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シリアの化学兵器攻撃の犠牲者の映像が捏造だと訴えるマザー・アグネス

◆9月9日

 シリアのこの2年半に及ぶテロリスト・外国人傭兵らとの戦いは、なにかドラマ「半沢直樹」を思い起こさせる。あらゆる陰謀を駆使する力ある存在が義なる立場を貫く存在を徹底的に貶め、落とし入れ、左遷させようと画策するが、少数の仲間達と団結し、その陰謀に立ち向かい、一つ一つ乗り越え、とうとう最後はその総本山に対して倍返しで報いる・・

 今まで欧米はあらゆる陰謀を策してこの世界を我が物にしてきたが、このシリア問題では、さすがに世界から総すかんを食らっているアフガンやイラクの失敗があるのにまだ懲りないのか、というのが世界の良識の声であろう。力があり、逆らえないという事実はあるが、それにしても、というのが本音であろう。

 このブログではシリア問題が勃発した当初より、それが陰謀であることを一貫して記してきた。そしてようやくここに来て、日本のマスメディアも、シリアの反政府勢力が、民主主義を求める善良なるシリア人、と言うような生易しい存在ではなく、外国人傭兵であり、特にイスラム教原理主義の過激派のグループであることなどが分かり始めたようで、そのような報道も始めたところだ。

 以下のカトリックの尼僧であるマザー・アグネスの証言は重要である。恐らく生命の危険を感じながらも、あまりの非人道的実態に黙っておれなくなったのであろう。身を挺してシリアの実態を明らかにしている。このような非人道的行為をするテロリストに武器と資金を提供してきたサウジアラビアとカタールの将来は暗い。間違いなく、「倍返し」で打たれることであろう

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●カトリック尼僧:シリアの化学兵器攻撃の映像は捏造
http://rt.com/op-edge/mother-chemical-attack-footage-fraud-509/
【9月7日 Russia Today】

 シリアで化学兵器による攻撃が行われたという映像は捏造されたという証拠がある、とシリアのカラにある聖ジェームズ修道院の尼僧であるマザー・アグネス・マリアム・エル・サリブはロシア・トェデイ(RT)に語った。彼女は国連にこのことを報告するところだという。

 マザー・アグネスはカトリック教会の尼僧で、シリアに20年以上住んでいる。彼女はシリアで起きている事柄について積極的に報告してきているが、8月にシリアのグタ村で化学兵器によって攻撃されたといわれている犠牲者たちのビデオを調査し、その信憑性に疑問を感じている、と語った。

 RTとのインタビューで彼女は、あまりに多くの映像があまりに短期間で撮影されていることに疑念を持ち、死亡した子供達の両親がどこにいるのかと尋ねる。彼女は自分の報告書を国連に送ることを約束した。

 この尼僧はラタキアで反政府過激派によって行われた虐殺事件に対して、世界のメディアが無視していることに怒っている。この事件で女性、子供を含む500人の一般市民が殺されたのだ。

 ロシアの外務省はマザー・アグネス・マリアム・エル・サリブが明かすシリアの真実の姿に国際社会が注目するよう呼びかけた。

RT:アメリカはグタ村での化学兵器による攻撃のものと言われているインターネット上の写真やビデオ映像をシリア政府の仕業だとして利用している。貴方はこれらのファイルをご覧になりましたか? これらについて言う事はありますか?

マザー・アグネス(MA):私はこれらの映像を注意深く調査しました。そしてそれについて文章化した分析内容をもう少し後になって提出するつもりです。私は全てが捏造されたものと考えています。これらは前もって計画され準備されたもので、シリア政府を犯罪者として仕立てるためです。

 重要な鍵となる証拠は、ロイター通信は朝の6時5分にこれらのファイルを公開したことです。化学兵器攻撃はグタ村で午前3時から5時の間に行われたと言われています。一ダースもの異なる映像を集めて、200から300人の子供や若い人々を一箇所に集めて、救急処置を施し、カメラで彼らのインタビュー映像を取る、これらを3時間以内に行う事が一体可能なことでしょうか?それって一体現実的でしょうか?報道業界で仕事をしている方々であれば、どれだけの時間が必要か、お分かりになるでしょう。

 映像でみる子供や十代の若者の遺体は、誰なのか?何が彼らに起きたのか?彼らは本当に殺されたのか?またそれがガス攻撃前にどうして起きたのか?あるいは、彼らは殺されたのでなければ、何処から彼らは来たのか?彼らの親達は何処にいるのか?死んだと言われている子供達の間に女性の遺体がないのはどうしたわけか?

 この地域で化学物質が使われなかったと言っているわけではありません。確かにそれはありました。しかし、証拠として広まっている映像は前もって捏造されたものだ、と言いたいわけです。私はこれらを綿密に調査しました。そして私はこの報告書をジュネーブの国連人権委員会に提出するつもりです。

RT:最近貴方はラタキアを訪問し、そこでジャバト・アル・ヌスラによって行われた虐殺の目撃者らと話ました。その件についてお話してくださいませんか?

MA:最初にお聞きしたい事は、国際社会は8月5日のラタキアのこの残虐な殺戮事件を無視できるのか、ということです。この襲撃事件は500人以上が被害に遭い、その中には子供、女性、老人も含まれています。全員が虐殺されました。その残虐さは度を越したものです。しかし国際的マスメディアは殆ど何もこの件で報じていません。確か、ザ・インデペンデント紙にわずかに小さな記事が掲載されただけです。

 私達は代表者らをこれらの村に派遣し、現場の状況を見て、人々と話し、大量虐殺を生き延びた人々と話しました。

 どうして欧米のメディアがダブル・スタンダードを使うのか理解できません。彼らは化学兵器使用ということはノンストップで報道していますが、ラタキア虐殺事件では沈黙しています。

RT:ラタキアで人質となった人々の運命について何かご存知ですか?

MA:エストレバ村では、住民全員を虐殺しました。そして彼らの家屋を焼き払いました。アル・カラッタ村ではそこの住民の内37名が殺され、10人だけ逃げました。

 合計12のアラウィ派の村がこの恐ろしい襲撃の対象でした。まさしく本当の屠殺場でした。人々は手足を切断され頭部が胴体から切り離されていました。少女が生きたままオサノコ盤で手足を切断されるのを移したビデオまであるのです。生きたままですよ! 最終的に殺された数は400人を越えました。150人から200人が人質に取られました。後になってその人質の中で殺されたものが出ました。彼らの死もビデオに撮られています。

 私達が人質を探している時、そして彼らの解放を交渉している時、殺されていたのです。彼らの解放を勝ち取る事ができていません。

RT:我々はよくキリスト教徒が迫害を受けていることを耳にします。一昨日も、大多数がキリスト教徒の住民であるマアルラ村で襲撃がありました。シリアのキリスト教徒は大変危険な目にあっているのでしょうか?

MA:シリアにいる誰もが非常に危険な目に遭っています。イスラム教の指導者の方が誘拐され頭部を切断されるケースがありました。彼らは屈辱を与えられ、拷問されました。イスマイリ派、ドゥルーズ派、キリスト教徒、シリア社会を構成する人々が大量虐殺されています。こういった屠殺人らが国際的支援を受ける事が無ければ、誰も国境を越えようとはしなかったでしょう。しかし今日、シリアにおける人権侵害とジェノサイド(大量虐殺)は、残念ながら国際的レベルで隠蔽されています。

 私は国際社会に対して、シリアにおける状況を大国の利益によって判断することをやめるよう要請します。シリアの人々が殺されています。彼らは武器を与えられ、できるだけ多くの人々を殺すよう契約した者たちの犠牲者になっているのです。真実を言えば、シリアでは何処でも人々が誘拐され、拷問され、強姦され、強奪されています。こういった犯罪がとがめられる事も無く成すがままになっています。重要な大国が主権国家を破壊する方法として国際的テロリズムを選択したからです。彼らは他の国々にしてきました。そして国際社会が”もうたくさんだ”と言わなければ、それをし続けることでしょう。

RT:貴方は微妙な情報を得る事ができました。そのことであなた自身、命の危険を感じたことはありませんか?誰か脅迫した人なでいませんか?

MA:仰るとおりです。脅迫されました。彼らは私の信用を落とそうとしました。フランスである本がまもなく出版されますが、その本の中で私は人殺しの犯罪者というレッテルを貼っています。しかしいかなる信仰者もまずは自分の良心、神に対する信仰を信じ、そうすることで無垢な人々を救済するようになるでしょう。私は自分自身の生命をそんなに構ってはいません。シリアの子供の生命以上に貴重であるわけではありません。彼らの遺体は悪事を正当化する証拠になりうることでしょう。これは歴史上犯された犯罪でも最大のものです。

RT:今の悲劇を停止させるためにシリア人は何をすべきでしょうか?

MA:シリア人自身ではこれを停止させるためには何も出来ないです。彼らはロシア、中国、インドなどの友好国や世界的大国など、国際社会に頼るしかないのです。私達はイギリスの議会がシリア攻撃に対し反対の意思を顕したことを熱烈に歓迎します。シリアで今、テロリストの戦争が継続しています。国際社会とシリアの友人らは力を合わせ声を上げねばなりません:もう沢山だ!と。そして彼らはあらゆる機会をそのために使用する必要があります。さもなければ、シリアが直面している脅威は全世界の平和に対する脅威となることでしょう。

RT:バチカンとその他のキリスト教教会はこの悲劇を終わらせる為に何をするべきでしょうか?

MA:法王は航空機、爆弾、兵器は持っていない、と言います。その代わり、彼は真理の力を持っていますし、彼が語った真実があります。世界の何処からでも、シリアに対する軍事介入に反対する声が聞こえてきます。それを聞こうとするものは聞くことでしょう。法王、大司教、ノーベル賞受賞者などは一斉に同じことを述べています:戦いを止めよう、と。軍事手段では紛争を解決することはできません。火に油を注ぐ事はやめましょう。世界中の有名な人物達は戦争に反対の声を上げています。あらゆる人々が彼らの心を語っていますが、アメリカは聞く耳を持ちません。世界の声はアメリカに反対の声を上げています。歴史上でアメリカが孤立するのは初めてのことです。彼らは10カ国が応援してくれていると言います。しかし、私はそうではない、と言います。それはその国の国民は彼らの政府のしていることに同意していないからです。アメリカの国民でさえ、彼らの政府に同意してはいないのです。

RT:この悲劇が終わりその民族的・宗教的違いがあっても、シリアが全てのシリア人の祖国として残ることを信じますか?

MA:私自身はシリア人ではないのです。しかし私はシリアに20年以上住んでいます。私は皆さんに、ダマスカスは最も古い古代の都市だということを思い起こしてもらいたいと思っています。私はシリアは文明の揺籃の地であることを思い起こしてもらいたいです。私は皆さんに、この地は世界の主なる宗教の聖地なのだということを思い起こしてもらいたいです。シリアで起きていることは全ての人々にとっての教訓となるべきです。政治的な意味というよりも、実存的な意味においてです。神の加護の下、シリアの人々は強くあり、その傷を癒し、和解し、全ての外国人傭兵らとテロリストらを駆逐するだろうと信じています。シリアに平和が戻ると信じています。しかし、そのためには、私達は国際社会からの支援が必要なのです。

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トルコのボスポラス海峡を通過するロシア軍艦

◆9月7日

 アメリカ軍はシリア攻撃で実際的な効果をあげられるよう、攻撃力を倍増しようとしているらしい。海軍も空軍もその攻撃力を倍増して臨もうとしているという。これに対して、ロシアはシリア向けの特別積荷を発送したという。シリアの迎撃能力を倍増させるための装備かもしれない。

 このようにシリア攻撃を巡って、少なくとも攻撃・迎撃能力は双方がお互い強化しあっているようだ。そして以下の記事でも指摘されているように、もしもアメリカ空軍機が撃墜でもされてパイロットが死亡したりすれば、シリアに対する「限定的な攻撃」という限定の箍(たが)が外れてしまい、シリアに対する徹底的攻撃に変化するかもしれない。ロシアが攻撃反対なのは、そのように、欧米側がシリアの「想定」をはるかに超える反撃、迎撃に遭遇し、パニック状態から狂気の全面戦争へと転げ落ちる可能性があるからだ。

 ロシアのプーチン大統領も、もしもアメリカがシリアを実際に攻撃するようなことがあれば、「我々には我々の考えがある」と言っている(http://www.theguardian.com/world/2013/sep/04/putin-warns-military-action-syria)。これが、例えばシリア紛争の背後で反政府勢力に武器を供給しているサウジアラビアに対する攻撃などとして表面化するかもしれない。

 こうして、「想定」していた内容を大きく超えるダメージを攻撃する欧米・イスラエル側が受けた際に、それでも欧米・イスラエル側が冷静に当初の戦争目的を維持しそれに沿った”限定的”攻撃行動をとり続けることができるのか、という人間としても資質が問われてくるのだ。自分たちの軍事力を過信する者たちが一旦やられれば、狂い出すことはおおいにありうることだからだ。「窮鼠猫をかむ」のであるからにして。

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●アメリカ軍:対シリア攻撃力の倍増を目指す
http://www.independent.co.uk/news/world/americas/us-destroyers-fully-ready-for-syrian-action-as-pentagon-considers-doubling-firepower-8800849.html
【9月5日 The Indemendent】

アメリカ海軍司令官が今夕、アメリカの駆逐艦は”多様な種類の作戦”を実行するため”「準備は完了”している、と宣言したように、国防総省はアメリカ空軍の攻撃能力を倍増することを考慮していると言われている。

 この動きは以前に考えられていたよりもシリア攻撃がずっと大規模な作戦になることを示唆している。

 アメリカの戦争計画者たちは、アサド大統領がこの攻撃前の時間を化学関連兵器を含めた彼の兵器関連装備を別の場所に移動することに利用していると考えている。これはどんな攻撃も時間がかかり数度の攻撃が要請されることを意味することになるだろう。

 議会での決議の承認の行方はまだ未定であるが、ホワイトハウスではこの作戦のゴールは化学兵器使用に対するシリアへの懲罰、という範囲を超えるものではない、と語ることで、”ミッション・クリープ(作戦の目的、規模、コストなどの拡大)”となる印象を避けようと必死である。「これは無期限の作戦ではない。地上軍を投入するものでもない。これはアフガニスタンでも、イラク、ましてリビヤでの作戦とも違う」と国家安全保障副顧問のトニー・ブリンケンは語った。

 このアメリカの発言に対抗するものにロシアが地中海に展開する戦力がある。3隻の海軍艦船がボスポラス海峡を通過しシリア沖に向かっていることが認められている。これらの艦船は、SSV-201プリアゾヴィエ情報収集船とミンスクとノボチェルカスクの2隻の上陸用強襲艦である。

 空母を含むアメリカ軍の増加は、化学攻撃を受けた際の大きなダメージを考慮した結果である。しかしこれはまた、シリアからの反撃に対しリスクが増大することも意味するかもしれない。直ぐ出てくる疑問は、シリア側の対空兵器の洗礼を受ける危険を冒してシリア領空を使用するのかどうか、ということだ。もしもアメリカ空軍兵士が撃墜されたら、いかなるアメリカの限定作戦もその限定の箍(たが)が外れることだろう。

 国防総省はこれに対してコメントは避けた。

 「我々は大統領にいくつかの選択肢を提案してあるが、その詳細あるいは作戦計画については議論するつもりはない」と、国防総省スポークスマンのビル・スピークス司令官は、ザ・インデペンデンツ紙に語った。

 統合参謀本部議長のマーチン・デンプシーは今週、アメリカの考えがシリア側に漏えいされたことを嘆いたことがあった。

 しかしながら、良く宣伝されていることは、シリア沖に4隻の駆逐艦が展開されていることである。この4隻を支援するために紅海に空母ニミッツグループがある。4隻の駆逐艦はシリアに対して40発の巡航ミサイルを発射する能力がある。その標的には、化学兵器運搬装置を含むであろうが、その他に飛行場、ヘリコプター、司令所、そしておそらくは国防省も含むであろう。

 アメリカの駆逐艦が攻撃を実施する準備が完了していることは、ジョナサン・グリーナート提督によって確認された。

 しかし国防総省はその作戦を、空軍と一緒に行うことで著しく拡大させうる。これには、巡航ミサイルも発射できるB-52爆撃機、低空飛行できるカタールにある長距離射程の空対地ミサイルを搭載できるB1爆撃機がある。ミズリー州にあるB-2ステルス爆撃機も除外されることはないだろう、と情報筋がウォールストリート・ジャーナル紙に語った。

 もしもシリア政権が軍装備を強化バンカーを使用して防護しようとしたら、アメリカ側は重装備が必要になるかもしれない。殆どのアナリストは、巡航ミサイルによる第一波攻撃のあと、被害を受けなかった、ないしは部分的な被害で終わった標的を狙う第二波の攻撃が必要になるだろうと見ている。

 「残念なことに、巡航ミサイルは化学兵器がある場所に到達できる貫通能力はない」と、元空軍情報将校でアナリストのリック・フランコナは記している。
 
 政府がミッション・クリープの可能性を低く見積もっているという疑惑が、議会の討論で重視されている。下院がオバマの攻撃を支持するかということははっきりしていない。もしも議会が来週の投票で賛成と決めねば、大統領は攻撃を断念するか、それでも実施するかの決断を迫られることになる。「まさにそうなっている」と、CNNに出演したランコナは語った。

 「もしも攻撃を行い、それでアサドが化学兵器を再び使用することを決断したとしたらどうするのか?」とメイン州の共和党上院議員のスーザン・コリンズは尋ねた。「それに対して我々は再び攻撃するのか?それはつまり更に深入りすることになるということだ。それは我々が戦争に深く取り込まれていくことだ」

 既に終了した議会での公聴会は、化学兵器を使用したアサドに対する懲罰に限定された攻撃と、内戦のバランスを変更させるような攻撃という二つの異なる目的の小さな違いに焦点が当たった。4日に上院外交委員会で承認された決議案では、直接紛争の”大勢を変更”することが求められている。

 この件でもっと荒っぽい目的を求める委員会のメンバーのジョン・マケイン上院議員が問い詰めた時、デンプシー将軍(統合参謀本部議長)が現れて、「私は大勢を変更するようにとは言われたことはなかった。私は阻止し弱めるよう言われてきている」と彼は語ったのだ。



●ロシア:シリア向けに特別積荷の軍艦派遣
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5iOV1CSRt2XxVFyl56Er1Ijtmf-8g?docId=CNG.bc2c58b8448a78034cfe40d7c3fd0fb5.151&hl=en
【9月6日 AFP】

 ロシアの軍艦が”特別積荷”と共にシリアに向けて出発すると、6日海軍筋が語った。シリアに対するアメリカの攻撃が迫っている中、ロシアはこの地域におけるプレゼンスを強化しようとしている。

 大型の上陸用強襲艦であるニコライ・フィルシェンコフは6日、ウクライナのセバストーポル港を出発し、黒海のロシアのノボロシスク港に向かう。そこからシリア沖を目指すと、サンクトペテルブルグの中央海軍司令所が語ったとしてインターファックス通信が報じた。

 「この艦船はノボロシスク港で特別積荷を載せて東地中海の指定された海域に戦闘任務を持って出航することになっている」と情報筋は語った。

・・・以下略 


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シリアが保有するロシアのP-800 ヤホント対艦ミサイル

◆9月5日

 ロシアはシリアに対して最新鋭の各種兵器を供給してきているようだ。以下の記事では、シリアには既にS300対空ミサイルが供給されている、とあるしP-800ヤホント対艦ミサイルも供給されている。このヤホントについては、このブログでも既に紹介してある(2010年9月20日号「ロシア:対艦ミサイルをシリアに売却」)。

 イスラエルが7月5日にシリアのラタキアを攻撃したのも、そこにあったこのミサイルを狙ったもののようだが、破壊できなかった。それほどこのヤホント対艦ミサイルは恐ろしい兵器なのだ。射程が290kmほどあるのと、自身がもつレーダー回避装置で相手の防衛網をかいくぐって攻撃できる能力があるのだ。

 シリアのアサド大統領が、シリアは戦闘の準備はいつでもできている、と発言したのも、まんざら嘘ではなかったのである。ミサイル一発が駆逐艦を大破ないしは撃沈することは、南米のアルゼンチンがイギリス海軍の駆逐艦をフランスのエグゾゼ・ミサイルで攻撃した際に起きたことでも理解できる。

 費用対効果を考えれば、今時の戦争は、このようにミサイル一発で艦船を大破・沈没させられる時代だから、いくら欧米が巨大な戦力で脅しても、絶対に沈まない陸地から高性能ミサイルを放つことで、多大な戦果を挙げられるのだから、シリアの方が却って有利とも言えるだろう

 日本の軍事専門家でも、どれだけ現在のシリアの戦力を正確に把握しているだろうか?このシリアの戦力はロシア製兵器、とりわけミサイルによって裏付けられている。かつてナチス・ドイツが滅んだ後、世界で最初のロケット兵器を作った科学者らがアメリカとロシア(ソ連)に流れ、そこで米ロのロケット・ミサイル技術が独自に発展した。

 ロシアの宇宙開発にも見られるように、ロシアのロケット・ミサイル技術はアメリカのそれを上回るものがある。それが例えば、このP-800ヤホントなどに見られる兵器である。対空ミサイルであるS300も同じことで、このミサイルがあると、攻撃しても迎撃されてしまうので攻撃する意味がなくなってしまうのだ。だから、攻撃したい欧米はイランやシリアにこのミサイルが渡されることを極度に嫌ったものだが、既にシリアにはこれが供給されている、という。

 シリアを攻撃すれば、シリアからの反撃で、欧米の海軍艦船が大破させられることも起きよう。一発のミサイルで一隻の駆逐艦が大破・撃沈されてでも、欧米・イスラエルはシリア攻撃を決断するのであろうか?

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●ロシアはシリアに最新鋭対艦ミサイルを供給してある
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/russia-has-equipped-syria-with-their-most-advanced-anti-ship-missiles
【9月2日 Michael Synder — The Economic Collapse】

 ロシアはシリアに最新鋭ロケット・ランチャー、対空ミサイル、対艦ミサイルを売却してきている。ロシアがシリアに渡したP-800ヤホント対艦ミサイルはロシアが保有している中で最新鋭ミサイルだ。

 アメリカがシリアを攻撃した時、シリアがどれほど強力な反撃をするものかを知って驚くことだろう。シリア軍は中東でアメリカが相手にする存在としては最も恐ろしい敵である。シリアからなら、P-800ヤホント対艦ミサイルは東地中海の大部分とキプロスの空軍基地までもその射程に入れることになる。

 もしもアメリカ海軍が不用意に射程内に留まるような事があれば、夕方のニュースでアメリカ海軍艦船が地中海で沈没する映像を見ることになるかもしれない。そしてそのような映像をアメリカ国民が見れば、アメリカが全面攻撃をシリアにすることを抑えることは不可能になるだろう。

 シリアはアフガニスタン、イラク、リビヤが保有していない最新鋭兵器スステムを保有している。誰でも、自分達は座って巡航ミサイルを発射するだけだと考えていれば、それはナイーブというものだ。シリアは中東では、「かつて見たことのないような」兵器を保有しているのだ。以下はマック・スラボによる最新の記事である:

 「シリアのダム・プレス紙とディヤール紙の記事によれば、ロシアはシリアの政策を後押しし続けているし、アサドの軍隊に中東ではかつて見たことのないような兵器を供給することで、支援を強化しようとしている。

 もしも欧米の軍隊がシリア軍と交戦するような時には、それは1991年、何十万ものサダム・フセインの兵隊が射撃もせずに降伏した時の湾岸戦争のようではないだろう。

 またリビヤで邪魔されずに行ったように、飛行禁止空域を自由に使用して軍事施設を標的にできたようにもならない。今回は違うだろう」


 投稿された以下の記事は、シリアのダム・プレスの記事を翻訳した内容からの抜粋である。

 「パトリオット・ミサイルは(既にシリアにインストールされた)S300SAMによって撃たれて無効にされるだろう。プーチンはそれより更に進化したS400対空ミサイルを引き渡すと脅している。

 プーチンは更に、シリアに対して最新鋭24連装ロケット・ランチャーを供給するかもしれない。この射程は60kmあり、この種の兵器としては最も進化したロケット・ランチャーだ。



 プーチンははっきりと、中東は著しい変貌を目撃することになる、と語った。シリアは標的を見失う事の無いコンピューター誘導スマート・ミサイルを含む、中東ではかつて見られなかった兵器によって武装されることになるだろう。 

 彼はまた、ロシアはシリアにスキーン5ミサイルを供給するだろうと語った。このミサイルはシリア沖250kmまでの標的に打撃を与え沈める能力がある」


 この記事の中で記されている兵器システムは非常に強力なものである。例えば、以下のビデオはこの記事で語られているロケット・ランチャーの映像が含まれている・・・



 しかし、アメリカ軍にとって直近の懸念材料は、シリアが獲得したと言われている対艦ミサイルである。 

 ニューヨーク・タイムズ紙によれば、ロシアがシリアに送ったP-800ヤホント対艦ミサイルは、高度なレーダー能力を装備している。

 「ロシアはシリアに最新鋭対艦巡航ミサイルを供給した。アサド大統領が率いるシリア政府に対する支援の深さを示す動きである、とアメリカの高官は語った。

 ロシアは以前、ヤホントと言われるミサイルをシリアに供給してきた。しかし最近供給されたものは、最新のレーダーが装備されたおり、攻撃能力が更に向上している、と機密情報に詳しいアメリカの高官が語った」


 これらのミサイルは射程180マイル(290km)を持ち、途方も無いダメージを与えることができる・・・

 「このミサイルはジェーン海軍年鑑によれば、長さ22フィートで高性能爆薬か装甲貫通弾頭を搭載でき、射程は180マイルほどである。

 このミサイルは長距離レーダーによって標的の通常の位置にまで誘導されるが、各ミサイルは自身のレーダーを搭載しており、艦船の防衛網を避けて標的に接近できる
 
 二人のアメリカ人高官は、最近出荷されたミサイルは以前出荷されたものよりも更に進化した誘導システムを装備したミサイルだ、と語った」

 以下に示されたビデオはP-800ヤホント対艦ミサイルの発射実験映像だ。



 これらのミサイルはキプロスを射程に入れている。だから誰かアメリカ軍の作戦立案者に、空軍力をこのキプロスの基地に駐留させておくことはあまりいい考えではない、と告げるべきだ。

 そしてシリアは攻撃する海軍関連の標的を十分に持つようになっていると思われるのだ。ロイター電によれば、アメリカの空母グループは既に東地中海に展開している5隻のアメリカの駆逐艦に合流するだろう、という・・・

 「アメリカの原子力空母ニミッツと他の打撃グループの艦船は紅海を目指している。このグループは必要ならば、シリアに対する攻撃を支援するためである、という。

 この4隻の駆逐艦を含む空母ニミッツ打撃グループは今の段階では東地中海に入るという特別な命令は受けていないが、アラビア海を西に航行しているので、要請があればそうするだろう。これらの艦船が紅海にいつ入るのかは明らかではないが、1日夕刻現在、まだ到着はしていない、とある高官は語った。

 空母打撃グループの能力とプレゼンスが必要になった場合、その場所にこのグループが入れば戦力にレバレッジを掛けることになる」とこの高官は語った」

 加えて、ABCニュースでは、”数百名の海兵隊を乗せた”一隻の上陸用強襲艦が東地中海に展開している・・・・

 「8月30日、数百名の海兵隊を乗せたアメリカ海軍のサン・アントニオ上陸用強襲艦が東地中海に留まるよう命令を受けたが、国防総省高官は、シリアに対する限定的攻撃のためではない、と語った。国防総省高官は、この動きを”艦船の能力が要請される場合を考慮しての慎重な決定”であると説明した。

 このサン・アントニオはもともとは地中海でアメリカのアフリカ司令部を支援するため長期間にわたって駐留するはずであったものだと複数の高官が語った。

 この艦船はこの海域に留まるよう命令された時、クレタ島のソウダ湾の海軍基地に向かうところだった。

 サン・アントニオはこの地域でのこれからの作戦に有効だと証明できるかもしれない。例えば、この艦船は数百名の海兵隊員、数機のV-22オスプレイ・ヘリコプターを乗せているが、これらは撃墜された航空機のパイロットの救助に役立つだろう」


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ロシア国防省

◆9月4日

 地中海でミサイルが2発発射されたとロシア国防省が発表した当初、イスラエル軍はそれを否定したが、後になってアメリカとの合同のミサイル実験を行ったと訂正した。何故、初期にはイスラエルはミサイル発射を否定するような声明を出したのだろうか?

 これについて、whatdoesitmean.comでは、シリアに向けて発射されたイスラエルのミサイルをアメリカ海軍が撃墜した、と指摘している。このサイトの情報がどれほど信憑性があるか、は別としてありえないことではない、と言える。

 つまりイスラエルとアメリカはミサイル実験をしていたのではなく、イスラエルがシリアを狙ってミサイルを発射し、それがシリアに損害を与えれば、シリアも反撃を開始することになり、結局戦争が始まることになってしまうので、アメリカはそれを恐れて直ちに撃墜した、と考えられるのだ。そしてアメリカに撃墜された事でイスラエル側が衝撃を受け、対処に戸惑って、初期にはミサイル発射を認めなかった、ということだ。

 イスラエルが狙ったのは、またロシアのレーダーのミサイル探知能力であるかも知れない、と上記サイトでは指摘している。いずれにしても、シリアを巡って戦争の危機が叫ばれ、地中海には各国の部隊が入ってきて緊張が高まっている時期に、各国に対する事前の「実験」の連絡も無しにいきなりミサイルを発射したことは、単に「実験」では済まされない事情が絡んでいると思われるのだ。

 なお、ロシア国防省は以下のように、火薬庫となっている地中海で「火遊び」をするとは、とんでもないことだ、と今回のイスラエルのミサイル発射を非難している。「火遊び」どころか、本気で戦争をはじめようとしていた節があるのだから、もっとずっと危険だった可能性があると言えよう。

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●ロシア国防省:イスラエルのミサイル発射という「火遊び」に警告
http://en.rian.ru/military_news/20130904/183151257/Russia-Defense-Ministry-Israel-Playing-With-Arms-After-Israel-Launch.html
【9月4日 RIA NOVOSTI】

 イスラエルが当初は認めていなかった、地中海に発射されたミサイルと思われる”弾道標的”を発射したことを認めた数時間後、ロシアの国防省は、このような”微妙な”地域で、イスラエルは「兵器やミサイルを使用してのお遊び」をしていると指摘した。

 「今日この地域以上に不安定で兵器で一杯になっている地域があるだろうか?」と、国防副大臣のアナトリー・アントノフは記者団に語った。「今日、この地域で兵器やミサイルで遊ぶ者がいるとは、全く理解できない」と語った。

 アントノフは所謂ミサイルのような標的を発射した者たちに、もっとこの地域の安全に責任を持ち、「火遊び」をしないよう、要請した。

 「地中海は火薬庫だ」と彼は語った。「一本のマッチで火事が起こる。それは隣国だけに広がるのではなく、その他の地域にも火は回るかもしれないのだ。言っておくが、地中海はロシア連邦国境から遠くないことを」と彼は指摘した。

 彼は1995年のノルウェーが発射した気象ロケットはロシアを攻撃するロケットの可能性がある、と誤解されたことがあったことを思い起こさせた。

 3日ロシア軍が探知した二発の「弾道標的」は、アメリカ・イスラエル合同のミサイル防衛システムの実験の一部としてイスラエル軍によって発射された、とイスラエルの高官が語った。
 
 ロシアは参謀本部中央指令センターに厳戒態勢を敷いた、とアントノフは語った。

 この発射はモスクワ時間の午前10:16にロシア南部のアーマヴィル市のレーダーによって探知された、と国防省スポークスマンが語った。この物体は地中海中央から東方に飛翔した、とスポークスマンは語った。シリアのダマスカスの外交筋は、RIAに対して、この標的は海中に落下した、と語った。



●地中海東部でのミサイル発射、イスラエル軍「認識せず」=軍報道官
2013年 09月 3日 18:38 JST
[エルサレム 3日 ロイター] - イスラエル10+ 件軍の報道官は3日、地中海10+ 件東部で弾道ミサイルが発射されたとは「認識していない」と述べた。
同報道官は当地で「そうした出来事が起きたとは現時点で認識していない」と述べた。

これに先立ちロシアの複数の通信社はロシア国防省の情報として、地中海中部から地中海10+ 件東部に向けて2つの弾道「物体」が発射されたことをレーダーが感知したと伝えていた。



●ロシアが地中海で弾道「物体」発射を探知、シリアへの攻撃報告なし
2013年 09月 3日 22:10 JST
[モスクワ 3日 ロイター] - ロシア国防省は、地中海で2つの弾道「物体」が発射されたことをレーダーが探知したと明らかにした。
国営ロシア通信(RIA)など、複数のロシアの通信社が伝えた。シリアがミサイル攻撃を受けたとの報告はない。また、ロシアの通信社は、シリア政府当局者の話として、発射された物体は海上に落下し、シリアの首都ダマスカスでは爆発などの被害は出ていないと伝えている。

これを受け、イスラエルが地中海で米国と合同でミサイル実験を実施したと発表。ミサイル迎撃システムのターゲットとして使われるミサイルの実験だったとしている。

イスラエル国防省によると、実験は現地時間午前9時15分(日本時間午後3時15分)に実施された。地中海中部から地中海東部に向けて2つの弾道「物体」が発射されたことをレーダーが探知したとロシア通信が報じた時刻とほぼ一致する。

ただその後、米海軍報道官は「地中海で米国の艦船からミサイルは一切発射されていない」と述べ、地中海上でのミサイル発射を否定するなど、情報は交錯している。・・・・以下略

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自分の利権のためにシリアへの攻撃を煽るマードックの新聞

◆9月3日

 世界のメディア王などと言われているルパート・マードックと国際的金融資本勢力の本家であるロスチャイルド家のジェイコブ・ロスチャイルドは、イスラエルが占領しているシリア領のゴラン高原に石油採掘権をイスラエルから受けているという。

 それは国際法に照らし合わせて違法なのだが、力の論理にものを言わせて石油を採掘する権利を手に入れたということは、現在のシリア紛争でも、彼らの傀儡となる新政府でもできれば、シリア領内で自由に石油採掘ができるようになると踏んで、反政府勢力を支援してもおかしくは無い。

 8月29日号「プーチン大統領:欧米がシリアを攻撃すれば、サウジを攻撃する?」で明らかにされたように、このシリア紛争の背後にはやはり、石油・天然ガスの利権に絡む思惑があるといえるだろう。この記事の中に以下の指摘が成されている:「シリアに対する戦いはサウジアラビアとカタールと彼らの欧米同盟国によって進められているが、その狙いは一つである:シリアを通過するパイプラインで完成するロシアが抑えているヨーロッパ連合の天然ガス市場を打破することであり、以下のようにロンドンのフィナンシャル・タイムズ紙の6月の記事が報じた内容がある」

 シリアのイラク寄りの地域で石油や天然ガスが採掘されているし、地中海沖にも、天然ガス田の存在が期待されている。またこの記事にあるようにゴラン高原でも石油が期待されている。中東に残された石油・天然ガウの最後の希望の地であるかもしれないシリアという姿が分かってくると、そのシリアの争奪戦ということが、このシリア紛争の真相ということになりそうだ。


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●マードックとロスチャイルド:占領されたシリア領内で石油採掘
http://therebel.org/bollyn/686198-rupert-murdoch-and-lord-rothschild-the-oil-barons-of-occupied-syria
【9月2日 The Rebel】

 何百万人ものアメリカ人はフォックス・ニュース、ウォール・ストリート・ジャーナル、その他のルパート・マードックが所有しているメディアから情報を得ている。

 フォックス・ニュースとマードックが所有するメディアは大体においてアメリカのシリア攻撃を支援しているが、彼らは読者にマードックがシリアとの戦争に利権を持っていることは伝えない。

 ルパート・マードックはイスラエル人とアメリカ人の会社の共同所有者なのだ。この会社はシリア領でイスラエルが占領しているゴラン高原の石油採掘権が与えられている会社だ。フォックス・ニュースがこの情報を開示しないのは高度に非倫理的である。

 イスラエルはシリア領だがイスラエルが占領しているゴラン高原での石油採掘権を、ジェニ・エナジーに与えた。ルパート・マードックとジェイコブ・ロスチャイルド卿は、このジェニ・エナジーの大株主である。このジェニ・エナジーはアメリカのシェール・ガスに利権を持っているし、イスラエルのシェール・オイルにたいしても同様である。ディック・チェイニーもまたこの会社の顧問である。

 国際法ではクレイグ・ムレイが2013年2月に、「イスラエルはシリア領の石油採掘権をマードックとロスチャイルドに与えた」の記事の中に書いたように、イスラエルが占領地の石油採掘権を与えることは違法行為となる。

 「イスラエルにとって、占領地のゴラン高原の資源の採取をしようということは国際法では完全に違法行為である。日本は第二次世界大戦時、シンガポールの石油資源の採取に対して国際司法裁判所を通してシンガポールから訴えられた事があった。議論は国際法の中でなされ、占領国は以前主権国によって操作され機能していた油田を使用することは構わないが、占領国が新しい井戸を掘ることは違法である、とされた」

 ジェイコブ・ロスチャイルドとルパート・マードックが占領されたシリア領内で、石油採掘に投資している事実は、彼らが1990年にユーゴスラビアが分解されたやり方と非常に似たやり方で、シリアを弱体化し、分割するためにアサド政府を倒すことを支援していることを示している。

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