*
時代の先読み
*
日本の進むべき道
*
我々の心構え
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
化学兵器の犠牲となったシリアの子供達
◆8月22日
シリアで化学兵器が使用され、大勢の一般市民が殺害された。以前にもシリアの政府軍が化学兵器を使用した、というニュースが流れた事があったが、結局その真の下手人が誰であるか、はっきりしないままであった。
今回もまたシリアの反政府勢力側が「攻撃された」として、そのニュースを反政府側についている中東メディアが喧伝し、反政府側についている欧米メディアが更に取り上げ、そして日本のメディアも右へ倣えでそのニュースを取り上げ、あたかもシリア政府側がこの化学兵器を使用したかのような報道姿勢で報道した。
以下にあるように、ロシアの外務省は既に情報筋を通して、これが反政府側が支配する地域から自家製ロケットで発射された毒性物資による被害であり、下手人は反政府テロリスト達である、という事実を指摘している。
これがシリア政府軍の仕業ではない、ということは、以下のように客観的にも推論される。すでにシリアにおける戦闘は政府軍が反政府軍側を駆逐しつつある段階であり、したがって反政府側は一般人を人質に取ったり人間の盾として使用したり、女性、子供を含む者たちは無慈悲に殺害するなど、かずかずの虐殺行為をほしいままにしてきているのであり、彼らがあらゆる手段を利用して、態勢を挽回しようとあがいている時期だという点が上げられる。
もう一つはシリアにおける化学兵器使用を査察する国連査察団が到着した時期に同時的に起きている点だ。シリア政府が要請しての調査団であり、そのような時期にわざわざ敢えて非難の的になっている化学兵器を政府軍が使用するはずも無い、ということだ。戦力的にもそのような最終手段を使用しなくても、既に反政府側を追い詰めている情勢なのだから、そのような化学兵器を使用する動機も必要性も一切政府側には存在しない。
しかし、シリアにスンニー派政権を樹立させたい湾岸アラブ・スンニー派政権国家である、サウジアラビヤやカタールは、自国の通信社等を動員して、資金援助している反政府テロリストらの蛮行をシリア政府の蛮行として喧伝することで、一気に「国際世論」を反政府側に有利になるようにしようと画策したのである。これと協同しているのが、ユダヤ系国際メディアであり、その流れをそのまま受け継いで、無批判的に報道しているのが日本のメディアである。
このような、天地人共に許さざる蛮行と卑劣な陰謀をめぐらす国家がそのままでいられるはずも無いであろう。間違いなくこのような国家、あるいは政権は崩壊していくであろう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●ロシア:シリアの「化学兵器攻撃」は反政府勢力の陰謀工作
http://rt.com/news/russia-syria-chemical-attack-801/
【8月21日 Russia Today】
ダマスカス近郊で化学兵器が使用されたと言われている事件についての「偏向的中東メディア」による報道は、前もって計画されていた挑発的陰謀工作である、とロシア外務省スポークスマンのアレクサンドル・ルカシェビッチは語った。
「偏向的中東メディアは、まるで指令があったように、即座に一切の責任はシリア政府にあるという攻撃的情報を流し始めた」、と21日、ルカシェビッチは声明で語った。、
ロシア外務省は、その情報筋からの情報を引用し、化学物質を搭載した自家製ロケットが反政府勢力が支配している地域から発射されていた、と語った。
「ハーン・アル・アサルでテロリストらが使用したロケットに似ている、正体はいまだ不明の毒性物質を搭載した自家製ロケットは、8月21日朝反政府勢力が支配する場所からダマスカス近郊に向けて発射された」とルカシェビッチは語った。
21日朝、シリアでの化学兵器使用に関する紛糾した情報が出てきた。これは国連毒性兵器査察団がダマスカスに到着した同じ日に出てきたものだ。犠牲者の数は数十から1300ほどと見られている。
このロシアの外交官は、これがまるで「前もって計画されていた挑発的陰謀工作」のようだと指摘した。ダマスカス近郊でのこの「犯罪的行為」は、そのような結論になるよう国連の専門家らのシリアでの査察作業開始時期と偶然に一致している。
ルカシェビッチは、シリア当局が化学兵器を使用したということが喧伝された似たようなことがあった指摘した。しかしながら、その情報は決して確認はされなかったのである。
ロシア側の見方は、この恐らくは「陰謀的挑発工作」は反政府勢力側が国連安保理の支援を獲得し、シリアのジュネーブ和平協議を台無しにしようとすることを狙ったものだろう、というものだ。
ロシアはこの事件は専門家により徹底的に調査されるべきであると考えている。ロシアは武装反政府勢力に対する影響力を持つ全ての者たちに、可能な手段を講じてこのような化学的毒性物質を絡めた挑発行為を最終的に終わらせるよう全力を上げるよう督促した。
反面アメリカは、シリアにおける化学兵器使用については客観的な証拠は何も無い、と語った。アメリカは国連安保理と相談することを計画していると、主席報道官のジョシュ・アーネストは記者団に語ったとロイターが伝えた。
国連化学兵器査察団長のアケ・セルストームはシリア政府とこの化学兵器攻撃と言われる問題について議論した。国連事務総長の潘基文は問題となったこの攻撃についての報道を知って衝撃を受けた、と国連報道局が語った。
国連安保理は21日午後7時に、シリアの毒ガス攻撃についての緊急会議を開いた。
常任理事国であるイギリスは国連査察チームが、「制限されない形で」毒ガス攻撃があったという地域に入れるよう要請するだろうと、外務大臣のウィリアム・ヘイグは記者団に語った。
もしこの報道が確認されたら、シリアにおける化学兵器使用で、「衝撃的エスカレーション」となる、と彼は語り、更に、この攻撃の下手人にいつかその責めを負わせるだろうと語った。
シリア政府はダマスカス地域で反政府勢力側が化学兵器を使用したということに関する情報は持っていないと、シリアの情報大臣がRTアラビックに語った。オムラン・アル・ズビは、親アサド軍はこういった兵器による損失は無い、と語った。彼は、しかしながら、30人が殺害されたアレッポ郊外のハーン・アル・アサルの時のように、毒性物質が一般市民に対して使用されたかもしれないと語った。
アル・ズビ大臣の意見は、21日の政府軍による化学兵器による攻撃に関する「戦闘の巻き添え」についての報道は、シリアに到着した国連査察団の調査作業を混乱させることを狙った、というものだ。
もしもこの国連委員会が成功裏にその作業を終了すれば、査察団はこの化学兵器がハーン・アル・アサルで使用されたものであることを発見するだろうし、シリア政府軍はそのような兵器は使用していないことが分かるだろう、と大臣は語った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
PR
エジプトのクーデターの背後にはイスラエルがいた、と非難するエルドアン首相
◆8月21日
トルコのエルドアン首相が、今回のエジプトのクーデターの背後にはイスラエルがいるといって非難している。トルコはエジプトのモルシ政権を発足当初から歓迎していたから、その政権が転覆させられたことで不満である事は理解できる。
トルコのエルドアン政権も彼の公正発展党がイスラム色の強い政党であり、エジプトにもムスリム同胞団を軸とするイスラム色の強い政権ができたことで、連携を強めようという意向もあったところに、今回のクーデターである。
エルドアン政権はシリアのバース党を軸とする世俗的アサド政権を転覆させようとする陰謀には自らが直接加担しているくせに、エジプトのクーデターの背後にはイスラエルがいると指摘して非難している。だからエルドアンの非難に対してはイスラエルも冷笑している。
イスラエルはイスラム急進派がシリアを支配するよりかは、むしろアサド政権のような世俗的政権の方が扱いやすいと感じているから、本来は自由シリア軍を軸とする、親米的世俗政権を望んでいるが、シリアにはイスラム急進勢力(アルカイダ系)が侵入し、イスラム主義的政権樹立を目指しているので、複雑な様相を呈している。この自由シリア軍とイスラム急進派勢力とはいまや、戦闘を交える敵同士になっている。
エジプトにムスリム同胞団を軸とするモルシ政権が根付き、同胞団の勢力が拡大すれば、エジプトもまたイスラム主義的国家になる可能性があり、イスラエルは今までのエジプトとの間の蜜月時代におさらばしなくてはならなくなる危険性があったが、世俗的エジプト軍が起こしたクーデターでその危険が去った。だからイスラエルはエジプト軍を歓迎している。
アメリカが迷っているのも同様の理由からだ。エジプトにムスリム同胞団を軸とする政権が長期に居座る事態は避けたいというのが本音であろう。だから、そのムスリム同胞団の破壊工作やデモに対し、軍が弾圧することにどう反応していいか、迷っているのだろう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●トルコ首相:エジプトのクーデターの背後にイスラエル
http://en.alalam.ir/news/1507617
【8月20日 ALALAM】
「エジプトのクーデターの背後にはイスラエルがいる。我々はその証拠を握っている」とトルコのエルドアン首相が語ったと20日、トルコの「今日のザマン」紙が報じた。
トルコ首相は「ユダヤ系フランス人インテリ」との会話の内容を語り、その人物がムスリム同胞団は選挙に勝利しても支配することは許されないだろう、「それは民主主義は投票箱ではないからだ」と語ったということを引用した。
エルドアンはイスラエルの中東における扇動的動きに対して批判的であり、繰り返しイスラエルのパレスチナ人に対する虐殺キャンペーンを糾弾してきている。
エルドアンはエジプトの問題に干渉するイスラエルを先週非難したたった一人の指導者というわけではない。
先週末、ベネズエラ大統領はイスラエルとアメリカをモルシを追放したこと、シリアの紛争を扇動していることで非難した。
エジプトの危機的状況に対して、トルコはモルシの支持者たちを弾圧する軍が背後にいるエジプト政府に抗議する意味で、カイロから大使を召還した。
「我々はエジプトで流血の惨事を目撃した」と、ベネズエラのマドゥロ大統領は語ったと報じられた。「我々はモルシに対するクーデターは憲法に違反するものであると警告する。モルシは誘拐され、エジプトで起きている事態に対し責任があるのはアメリカ帝国で、彼らはこの問題に介入している」
「アメリカには友人がいない、アメリカが関心を持っていることは、この惑星を支配することだ」とマドゥロは語った。
エジプトは軍が初めて民主的に選出されたエジプトの大統領であるモルシの政権を転覆させ、憲法を停止、国会を解散した7月3日以来、暴動が続いている。
軍は最高憲法裁判所の裁判長アドリ・マフムド・マンスールを臨時大統領に指名した。エジプトの暫定政府はデモ隊に対する殺害で国際的非難に直面している。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
エジプト軍の出動で秩序維持が進められるエジプト
◆8月19日
エジプトのモルシ大統領が軍によるクーデターで追放され、暫定政権ができているが、モルシ派の人々がデモその他の破壊活動を継続しているため、軍の取り締まりが厳しく多くの死傷者が出ている。この軍のやり方に欧米は反発し非難しているが、ロシアのプーチン大統領は軍支持を明確にした。反対にアメリカのオバマ大統領はエジプトに対する毎年の援助は切っていないが、それも含めて今後の対応には変化が起きることを示唆している。
選挙で勝利してできたモルシ政権であったが、経済を中心として国民の不満が高まり、連日の抗議デモのため混乱が生じたものを、軍がその混乱する事態を収拾する目的で実権を握り、その指導の下で暫定政府ができたが、追放されたモルシ派は、反発して復権を目指してデモを繰り返してきた。これはクーデターであると同時に一種の「革命」でもある。国民の大きな意思としての軍のクーデターであり、それが民主主義の段取りを踏まえていないとしても、正当性がないわけではない。つまり「民主主義的なクーデター」だということ。別の名前で言えば、革命である。つまり、国民の多数の意思を代弁しての軍の行動であり、民主革命に軍が合流した、と言っても良い。
プーチンの姿勢は、実質的に国民の生活を守る、という意味からとエジプトに対する影響力を増大させる、というものであろうし、そうなれば、エジプトのシリアに対する姿勢にも影響が出てくることを狙っているだろう。オバマのそれは、民主主義という観点から、それを擁護する筆頭に位置する国家としての自覚から、といえそうだ。煮え切らない態度は、エジプトを切ってしまえば、ロシアがエジプトに対する影響力を増すことになることが分かっているからだろう。
しかし今度のアメリカの国連大使である、サマンサ・パワーは人権擁護の面では強い主張をする人物であり、エジプト軍の弾圧的行動に対し、当然それを非難する姿勢と思われるから、エジプトに対するアメリカの姿勢は国連の場では厳しいものが予想されるし、それに伴って援助が打ち切られる可能性も低くは無いであろう。ただしこのサマンサと言う人物は、イスラエルのパレスチナ人に対する虐殺などには甘い点を与える人物だから、ムスリム同胞団の台頭を懸念するイスラエルの視点からエジプト軍にも甘い点を与えるかもしれない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◎エジプト情勢:プーチンは軍支持、オバマは迷っている
◆プーチンはエジプトの軍を支持
http://www.debka.com/newsupdatepopup/5380/
【8月17日 DEBKA file】
ロシアのプーチン大統領はクレムリンで17日「エジプト情勢を議論し、ロシア軍の装備をエジプト軍が使用できるようにするため」の特別会議を開いたと、モスクワで発表した。
プーチンは、「ロシアはエジプト軍との合同軍事演習を計画するだろう」と語った。ロシアの行動はムスリム同胞団に対するエジプト軍の弾圧を糾弾する欧米と直接的に衝突するものだ。これはアメリカのオバマ大統領が、アメリカの不満を表す、エジプトと合同軍事演習をキャンセルするとの発表の後に行われた。
◆エジプト問題でジレンマに陥ったアメリカ
http://www.voanews.com/content/obama-caught-in-dilemma-on-egypt/1731792.html
【8月17日 Kent Klein】
エジプト軍がムスリム同胞団その他のデモ隊に対する流血の弾圧を継続する中、この危機に対処することでは、アメリカのオバマ大統領の選択肢は狭まってきている。オバマは今の所は、エジプト暫定政府に対する支援を削減することは拒否している。
大統領は、エジプト軍に対する政府の対応面では再考中であることを明確にしている。
「我々はエジプトとの関係は維持したいとは願っているが、その協力関係は市民が通りで殺害され人権が剥奪される状況下では、今までのように継続させるわけには行かない」と彼は、アメリカは合同軍事演習をキャンセルしたという15日の発表の時に語った。
オバマは先月のエジプトのモルシ大統領を追放した動きを「クーデター」だと烙印を押すことは避けてきた。そのような声明を出せば、自動的にエジプトに対する毎年のアメリカの13億ドルの援助は停止されることになる。大統領官邸では、そのようなことをすれば、エジプト軍指導部に対するアメリカの影響力を低下させることになることを懸念している。
アメリカのマハディ・ブレイを含む有力なイスラム教徒たちは、強力な行動を願っている。
「我々アメリカ・ムスリム同盟は、『クーデターには資金援助はノー』というキャンペーンを継続するつもりだということをはっきりさせておく。クーデターでできた政権なのだから、アメリカがエジプトに対する資金援助は即座に停止するよう呼びかけている」とブレイは語った。
ワシントンのラシク・ハりリ・センターの副理事であるタレク・ラドワンは、これを建設的ステップと呼んだ。しかし彼は、エジプト軍に対するアメリカの影響力は失われつつあると語った。
「エジプトと共有してきたことはあまりに限定的で、狭い範囲のものだったので、我々は殆ど選択肢がないし、現在起きていることに対する影響力も少ない。我々が威厳を維持しつつ取れる行動は、事実上、軍事援助を停止する事である」とラドワンは語った。
エジプト軍の指導者であるシシ将軍は、ワシントンの中東研究所の学者であるダニエル・サーワーによれば、アメリカの援助を失う事も辞さないだろう、という。それは、エジプトの隣人らの方がずっと大きな援助をしているからだ、という。
「私はシシ将軍は、自分がアメリカの援助を失うだろう、ということを、この弾圧の前に計算していたと思う。彼が考えていたことは、これがムスリム同胞団と彼との間の実存的な戦いである、ということだ。そしてこうすることは彼の生き残りを賭けた戦いでは必要なことなのだ」とサーワーは語った。
しかし、ラドワンは援助の停止はしても、一定の影響力を持つと語った。彼はエジプト軍がアメリカとの関係を損なうことを願っているとは考えていない。
「援助とは金だけのことではない。関係そのものについてなのだ。アメリカと事を共にする、という可能性のことだ。またその関係を切断するということは、孤立するということであり、エジプト軍はそうなることにいい気持ちでいられるわけが無い」とラドワンは語った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
シリアとの国境沿いにあるザホーのイラクのクルド人キャンプ地
◆8月14日
7月30日号「トルコ:シリアのクルド人の自治領設立を警告」で、「しかしその流れは止められないであろう。クルド人全体では3000万になるという大民族がトルコ、シリア、イラク、イランなどにまたがって存在し、自分達の国を模索しているのであるから、まずシリアの北部でクルド人がかなりの自治を獲得、イラクのクルド人などと連携して、トルコのクルド人が勢いづくことはもはや時間の問題である」と指摘したが、以下の記事では、シリアのクルド人を守護するため、イラクのクルド人が部隊を送る可能性について語られている。
クルド人同胞がシリア領内でアルカイダ系反政府勢力によって殺害されている事態に同じクルド人として黙っていられなくなって、イラクのクルド人部隊を派遣する意向を示唆したのが、イラクのクルド人地区のマスード・バルザニ議長である。
このようにしてクルド人が軍事的にも今回のシリアの紛争を通じて団結を強めだしている事が分かる。クルド人を殺害したり人質にしているアルカイダ系反政府勢力を支援しているのが、トルコ政府であるから、結局この動きはトルコ政府と対決する方向に向かわざるを得ないことになる。
かくして、この地域のクルド人全体が今回のシリア紛争を契機として、団結し独立運動的な動きを活発化させていく展望が見えてくる。トルコはそのクルド人の動きで今後ますます困難な状況を強いられるようになるであろう。このように、藪をつついて蛇を出したのが、トルコのエルドアン政権の、シリアの反政府勢力への軍事的肩入れである。恐らくエルドアン政権はこの件で窮地に追い込まれ、政権を投げ出すことになるであろう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●クルド系イラク人:シリアのクルド人を防衛する決意を表明
http://rt.com/news/iraq-kurds-syria-defend-342/
【8月10日 Russia Today】
イラクのクルド人地区のマスード・バルザニ議長は、「あらゆる能力」を動員して、シリアの内戦に巻き込まれているクルド人市民をアルカイダ系テロリストから守る決意であると語った。
この声明はシリアで大量虐殺が行われるのではないか、という報道の数日後になされた。
バルザニは、暴力事件の報道を調査する委員会の設置を望んでいる。また彼は、イラク北部のクルド人自治区の武装が十分成されているクルド人部隊を、シリアのクルド人の防衛のために送る可能性を示唆した。
クルド人地区政府(KRG)のウェブサイトに10日載せた書簡で、バルサニはクルド人の代表者たちにシリアに行くこと、また「アルカイダ系テロリストがクルド人の女性や子供達を殺害し一般市民を攻撃している」という記事の調査をするよう語った。
「もしも記事の内容が真実ならば、イラクのクルド人地区は女性、子供達、そして無垢な一般市民を防衛するため、あらゆる能力を動員するだろう」と書簡には認(したた)められている。
10日に載せられたのと同様、この書簡は8日、イラクのクルディスタン地区の北部にあるアルビルで今月下旬に開催されるクルド国民会議のための準備委員会に送られた。
この声明は、クルド人が住んでいるシリアの範囲を「西部クルディスタン」としている。クルド人はイラク、シリア、トルコ、イランにまたがって存在し、自分達の国家を持たない少数民族としては最大のグループである。
イラクのクルド人は既に、食料、医薬品、燃料などをシリアのクルド人同胞に送っているが、バルザニの声明は、軍事的介入を示唆したものとして初めてである。
アルカイダ系反政府勢力によって450人ものクルド人が殺害されたという記事が今週始めにあった。イランのテレビ局アル・アラムによると、ジャバト・アル・ヌスラ戦線の民兵らがタル・アビャド町を襲撃し、120人の子供達と330名の女性を殺害したという。シリア政府もシリアの反政府勢力もこの記事の確認はとっていない。
しかしながら、ロシア・トゥデイはクルド人の情報筋と接触したが、この情報筋は、この地域で戦闘が激化していると語った。
「アル・ヌスラ戦線の民兵とその他の反政府勢力はこの町を包囲した。彼らはドアからドアと全ての家屋に侵入した。誰か男がいれば殺害し、女性と子供達は捕虜として拉致した」とこの情報筋は語った。
この最新の記事は先月、ロシアの外務省が指摘した、アルカイダ系急進派が200人のクルド人を人質にしている、というものと一致している。これら民兵らは明らかにクルド人が反政府勢力グループのリーダーであるアブ・ムサブを捕縛した事に対する仕返しをしている。500人の市民が拉致されたが、クルド人側がムサブを解放することで合意して何人かは解放された。200人近い人々が未だにこのジハーディスト(聖戦主義者・急進派)の人質のままと思われる。
「この地域は、アルカイダ系の国際的急進派とこの地域のクルド人民兵との間で長期に渡って対立が続いていた。クルド人らは急進的イスラム主義者らによって襲撃されることから家庭を守る為に立ち上がった者たちだ」と、ロシア外務省の7月の声明で指摘されていた。
シリア北部に自分達の実質上の国家を宣言しようとするイスラム主義者らにとってクルド人は主要な障害である。このシリア北部はアサド大統領の支配が殆ど及んでいない地域である。
バルザニのコメントは、シリアの2年にわたる紛争が隣国に飛び火しだしていることを証明するものになっている。
イラク北部のクルディスタン地域には、彼ら自身の政府が存在し、軍隊も存在する。このイラクのクルド人も独立的なエネルギーと外交政策を追求しているので、バクダッドのヌリ・アル・マリキのシーア派政府を激怒させている。イラク北部は2011年にアメリカ軍が去って以来、イラクで唯一平和で安定の見られる地域である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
シリアに潜む反政府側の傭兵武装グループの面々
◆8月8日
シリア紛争にチェチェンのイスラム急進派のテロリストが参加したようだ。この情報はイスラエルの情報誌であるデブカファイルからの情報である。
チェチェンではロシア政府との紛争が継続しているが、恐らく急進派テロリストらは資金面などの要請から、シリア行きに応じたのであろう。資金は勿論、中東の湾岸アラブ諸国、つまり、サウジアラビアやカタールなどからであろう。
こうしてみると、世界はやはりヤクザの抗争と少しも違わない事が分かる。現場で戦うテロリストと彼らに資金を与えて戦わせている大親分とがいて、大親分の強みは資金がある、ということ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●チェチェンのテロリストがシリアに侵入
http://en.alalam.ir/news/1502928
【8月7日 Al-Alam】
数百人のチェチェンとコーカサス人の武装グループが、シリアの政府軍とシリア民衆を殺害するためにトルコ経由でシリアに侵入した、とイスラエル情報誌のデブカファイルが明らかにした。
この記事によると、ロシア語を話すチェチェンとコーカサスのアルカイダの民兵が、シリア北部のメンニグ飛行場を8月5日にシリア軍から奪い制圧したという。ここはアレッポから10km北にある場所だ。
この記事は更に、シリアの武装グループを支援しているこのチェチェンのテロリストらは、コーカサス首長国の無法グループと繋がっている者たちだという。
ロシアのコメルサント紙は、匿名を条件に語った情報筋の話として、チェチェンのいくつかの軍の基地でシリアに送る民兵の訓練が成されているとし、チェチェンのリーダーであるモエイン・アブ・ムサブが指導している、という。
このチェチェンのテロリストはシリアの政府軍と戦う為にシリアに送られた、とコメルサント紙は報じた。
シリアのクルド人はアルカイダに繋がるテロリスト・グループに対し多大な損害を与えたという。
反面、欧米メディアは、ヨーロッパのテロリストらがシリアに侵入し、そのためシリアは世界で最も重大なテロリストの攻撃の場になっている、と明かした。
シリアでの戦争は改革要求のデモが欧米と中東諸国の介入によって大規模な紛争に変化した2011年3月に始まった。
この紛争にはヨーロッパ、中東、北アフリカからテロリスト・グループが参加することで、最近の歴史では最悪の流血沙汰の紛争になっている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
ROCKWAYアド
カテゴリー
最新CM
最新記事
(03/20)
(03/14)
(03/05)
(03/03)
(03/02)
最新TB
プロフィール
HN:
ROCKWAY
性別:
男性
自己紹介:
経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
ブログ内検索
最古記事
(07/26)
(07/27)
(07/29)
(07/31)
(07/31)
フリーエリア