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時代の先読み
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日本の進むべき道
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我々の心構え
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黒海艦隊所属のスラヴァ級ミサイル巡洋艦
◆12月21日
北朝鮮の金正日総書記が死亡し、世界の耳目が極東に集まっているが、その間隙を縫うようにして、アメリカに支援されたイスラエルがイラン攻撃の機会を伺っているようで、それに対してロシアが厳戒態勢で臨もうとしている。
イスラエルのやり方はほぼ常に奇襲攻撃である。その意味からすれば、この時期が選ばれたとしてもおかしくはない。
そのような情勢下で、前国際原子力機関(IAEA )事務局長のハンス・ブリックスはロシア・トゥデイに対して21日、「イランが核兵器を開発しているといういかなる兆候もないと報告されている」と語り、米・イスラエルのイラン攻撃を牽制している。
イスラエル自身が国際世論に反して隠れて核兵器を開発し、今や400~500発の核兵器を保有しているとみられており、その脅威を時に見せながら中東はもとよりヨーロッパ、アジアまでも脅し続けてきているのである。
しかしそのようなお山の大将であったイスラエルの横で、イランが核兵器を保有するようになれば、今までの有利な立場を失うことになり、脅しも効かなくなるため、イスラエルは青くなって、何が何でもイランの核兵器保有を阻止しようとしている。
自分が世界に隠れて核兵器開発をしたから、イランも同じであろう、と見るのは自分自身をイランに投影してその影に怯えているのである。これがイスラエルの病理の正体である。
このブログでは何回も、イスラエルがイランを攻撃すれば、それがイスラエル自身の終焉につながる可能性大である、と指摘してきた。これはイスラエルのモサド元長官なども危惧する点である。分かっている者は分かっているのである。しかし、病理的体質の者がそのような判断を無視して、恐怖から取り返しのつかないことを仕出かすかもしれない。
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●ロシアは米・イスラエルのイラン攻撃に対する準備を整えた
http://www.thetruthseeker.co.uk/?p=39956
【12月21日 George Krasnow TruthSeeker】
以下はロシアの polit.ru サイトに掲載されたもので、ロシア軍が厳戒態勢に入ったというレポートの翻訳である。
ネザヴィシマヤ・ガゼータ紙によれば、国防省内の情報筋からのものとして、 ロシア政府はアメリカが支援するイスラエルのイランの核施設に対する来たるべき攻撃について新たな情報を得ているという。攻撃は突然始められ、それは間近いだろうという。全面戦争になる可能性があるという。
この問題は、メドベージェフ・ロシア大統領の参加したブリュッセルでのロシア・EUサミットで話し合われた。EUの常任ロシア代表のヴラジミール・チゾフは、イスラエル・アメリカのイラン攻撃は、「事態の破局的進展」をもたらすと語った。この新聞によれば、イランに対するこの軍事的行動からもたらされる損失を最小限にするためのロシアの軍事的準備は、一年前から始められ今やほぼ準備は整えられたという。
国防省筋によれば、アルメニア内のロシアの102番目の軍事基地は2011年10月-11月の間に最大限に準備が整えられたという。軍関係者の家族はロシアに引き上げた;イェレバン近郊のロシア軍の守備隊は縮小された;部隊はトルコとの国境に近いギュムリ方面に移送された。イラン内の標的に対する攻撃はトルコ領内から行われると考えられている。
12月1日以来、南オセチアとアブハジアにある軍事基地のロシア軍は戦闘即応厳戒態勢に入っている;黒海艦隊は一旦戦端が開かれれば、反イラン側に着くと考えられているグルジアとの国境付近を巡航中である。
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シリア・ヨルダン国境付近
◆12月14日
シリアに対して、米・NATOが本格的な軍事的介入の準備を進めているようである。彼らはヨルダンにそのような工作のための基地を設け、シリア軍内部に対する工作をしようとしている。
ヨルダンはアラブ人の国家であるが、そこにアラブと敵対しているはずのイスラエルの将校らが入り込み、シリアの逃亡将校らと一緒にシリア転覆の陰謀を練っているという。
これらの陰謀工作や破壊活動を隠蔽するために、シリアでは「アラブの春」の延長のような民主化を求めるデモがなされてきた、と偽りの報道が全世界で喧伝されてきたのである。やはりイスラエルが背後に存在していた事が分かった。
トルコからの大量の武器密輸問題も、トルコ軍内部に存在する親イスラエル勢力が加担していると見られる。すべて、ユダヤ・イスラエル絡みである。それにシリアの一部の連中が乗せられて反アサド運動を展開している、という構図になる。彼らはユダヤ・イスラエルの利益のために自国を売る、売国奴である。
このような状況が継続すれば、シリアもあのアフガンやイラクのような、流血の巷へと変貌していく事になる。しかし流血の果てに、今やアフガンでもイラクでもイスラム色の強い政権が生まれてきている。彼ら欧米側の思い通りに世界が動くとは決まっていないのだ。
本日の伊勢白山道のブログ記事でも、これからの世界は、水=金の時代になる、と記されている。このブログでもリビアの水資源を奪わんとしたのがフランスやイギリス、アメリカが介入したリビアでの戦争の実態(それだけではないが)であったことを指摘したが、恐らくはフランスなどはその水が足元から無くなっていくことになろう。既に旱魃に見舞われた過去があるが、それが今後より一層強化された形で襲う事であろう。アメリカでも農業地帯の地下水が枯渇し始めている。これからますますそれが大問題になっていくことになろう。
力でもって、他の国の平和な生活を脅かす破壊工作をする国々は、その対象となる国家からではなく、まさに天からの反撃を受けるような事態に陥っていくのである。天が代わって裁く格好となっていくのである。蒙古襲来の時は風の神であったが、今回は水の神の出番ということなのだろう。
※伊勢白山道ブログ ↓
http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou
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●数百人の米・NATO軍兵士がシリア・ヨルダン国境に集結
http://www.opednews.com/articles/BFP-Exclusive-Developing-by-Sibel-Edmonds-111211-242.html
【12月11日 Sibel Edmonds – Opednews】
在ヨルダンのいくつかの情報筋からボイリング・フロッグ・ポストにもたらされたレポートによれば、数時間前に、数百人と見なされる外国軍のグループが、北ヨルダンのアル・マフラク市付近に展開し始めているという。この町はヨルダンとシリアの国境の町である。
匿名希望のヨルダン軍の一人の将校によれば、アラビア語以外の言語をしゃべる数百人の兵士がこの町付近でこの二日間にわたって目撃されたと述べた。彼らは車両でアル・マフラクのキング・フセイン航空基地(シリア国境から10km)と、シリアとの国境の町、サルハン・ダムのある地域にあるアルバエジ村(国境から5km)や、シリアとの国境に隣接しているズバイディア村、アル・ナダ村などの間を往復していたという。
アンマンの情報筋からの他のレポートでは、マフラクに近いアル・ホスハ村に米・NATO司令センターの存在を確認している。
在ロンドンの我々のイラク人ジャーナリストは、以下のような、関連情報を遣(よこ)してきた。
「12月7日にイラクのアイン・アル・アサド空軍基地を去った米空軍兵士らの中にはアメリカに帰国せずに、あるいはドイツの基地に帰還せずに、夜間の内にヨルダンへ移送された者たちがいる」と言う。
上記の情報は、ロイヤル・ヨルダン航空のロンドン支店の従業員とインタビューしたニザール・ナヨフ記者の情報と一致している。
「少なくとも、一機のアメリカ航空機が軍兵士をアル・マフラク市の東100kmにあるプリンス・ハッサン空軍基地に運んだ」と言う。
先週始めヨルダンの情報サイトは、「欧米将校らがヨルダン国王に対して、シリアの国境近くに、シリア軍にアクセスしシリア軍高級将校たちに軍事クーデタないしは政権に対する反乱を起こすよう説得するための電子スパイ局の設置を許可してくれるよう要請した」と暴露した。
BFPの顧問でロンドン在のシリア担当記者であるニザール・ナヨフは、アル・マフラクについて以下のことを語った。
「空軍アカデミーも含むアル・マフラク空軍基地はかつて、とりわけ1960年代にはヨルダン、イギリス、イスラエルによる対シリアの『陰謀的活動』のための拠点だった。1968年9月、軍事クーデタに失敗後仲間の将校らとヨルダンに逃れたシリア軍の特殊部隊員だったサリム・ハトゥーム少佐は、当時左翼政権だったヌレディン・アル・アタシ大統領とサラ・ジャディドのシリア政府に敵対する軍の基地を設立した。1970年代の終わりから1980年代の始めに、シリア・イスラム同胞団と彼らの軍組織である「アト・タリーア・アル・イスラミヤ・アル・ムカティラ『イスラム軍前衛)がハフェズ・アル・アサド政権に対する軍事的闘争のため同基地を使用した。彼らはヨルダンとイスラエル情報部によって訓練を受けていた。彼らがシリアの町に行き破壊工作をする前に彼らの車両は爆破された」
ナヨフは状況の皮肉な点を強調して述べた。「歴史とは茶番劇として繰り返すものだと思う。春にヨルダンに逃亡したシリア兵らはヨルダンの「ソルト」市の西にある基地に移送された。そこではイスラエルから来ているイスラエル軍情報部(AMAN)将校らが、彼らと共にヨルダン軍情報部の監督下で調査を開始した。これはシリア軍の展開の様子、軍装備、訓練などに関して特に2006年以降の状況について情報を集めるためである」と語った。
我々はアメリカのメディアと軍情報関係に精通している情報筋と接触し、アメリカのメディアは、この最近の状況に関しては12月13日火曜日までは報じないように言われていると知らされた。ボイリング・フロッグ・ポストは、これらの最近の状況を報じる最初のウェブ・サイトである。
この話は進展中であり、我々はトルコとヨルダンからの詳細な情報と確認の情報を待っているところである。
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ABCニュースとインタビューするアサド大統領
◆12月9日
トルコからシリアに向けて、トルコ製武器が密輸され、それがイスラム同胞団系の勢力に流れている、とトルコの野党議員が語った。
以前からシリア内では、平和的デモに対してシリア政府が強権的弾圧政策を継続し、数千人もの死者が出ている云々、とされてきたが、実は、このように大量の武器が諸外国からシリア領内に密輸され、武装蜂起的ゲリラ活動が行われてきたのである。それに数千人の死者数など、一体だれが数えたというのであろうか? 適当なことを言ってはいけない。
これに対して、シリア政府が火器の使用を含む反乱者に対する鎮圧作戦を行うことは当然のことであり、一般市民を保護する責任ある行動である。しかしその行動を欧米諸国のマスメディアは、平和的デモに対する血の弾圧だ、と騒いできてそれが国際世論になってしまっている。
このような騒乱は3月の時点から始まっており、特にシリアの軍、警察、治安部隊などが急襲され、多くの犠牲者を出してきた。昨日もこの武装勢力の犠牲となった治安部隊員5名の埋葬が行われたところである。治安部隊から犠牲者が何名も出る、ということは、相手は勿論武装した勢力であり、一般人の平和的デモ隊の人々などではないことは明白である。しかもこういったことがほぼ毎週起きているのである。
このような現実があるにもかかわらず、国際世論はシリア政府は武器を使用した弾圧を中止すべきだ、と一方的に喧伝している。彼らはこの武装勢力の暗躍を無視している。そして日本のメディアは欧米のコピーなので、こういった現実は何も見えていない、と言って過言ではない。
これに対して、シリアのアサド大統領はABCニュースのインタビューに答えて、「シリアに起きている事柄が多く誤って伝えられている」と女性インタビューアーに語っている。その通りである。シリアで起きていることを正しく示してきたのは、このブログを含むわずかなサイトだけであり、大手のメディアは、上記のように欧米のコピーであるから、そして欧米メディアは多くユダヤ・イスラエルの出先であるから、イスラエルと厳しく敵対するシリアの現政権に対して嘘・偽りの報道を流し続けてきているのである。
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●トルコの武器がシリアに密輸されている
http://www.nationalturk.com/en/turkey-deputy-turkish-weapons-being-smuggled-to-syria-15324
【12月5日 National Turk】
トルコから大量の武器がシリアに流れている、そしてトルコ政府は両国国境検問所で武器密輸活動を中止したと、最大野党の共和人民党(CHP)議員が語った。
「大量のトルコ製武器がシリアで使用されている」と、シリアと国境を接する南部地方ハタイから選出されているメフメト・アリ・エディボグル議員は電話インタビューで語った。「これらの武器がどのようにシリアに流れているのかわからないが、密輸だとすぐ思った」と語った。
◆シリアとトルコ関係:無人地帯を通しての武器の密輸
トルコの主要野党である共和人民党(CHP)のメフメト・アリ・エディボグル議員は今年9月に代表団と共にシリアを訪問した。シリア高官らは、ハタイ地方のシルベゴズにある国境ゲートから密輸されている証拠品であるというものを示したと語った。トルコとシリアの間の無人地帯で武器を荷卸しした何台ものトラックだという。
「彼らはこういった武器類は最終的にはイスラム同胞団の手に渡ると語った」と言う。このイスラム同胞団はアサド政権に反対しているグループであると、エディボルグ議員は語った。
シリア政府はアメリカがイスラム同胞団を支援していることを非難してきた。トルコはシリア政府が7か月に渡る反対デモに対して武器を使用してきたことを非難し、政治的支援を反政府グループに与えてきた。
CHPのエディボルグ議員は、CHPがトルコ政府にシリアの主張しているこの問題について報告した、と語り、シルベゴズの国境の検問をチェックしに行ってきたと述べた。
「そこにいる人々の中には、シリア内の石油販売業者から安い石油を買うため無人地帯に入り込む者たちがいるが、彼らがトラックからいくつかのコンテナが荷卸しされているところを目撃したと言う」と議員は述べた。
トルコ政府は後程、無人地帯での車両の乗り入れを禁止する規則を厳密に実施することで、不法行為を中止した、と議員は語った。
トルコ政府はこのエディボグル議員の主張に対して回答はまだしていない。シリア軍の脱走兵がシリア政府に反対する反乱勢力に対する支援を強化すべきだと述べた時にこのような指摘がなされた。
トルコに逃れたリヤド・アサド大佐は今年、ナショナル・トルコ紙に対して、シリアの反乱勢力で自由シリア軍と言われているグループは1万5000人の勢力がシリア領内で22のグループに分かれた行動している、と語った。
●アサド大統領:シリアで起きている事柄の多くが間違って報道されている
http://www.sana.sy/eng/337/2011/12/08/386816.htm
【12月8日 SANA】
アサド大統領は、シリアで起きている現実を誤って伝える試みが多くなされ、誤った非難を受けてきたと語った。そして情報の真実性を確認する必要性を強調した。
アメリカのABCニュースとのインタビューでアサド大統領は、国連のシリア問題委員会の報告について尋ねられ、国連がシリア内でなされた「人道に反する犯罪」と言われていることについての報告書類ないしはそれを裏付ける証拠を送ってきたかどうか尋ねられた。
大統領は、シリアで殺害された人々は政府の支持者が殆どであり、反対ではないことを指摘しながらその書類の内容を確かめるためにその書類の送付を要請した、と語った。
デモ隊に対して軍隊が度を越した弾圧を行ったと思うか、と尋ねられ、アサド大統領は、「軍は『私の軍』ではなく、祖国に属する軍であり、だれかが所有しているのではない」と語り、シリアで殺害あるいは虐殺を実施するよう命令を出した者はいない、と語った。
外的な圧力と欧米のシリアで起きている事柄についての発言に関しては、アサド大統領は、一番大切なことはシリア国民を保護することであり、そのことに最大の努力をしていることであり、それが国民の大統領に対する評価になる、と語った。
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ヤホントと同型のインドの「ブラモス」 ロシアのバスチオン・ミサイル・システム
◆12月5日
ロシアはシリアに対して、海上からの攻撃から防御するためのミサイル・システムを供給したという。ロシアが本格的にシリア防衛に着手していることが明らかである。このようなロシアの姿勢は、それだけで抑止効果を持つことになろう。
リビアの時は、このような具体的な軍事的支援をすることはなかったため、NATO側はやりたい放題でとうとうカダフィを殺害するところまで行った。しかしこのブログで何回も指摘してきたことだが、シリアはまた別の話である。このロシア製の強力なミサイルが装備されたシステムが展開されれば、海上艦船の一大脅威となることは間違いない。
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●ロシアは3隻の軍艦をシリアに派遣
http://www.thehindu.com/news/international/article2681753.ece
【12月3日 The Hindu】
欧米のシリアに対する武器禁輸の要請にも拘わらずロシアは対艦ミサイルをシリアに供給した。
ロシアはシリアに対して、ヤホント超音速対艦ミサイルを装備したバスチオンミサイルシステムをシリアに供給した、と元北方艦隊司令官のヴァチスラブ・ポポフ議員が語った。
2007年の契約で、ロシアは72発のヤホント・ミサイルと共に2基のバスチオンシステムを供給することになっていた。300㎞の射程を持つファイア・アンド・フォーゲット(撃ちっ放し能力)のヤホントはインド・ロシア共同開発のブラモス・ミサイルのロシア版である。違いは、ブラモスはインドのコンピューターと航法システムを使用している点だ。
「この兵器システムはシリアの防衛能力を強化するだろう」と、ポポフは2日インタファックスに語った。
インタファックスにより引用された別の筋は、このロシアのミサイルは「シリアの全沿岸を海上からの攻撃から防御することができるだろう」と指摘した。
シリアに対する武器禁輸の国連の呼びかけをロシアは拒絶した。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、このような要請は、シリア政府に対しては武器を禁輸しながらシリア政府に反対する勢力にはしない点から言って、「不誠実」であると指摘した。
「我々はリビア軍に対して武器禁輸が適用された時、それがどのように作用したか知っている。反乱勢力側は武器の供給を受けていたし、フランスやカタールなどの国々はそれを公然と認めることにやぶさかではなかったのだ」とラブロフ外相は語った。彼は更に、シリア政府に圧力を掛けるのに、「最後通牒」という言葉を使用することをやめる時であり、紛争の政治的な解決を求める時だ、と述べた。
来週にはロシアは三隻の軍艦をシリアに向けて派遣する。
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シリア海岸線に向かう米原子力空母ジョージ・ブッシュ
◆11月26日
ロシアの艦船がシリア海岸線に入ってきたという情報に続いて、今度はアメリカの原子力空母がペルシャ湾から地中海に向かっている、という情報が入ってきている。にわかにシリア沿岸部の緊張が高まりつつある情勢だ。
これに対してロシアの専門家らも意見が分かれている。実際の戦争準備ダ、と見るものと、軍事的な圧力をかけて外交交渉を有利にさせる脅しだ、とする見方だ。
アメリカはイラクやアフガンから撤退する方向で動いている反面、このシリアに対する動きがある。これはアメリカとイスラエルとの腐れ縁があるため、むやみに中東から撤退する姿勢だけでは済まないという事情もあるだろう。
またシリアはリビアとはその軍事力の面(シリア:32万人、予備役は50万人。リビア:7万6,000人、予備役約4万人)でも異なるから、シリアに対する軍事的アプローチが欧米にとって最良の方法なのか、という点も考慮されねばならないはずだ。
このブログでは何回となく指摘してきているが、シリアでの騒乱騒ぎは、外国から提供された資金と武器で武装した勢力がゲリラ的な攻撃を繰り返し、その攻撃による犠牲者をデモに対する当局の弾圧の結果である、と喧伝してきた欧米メディアが煽ってきたものである。
それが、3月から始まっているその騒乱騒ぎがなかなかチュニジアとかエジプトのような大衆運動による政権転覆にまで至らない理由である。つまりシリア人の多くはこの騒乱騒ぎの本質を外国からの干渉ないしは、謀略である、と認識しているから大きな大衆運動に発展しないのである。
また、アサド政権に対する受容度がそれなりにあるのもその理由の一つであろう。シリア人の生活は他のアラブの産油国などに比べれば、まだまだ貧乏な印象は免れないが、政治的な安定と言う面では括目すべきものがあるのだ。したがって人々は流血の惨事は断じて避けたいという思いが強い。自分たちの安定している生活を外国からの干渉で流血騒ぎが拡大し、イラクやアフガン、あるいは今回のリビアのように破壊されたくない、と考えている。
もしこのようなシリアを強引にリビア型の「政権交替」劇に引きずり込もうとすれば、リビアの時とは異なり、ロシアやイラン、イスラエルも含めた中東の大戦争に発展する危険が高まるであろう。その時、イスラエルの運命は風前の灯となろう。これは事態をよく知っている者たちは理解しているはずである。
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●シリア:アメリカは空母を展開、NATOは戦争準備
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=27850
【11月25日 by Vladimir Fedoruk】
原子力空母ジョージ・ブッシュはペルシャ湾からシリア方面に展開中である。この空母は48機の戦闘機を含む70機の航空機を搭載できる。この空母は駆逐艦を含む艦隊にエスコートされている。
この件に関して、専門家らはシリア領海付近の動きについて悲観的なものと比較的に穏便な展望の両方を持っている。ロシア政治情勢分析センターのマキシム・ミナイェフは以下のように語っている:
「これはシリアに対する軍事作戦の準備である。これらの動きはNATOの艦隊がリビア沖合に集結した時の動きと似ていることを思い出させる。アメリカは中東と北アフリカでの革命騒ぎからできるだけ多くの利益を引き出そうとしている。このことを考慮すれば、アメリカは国連の制裁決議が無くとも軍事介入を始めるかもしれない。それで今、NATOの最初の分遣隊がシリアの沿岸に向かっているのを目撃しているのだ」
陸軍大学の東洋研究の専門家であるオレグ・クラコフはこの状況に対してはそんなに緊急的なものとは感じていない。
「アメリカ空母艦隊を地中海に向かわせたということは脅しと言う面が強い。この海域に戦力を高め、政治的な脅しを強めていることは疑いない。軍事的プレッシャーを掛けることで外交面での交渉を進めることが考えられている。だからこういったことがすぐ軍事介入するということを意味するわけではない」と言う。
シリアをめぐっては様々な方面から緊張を高める動きが出ている。空母ジョージ・ブッシュがシリア海岸線に展開する前、アル・アラビア・サウジテレビがロシアがやってくる!と題するニュースを放映した。そこではロシア海軍艦船がシリア領海に入ったと報じた。このテレビ局はシリア当局のトップに近い筋からの情報だとしていた。
サウジの新聞紙上で報じられたこのニュースはイスラエルのハアレツ紙が転載し、その他のこの地域のメディアも取り上げた。ロシア防衛省はこの情報に関しては「ロシアの声」とのインタビューでは肯定も否定もしなかった。
ただし、シリアのタルトスにはロシアの海軍基地が存在しているので、ロシア海軍艦船がその付近で見られたとしても不思議ではない。この基地は現在のところではロシアが保有する外国の基地としては唯一のものである。ソ連の施設をそこに保持することでは40年前にシリア政府との間で合意ができている。現在は、黒海艦隊に付属する海軍軍人50名がいるだけだ。施設も小さい規模である。
ソマリアの海賊に対する昨年の作戦では、ロシアの空母アドミラル・クズネツォフがこのタルトスに呼ばれた。ネウストラシムイ級駆逐艦(フリゲート艦?)はアデン湾から母港バルチスクに帰還する前、数日間この基地に停泊した。2012年以降大型艦船が寄港できるようにこのタルトス基地を強化する計画がある。
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