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ボストン・マラソン爆破事件の容疑者の父親

◆4月22日
 
 ボストン・マラソンでの爆破事件の容疑者が逮捕された。チェチェンからやってきた若い兄弟でイスラム教徒ではあるが、熱心ではなかったとも報道されている。

 この容疑者らとFBIは2年前に接触を持った事があるようだ。過激派の可能性から尋問をしたようだ。しかしあらゆる情報を調べても、それらしき情報はその当時は出てこなかったようだ。

 今回この3人の死者を出したボストン・マラソン爆破事件の容疑者になったが、これはあの2001年の9月11日同時多発テロの容疑者らが、やはりFBIと接触していたという情報と似たものを感じる。彼らが関与したことは確かだが、黒幕は別にいる事件であった。

 今回のこの事件にもやはり自作自演といいうか、当局の工作、という面が全く無いとはいえないさまざまな状況があるようで、主流メディアが流す報道だけで満足していてはいけない。FBIが見つけた、容疑者になるにふさわしい存在として狙われた可能性も皆無ではないからだ。

 当局の狙いは、イスラム教徒に対する不信感の助長、テロ対策として警察力の強化とか不信者を容赦なく取り締まることのできる法律の強化など、統制国家への道筋をつける一里塚としての事件作りということになる。 

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●容疑者の父親:2年前に息子はFBIのインタビューを受けていた
http://www.independent.co.uk/news/world/parents-of-boston-marathon-bombing-suspects-defend-their-sons-and-father-reveals-fbi-interviewed-tamerlan-tsarnaev-two-years-ago-8581259.html
【4月20日 James Legge・The Independent】

 ボストン・マラソン爆破事件容疑者の父親は、FBIがテロリストとの繋がりに関して兄の方を2年前にインタビューしていたことを暴露した。

 ジョハル・ツァルナエフと彼の兄である26歳のタメルランは、15日の爆破事件の容疑者である。この事件で3人が死亡、150人以上が負傷した。19歳のジョハルは前夜の捜索の後、逮捕され勾留されている。彼の兄は警察との銃撃戦で死亡した。

 彼らはチェチェンから来た者たちでアメリカに10年ほど住んでいる。

 ロシアのダゲスタンのマカチカラで、ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューに対して、彼らの父親はFBI職員が2011年に「要注意人物」としてタメルランに話しかけていたことがあった、と語った。

 彼はその場にいたと語り、心配はしていなかったという:「彼らは、君がどの場所にいるか知っている、君がどこを呼び出しているか知っている、君に関するあらゆることを知っている、あらゆることをだ、と語った」。彼らは、「我々はチェックしているし、注視している」と語った。

 「私は彼が何をし、何処に行くのか知っていた。私は子供を正しく育てた」と父親は語った。

 彼は、子供達は仕掛けられた罠に嵌められた犠牲者だと語り、「これは全部嘘っぱちだ。これらの者たちは私の子供だ。私は自分の子供のことは分かっている」と述べた。

 彼はまた、タメルランが行った家庭内暴力について語った。彼の最初のガールフレンドに関する小さな出来事で、それは終わったことだ、と語った。

 昨夜、FBIは、ある外国の国がタメルランに関する情報について尋ねてきたことを明らかにした。

 ロイターは、その国はロシアであることを警察関係者が語っていたと報じた。
 
 この声明は更に、「この要請は、彼はイスラム急進派の信奉者で強い信仰を持っていたということ、また彼はある地下組織に参加するためアメリカに渡る準備をするほど、2010年以来劇的に変わったという情報を元として記されている」とあった。 

 「2011年のこの要請に対して、FBIは米政府のデータベース、電話交信記録、急進的活動を推進しているインターネットサイト、他の要注意者との関係、旅行記録と計画、教育履歴などの情報をチェックした」

 「FBIは、タメランと家族のインタビューを行ったことがあった。FBIはテロに関する国内外の活動に関する情報は何も発見しなかった。こういった情報は2011年の夏に外国政府に渡された。FBIは外国政府に要請したが、更なる情報を受けることは無かった」

 オンライン・アカウントは兄弟がイスラム教に興味があり、チェチェンの独立を支持し、また模造品に興味があったという。

 兄弟の母であるズベイダは、「私は確信している。100%断言しますが、これは仕掛けられた罠です。二人の息子は無実です。彼らが今言っていることをかつて語ったことなどこれっぽっちも無かったのです」という。

 彼女は、家の中で「誰もテロについて語ったことはありませんでした」という、そして彼女は自分の息子が関わっていないと信じている、と語った。

 彼女は、毎日彼女に電話をしてきていた、という。「彼らがこんなことをしたと信じることはできない。ですから、私は本当に、何度も言いますが、これは仕掛けられた罠だったんです」

 「彼らのことを知っている者がいるとすれば、それは私でしょうね」と彼女は語った。

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アメリカのシリアに対する恐喝についてイランで語るシリアのアドナン・マフムド特使

◆4月18日

 シリア紛争の初期、アメリカはシリアに対して、シリアでの戦争を阻止する変わりにイランとの関係を断絶するよう要求していた、という。シリアの外交官が暴露した。

 これが真実とすれば、アメリカの要求がこのブログで指摘してきたように、アメリカの傀儡政権となれば、ゆるしてやる、というヤクザの論理であったということがハッキリしたことになろう。

 そのアメリカは来週にもシリアの隣国ヨルダンに200名の兵士を展開させる、という。ヨルダンの防衛のためだというが、これがシリアへの軍事介入の準備でない、と誰が言えよう。

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●アメリカ:シリアがイランとの関係を断絶すれば戦争を阻止
http://english.farsnews.com/newstext.php?nn=9107161368
【4月16日 PressTV】

 アメリカはシリアに対して、シリアでの戦争を阻止する前提としてイランとの関係を断絶するよう要請した、とシリアの高官が明らかにした。

 イランの高級宗教指導者の一人であるアヤトラ・ナセール・マカレム・シラジとのコム市での会合で15日、イランへのシリア特使であるアドナン・マフムドは、シリアは外国の介入のための下地を作っているテロリストの計画を挫折させてこれたのは、イラン、ロシア、中国の友好国による支援の賜物である、と語った。

 彼はシリアの親密な同盟国であるイランとの関係をアメリカが危うくさせるよう努力してきたことを指摘した。「勿論、シリア紛争の初期の数週間、アメリカの国防長官はシリア政府宛にメッセージを送ってきて、シリアが戦争を停止させたいのならば、イランとの関係を断絶するべきであり、それをするならば、アメリカはシリアが望むあらゆることをするであろう、と語った」、と述べた。

 このシリアの外交官は更に、40カ国からの戦争屋はシリアのテロリストらに新式武器を供給しているが、今に至るまでシリア政府を転覆させることができていない。

 シリアは2011年3月以来紛争が続いている。多くの兵士や警備隊員を含む大量の人々がこの紛争の最中に殺されてきた。

 以前あるアメリカの上院議員は、アメリカ政府高官がシリアの民兵たちに武器の供給はせず、ただ’非致死性’のものに限っての支援をしている、という主張をしたが、それに反してアメリカがシリアのテロリストに対し武器を供給しているという証拠が出てきていることを明らかにした。

 アメリカ上院議員のランド・ポールは、アメリカがシリアに向けて武器の密輸はしていない、という主張は誤りだ、と語った。

 彼は、アメリカの采配でなされたリビヤからシリアへ武器の委託貨物に関する信頼できる情報があることを強調した。

 CNNとのインタビューで彼は、ヒラリー・クリントン元国務長官にアメリカのリビヤからトルコ経由でシリアの反政府勢力向けの委託貨物について質問をした際、彼女はリビヤのアメリカ大使が殺害される一週間前に、武器を満載した船がリビヤから出港したこと、それをアメリカは知っていた、と語ったと述べた。

 この船の船長を迎えてアメリカの議員らとの会合が持たれたが、彼は武器がシリアに向けて送られたこと、この武器の分配を巡ってシリアの民兵達の間で撃ち合いがあった、と語った。

 ポール議員によれば、リビヤのアメリカ大使であった、クリストファー・スティーブンスはこのシリアの反政府勢力向けの武器の発送を監督しただけでなく、聖戦主義者(ジハーディスト)をリクルートした、という。

 ポール議員は、シリアにいる戦士は殆どがジャバハト・アル・ナスラというテロ組織のメンバーであり、この組織はアルカイダと関係がある、と明言した。

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金日成広場に向かって行進する学生達

◆4月10日

 今日にも北朝鮮はミサイルを発射するのでは、と言われている。韓国やアメリカは勿論、日本も準当事国としてこの北朝鮮の脅しに万全の準備で臨んでいるし、中国も中朝国境地帯に軍を派遣し厳戒態勢で臨んでいる。

 北朝鮮と国境を接するもう一方の準当事国であるロシアは、以下の記事にあるように、G8諸国と足並みをそろえて北朝鮮の好戦的姿勢を拒絶する声明を発表した。G8には中国は含まれていない。

 これで、北朝鮮が暴発すると、米韓は勿論、G8諸国をも敵に回すことになるが、中国は北朝鮮とは防衛条約(中朝友好協力相互援助条約)を結んでいるので、いざという場合には北朝鮮を援助しなければならない状態にあるため、結果的には、ロシアをも含めた全世界を敵に回し、北朝鮮を援助して戦争をせざるを得ない羽目に陥ることになる

 従って、北朝鮮と米韓との間の緊張状態で一番やきもきしているのが、今の中国であると推察される。そしてこれが恐らくはアメリカの戦略的最終目標なのではないかと思われる。要するに北朝鮮問題は、中国を孤立化させるアメリカの作戦であり、中国を叩く為の戦略と考えられるのだ。

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●ロシア・G8:北朝鮮の挑発的で好戦的姿勢を拒絶
http://rt.com/politics/g8-rejects-north-korea-579/
【4月9日 Russia Today】

 ロシアは北朝鮮の好戦的姿勢を拒絶するパートナー達と連帯していると9日、G8会合の開始前にロシア外務省は語った。しかしながら、状況を沈静化させるような政治・外交的努力はなされていない、と強調した。

 ロシアは、「北朝鮮の挑発的で好戦的な姿勢を拒絶」することで、国際的パートナー達と懸念を共有していると、ロシア外務省スポークスマンのアレクサンダー・ルカシェビッチは9日、ロンドンG8外相会議の前に語った。このG8会議にはアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、日本、カナダ、ロシアが含まれる。

 「同時に、我々は政治・外交的努力を惜しんではならない。さもないと北東アジアに深刻な動乱の脅威が増大するかもしれないのだから」とルカシェビッチは強調した。

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は9日、国連メンバーである北朝鮮がおおっぴらにずけずけと国連安保理の決議に違反することは「受け入れがたい」ことである、と強調した。ロシア外相は、「義務に違反」する北朝鮮の核実験に対する回答として先回の決議がなされたことを指摘した。

 朝鮮半島の状況は「非常に深刻である」として、核爆発とミサイル発射は「笑い事ではない」とラブロフは指摘した。

 「しかし、言論は悪い影響を与える面では変わりはない。追い詰められて世論に対して何か行動を起こさざるを得なくなれば、相互の非難、脅し、警告などはある時、その危機的状態に達するかもしれない」とラブロフは語った。ロシアとそのパートナー達は「継続的に状況を沈静化させるための努力をしている」と語り、「手段」は既に取られた、と語った。

 北朝鮮の最新の脅しは、全ての韓国滞在中の外国人に対し、「核戦争」が起きるかもしれないから、と避難するよう警告したことが含まれる。

 しかしロシアとアメリカの高官らは9日、韓国から自国民をすぐさま避難させることは計画していいない、とした。

 避難警告は北朝鮮がアメリカに対する核攻撃を行うと言って、中距離ミサイルを半島の東海岸側に移動して「戦争状態」を宣言する以前になされていた。この脅しは、北朝鮮によると、最近の米韓軍事演習に代表されるアメリカとその同盟国とによる「核の脅し」と「挑発」に対する回答と説明されている。

 北朝鮮による脅しの山にも拘らず、韓国の雰囲気は、大使館、航空会社、国際機関、学校などで外国人が通常の業務をするなど落ち着いている。在ピョンヤン・ロシア大使館スポークスマンによれば、尋常ならざる緊張状態の中、新たな警戒すべきサインは出ていないという。

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周辺諸国に緊張を高めている北朝鮮

◆4月8日

 北朝鮮の挑発的行動が周辺諸国に緊張を与えているが、この動きが何処に繋がっていくものか、誰も予想できていない。4月にいくつかある記念日などを越せば危機は去る、と考える者もいるが、反対にこの北朝鮮の動きは内部の矛盾を外部の敵に向ける、いつものやり方であり、場合によっては本当に衝突ないしは紛争(戦争になるかどうかまだ分からない)が勃発するのかもしれない、と考える者もいる。

 以下の記事は2月15日のものだから、もう今から2ヶ月近くも前のものだ。しかし、この記事にはいくつか重要な点が含まれている。その一つはアメリカの高官が日本側には知らせずに北朝鮮を訪問している、ということだ。またその訪問時に横田基地から重たい装備をも運んだ、ということである。また日本政府が詳細を問い合わせると、詳細を尋ねるな、と警告してきた、ということだ。

 これらから窺い知ることは、アメリカは北朝鮮と日本の知らないところで、恐らくは日本が嫌がることを進めている、ということだろう。あるいは日本に知らせるとその情報が漏れることを危惧して、高度な戦略的動きの詳細を日本には知らせない、という判断があるのかもしれない。

 北朝鮮は4度目の核実験を準備しているという報道もある「North Korea allegedly preparing fourth nuke test」
(http://rt.com/news/korea-fourth-nuclear-test-473/)

 そこまで挑発されてアメリカが黙っていると思えない、と考えれば、限定的であっても紛争勃発があることも想定せざるを得ないであろう。そしてその時のアメリカの真の標的は北朝鮮ではなく、その奥に控えている中国かも知れない、ということを忘れてはいけない。


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●北朝鮮にアメリカ軍用機で米高官、装備が運ばれていた
http://ajw.asahi.com/article/behind_news/politics/AJ201302150067
【2月15日 By YOSHIHIRO MAKINO】

 2011年から2012年に掛けて米政権の高官が北朝鮮と秘密会談を北朝鮮内で、少なくとも三回は行っていることを朝日新聞は突き止めた。

 日本にとってはこの訪問はそれなりの意味を持っていることになるが、アメリカは当時このことを日本政府には伝えなかった。そして日本政府からの圧力のため、非公式に一つのケースについてだけ認めたことがあった、と韓国とアメリカは語った。

 アメリカ国務省は外務省に対して、それ以上の追求は両国関係を損なう、と言って警告を出した、と情報筋は語った。

 2012年4月7日、グァムからアメリカ軍用機がピョンヤンに飛び帰還し、更に8月18日から20日まで再び軍用機がピョンヤンに行っていた、と情報筋は語った。

 この時、機内には国連安保理における朝鮮半島部長のシドニー・セイラーと、国家情報長官室のアメリカ局の北朝鮮課課長であったジョセフ・デトラニがいたと考えられている。

 彼らは北朝鮮の高官らと会って2011年12月に亡くなった金正日の没後の政治について話し合った。

 北朝鮮の代表団の中には、国防委員会副議長の張成沢(チャン・ソンテク)がいた。彼は金正日の妹の夫であり、また金正恩の家庭教師であったと考えられている人物である。

 日本政府は軍事基地をモニターしてい人々からの報告を受けた後に、また
航空交通フライト計画を分析することでこのフライトについて知った。

 日本側が正式な問い合わせをしたところ、アメリカ高官らはこの案件の秘密的性格に言及しつつ、要求はなされたと語り不快感を示した。国務省は日本側に対し、それ以上は、日米関係を損なうため要求しないよう警告した。

 朝日新聞が確認した三つ目の訪問は、2011年11月に行われた。情報筋は少なくとも、グァムから一機の軍用機がブルドーザーを含む重たい装備を、東京の横田基地からピョンヤンに運んだという。

 アメリカの太平洋司令部の高官らが代表団に含まれていた。彼らは北朝鮮の高官らと会って1950年から53年まで続いた韓国動乱時の米兵の遺骨収集について話し合った、と情報筋は語った。

 日本側がこの訪問について問い合わせをすると、アメリカ高官らは非公式にそれを認めた、と情報筋は語った。

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シリアの反政府組織に渡ったMLRSロケットランチャー

◆4月1日

 サウジアラビアがシリアの反政府組織向けにバルカン諸国からロシア製重火器を買い集めては、それをシリアの北方にあるアレッポに密輸している、という。3月20日号「シリア紛争:アメリカは反アサド勢力に武器提供はしない」では、アメリカの武器供与に対する抑制的姿勢が見えたが、サウジアラビアは独自の作戦で、非常に危険なロケット・ランチャーをシリアの反政府組織に供給してきたようだ。

 しかし同じくアラブ国でシリアの反政府組織に対する支援をしているカタールはサウジのやり方に反発しているようだ。つまりシリアの反政府勢力を支援しているアラブ諸国内でも既に分裂状態でありお互いを非難し合っているようすなのだ。

 このような勢力に支援されたシリアの反政府勢力が、たとえ現シリア政権を転覆させることに成功したとしても、その後のシリアに民主的国家とか、よりましな生活が待っているのかと問わねばならないであろう。そのような政権は初めから混乱と分裂に満ちたものとなり、悲惨な結果しか想定できないはずである。サウジやカタール、トルコはシリアの反政府勢力に対する武器供与などの協力を止めるべきである。

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●サウジアラビア:シリア反政府組織にロケット・ランチャー供給
http://www.debka.com/article/22857/Saudi-heavy-weapons-supply-to-Syrian-rebels-breaks-up-Arab-summit-in-uproar
【3月28日 DEBKAfile】

 シリアのアレッポを支配している反政府勢力は、サウジアラビアの情報組織長官のバンダール・ビン・スルタン王子が指揮する作戦を通して最初の重火器となる220mmMLRSロケット砲を取得したと、デブカファイルの情報筋が明らかにした。

 彼の工作員はセルビア、ボスニア、クロアチア、コソボなどのバルカン諸国を歩き回り、相当額の現金で、ロシア製のMLRS(スメルシュ)とハリケーン9K57ロケット砲を買い占めてきた。これは220mmロケット弾を70kmまで飛ばせるものだ。

 サウジはアレッポ国際空港に付随してあるナイラブ空軍基地を反政府組織が早く掌握することを願っている。このサウジの王子はアレッポを征服することが重要だと主張することで、個人的にこのナイラブの戦いを自分の下で行ってきた。

 この空軍基地が落ちれば、イランとロシアのアサド軍に対する大量の空輸を減らすことになるだろう。

 ロシアはダマスカス周辺の空軍施設が反政府勢力の標的になっているため、兵器とバーツ類をナイラブ基地に空輸していた。ロシア政府は反政府勢力に対して、もしも彼らがロシアの航空機に対して攻撃をすれば、ロシア特殊部隊が来て基地周辺の兵器類を破壊すると警告していた。

 最近ではシリア北方のアレッポとイドリブのアラウェイ派の村落を包囲して以来、ロシアとイランのナイラブへの空輸は二倍になった。

 アサドのアラウィ派の、主に女性と子供の住民らは反政府勢力の懲罰を恐れて大量に避難している。彼らはまだ政権が支配しているタルトスとラタキアに逃れている。

 問題はいつまでか、ということだ。3月3週目、ロシアの軍艦が海軍基地のあるタルトス港に入港したが、そこで桟橋や施設周辺がアラウィ派の避難民でごった返していて、彼らが水や食料、医薬品などを求めていることを知った。

3月21日以降、地中海のロシア軍艦はタルトスを避け、レバノンのベイルート港を使用するよう命令されている。

 バルカンからアレッポへ重火器を船積みする作戦は複雑だ。このロケットは43.7トンもする車両に設置されている。ロケットそのものは長さ7.6m、重さ800㎏ある。

 アレッポにいる反政府組織にこの重火器を輸送するため、バンダール王子はトルコの国家情報機関であるMIT長官のハカン・フィダンと接触を持った。彼らはバルカンからトルコ経由でシリアのアレッポへのルートを設定した。これをトルコ軍が警備する。


 トルコが当初反対したことは、バンダール王子がサウジアラビアに対するトルコの輸出規模の大きさと、それが停止させられた際のダメージをを思い起こさせることを通して解決した。

 サウジアラビアがシリアの反政府組織に対し重火器を供給していた、というニュースはドーハで開催されていたアラブ同盟会議の参加者らをびっくりさせ、会議は騒然とした中に幕を降ろした、と中東のデブカファイル情報筋は明かした。

 サウジアラビアとカタールの代表団はお互い激しく罵り合っているのが聞こえ、会議ホールの廊下で個人的な話し合いの場で非難し合っていた。この会議はアラブの代表団メンバーらが散り散りになりだしたことで突然終わった。混乱の中にサミットが終わり会場はすぐさま消灯となった。

 サウジ王家とカタールのハマド・ビン・カリファ・アル・サニはシリア問題では衝突している。サウジアラビア、とりわけバンダール王子はカタールのことを、アルカイダと繋がりのある急進的グループを含むムスリム同胞団をダマスカスの権力者に据えようとしているとして非難している。

 カタールの首相と秘密警察長官のシェイフ・ハマド・ビン・ジャセムはサウジアラビアがシリアの反政府運動を支配しようと動いているとして反撃した。


 サウジアラビアはトルコのエルドアン首相のことを、シリアに対するカタールの計画を進めているカタールの支配ファミリーと親しい関係を築いていると非難している。

 このため、バンダールはトルコに対し、バルカンの重火器をアレッポに輸送する件で強力するよう主張したのだ。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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