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金で雇われてシリアでキリスト教徒らの殺戮を進める外国人イスラム主義過激派

◆11月11日

 シリアのキリスト教徒が反政府勢力側の外国人イスラム主義過激派の攻撃に遭い、殺戮の憂き目に会っているが、国際社会はだんまりを決め込んでいる。本来コーランにも認められているように、イスラム教徒にとってキリスト教徒は経典の民、として兄弟の関係にある存在であり、以下の記事にあるように、預言者ムハマドはキリスト教徒と良好な関係を持つことを命令している。

 ところが、常にそうなのだが、宗教的理解の中には、それが神と永遠の命が絡んでくるため、極端な思考が出てきて、自分達の考え方に会わない存在は全て、「異教徒」として、蔑むだけでなく、殺害しても構わない、という考え方が出てきやすいのである。

 問題はヘンリー・メイコウが指摘しているように、この世を支配せんとする勢力は、自分達の世界征服の道に障害となる存在を、互いに潰し合わさせる方法をとることが多いのである。キリスト教徒とイスラム教徒、イスラム教徒とヒンズー教徒、スンニー派とシーア派・・・そしてその対立を煽る勢力として、この過激派というものが利用されやすい。利用しているのは、金を出している者たちであり、金を出す勢力とは、金を一杯持っている存在であり、金を一杯持っている存在とは、国際的金融勢力である。

 チャールズ・アプトンの言っている新世界秩序とは、かつてブッシュ大統領(パパ・ブッシュ)が公式の演説で使用した言葉であり、実態はこの国際的金融勢力であり、同時に霊的にはフリーメーソンを初めとする秘教の結社で結ばれた存在である。これらの勢力が今、シリアでキリスト教徒の撲滅のために、イスラム主義の過激派を金で雇ってシリアに送り込んで、武器を与えて殺戮を進めているのである。勿論、もしも新世界秩序の世界が来たら、これら過激派らは虫けらのごとく退治させられていく運命にある者たちだ。彼等はそのことは知らないが。

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●オバマ’コントラ’がシリアでキリスト教徒を殺戮
http://henrymakow.com/2013/11/Obama-Contras-Slaughter-Christians-in-Syria%20.html
【11月9日 by Charles Upton Henry Makow.com】

 キリスト教徒の敵はイスラム教徒ではない。敵はイリュミナティ・ユダヤとフリーメーソンである。アメリカ政府は彼等の悪魔的アジェンダの道具となっている。

 チャールズ・アプトンが示すように、預言者ムハマドはキリスト教徒に対する敵対的行為を禁止した。しかし、サウジ・アメリカ・イスラエルが支援しているイスラム教徒は、シリアでキリスト教徒を殺戮することになんらのためらいも持たない。アメリカのキリスト教徒はどこにいるのか?チャールズ・アプトンはキリスト教徒・イスラム教徒連帯を築く運動を率先して行っている。

 シリア・オーソドックス教会の司祭は、「中東ではこのように言われている:アメリカの旗が掲げられると、キリスト教徒がいなくなる」と、語った。
                                     - Henry Makow -


以下、チャールズ・アプトンの記事である。

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 最近まで、ワハビ・サラフィ(イスラム主義)過激派は、「アメリカ帝国主義と戦う根性のある唯一のムスリムであるという仮面を被っていた」、それは、ムスリムは彼等のことをその残虐さのため忌み嫌っていたが、それでも彼等を拒絶することは出来なかった。それは部分的にはこれらの狂犬達と比べて、イスラム教を防衛する面では自分達は彼等ほどには熱心で無かったという意識からくる罪意識を持っていたからだ。

 しかし今や、シリアで教会を攻撃し、キリスト教徒を殺戮している反政府勢力をアメリカは公式に支援していることで、これらのことは一切変化してしまった。今や、イスラム教徒はワハビ主義者に対しておおっぴらに反対できるようになったのだ。

 事実上、全ての主要な異宗教間の動きはグローバリストの支配下にあり、イスラム主義者(ワハビ・サラフィ主義者)に反対し、彼等に対する欧米の支援のための煙幕として行動してきた。しかし今や、その煙幕を払う貴重な機会がやってきたのだ。 


■預言ムハマドはキリスト教徒を受容することを教えた

 ジョン・アンドリュー・モロー博士は「The Covenants of the Prophet Muhammad with the Christians of the World(世界のキリスト教徒との預言者ムハマドの誓約」というタイトルの本を出版した。僧院や図書館で著者が発見したこれらの約束事は、ムスリムに対して平和的なキリスト教徒の共同体を攻撃したり、盗んだり、教会の修理を阻止したり、教会を破壊しモスクを建設したり、キリスト教徒の妻が教会にいくことを妨げたりすることを禁止している。

 反対に、預言者はムスリムに対して積極的にこういった共同体を「世界の終末まで」保護するよう命令している。この本を紹介するために、誓約イニシアチブと呼ばれるものから始めたい。これは預言者の誓約が正式に彼等を規制するということを提案することに署名するよう促すものだ。

 新世界秩序のアジェンダは主要な世界的宗教を支配ないしは破壊する、ということだ。もはやヨーロッパはキリスト教徒とは言えず、インド人の5%に満たない国民しか実際的に伝統的ヒンズー教を実践していないと見られているので、インド人もヒンズー教徒とは言えない、また中国と東南アジアでは仏教は共産主義者に破壊されることで、イスラム教がいささかでも神聖な啓示によって起こされた主要な宗教として唯一残っているものとなる。

 これが、なぜ中東が内的な反乱や外的な軍事行動によって攻撃されているのかの理由である。そしてもしもキリスト教の残滓がこれからの過程でかつてのホームランドから駆逐されるか破滅させられるとなれば、それはローストに掛ける最後の仕上げのソースというものだ。

 アンチオケのオーソドックス教会の司教が、「アメリカの旗が掲げられると、キリスト教徒がいなくなる」と中東では言われている」と語った。

 新世界秩序の宗教的政策は二重になっている:欧米では政府が支援する中での異宗教間の友好を推進する事で宗教に同化し、制圧を図る;東方では分裂と征服である。

 最近のキリスト教・イスラム教の対話に見られるように、インドから来たイスラム教徒は、扇動者が共同体中で、屠殺した豚をモスクに投げ入れたり、屠殺した牛を引っ張ってきて寺院に引きずりいれるなどして、次の日にはイスラム教徒とヒンズー教徒の衝突が惹き起こされた、と語った。グローバリストの工作員はシーア派とスンニー派との間の暴力を扇動するという同じ戦術を使用している。アメリカが占領したイラクではスンニー派バース党(キリスト教徒が設立した)は違法となった。そしてシーア派の傀儡政権が樹立されたのは、イラクを恒常的に不安定にさせておく為である。 

 ノーム・チョムスキーが個人的電子メールで語ったように、アメリカはしばしば強固なイスラム国が台頭することを妨げるためにイスラム教徒の過激派を支援することがあった。彼等にとってこの強固なイスラム国こそ「本当の敵」なのだ。これが要するに”アラブの春”である。


■クリスチャン・ムスリム・イニシアチブ

 我々は誓約イニシアチブとこの本のコピーを”ムスリム過激派”ないしは傭兵らによって脅されている中東・北アフリカ、聖地、エチオピアのキリスト教指導者等に進めていく計画である。

 9月11日同時多発テロとボストン・マラソン爆弾事件以降、イスラム主義者のテロリズムとイスラム教とを同一視する傾向に対して、ムスリムはそれを打開すべく何かすべきなのだ。ムスリムは「我々皆がテロリストというわけではない」といって抗議するレベルからもっと先に進む必要があるし、現在攻撃されているキリスト教徒を支援する強固な正式な姿勢をとるべきである。何人かの有名なイスラム教徒は既に、誓約のイニシアチブに署名しているし、興味は次第に広がっているようだ。

 アメリカは、イギリスもだが、イスラム主義過激派を支援してきた。少なくともCIA工作員らは将来アル・カイダとなる者たちに、アフガンで反ソ連分子として訓練を施してきた。アメリカはエジプトでムスリム同砲団を支援してきたし、シリアのイスラム主義者に武器を送っている。こういった者たちの事を、「オバマ・コントラ」などと呼ぶことがある。

 同時に欧米勢力は「テロとの戦争」というインチキを進めている。この矛盾はあまりに全面的なものなので、欧米諸国の人々はあまりに驚いて、政治的カタトニー(緊張性昏迷」になってしまった。

 ムスリムにとってはキリスト教徒の防衛というものに自らが関わるということは全く予想だにしないことなので、誓約イニシアチブは彼等を目覚めさせる可能性を秘めているのだ。

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シリア沖でNATOと共同軍事演習に参加するトルコ海軍艦船

◆11月6日

 一昨日の記事で、「ロシアの太平洋艦隊の旗艦であるヴァリャーグと、ロシアの核搭載戦艦であるピョートル・ヴェリキーが3日、地中海に入った」とあったが、これは以下のトルコ・NATOの共同軍事演習に対して、それを牽制する意味もあってのロシア海軍の動きであった事が分かる。

 このトルコとNATOの東地中海での軍事演習は欧米のメディアは報じていないようだ。参加している艦船などを見ても、シリア沖での軍事紛争あるいはシリアに対する上陸作戦、というものが示唆されている。

 また記事内ではトルコがヨルダンと特殊部隊も参加した軍事演習をおこなっていて、それが9日に終了すると指摘している。当然これもシリア紛争に両国が介入する意図を持っていることを示唆していることになるだろう。

 シリアの東側に位置するヨルダンと西側(地中海)で、トルコを中心にした軍事演習が行われている、という事実から、2年半の内戦で弱体化しているシリアに対する、これらトルコ、ヨルダン、欧米諸国の侵略的意図が窺われる。地中海側からと、ヨルダン側からと、両面作戦でシリアが攻撃されたら、シリア一国だけでは防衛することは困難であろう。その時は、やはり友邦である、イランやロシアからの支援が必要になるであろう。そうなれば、それはもうシリア内戦ではなく、中東戦争と呼ぶべきものになっているであろう。

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●トルコ:東地中海でNATOと共同軍事演習
http://www.hurriyetdailynews.com/turkey-hosts-invitex-eastern-mediterranean-military-exercise.aspx?pageID=238&nID=57358&NewsCatID=359
【11月4日 Daily News】

 2013年の印ヴィテックス・東地中海軍事演習はトルコで11月4日から14日まで行われる。

 NATO、アメリカ海軍、トルコ海・空・沿岸警備隊などがこの軍事演習に参加する、とトルコ軍(TSK)が11月4日の声明で語った。

 この軍事演習の狙いは、この地域における危機的状況に対処する際、直面する状況下で、参加部隊が海軍のさまざまな作戦を行う機会を持つという事にある。そうすることで、参加国の間の相互訓練と共同作業の練達化を促進する事になる、と声明では語った。

 トルコ軍によれば、参加する部隊は;NATOのSNMG-2(Standing NATO Maritime Group-2)の3隻のフリゲート艦、アメリカ海軍(1隻のフリゲート艦)、トルコ海軍(3隻のフリゲート艦、2隻のコルベット艦、4隻の高速攻撃艇、3隻の潜水艦、2隻のタンカー、2隻の警備艇、1隻の上陸用舟艇、1隻のタグボート、1機の海洋哨戒機、5機のヘリコプター、水陸両用チーム、海軍WMD{大量破壊兵器}処理チーム、多国籍海軍治安センター・オブ・エクセランス)、トルコ沿岸警備隊(3隻の沿岸警備艇)、トルコ空軍機数機。

 この声明は更に、トルコとヨルダンの特殊部隊が参加した共同軍事演習が11月9日に終了する、と語っている。

 トルコ陸軍は最近、10月20日から26日に掛けて行われたバルカン諸国との軍事演習を終了した、とこの声明で語った。

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地中海に入ったロシア太平洋艦隊旗艦のヴァリャーグミサイル巡洋艦

◆11月4日

 ロシアが地中海のシリア寄りの海域に軍艦を派遣し、プレゼンスを強めている。つい最近もイスラエルがシリアを攻撃したこともあり、シリア防衛の意図を改めて強調した格好である。

 シリアは既に2年半以上に渡る内戦で手一杯だから、イスラエルと事を構える余裕などないのをいいことに、イスラエルはシリアに対するこのような攻撃を再三実施してきている。

 ロシア海軍が地中海の、とりわけシリア寄り海域に対するプレゼンスを強めるのは、そのような弱体化したシリアを側面から補強する意味があるだろう。従って、ロシアがこのような抑止力として働くことで、シリアの政権転覆を狙う勢力も、好き勝手にできるわけでもないことになるのだ。ロシアが平和勢力として重要な役割を演じている、と言える。

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●ロシアのミサイル巡洋艦と巡洋戦艦が地中海に
http://voiceofrussia.com/news/2013_11_03/Russias-aircraft-carrier-killer-Varyag-and-battle-cruiser-Pyotr-Veliky-enter-Mediterranean-Sea-7139/
【11月3日 Voice of Russia】

 ロシアの太平洋艦隊の旗艦であるヴァリャーグと、ロシアの核搭載戦艦であるピョートル・ヴェリキーが3日、地中海に入った。空母キラーのヴァリャーグはいくつかの任務があるが、そのいくつかはこの海域にあるロシア海軍艦隊と共に行うものだ、とロシア太平洋艦隊報道官のロマン・マルトフはインターファックス通信に語った。

 マルトフは、現在のところ、太平洋艦隊の11隻が世界の各地でその任務を遂行していると語った。その内の7隻は南西アジアにあるという。

 軍事外交部門の情報筋は、ヴァリャーグが率いる太平洋艦隊からの分遣艦隊は、まもなくエジプトのアレクサンドリアに寄港するという。

 本日(3日)ヴァリャーグはスエズ運河を通過し地中海に入った。数日後には、この巡洋艦は供給品の補充と船員の休養のためアレクサンドリア港に入港することになる。

 ヴァリャーグはミサイル巡洋艦モスクバに代わって、太平洋艦隊の指令を地中海で行うことになる、とインターファックスの軍事外交筋は語った。

 彼はまた、太平洋艦隊の艦船と海兵隊の分遣隊が存在するというし、空軍の数機のKa-27ヘリコプターは救出作戦と対海賊作戦、それと対潜水艦作戦用に控えている。

 ヴァリャーグの他には数隻の巡洋艦が地中海に展開している。その中には、ミサイル駆逐艦スメトリヴィ、大型上陸用舟艇アレクサンドル・シャバリン、ノヴォチェルカスク、ミンスクがある。

 ロシアの最も強力な戦艦で北方艦隊の旗艦であるピョートル・ヴェリキーはジブラルタル海峡を通過して11月2日にアルボランに投錨した。

 10月22日に北方艦隊の主要港であるセヴェロモルスクを出港したこの戦艦は、嵐の北大西洋を通過してきた。乗員は防空・対潜水艦訓練を含む演習を成功裏に済ませた。この巡洋艦は3200海里を踏破してきた。

 この艦隊の提督であるヴィクトール・チルコフは9月に、ロシア海軍は地中海でのプレゼンス、とりわけシリア沿岸に近い部分でのプレゼンスを強化することになると語った。ロシア海軍はこの海域での軍艦を10隻にまで増やすつもりだという。

 ロシアは2012年12月から地中海でのプレゼンスを強めることで、この海域での軍事力を強化してきている。

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アメリカとトルコの2X2

◆10月31日

 アメリカはシリアの攻撃が頓挫して以来、ロシアと共にシリア問題の現実的解決に向けて、共同歩調をとりながら歩み始めているが、そのアメリカの意思に反して、トルコとサウジアラビアはシリア内の過激派への支援をやめようとせず、これがアメリカの怒りを買っているようだ。

 10月22日号「シリア:自由シリア軍のトップの司令官が殺害される」で、「アサド政権が崩壊しないことは、この2年半の戦争で分かったことなのだから、『謀略は失敗』と判断し、シリアから欧米、湾岸アラブ諸国、トルコ、イスラエルが手を引くことが大切なことである」と指摘したが、アメリカはそれを理解し、シリアから撤退し始めているが、トルコとサウジアラビアはそのアメリカの動きについていけず、却ってアメリカと決別するような動きを強めている。

 その動きが10月25日号「イスラム教のスンニー派対シーア派で世界が分裂」では、「サウジアラビアの情報機関長官のバンダル・ビン・スルタン王子は、ワシントンに22年間大使としていた期間はジョージ・W・ブッシュ大統領の真の相棒であったが、その彼は、アメリカがシリア攻撃をしなかったと言う理由だけでなく、公平なイスラエル・パレスチナ和平に向けた対応をすることができないことに対して、今やアメリカとの関係で『大胆な変更』を行うかもしれない、というアメリカに対する脅しを掛けている」という内容で示されたものがある。

 今回は、同じく中東のもう一つの雄であるトルコもサウジと同じく、アメリカの意向に背き、聖戦主義者=過激派に対する支援をやめようとせず、そのため、ウォール・ストリート・ジャーナル紙を通してアメリカから警告が発せられた、という内容である。トルコとサウジアラビアという欧米にとって中東の優等生であった諸国が欧米に反旗を掲げだした、といえる。

 だとすれば、化学兵器問題で国際社会の要請に率直に応え、国内の過激派に対する戦争を遂行しているシリアのアサド政権は、10月29日号もしもアメリカがテロと戦うというのならアサド政権を支持すべき」で示されたように、アメリカは支持すべきであろう。実際、国際政治の流れはそのような傾向になっていく可能性が出てきている。


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●アメリカがトルコに警告
http://www.voltairenet.org/article180755.html
【10月31日 by Thierry Meyssan Voltaire Network】

 トルコのメディアは多くの報道をウォール・ストリート・ジャーナル紙によるハカン・フィダンに関する記事に対するコメントとして報道している。狂信的愛国主義で一致することで、彼に対する攻撃は、エルドアン首相のアメリカからの独立を掲げる政策の正しさを証明するものだと理解する内容だ。果たしてそうであろうか?

 ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、MIT(トルコ情報機関)長官はこのトルコ政権の№2の人物で、首相の次で、ギュル大統領とダウトオール外相より上なのだ。

 エルドアンの右腕の男が2010年5月にMITの長官となったことは、トルコが離米政策を開始したことを示すものだったといえる:ペンタゴンに繋がっていた上級将校らの逮捕と有罪判決(エルゲネコン裁判)、ムスリム同砲団とアラブの春の支持、シリア紛争を利用してシリアを分裂させ、クルド人国家を創設すること。

 何にもまして、ウォール・ストリート・ジャーナルはフィダンのことを、アメリカの警告があるにも関わらず、最も悪意に満ちた反欧米である者たちを含めて、シリアの聖戦主義者(ジハーディスト=過激派)を支持していることを非難している。

 ジャーナル紙はケマル主義の議員であるメフメト・アリ・エディボルが、トルコ警察の12台の車両が、50台以上の聖戦主義者等を乗せたシリアに向かうバスをエスコートしているのを目撃したという証言を引用している。バス50台以上というと2000人以上の過激派を運んでいたわけである。これはその時だけの特別なケースではないだろう。

 しかしながら、エルドアンと違ってフィダンはムスリム同胞団ではなく、フェウラ・ギュレン(ギュル大統領の師匠)に近かった者である、ということを指摘するのを忘れている。

 同様に、ジャーナル紙の調査記者は、あたかもトルコの情報機関の長官がいずこともなく現れたかのように、彼の過去を見過ごしている。ジャーナル紙は、フェルガナ渓谷を通して中国に対するトルコと中央アジアの影響力を拡大する役割のことを指摘することなく、彼がトルコ国際協力局(Tika)の局長であった時代のことを語っている。

 ジャーナル紙はフィダンがIAEAで仕事をしていた時、イランと協力していたことでイスラエルの非難があったことを喚起したが、マルマラ号事件の三日前にその作戦の指揮を執るためMIT長官に指名されたことを指摘した。

 我々としては、この論争をさかさまに見ている:一ヶ月前、トルコの政策は何もアメリカの国益と衝突するものは無かった。反対に、一切はアメリカからの指示でなされてきた。従って、上級将校たちの有罪判決は、アメリカに対する打撃ではなく、アメリカから離脱せんとする彼等の意思、および中国人民解放軍に接近せんとする意思に対する罰である。これには彼等と共に小さな毛沢東主義労働者党の高官らが有罪になったという証拠がある。

 北アフリカのムスリム同胞団を支持することは、トルコが突然気まぐれで行った事ではない。むしろヒラリー・クリントンのオフィスの、’姉妹’のヒューマ・アベディンによって、そしてウィリアム・J・クリントン・ファンデーションの’兄弟’であり、エルドアンの党の渉外担当のゲハド・エル・ハダド等を通して、国務省の計画に同調して、それを実行したということである。

 更に、アベディン氏の母はモルシ夫人と共にムスリム同砲団の女性支局を率いていたことが分かるであろうし、エル・ハダドの父はモルシ大統領の外交アドバイザーであった。

 最後に、2006年にラルフ・ピーターズによって公刊された地図によれば、クルド人国家をシリアに作るということは、シリアをいくつかの国に分裂させようとするペンタゴンの意図することである。そしてオスロで2009年、PKKとの秘密交渉に参加したフィダンは、この分野の専門家である。

 追加として、トルコの政治的変化は2010年5月、フィダンがMIT長官として就任した当時には起きなかったが、2011年、リビヤとの戦争の最中に起きた。当時、アメリカ国務省からの圧力でトルコはアメリカ・ムスリム同胞団の合意によって与えられた機会に気づいたのだ。エルドアンは、1998年に投獄されていた最中に同胞団を放棄し、世俗主義に改宗したといわれていたにもかかわらず、再びこの時から「兄弟」なのだ

 本当の問題は何処でも聖戦主義者を支援することだ。シリアでの紛争の初期には、紛争はカタールが資金提供し、トルコのインシルリク基地からNATOが協力したものだった。問題は何も無かった。しかし、化学兵器問題でロシア・アメリカの合意以来、アメリカはシリアの軍事的紛争から撤退したが、トルコとサウジアラビアはこのゲームを継続したのだ

 従って、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事はエルドアンとフィダンに対する警告として読まれるべきである。限られた時間内にシリアを支配できなかったので、国内の政治の結果がどうあれ、あきらめるよう願われているのである。

 コソボ紛争の時にNATOの情報部門で仕事をし、アメリカで勉強をしたハカン・フィダンはこのメッセージの内容を理解すべきである。

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アサド大統領の横断幕の背後で手を上げるアサド支持者ら

◆10月29日

 最近のアメリカの各国要人らに対する盗聴騒ぎで、アメリカの威信が揺らいでいる。テロとの戦争という大義を掲げて盗聴行為の正当化を図ろうとしているかもしれないが、無理があろう。

 そもそもが「テロとの戦争」自体が、実はテロリストを養成し、あるいは支援してきているのがアメリカであるから、既にナンセンスな事になっているのが実態である。こうして、アメリカの今までのやりたい放題のやり方が改められていく方向に世界は動いている。

 この先には今まで数々行われてきた自作自演作戦(偽旗作戦)の真相も暴露されていく時代に入っていくかもしれない。アメリカは債務上限問題が控えているし、今回の盗聴騒ぎでの威信失墜で、今までのようなやり方が出来にくくなってきたことで、アメリカ外交の背後にいるイスラエルの存亡が表沙汰になりだすことになるだろう。

 イスラエルはアメリカから毎年30億ドルほど資金援助を受け、中東ではダントツの軍事力を誇示してきたが、今後それもどうなるか分からないし、アメリカの今回の盗聴騒ぎで、アメリカも次の偽旗作戦を行う事が困難になってきているから、イスラエルが願うような世界は遠のくばかりであろう。

 遠のくだけでなく、イスラエル・ユダヤの今までの数々の悪業が表沙汰になり、それが公の知るところとなることで、イスラエルが存在する余地さえなくなっていく可能性がある。その時、ユダヤ人は何処に流れて行くのだろう?

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●もしもアメリカがテロと戦うというのならアサド政権を支持すべき
http://rt.com/op-edge/us-terrorism-support-assad-866/
【10月28日 Russia Today】

 もしもアメリカがテロリズムと戦うというのならば、シリアの世俗政権であるアサド政権を支持すべきであり、アルカイダを支持すべきではない、と調査報道記者のネイル・クラーク(NC)はロシア・トゥデイ(RT)紙に語った。 

RT:イラクやアフガニスタンで見られる混乱と暴力沙汰のどれほどが、直接的にNATOの介入によるものといえるでしょうか?

NC:これはすべてNATOの介入によるものと言える。過去行われた介入というものは人道的な冒険でなされたはずだ、違いますか? 恵み深いNATOはアメリカの率いる勢力である。我々はこれらの国々の人々をサダム・フセインとか、ムラー・オマール、あるいはカダフィ大佐といった悪辣な独裁者から解放するために行った。
 そしていわゆる介入と言われることをするたびに、その結果は死と破壊であったし、完璧な混乱であった。イラクでは新しい調査研究では、50万人がこの介入以来殺害されているし、それは更に増えるだろう。だから、これらの介入は非人道的以外の何物でもないのだ。これらの国々に住んでいる人々にとってはNATOの介入以来おきていることは悪夢なのだ。従って、非難されるべきはNATOである。


RT:イラクはこの数年間で、その暴力沙汰が最悪の状況になっている・・・シリアでの戦争はイラクを更に不安定化しているか?
NC:間違いなくそうだ。偶然ということは無い。シリアの不安定化が2011年に始まって以来、イラクでの暴力沙汰は大きな盛り上がりを見せている。勿論これはアメリカがシリアの世俗的・独立志向のアサド大統領の政権を転覆させようとしているイスラム主義テロリストを支援してきているからである。イラクとシリアで暴力沙汰の大きな盛り上がりが同時に生じているのは偶然ではない。
 アルカイダのグループはイラクからシリアに来て、あるいはシリアからイラクに行っている。地域全体が混乱の中にあるのは、アメリカの政策のお陰だ。そしてこれは失敗ではない。つまり、失敗と考えることは失敗になるということ。ネオコンがイラクについて語る時はいつでも、勿論彼等はイラクについてはあまり語ろうとはしないが、彼等はブッシュとブレアーがいくつかの失敗をしたと主張したがる。これはナンセンスだ。この作戦の全体的な目的は機能する国家としてのイラクを破壊するということだった。そうすることで、この地域でアメリカが支援している地域大国に対し、イラクが再び脅威となることは決して無い、ということが確実になるからだ。
 同じことがシリアについても言える。私はこれは全て計画的になされていると考えている。我々が語っている問題の本質は、この地域で独立志向の諸国に対する計画的破壊、ということなのだ。


RT:欧米パワーは国際的テロリズムと戦っていると主張しているが、彼等はリビヤでもシリアでも反乱勢力側を支援した。この明らかな矛盾をどう説明するのか?
NC:国際関係でこれは最大の神秘である。この最大の神秘は、アメリカとその同盟国らは世界中のテロリスト・グループの不倶戴天の敵なのだ。特にアルカイダとイスラム主義グループにとっては。しかし実際は違う。欧米パワーはアルカイダとテロリスト・グループを利用し、彼等が独立志向の世俗政権を転覆することを支援している。シリアのアサド政権やリビヤのカダフィ政権のように。しかし彼等欧米パワーはアルカイダをその国の政権を転覆させたいと願う国に対し介入するために利用している、マリやアフガンのように。だから、実際は、欧米はアルカイダを利用しているし、イスラム主義グループを利用している。欧米はこれらグループの不倶戴天の敵ではないのだ。これが最大の神秘なのだ。アルカイダが過去20年間で台頭するのにアメリカ以上に支援した国はない。これが事実だ。


RT:アルカイダは自分達のネットワークを拡張しているようでずっと組織的になってきているようだが、この流れをストップさせる方法がなにかあるか?
NC:これはアメリカに話を戻さねばならない。アメリカがそれをストップさせようとするとは思わない。アルカイダはアメリカとイスラエルとサウジアラビアの外交政策に対し非常に有効な働きをしている。事実は、もしもアルカイダが存在しなければ、それを発明しなければならなかっただろう、ということだ。アメリカが世界中でそのアジェンダを推進するのに多くの貢献をすることができる。
 アメリカでこれから大きな変化が起きると思っている。もしもアメリカが本当にアルカイダに対して深刻に考えているのならば、そしてそれを何とかしたいとかんがえているのならば、彼等をそれをするだろう。シリアでアルカイダを支援するということは無いだろう。シリアの世俗政権が転覆させられることは望まないであろう。シリアのアサド政権を逆に支援しているはずなのだ。リビヤで政権転覆がなされることも願わなかったはずだ。だから、質問に応えようとすれば、アルカイダの将来はアメリカ次第だということになる。アメリカがアルカイダというイスラム主義テロリストグループの創設を支援したのだ。だからアルカイダをストップさせることはアメリカ次第となる。しかし彼等の政策は、アルカイダをストップさせようとは思っていないことを示している。

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