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シリア領海に進入したロシア軍艦

◆11月19日

 リビアのカダフィ政権を倒したのはNATO勢力であり、そのNATOの次の標的としてシリアが上げられるが、このNATOのシリア攻略を阻止せんと、ロシア軍艦がシリア領海に入ってきた。

 既にこのブログでは、「このシリアに軍事基地を持つロシアがそれに対して黙ってみているとも思えない」と6月21日号の「シリアの不安定化と中東拡大戦争(その2)」などで指摘してきたが、その通りの展開となっている。

 このように中東地域で「政権交替」作戦を次々と推進しようとする欧米側の動きは、それと対抗するロシアをこの地域に軍事的に介入させるまでになってきていることを見ても非常に危険な動きとなっている。

 これにトルコの動きが絡まり、勿論イランが絡まってくることで、再び中東は緊張する時期に入るが、同時的に進んでいるのが、ヨーロッパの財政・金融問題であり、アメリカ中に起きている格差反対デモの活発化運動である。

 このような人間たちの欲の皮の突っ張りあいの活動を尻目に、大自然が不気味な動きを開始している。今年の3月11日の東日本大震災を皮切りに、大きな被害を出す地震や洪水、旱魃、そして最近数週間に渡って太陽黒点数が100以上を記録する日が続いており、11月9日には208個の黒点が観測された。

 今年から来年に掛けてこの太陽黒点数が異常なほど増加していく。肉眼でもその黒さを認識できるくらいになった場合の太陽電磁波は強烈なものとなるだろう。多くの電子機器の作動に狂いが生じてくることになる。また電気信号で動く人間の心臓も多大な影響を受けるようになる。

 人間は戦争などをしている場合ではなくなるのだ。
 
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●ロシア軍艦がNATO攻撃阻止のためシリア領海に進入http://www.propagandamatrix.com/articles/november2011/181111_russian_warships.htm
【11月19日 By Paul Joseph Watson】

 ロシア軍艦が「人道的介入」の口実でのNATOによるシリア攻撃阻止のため、シリア領海に進入した。

 「ロシア軍艦は、シリア領海に到達するだろう、とシリア通信社が17日語った。これは、ロシアはシリア国内騒乱に対し、いかなる外国の介入をも阻止するという明確な欧米側に対するメッセージを示す動きである」とイスラエルのハアレツ紙は伝えている。

 ロシアは最近、シリア保護のための動きを強化している。セルゲイ・ラブロフ外相は、シリアのバシャール・アル・アサド大統領はデモ隊に血の弾圧をしているとする欧米勢力の非難に対抗し、同国の騒乱は断固として内乱であるとしている。 

 「人道的介入」とされたリビアにおける攻撃で見たように、NATO勢力はアサド大統領の攻撃を悪逆非道な仕打ちであると喧伝しているが、反対派の似たような攻撃、例えば今週起きたシリア空軍情報部施設に対する攻撃で20人の保安部隊員を死傷させた攻撃などには目をつぶっている。

 アメリカ国務省のマーク・トナー・スポークスマンは、シリアは内乱状況にある、というロシアの見解を否定し、「アサド政権は無垢なデモ隊に対し暴力、恐喝、抑圧のキャンペーンを推進している、と考えている」と語った。

 勿論、NATOが支援するアルカイダ反乱者がリビアで戦闘機を指揮しグレネード・ランチャーを使用していたのさえ、「無垢なデモ隊」による行動だと我々は告げられていたように、似たようなレトリックを聞かされている。

以前我々が報告したように、NATO支援の政権交替の標的として、イランが次であるとする圧倒的な予想に反し、シリアが次の標的となりそうである。

 オバマ米大統領は既に8月の時点でアサド大統領は政権を去るべきだ、呼びかけた時点でシリアに引導を渡している。

 ロシアからの救援がなければ、シリアはNATOの攻撃から身を守ることはできない。「純軍事的には問題はないと考える。シリアは欧米システムに対する防衛力は持っていない。しかしリビアよりかは危険を伴うかもしれない。これは相当厳しい軍事作戦になりそうだ」とジャン・ランナウ元フランス空軍参謀長は語った。

 軍事介入を正当化するための嘘を作り出す天才であることを示した欧米メディアであるから、アサド政権の行動が全くの悪逆非道なものであるか、あるいは内乱状態での正当なる動きかは、まだはっきりとは分からない。権力濫用は脚色されていると非難する者がいると思えば、ロバート・ベアー元CIA職員やアラステアー・クルーク元MI6職員は、シリア人は間違いなく変化を望んでいるが、それはNATOによる「人道的介入」の形式ではないやり方を欲している、と指摘している者たちもいる。

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信頼されていない主流メディア

◆9月26日

 アメリカ人が主流メディアに対する信頼を失いつつあるという。アメリカのメディア界が久しくユダヤ系に牛耳られてきていることは知られており、それがアメリカの世論を形成し、政治や外交の面で影響力を発揮してきたことは事実だ。

 所詮はビジネスとしての面があるから、メディアを支えているのも金の力であり、大株主や広告主の言う事を聞かざるを得なくなる。

 フジテレビが韓国偏向だということで、抗議のデモ行進が行われたことは最近の日本のメディア界にとっても特筆すべき出来事だった。公的性格のつよいテレビが視聴者が見たいものではなく、大株主が宣伝したいものを偏向して放映すれば、非難されて当然である。ケーブルテレビならいざしらず、だが。

 従って、視聴者としては、メディアの示すニュース内容も話し半分として聞かざるを得なくなるのだ。残念であるが、それが実態である。

 このブログでもリビアやシリアでの、「アラブの春」の延長のような大衆運動が起きているかのように報道する、NHKを初めとする主流メディアに対抗して、そうではないという実態を示してきたが、とても間に合いはしない。テレビ放映の影響力は絶大である。

 しかしアメリカの今回の世論調査で示されたように、アメリカ人では、主流メディアに対して覚めた目で見る人々の数が過半数を超えているということは心強いものがある。早く日本でもそのようになることを願わざるを得ない。

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●ギャロップ世論調査:主流メディアに対する信頼感は過去最低基準
http://www.naturalnews.com/033667_mainstream_media_public_trust.html
【9月25日 Jonathan Benson – Natural News】

 アメリカ人で主流メディアが正確で中立的な報道をしているという面で信頼できると応えた者は、44%ほどだったことがギャロップの調査で分かった。昨年の10月には、この数字は43%でこれは過去最低だった。

 多少の誤差を考慮すれば二つの数字はほぼ等しいと考えていいだろう。これはかなりのアメリカ人が真実だといってニュースを売り歩いている主流メディアに対して信頼していないことを示している。

 55%の回答者は、マスメディアを殆どないしは全く信頼していないと言っている。メディアを信頼しない理由については、「リベラルすぎる」とか「保守的過ぎる」など個人の政治的な傾向で異なる場合もあるが、多くは単に正確でないということで信頼していない、と言う。

 同じ調査で、ギャロップは47%の人々がメディアは、「リベラルすぎる」と考えている反面、「保守的過ぎる」と考えている者は、13%に過ぎないことを示した。36%の人々がニュースメディアは「ほぼ正しい」と考えており、これらの人々は、メディアをかなりあるいは相当信頼しているとした人々と同じ人々のようだ。

 アメリカ人がかつては好意的だった主流メディアに対する信頼をうしないつつあることは驚くに値しない。六大メディアと言われる、GE,ウォルト・ディズニー、ニュース・コープ、タイム・ワーナー、ヴィアコム、CBSが、今のメディア界を支配していることは、常識となっている。
 
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シリアの反乱に手を貸しているか、レバノンのハリリ元首相

◆9月15日

 昨日のブログにも書いたことで、シリアに対する欧米つまりNATOの工作が継続しているが、これに隣国のレバノンの元首相のサアド・ハリリが関与していることを示すビデオが存在するようだ。

 ハリリ元首相の父親が2005年2月14日に暗殺されたラフィク・ハリリであり、これがシリアの仕業だとアメリカを筆頭に欧米がこぞってメディアを使って喧伝したため、シリアのアサド大統領は欧米の要求どおりシリア軍をレバノンから撤退させた。これがイスラエルのレバノン侵略の伏線だったことはこのブログでも以前指摘した。

 自分達の利益のために巨大な陰謀を働く者たちは、やがて自分達の工作がうまく行かず、隠された工作が白日の下に晒されていくのを見るようになるだろう。世界が自分達の思い通りに行く、と考えまたそのようになってきた時期は過ぎ去っているからだ。 

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●シリアでのNATOの反乱工作にハリリ・レバノン元首相が関与
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=26545
【9月14日 by Dr. Christof Lehmann】

 シリア人の反乱工作者であるハイェル・ハッサン・アルハムドはシリア政府に対する暴動を引き起こすため、武器密輸、警察官や軍人に対する殺害行為、および平和的なデモ隊に射撃したことで逮捕された。彼は、レバノンのサアド・ハリリ元首相が資金面と武器の調達の面で関っていたとを示唆した。ハリリの関与は今年初めにスキャンダルを引き起こした。秘密に取られたビデオテープが、彼の父親のラフィク・ハリリ暗殺でシリアを糾弾している偽証をハリリが作り出した証拠を示している。

 2011年1月12日にヒズボラにポストを譲った、このサウジ系レバノン人で億万長者で元首相のサアド・ハリリの関与は、中東問題専門家にとっては驚きでもなんでもない。サアド・ハリリは彼の父親で元首相のラフィク・ハリリ及び少なくともその他21人が2005年2月14日ベイルートで殺害されたことでヒズボラとシリアを非難した。

 このラフィク・ハリリ暗殺を調査しているハーグのレバノン特別法廷(STL)は、最近この暗殺に参加したということで、4人の容疑者に対する起訴状を発表した。ムスタファ・アミヌ・バドレディヌは、この攻撃の全般的指揮者と言われている;サリム・ジャミル・アヤシュはこの暗殺工作の調整役;フセイン・ハッサン・オネイシとアサド・ハッサン・サブラは首謀者であると嘘の発言をするビデオを準備したと言われている。

 丁度、NATOにとってその名声を台無しにしかねない法廷が始まる前に拘留中に死亡した元ユーゴ大統領のミロシェビッチの件のように、ハーグ法廷は親米でまたNATOに抵抗する者に対する政治的圧力の道具として知られている。イスラエルの国防大臣だったアリエル・シャロンに対するケースでは、1982年9月に起きたレバノンのシャチヤ虐殺での彼の役割を明らかにする法廷はアメリカからの政治的圧力のため解散となった。

 ハリリの事件の特別検事であるダニエル・ベルマーレは、STLレポートを前文の三段落目の「容疑者に対する嫌疑は大部分が状況証拠に基づいている」ことを強調しているところから始まっている。また、ミロシェビッチの法廷ではっきりしていたことだが、状況証拠や偽造された証拠を使用することは、ハーグの特別法廷を良く知る者たちにとっては、驚きではない。

 2011年1月、サアド・ハリリの秘密に記録されたビデオテープでは、彼が証拠の捏造や偽りの証言作りに参加していたことで、もしも欧米メディアがこの問題で完全な沈黙をしなかったら、この事件が広く知られるようになりかねなかった。


■ハリリ・テープからの抜粋 
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=FcfphNZrWy0#!

ハリリ:(シディクに向かって)私もあなたも、ムラドも、ジェラルドも、アンディも、レバノンやシリアの誰も彼らがやったとは考えていない。

シディック:誰も?

ハリリ:彼らがやったとは誰も考えてない。それで、我々はいくつかの国とやっていることがある。アラブの国だ。シリア政府がX、Y、Zを使い、A、B、Cが関与しているということを証拠と共に明確に出来なければ、我々は困った事になる。

シディック:そんな風に言うのなら、彼らに回答を与えることから始めねばならなくなるぞ。外国はさておいてもアラブの国を尊重すればそれが最初にすることだ。
(テープが突然切れる)

シディック:言ったことには私は責任を持つ。これは対決することになるからだ。そして私は自分自身で対決するつもりだ。

シディック:彼が「それはいつ起きるのだ?」と聞くようなことは言いたくない。

ハリリ:あなたは1、2、3を何時持ってくるのか?

シディック:レバノンに爆発物を運び出す者たち:準備はできている。全員揃えた。これは私の仕事だ。これは私がすることだ。私が全員準備した。

シディック:私があなたに彼らは20人を送ると話した電話。私があなたに爆発が起きると話した電話。起きませんでしたか? あなたはそれを見たでしょう。最後の晩の前の晩に呼び出したのを覚えていますか? 

シディック:前の晩にあなたを呼び出したでしょう。

ハリリ:ウーム

シディック:応えてませんよ。二度呼び出し、あなたは応えなかった。私は、彼は寝てしまったかもしれない、彼は朝私に電話するだろう、と言ったのだ。(私は電話で)あなたに一つの爆弾がLBC(レバノン放送会社)に向かっていると言うつもりだった。それは結局メイ・シディアク(放送ジャーナリスト)のところに行った。

(シディックは実際は爆発の前にハリリにこれを伝えてはいなかった事に注意。彼は事前の情報を持っていたと言っているが、実際にハリリに前もって警告したわけではなかった。それは電話で彼に繋がらなかったからだ)

ハリリ:いつもは、私に話したい時はSMSを送っていた。

シディック:緊急時に? SMSですと?!

(ナビ・ベリのスペインへの訪問とバシャール・アル・アサドとハッサン・ナスララに会う為のシリア訪問に関する話し)

シディック:この情報を確認してくれ

ハッサン:ズヘイアー、問題の犯罪シーンに話しを戻そう。

シディック:犯罪のシーンは、ヤ・ハビビ、あなたにそれを話そう。あなたに言いたいことはこれだ:いかなる混乱もない状態でレポートが出れば9人の人々の名前があることが必要だ。4人のレバノン人と9人のシリア人だ。それがレポートが報告すべき内容だ。9人のシリア人と4人のレバノン人。

シディック:彼(リーマン)に言ってくれ。ズヘイアーはあなたが世界の注目の的にされないようにするだろうと彼に言ってやってくれ。私が真実を握っていること、神が許せばそれが全て出てくることを彼に言ってくれ。

 ハリリについての詳しい内容は以下のサイトで見れます。
 http://qifanabki.com/2011/01/15/saad-al-hariri-caught-on-tape-with-false-witness-muhammad-zuhair-al-siddiq/

 

 NATOのシリアでの反乱工作はハリリ家と彼らの「未来運動」党によるアメリカ支援で反シリア隠密作戦の連鎖にあるもう一つのリンクである。

 恐らくはシリアでのNATO支援の反乱工作の資金が、レバノンにも政治変動をもたらすという自信があるらしいハリリは、自身のホームページに、彼の未来運動党は、次の選挙までにレバノン政府を倒すことができるという自信がある、と書いている。

 ハリリのNATOの野望の人的コストは、NATOの反乱工作の「扇動工作者」の射撃に遭遇した数百人のシリア警察官と軍将兵ら、数千人の平和的なデモ隊であり、またそれよりも深刻なことかもしれない改革プロセスそのものが犠牲となった。これは多くのシリア人がバシャール・アル・アサド大統領も共に実施したいと願っていることだ。

 オバマ、キャメロン、そして彼らの仲間はアサド大統領は正当性を失ったから政権を明け渡すべきだ、と自分達の政治的な立場を演じている。シリア市民らはNATOの戦争犯罪の犠牲者になった。NATOの戦争犯罪のためのハーグの特別検察官という話は出てこないだろう。

 シリアのNATOによる反乱工作に対するハリリの介入は隠れた戦争の一要素であり、これは世界的な紛争に発展しかねないものである。パキスタン、中国を巻き込む形で、ロシアとの紛争の可能性と共に、ルーマニアにNATOの対弾道ミサイルが展開され、元ブラックウォーターのXEの請負人とNATOの特殊作戦チームがトルコからシリア内部で作戦を展開し、NATOのシリア、イラン、大中東への侵略の準備を進めている今ほど、世界は世界的紛争の瀬戸際に迫った事はなかった。

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シリア当局が押収した武装勢力隠匿の武器類

◆9月14日

 リビアのカダフィ体制はNATOの軍事介入のため崩壊したが、カダフィ大佐の行方はまだ分かっていないので、今後リビアがどうなるか、まだ予断を許さない。
 
 リビアと同じような欧米側からの工作を受けているシリアでは武装勢力の跳梁跋扈が止まず、シリア当局との軍事的衝突が毎週のように起きている。

 一度ターゲットとして選ばれれば、一定の期間はこの武装勢力の攻撃を受けざるを得ず、当局が動揺するに応じて更なる工作が続くだろう。武装勢力は外国から資金と武器を得ているからだ。

 それでもシリア当局がその問題を乗り越えて新しい解決の道を取れるようになるか、あるいは最終的には軍事的にリビアのように、政権を崩壊させられるところまで行くかは、アサド政権と国民の一体化がどこまで保てるか、という点で決まるだろう。

 国民の意思が政治改革は望むがアサド政権の持続に関してそれを望めば、武装勢力を介しての外国勢力の工作は失敗に帰するが、そうでなければ、成功するだろう。

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●シリアのホムスで武装勢力の待ち伏せ攻撃
http://www.sana.sy/eng/337/2011/09/14/369223.htm
【9月14日 R. Milhem/Mazen SANA】

 ホムスの東にあるアルサアン・アルアスワドで軍の輸送車が待ち伏せ攻撃を受けた際に2人の兵士が殺害され5人が負傷した。

 ホムスの警察副署長はSANAに対して、殉職者はサメル・ハッサン・ハリル上級准尉とイサ・アディブ・ユセフ兵士であると語った。

 先日も軍の車両がアル・ラスタンで武装勢力の待ち伏せ攻撃を受け4人の兵士が負傷したことがあった。

 デイル・エゾール省当局は13日、大量の武器・弾薬を押収した。デイル・エゾール省のアル・クレイアでは、自動小銃、ライフル銃、グレネード・ランチャー、弾薬を押収した。

 国境の町であるアブ・カマルでは、自動小銃、拳銃、さまざまな種類のライフル銃が押収された。

 タル・アビヤドに近い農場では、ポンプアクションのライフル銃が押収された。

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政権を追われたカダフィ大佐

◆9月2日

 リビアのカダフィ政権の崩壊の裏に、NATOの軍事介入があり、決して「アラブの春」として世界の注目を集めた大衆運動の成果ではないことを知る必要がある。

 欧米のこのリビアに対する動きには、ダブル・スタンダードという古くて新しい取り組み方が見える。これが今までの欧米のやり方であり、その意味で彼らは変わっていないことを示している。きれいごとを言ったとしてもやっていることは、以下の記事にあるように、帝国主義的侵略である。

 問題は、そのようなやり方が通用していた時期もそろそろ終わりを告げる時が迫っている、ということ。ワシントンで珍しい地震が起きたのも、もう世界変革の地鳴りが始まっていることを示していると考えられるのだ。自分たちの足元が問題になる、と書いた通りである。「奪う」という考え方をし実行している者は、「奪われる」ことになっていく。

 それと煎じ詰めれば、これはリビアの化石燃料をめぐる謀略であり、エネルギーという人間の生存に不可欠な物資の略奪という問題だが、新エネルギーという分野が徐々に開け始めている。奪うよりも、新しい可能性を開発することが必要であり、願わしいし、不可欠となろう。

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●NATOの欺瞞のリビア侵略戦争:アフリカにとっての意味
 欧米の帝国主義的介入を歴史はどう裁くか

http://blackstarnews.com/news/135/ARTICLE/7610/2011-08-31.html
【9月1日 by Colin Benjamin】

 先週以来、NATOと、時々主流メディアといわれるNATOの宣伝部門の友人らは、武装した暴徒である「反乱勢力」の手にリビアが簒奪されたことを祝ってきた。

 しかし欧米のリビアに対する帝国主義的介入を歴史はどう裁くであろうか? またこの忌まわしい出来事が他のアフリカ諸国にとって何の前兆となるのだろうか?

 先週リビアの軍事施設や民間施設をNATOが爆撃しその道を直くしたので、ベンガジの「反乱勢力」はトリポリに進行した。

 リビアの政治的インフラは「反乱勢力」の手の内にあるので、欧米の指導者らはカダフィ大佐の政府を倒した帝国主義的介入にほくそえんでいる。カダフィ氏は健在でその首には100万ドルの賞金がかけられている。

 カダフィの家族の何人かはアルジェリアに滞在していると言われている。その中には妻のサフィヤ、娘のアイシャ、二人の息子のモハメドとハンニバルだ。多くの者たちはこの出来事をカダフィの降伏の証拠と見ている。

 しかし、カダフィのスポークスマンであるムサ・イブラヒムは、「我々はリビアを侵略者らと彼らの裏切り者のスパイたちの足元で火炎と溶岩の火山にするだろう」と警告した。息子のセイフ・アルイスラムも、忠実な者たちは戦いを継続するだろう、というメッセージを放送した。

 カダフィ大佐の居場所をめぐって噂が飛び交っている。ある者は大佐はリビア東部、おそらくは彼のホームタウンであるシルトにいる、と言っている。あるいは南方の国境付近だというものもいる。所謂、「臨時国民評議会」がシルトの人々向けに3日(土)までに降伏するよう、さもないと軍事行動に直面することになると警告を発した。この紛争に対して「一般市民の保護」のために介入したNATOは、トリポリから500マイルの距離にあるシルトに対する爆撃をすでに開始していると報告されている。ムッサ・イブラヒムは1000人の一般市民が殺されたとニューヨーク・タイムズ紙の記事の中で主張している。

 カダフィが逃亡するため準備している、ないしはすでに逃亡したという憶測がある。ニカラグアのある高官は、オルテガ大統領がカダフィに避難場所を提供することを考慮している、と言っている。カダフィはジンバブエにいる、という噂さえあった。

 アフリカに対してカダフィが大いに支援してきたことを考慮し、アフリカの指導者らの中には、安全に彼が移動できるよう援助しようとしている者たちがいる。カダフィはアフリカにおける解放運動を支援してきた。その中には、アンゴラ、モザンビーク、ナミビア、ジンバブエ、南アフリカがある。 

 南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領がカダフィの逃亡を支援するだろうが、彼の亡命を受け入れることはないだろうと言われている。

 レーガン大統領の「建設的介入」のアメリカを含む欧米政府の政策は、南アフリカのアパルトヘイト政府とビジネスをしてきていた時、カダフィはアフリカ民族会議やネルソン・マンデラのような投獄されていた指導者らを支援した。

 まさにマンデラは、リビアに課せられた国連の飛行禁止措置を破って、27年間の投獄から解放された後、リビアを訪問した。クリントン大統領はマンデラのリビア訪問を「歓迎されないことだ」と批判した。マンデラは、「どんな国も世界の警察官だと主張することはできない。またどんな国も他の国に対して、こうするべきだ、と命令することはできない。昨日は我々の敵の友人であった者たちが、今日になって憎しみを持って私の兄弟であるカダフィを訪問するな、と告げる。彼らは昔の友人らを忘れろといい、感謝するべき者たちではない、とアドバイスしている」と語った。

 カダフィはその全ての欠点にもかかわらず、ずっとアフリカの良き友人であった。我々は同じことをアラブの指導者らに言うことができるだろうか、とりわけアフリカにいる者たちに対して? 彼らは欧米風のやり方で人種差別的傾向を示した者たちだ。「新」リビアでの黒人に対する民族浄化運動を考えるべきである。これはガーディアン紙が今週再びそれを取り上げるまで主流メディアでは無視されてきたことだ;2011年6月21日にウォールストリート・ジャーナル紙が最初に報じてから二か月後だ。

 更には、カダフィ大佐指揮下のリビア以上に、欧米諸国でアフリカのためにやってくれた国は存在するのか? このことを考えるべきだ;欧米は今に至るまで続けている大陸とその人々に対する強姦と略奪を除いて、アフリカに何をやってくれたのか?

 最初から、欧米指導者らは、大量のリビア人を殺戮しようとしている熱狂的な狂人だとカダフィのイメージを歪める嘘をついてきた。これはリビア政府に対する侵略戦争を開始するため、欧米の市民の承認を得るための計算された嘘である。欧米の資本家らが、非白人の一般市民の殺戮に関して心配したことが何時あったのか?コンゴやルワンダでの虐殺時にNATOはどこにいたのか?

 我々は、「国際社会」は一体化してカダフィに反対している、と書かれているのを読む。「国際社会」がもしも世界の白人の支配エリートと国家だけで成り立っているのならば、それは本当だろう。

 質問:国連はたった五か国のみしか拒否権を持たないのに、自らを「民主的」機関であるとどうして見なすことができるのか? もしも彼らが本当に「国際的コンセンサス」を大切にするというのならば、アフリカ連合を含む国連の多くの国々がNATOの戦争に反対したことが、どうして重要ではない取るに足りないこと、とされたのか?代わりに、米英仏の三者は、彼らのアラブの政治的下男である、アラブ連盟内のサウジアラビアとかカタールの言うことを大げさに取り上げている。

 リビアがアフリカの国である、という事実はどうか?

 「一般市民を保護するために」リビアに対して爆弾を投下していると世界に向かって告げるとは、強欲な欧米のペテン師たちの笑うべき虚偽である。空爆が地上での虐殺から一般市民を保護できるとすることが、論理的に破たんしているのだ。

 しかしながら、この卑劣な欺瞞は、正しく状況を調査し情報を提供することをしない主流メディア界のオウムたちによって繰り返し語られた。リビアに対する帝国主義的介入から得ることのできる、アフリカや他の「開発途上」諸国に対する教訓がある。

先ず、この出来事は、アフリカは欧米政府を信用することはできない、ということを示している。貪欲さと地政学的「利益」を拡大することが彼らの外交の基礎である。

 米英仏が民衆の抵抗運動だと主張した武装反乱が始まって以来、カダフィはあまりに長期に渡って支配してきた反民主的な暴君だということが議論された。では、親欧米である、イエメンやバーレーンの悪辣な暴君はどうなのか? この詐欺的なダブル・スタンダードが、前エジプト大統領のムバラクに対して欧米が取った、異なるやり方にはっきりと示されている。

 700億ドルを横領したこの暴君に対するエジプトでの真正の大衆抗議運動のあった期間中、欧米は抗議運動する者たちに「非暴力であれ」と警告した;ムバラクが傭兵を使用しだしてからでさえ。

 しかしながら、欧米は最初からベンガジのテロリストによる武装反乱を承認した。なぜ彼らは、これら「反乱勢力」に対して、エジプトの大衆にたいして言い続けたように非暴力であれ、と忠告しなかったのか?

 本当のところは、ムバラクは欧米が常に支援してきた追従的な下男の典型的タイプだったのだ。ムバラクはガザへの道を遮断することで、パレスチナ人に対する弾圧を支援してきた。アメリカはこれに対してムバラクに対して大規模な援助をしてきた。

 カダフィは独立するためのパレスチナ解放機構の戦いを支援してきたことは特筆されるべきだ。

 真実のところは:欧米は自分たちでコントロールできないような非協調的な指導者を好まないのだ。「アラブの春」抗議運動による断固とした姿勢に注目して、欧米はアルカイダとつながるベンガジの「反乱者ら」を支援するチャンスに飛びついたのだ。ウェスト・ポイント・ミリタリー・アカデミーの合同テロリズム・ユニットで作成されたシンジャー・レコード・レポートを読めば、支援はウォールストリート・ジャーナル紙が、「反乱者ら」の一人は、前はムジャヒディンだった人物だと4月2日に報じた後もエスカレートしたのだ。この人物はアフガンでアメリカに対抗して戦ったアブデル・ハキム・アル・ハサディという。

 インタビューでハサディは、ウォールストリート・ジャーナル紙に対して、「我々のアメリカに対する考え方は変化している。もし我々がアメリカ人を嫌っていたのが100%だとすれば、今日は50%以下だ」と言う。今や、ニューヨーク・タイムズ紙がこの同じ人物がトリポリの軍司令官に任命されたと報じた。NATOに感謝だ。

 アフリカ連合とすべてのアフリカ人は、立ち上がらねばならないし欧米の外交上のダブルスタンダードに反対しなければならない。アフリカの国家に対する攻撃の青写真はリビア戦争で作られた。アフリカのどこかでこの無礼な計画を繰り返すことを阻止するものは何だろうか?

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