォーのサイトで書いている。
シリアの反政府側民兵に「明らかに同情的だった」エジプト大統領の失脚は「シリアの反政府勢力側にさらに一層打撃を与えるものとなった」と、彼は語った。
7月3日、エジプトのアブデル・ファター・アル・シシ司令官は2012年6月に大統領に就任したモルシを失脚させ、エジプトの憲法を停止した。
この記事はモルシが大統領の時、エジプト国民がシリア軍と闘うためにシリアへ行く事を、エジプトの「政府は許可していた」とあり、さらに、「モルシは大会に現れてそうするよう激励さえした」と語った。
先月、モルシはエジプトはシリア政府とあらゆる外交関係を断絶することが必要である、と語り、カイロのシリア大使館を閉鎖するよう命令した。
6月15日、モルシは彼の支持者の大会で数千人に向かって演説をし、欧米諸国 に対してシリアに飛行禁止空域を設定するよう要請した。
アメリカは最近、シリアに飛行禁止空域を設定し押し付けることになるだろう、と発表し、国防総省はこのための計画を立てている。
シリア内の外国勢の支援を受けている民兵らは、2011年3月以来、多くのシリア軍兵士、治安部隊要員らを含む、多くのシリア人の生命を奪ってきた。
7月4日発行のシリアのアル・サウラ紙のインタビューで、アサド大統領はシリアに対する陰謀工作で、反政府勢力と彼らを支援する欧米諸国は「あらゆる道具を使い果たした」と語った。
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シリア紛争はサウジアラビア、カタール、欧米同盟国の陰謀工作だと暴露したブレジンスキー
◆7月2日
アメリカの有名な外交専門家であり、戦略の大家と言われるブレジンスキーが、シリア紛争はサウジアラビア、カタール、そしてその欧米の同盟諸国らが行った陰謀工作によるものだ、と発言したようだ。これで、このROCKWAY EXPRESSが2年以上前から主張してきた事柄が正しかったという、「ありがたいお墨付き」をもらったことになった。
要するに、工作であり、陰謀であり、決してシリア民衆が「独裁政権」に対抗して立ち上がって、反対運動のデモをした、というようなものではないのだ。これを口をすっぱくして、当初から指摘してきたのであり、それに反して、NHKを初めとする日本の主体性無きメディアが、欧米ユダヤ勢力のメディアの主張どおりの、間違った、あるいは偽りの「ニュース」を垂れ流してきたのである。
そこに持ってきて、同じユダヤ系アメリカ人のブレジンスキーが、はっきりと、シリア紛争は工作された偽りの反政府運動だ、と指摘したのだから、日本のメディアはどうするのか?右往左往しなければならないはずだ。そして自らのしょうもない情けなさに慨嘆すべきなのだ。ただ、欧米のユダヤ系メディアの尻を追っかけて報道する、報道機関の名に値しない自分達のことを。
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●ブレジンスキー:サウジ、カタールと欧米同盟諸国がシリア危機を工作
http://www.presstv.ir/detail/2013/06/29/311339/ksa-qatar-orchestrated-syria-crisis/
【6月29日 Press TV】
元アメリカ国家安全保障補佐官のズビグニュー・プレジンスキーは、シリアで起きている紛争はサウジアラビア、カタール、それにその両国の欧米の同盟諸国によって工作されたものである、と語っている。
「2011年後半、シリアでは旱魃と、中東の良く知られている専制国家であるカタールとサウジアラビアによって扇動されて、反乱が起きている」と6月24日のザ・ナショナル・インタレストでのインタビューで語った。
彼はさらに、オバマ大統領はシリアの紛争を支援し、アサド大統領の退陣を突然要求したとも語った。
「それから、2012年春、今年の3月24日付きのニューヨークタイムズ紙によれば、ペトレイアスの率いるCIAがカタールとサウジアラビアに対する大掛かりな支援を行い、またトルコをこの両国と同じ目的に向かって共闘させるようにした」とブレジンスキーは語った。彼はジミーカーターが大統領であった時の元ホワイトハウスの国家安全保障問題補佐官で、現在は戦略国際問題研究所(CSIS)の顧問と理事を務めているし、ジョン・ホプキンス大学の高等国際関係大学院(SAIS)で教授を努めている。
シリアに対するオバマ政権の政策を批判しながら、彼は「これが戦略的な取るべき姿勢なのか?何故我々は突然、シリアは不安定化されねばならないと、そしてその政権は転覆されねばならないと決定したのだろう?その点がアメリカ国民に説明されたであろうか?そして2012年の後半、とりわけ大統領選挙の後、紛争の流れは反政府側に不利に傾きだした。そしてこの反政府勢力の全てが『民主的』であるとは限らない事が明らかになった。それで全体の政策が見直されるようになった」
「アメリカの政策が何を狙っていたかということに対する理解を得る為には、
これらの事柄が明らかにされる必要がある」とブレジンスキーは語った。
彼はまた、シリア危機が平和的終結に至るよう中国、ロシアそして地域の大国を早急に引き込むようアメリカの高官らに呼びかけた。
「もしもロシア人とのみ一緒にこの問題を解決しようとすれば、そして彼らは部分的に絡んでいるのだから、それはそうなされるべきであるのだが、そしてもしも我々がこの地域から嫌われている英仏というこの地域を植民地化した勢力に中心的に依存して問題解決を図ろうとすれば、より安定した中東の方を願っている中国、インド、日本と一緒に問題解決に当たるよりも、成功の確率は低い」とブレジンスキーは語った。
ブレジンスキーはまた、アメリカが率いるシリアにおける軍事介入ないしは、政府軍と闘っている反政府側の民兵に武装を施すことに対し、警告している。
「私は効果のない軍事介入に向かってアメリカが進むことを懸念している。それは事態をより一層悪化させるものだ。軍事介入することが最良のやり方ではないし、かといって最悪でもない、という状況がある。しかし今話していることは、アサドに反対する勢力にとって殆ど意味を成さない支援を増大させる、ということだ。よくて、それは我々の信頼を損なうだけである。最悪、アサドに敵対的であるより、むしろ我々に対してより一層敵対的な勢力の勝利を促すことになる。私は未だに理解できない、なぜそうするのか。そしてそれは、2011年ないしは2012年に、何故アサドは去るべきだと結論付けたのか、という問題に対する私の最初の回答に関係することだ」
シリアにおける外国勢力の支援による軍事衝突は2011年3月に始まったが、多くの人々の命が失われたし、それにはシリア人兵士と治安部隊要員も含まれる。
ニューヨークタイムズ紙は、最近の報道で、CIAがトルコと他の地域の政府と協力して、シリア政府と闘っている民兵に対する武器供給をしている、と報じた。
この報道は、アメリカがアルカイダと関係を持つテログループに武器が渡る懸念を繰り返し語っている最中になされたものだ。
アルヌスラ戦線はシリア政府に対する戦いを進めているアメリカが支援する自由シリア軍と一緒に闘っているとは言え、アメリカ政府によって昨年12月にテロ組織として指摘されている組織である。
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