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攻勢を強めているシリア政府軍が重要拠点のヌカディマを奪還

◆10月24日

 一昨日の記事内で、「『謀略は失敗』と判断し、シリアから欧米、湾岸アラブ諸国、トルコ、イスラエルが手を引くことが大切なことである」と指摘したが、シリアでは「反政府勢力」が穏健派の自由シリア軍と過激派の各グループとに分裂し各自がお互いに戦闘するような状況があるため、とうとうアメリカは反政府勢力に対する支援を停止した、という。

 またこれと同時期、トルコはシリアとの国境を閉鎖した。これが一箇所だけなのかどうかは分からないが、トルコも自国内にアルカイダ系過激派が侵入することを警戒していることは既に示した(9月24日号「トルコ大統領:テロリストがトルコに流入している!」)

 援助物資が届かなければ、反政府グループは動きが取れなくなるのではないだろうか?いずれにしても、このところ政府軍が掃討作戦を強化し、次々と重要拠点を反政府勢力側から奪還し、反政府戦士たちを殲滅しているニュースが続いている(http://en.alalam.ir/news/1527208)。

 その間、イギリスのロンドンでは欧米やアラブ諸国の外相らが会合を持って、イギリスの外相は、将来のシリアにはアサドの関与する余地は無いなどと語ったが、余計なお世話というものだ。ロシアが言うように、シリアの将来はシリア人が決めることである。この会議にはアメリカ、フランス、イギリス、サウジアラビア、エジプト、ドイツ、イタリア、ヨルダン、カタール、トルコ、アラブ首長国連邦が参加した。、このグループは所謂、シリアの友人、というグループである。シリアの長年の本当の友人はロシアであるが、そのロシアが参加していないこのグループは、偽の友人たちである。

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●アメリカがシリアの反政府勢力への支援を停止
http://www.hurriyetdailynews.com/us-halts-aid-to-syrian-rebels.aspx?pageID=238&nID=56624&NewsCatID=358
【10月24日 Daily News】

 オバマ政権がシリアから「離脱」する中、アルカイダ系グループがシリア北方で物理的に援助物資の流通を阻止していることもあって、アメリカはシリア北方の反政府グループに対する非致死性支援を停止した。

 デイリー・フリイェット紙のワシントン特派員のトルガ・タニスは、支援の再開を望むならば、ということで、穏健派反政府グループに対し、三つの条件を示して、オバマ政権はシリアからの「離脱」を10月2日から始めた、と報じた。

 シリアの化学兵器の廃棄における米ロの合同計画と欧米・アラブ諸国が支援する自由シリア軍とイラク・シリア・イスラム国(ISIS)として知られるアルカイダ系グループとの間の衝突が、反政府勢力に対する支援の停止の原因となった。

 アルカイダ系グループが進攻し、アメリカが穏健派反政府グループに対する非致死性支援を停止する中、トルコは9月18日、オンキュピナール国境検問所を閉鎖した。

 同じ時期、シリアの最も強力な反政府グループの部隊は、臨時亡命政府の創設を発表した欧米・アラブ諸国の支援するシリア国民連合(SNC)を拒否した。アルカイダ系のアル・ヌスラ戦線が指導する13の反政府グループは、シリア反政府勢力の協力者にイスラム法(シャリア法)を堅持するよう呼びかけた。

 10月2日アメリカ国務省は穏健派反政府グループに対して三つのメッセージを送る件で協議し決定した。この協議に参加した匿名情報筋の情報として、タニスは、最初のメッセージはアメリカはアフガンでの失敗を繰り返すことはしない、アフガンでは支援したグループが過激派になった;その代わりに、アメリカは穏健派グループが過激派から距離を置くのを待つ。第二のメッセージは、アメリカはトルコが国境検問所を開き、穏健派グループが北方のシリアのアザズ町を支配するまでは援助の供給を再開することは無い。第三のメッセージは、アメリカは反政府グループから良い兆候が見られるまで、いかなる進展もさせないであろう、というものだ。

■CIAの高級職員が辞任
 
 反政府勢力はデッドロック状態を解決しようと試みたし、アル・ヌスラ戦線をサウジアラビアが支援するイスラム軍から追い出そうと試みたが、アメリカがシリアから「離脱」することを思いとどまらせることは出来なかった。

 アメリカのある高官は昨日、反政府勢力に対する支援は正式に停止した、と語った。「ISISは援助物資の供給を部分的に阻止しようとした。国境検問所は閉鎖され、我々は必要な物資を供給することは出来ない状態だ」と彼は語った。

 別のこの問題に詳しい情報筋は、アメリカの新しい政策に関して、それが9月にあった高級CIA職員の辞任も含めてCIA内部でかなり問題となったと語った。

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アレッポの自由シリア軍兵士

◆10月22日

 欧米からの誘いがあったのであろう、シリア軍を脱走し自由シリア軍を作って、政府軍と戦ってきたかつての司令官が戦闘で殺害された。また、2011年の4月27日号「シリア・テロリストの証言:一般人を殺戮するため資金と武器を受け取った」でも示されているように、この紛争が始まった都市であるダラアは現在、シリア政府軍が概ね支配するところとなった。

 自由シリア軍と政府軍とが提携する話も水面下では進められていたはずだが、司令官ともなると、簡単には裏切った祖国に帰順するようなことはできないのであろう。結局は命を落しことで、人生の幕を下ろした。残された家族らは、祖国の裏切り者の家族という汚名を背負って生きていかねばならない。

 欧米の誘いにのってアサド政権と戦えば、大多数のスンニー派の兵士らも従ってくるとかなんとか言われて、政府軍を裏切って欧米側に走ってみたものの、シリア軍はアサド大統領を中心としてよくまとまったままで、この司令官の思惑通りには事は進まなかったのだ。リビヤのように反乱を起こした側に欧米が支援して勝利し国を乗っ取るというやり方が、シリアではうまく機能しなかったのである。

 今やシリアは政府軍、自由シリア軍、過激派ジハーディストの三派になって三つ巴の闘争になっているし、この過激派ジハーディストはおおよそ1000ものグループに分かれているというから、メチャクチャな様相を呈しているのである。そして反政府勢力としては徐々に自由シリア軍からこの過激派ジハーディストにその勢力が移っている。

 このため、シリアのクリスチャン達は身の危険を感じ、ロシアに向かって、ロシア国籍を与えてくれるよう嘆願しているという(http://english.pravda.ru/world/asia/18-10-2013/125938-russia_syria-0/)。その数は5万になるという。ロシア人として存在すれば、単なるシリア人のクリスチャンというよりも、過激派ジハーディストらの対応の仕方も変わる、と希望的観測を抱いてのことだ。

 この紛争を収めるには、反政府武装勢力一般に対する資金と武器の援助を停止することである。アサド政権が崩壊しないことは、この2年半の戦争で分かったことなのだから、「謀略は失敗」と判断し、シリアから欧米、湾岸アラブ諸国、トルコ、イスラエルが手を引くことが大切なことである。それをしないと、イスラエルでも地震が出始めているように、天変地異は人類に「目を覚ませ」とばかりに、更に猛威をふるって迫ってくることになろう。


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●シリア:自由シリア軍のトップの司令官が殺害される
http://en.alalam.ir/news/1526708
【10月21日 ALALAM】

 所謂自由シリア軍のトップの司令官の一人が、ヨルダンとの国境近くのダラア市でシリア政府軍との衝突の最中殺害された、と武装勢力側と政府側のメディアが報じた。

 シリア紛争が始まった早い時期に脱走した元シリア軍将校のヤセル・アル・アブドゥは21日、ダラアの北西ニアルタファスにあるシリア政府軍の検問所に対する襲撃を指揮していた際に殺害されたという。

 衝突に関わっていた武装勢力側のファルージャ・フアラン旅団のアブ・ハムザがヤセル・アル・アブドゥの死亡を確認した。

 アブドゥは欧米が支援する自由シリア軍の南部シリア軍事評議会の創設メンバーの一人である。この評議会はいくつかの旅団をまとめているものだ。

 シリア政府軍は、2011年に始まった欧米が支援する2年半の戦争の揺籃の地であるダラアの殆どを支配下に置いた。

 シリア軍は最近、武装勢力側が支配していたさまざまな要塞に対する掃討作戦を強化してきており、武装勢力側に甚大な被害をもたらしている。

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サウジアラビアの情報大臣であるバンダル王子

◆10月21日

 サウジアラビアの情報大臣である、バンダル・ビン・スルタン王子がアルカイダの実際の指導者である、とシリアのヨルダン大使が指摘した。このバンダル王子に関しては、既に8月29日号「プーチン大統領:欧米がシリアを攻撃すれば、サウジを攻撃する? 」などで指摘したように、執拗にシリア政権転覆を図ってきていた。

 バンダル王子はプーチンにソチ・オリンピックを無事に執り行いたいのならば、シリア問題で手を組もう、と誘ったのであるが、プーチンは断固としてそれをはねつけた。 

 シリアの化学兵器も、バンダル王子筋からアルカイダのテロリストの手に渡されたと言われている(8月31日号)。このようにサウジアラビアのバンダル王子がシリア紛争の黒幕の一人ということが分かってきているのだ。このような極悪人の末路は哀れなものになろう。


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●シリア大使:サウジのバンダル王子がアルカイダの実際のリーダー
http://en.alalam.ir/news/1526167
【10月19日 ALALAM】

 サウジアラビアの情報長官であるバンダル王子がアルカイダ・テロリストの頭目であり、イラク・レバント・イスラム国の創設者である、とシリアの駐ヨルダン大使である、バハジャト・スレイマンがレイ・アル・ヨウンのウェブサイトで語っている。

 スレイマンは、オサマ・ビン・ラデンはアルカイダの創設者で、アイマン・ザワヒリは見かけ上の指導者で、バンダル・ビン・スルタンは実際の指導者である、と語った。

 彼は更に、バンダル王子はシリア・ヨルダン国境地域の民兵が支配する場所にある住居に住んでいると語った。彼はそこからシリアでの戦闘を指導している、という。

 シリア大使はシリア・ヨルダン国境はサウジアラビアの支援を受けている所謂自由シリア軍の支配下にあったと指摘した。

 サウジ政権が自国民を弾圧する問題を指摘して、スレマン大使は、「サウジアラビアはシリアに対して民主主義や自由について教訓を垂れる立場にない」と語った。

 サウジの高官は、シリアの危機に直接は介入していない、と否定した。しかし、シリアの民兵等に対するサウジアラビア政権の巨大な資金援助に関する情報が多く存在する。
 
 シリアにおける紛争は2011年3月から始まり、改革を要求する抗議運動が大掛かりな紛争となり、欧米と中東の国々の介入を招いた。ヨーロッパから中東、北アフリカのテロリスト・グループがこの紛争に参加するようになり、この紛争は最近の歴史では最大の流血惨事となっている。

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核兵器統括の任務を外されたマイケル・カレイ少将

◆10月17日

 10月12日号「オバマは国家緊急事態を宣言し独裁者となって債務上限を上げられる」の記事で、「しかしアメリカ軍の一部の者たちが、別の法律(50 USC § 842 -「共産党、その相続者と系列組織の禁止法」)でもって、軍事的にオバマと対立する可能性も指摘されている。そうすると、これはアメリカを二分する軍事的衝突となり、第二の南北戦争のような様相を呈する可能性がでてくるであろう」と指摘した。

 以下の記事では、この期間アメリカでは核兵器が正規の手続きを経ずして移送されたということや、核兵器を統括する司令官が更迭されたという内容が示されている。そしてこの記事の内容以外の軍の重要人物たちが更迭されているようである。

 このアメリカの債務不履行(デフォルト)問題で、大きな変動が訪れるかもしれない、という微妙な時期に核兵器の怪しげな動きが出てきているということは、水面下で我々の知らない重要な動きがあることを窺わせる。将軍達の更迭問題はその結果として表面に出てきたものであろう。

 オバマ大統領が執拗にシリアに対する攻撃を迫っていたが、今回の核兵器移送問題もそれと関係があることを考えれば、一度は頓挫したシリア攻撃を、オバマ大統領は核兵器を使用しての「偽旗作戦」を実施することで、一気に劣勢を挽回し、新たなシリア攻撃の口実にしようとしたのであろうか?

 それとも反対にシリア攻撃を実施したがったのは更迭された将軍達で、オバマ大統領はそれを未然に防いだ、ということなのか?いずれにしても、水面下の攻防は未だに続いているものと思われるから、全く予断の許せない中、問題の10月17日を迎えた。ここから一歩間違えば、アメリカはもとより世界は大動乱の世界に入ってしまう可能性もあり、オバマ大統領の姿勢は何か固く胸の内に秘めたものを感じさせられるので、要注意である。つまり、彼はやる気なのかもしれない、ということである。

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●オバマは核弾頭で何をしようとしているのか?
http://www.whiteoutpress.com/articles/q42013/what-s-obama-doing-with-america-s-nuclear-warheads/
【10月13日 Whiteout Press】

 五週間前、アメリカの核兵器計画内の内部告発者が、前代未聞の核弾頭の秘密の移送が行われている、と報道機関に対して警告した。同日、オバマ大統領は核兵器を統括するナンバー2の人物を停職にした。数日後、彼は核兵器の責任者の空軍司令官を免職にした。何が起きているのだろうか?

 もしも、ホワイト・ハウスと国防総省スポークスマンの云うことが信じられるのならば、見るべきものというものはない。異常なことは何も無いし、一週間の内に核兵器の最高司令官が二人も停職になることは、彼らにとっては普通のことなのだ。しかし秘密、ということに関しては、その同じ日に、テキサスから南カロライナへ指令書のない核兵器の移送ということは、かつてあったことなどなかった。


■内部告発者はアメリカの核の動静に警告している
 
 9月3日、アメリカ軍内の内部告発者は、アメリカの古い核弾頭がテキサスの空軍基地に保管されたという怪しげな情報をもたらした独立系と主流メディアの発表に注意を促した。目撃者は南カロライナにある基地行きのトラックにどのように核兵器が積み込まれたかを描写している。基地の司令官が立ち会い、移送の件を口頭で許可することで、文書によるやり取りはどの告発者にも目撃されなかった。
 
 インフォウォーは民衆に最初に警告の報道をした一つだ。「アレックス・ジョーンズです。インフォウォー・ドット・コムに突然の緊急警告があります」とあり、ジョーンズはニュースを語り始めた、「我々はテキサスにいます。西テキサスにある空軍基地の軍情報筋は我々に、前代未聞の秘密の核兵器の移送問題が生じていると語りました。ここに保管されている核兵器が南カロライナに向けて今日発送されました」と語った。

 ホワイトアウト・プレス記事の、「オバマは伝えられるところでは、シリア問題の激化のため核兵器を再展開する」に詳細が書かれている。

 
■上院議員リンゼイ・グラハムの謎めいた警告

 南カロライナの共和党上院議員は昨年、おかしなコメントをいくつかしていた。殆ど全ては世界中で新しい戦争を始めることを支持するものだ。それはグラハム議員で、アメリカはシリアの反政府勢力に合流すべきであり、アサド政権に対し新たな戦争を開始すべきだと間断なく訴えてきた人物だ。そこに止まらず、グラハムは、アサドが権力から外されれば、アメリカは同盟関係にある反政府勢力を殲滅すべきである」という。

 9月3日、核兵器の移送とアメリカの核兵器司令官のナンバー2の停職が同時にあったその日、グラハム議員は彼の故郷である南カロライナがイランによって核攻撃される危険性がある、という不気味な警告をしたのだ。チャールストンの全市がやられないようにする確かで唯一の方法は、イランとシリアに対し先制攻撃で戦争を始めることだ、と言うのだ。

 インフォウォーズによって公表されて、CBSニュースはこの議員について、「彼は、シリアに対しアメリカがなんらかの反応を示さねば、アメリカがイランの核兵器開発を阻止する決意がある、とはイランは信じないだろう、と言う。グラハムは更に、こういった核兵器がテロリストの手に渡れば、チャールストン港に爆弾として使われるかもしれない」と議員は語ったと伝えた。

 アメリカの戦争マシーンと帝国建設者に対する絶え間ない批判がある中、その一日の出来事はたちまち一緒にされて、南カロライナに「偽旗作戦」攻撃が迫っているという警告になった。彼等はその日、9月3日繰り返し語った。


●核兵器司令部は秘密裏に核弾頭をテキサスから南カロライナに移動した。

●核司令部のナンバー2が停職になった。

●南カロライナ上院議員のリンゼイ・グラハムが、イランが南カロライナを核で攻撃すると警告した

■核司令部のナンバー1は同じ週に任務から外された

 たった二日前、ワシントン・ポスト紙は、空軍の核兵器最高司令官が海兵隊の同僚と同じく、任務から外されたと報じた。空軍もオバマ政府もこの解職について、その理由を語ろうとはしなかった。

 ワシントン・ポスト紙は、「空軍は450基の大陸間弾道ミサイルの責任者であるマイケル・カレイ少将(35歳)を第20空軍司令から外した。2012年6月にこの職に就いたカレイは、個人的不品行に対する調査結果がでるまで、転任させられるだろうと、司令部では語った」と報じた。なぜそこまで多くの連邦政府の批判者が、突然神経質になり不信の念を持つようになったのかを示しつつ、報道では、「核戦力関連の高級将校を任務から外すことは稀だが、今週はそれが二度起きた」と指摘した。

 政府批判者の多くの疑惑に応じて、インフォウォーは、空軍の核兵器司令官として、カレイ将軍の交替劇を描写して、「ペンタゴンの空軍司令官のジャック・ウェインステインが最高級将軍らによって新しい司令官として任命された。彼は前任者の二人の核司令官がやろうとしなかったお偉方の命令を実行しようとするだろう」と指摘した。

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イラクのクルド人自治区首長のマスード・バルザニ

◆10月15日

 イラクのクルド人治安部隊司令部が、シリアで戦っているアルカイダ系組織によって攻撃され、死傷者が出たことで、クルド人の責任者が、迎撃の準備はできている、と語った。

 シリアのクルド人は既にシリアの反政府武装勢力との敵対的関係にあり、戦闘が続いているが、それに対してイラクのクルド人も徐々にこの紛争に対して、関わらざるを得ない状況に追い込まれつつあるようだ。当のクルド人の首長は、以前シリアのクルド人を支援する、と語ったが、高官たちは、戦争に巻き込まれることを恐れてはいるようだ。

 しかし現在、シリア軍が攻勢をかけており反政府勢力は次々に撤退を余儀なくさせられているから、シリア国境からトルコやイラクへ逃れるこれら勢力が、イラク内に拠点を作るような場合もあるだろうから、そのような国境地帯に住んでいるクルド人とは衝突の機会がこれからも増えそうである。

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●イラクのクルド人首長:シリアの反政府武装勢力攻撃の準備完了
http://english.alarabiya.net/en/News/middle-east/2013/10/13/Iraq-Kurd-chief-ready-to-strike-militants-in-Syria-Iraq.html
【10月13日 Al Arabiya】

 イラクのクルド人は隣国シリアの民兵を含む、民兵をどこでも攻撃できる準備が出来ているが、内戦に引きずり込まれることは避けたい、と自治区首長であるマスード・バルザニはAFPに語った。  

 バルザニの発言は、民兵らが9月下旬にクルド人地区の首府であるイルビル市にある治安部隊司令部に対する攻撃を行った後になされたものだ。この攻撃で数人の死者が出たが、普通はイラクで起きている暴力沙汰からは縁遠かったこの地域では珍しいことである。

 「我々はどこでも犯罪的なテロリストに対しては反撃を指示することを躊躇するものではない」と、AFPとの独占インタビューでバルザニは語った。「我々のなすべきは、できるならばクルド人を守ることだ」と彼は語った。

 しかし長いことクルド人の指導者だった男は、そのこととシリアの血みどろの内戦に引きずり込まれることとは別であるとし、クルド人としてはそれは避けねばならないと語った。

 「我々の意見は、クルド人は全ての紛争グループから等距離を維持しなければならない」し、そうすることで、「クルド人は戦争に引きずり込まれる事は無い」と語り、戦争に引きずり込まれて良いことは何も無い、と語った。

 しかし、イラクと繋がる回廊を守ろうとするアサドの政府軍と戦っているジハーディスト(聖戦主義者)と衝突することで、シリアのクルド人勢力は既に戦闘に巻き込まれている。

 衝突で何万ものクルド人が国境を越え、イラクのクルド人地区へ難民となって出て行っている。

 バルザニは以前、クルド人を守る為シリアの紛争に介入する、と脅していたが高官らはそれを否定していた。

 バルザニは更にインタビューで、イラクのクルド人がシリアのクルド人に軍事訓練を施したと語った。これはそうすることで、自分達の共同体を守れるようになるからだ。

 「若い者たちが訓練を受けたが、これは戦争をするためということではない」とバルザニは語った。

 7人の治安部隊員が殺害され、60人以上が負傷したイルビルでの9月29日の攻撃を行ったと主張するアルカイダ系グループの「イラクとレバントのイスラム国」はシリアを狙っている。
 
 このグループは、クルド人の治安部隊司令部を、自爆、射撃、車爆弾などで攻撃したのは、バルザニがイラク政府とシリアでジハーディストと戦っているクルド人勢力を支援する意思を示したからだ、と語った。

 イルビルを襲ったこの種の攻撃は2007年5月以来、初めてのことだ。当時は、同じ司令部近くで車爆弾が爆発し、14人が殺害され80人以上が負傷した。

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