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イラン攻撃是非で平行線のオバマとネタニヤフ

◆3月6日

 オバマ大統領とネタニヤフ首相との会談では、イランの核問題に対する両者の意見の相違は平行線のままだったようだ。イラン攻撃に関するオバマの何らかの積極的な支援の言質を引き出せなかったとすれば、、これはネタニヤフの負けである。実はネタニヤフはオバマを脅したとも言えるのだが、オバマはその脅しに乗らなかった、という結果となったのだ。

 これでイスラエルはイラン問題では、結局「孤立化」したことになったと言えよう。後はイスラエルが単独ででもイランを軍事攻撃するか、結局できぬまま、せめてイラン内での工作を強化し、イランから勇み足でもさせて結果的にアメリカをイラン攻撃に踏み切らせるよう工作する、というようなことが考えられるだけだ。

 しかもロシアではプーチンが大統領となり、ユダヤ勢力から散々嫌がらせを受けてきた彼がイランにさらに強力に肩入れすることが考えられる。契約を破棄したS-300防空ミサイルシステムの代わりにS-400を供給するかもしれない。しかもそのロシアは、イランへの攻撃はロシアに対する間接的攻撃である、と明言してきているのだ。

 イスラエルは自国が核保有国であることを隠然たる恐喝の道具として利用し、中東でお山の大将を演じ続けたいと考えているため、イランが核兵器保有国になれば、それが今までどおりには行かないことを恐れている。ただし、以下の論文で言っているような、「ユダヤ人国家の破壊を呼びかけているイラン・・・」というのは嘘である。この点については既に何回もこのブログで示してきた。

 イランでは選挙で大統領派が負けて、ハメネイ師の意向を受ける勢力が強くなったというから、本当にイランは核兵器を作ろうとするかもしれない。あるは少なくとも、必要ならば極く短時間で作れる体制を作ろう、とするかもしれない。しかも今回の騒乱問題を乗り越えたシリアが、イランとの連携を強め軍事的にも強化され、これにプーチンのロシアが後押しするかもしれない。

 いずれにせよ、このようにオバマ大統領は明確にイラン攻撃には「反対なのであり、勿論、ロシアのプーチンも反対である。そしてそのことが、このブログで「ロシアにはプーチンが大統領になること」、アメリカでは「オバマが大統領に再選されること」が必要、と書いた理由の一つである。世界平和のためには、そうでなければ困るのだ。

 そしてアメリカが動かねば、イスラエルはロシアのプーチンに支援されているイランを攻撃することは差し控えざるを得ない、という結論に至るであろう。そして、それがイスラエルの存続のためには、必要なのだ。そのほうが身のためなのだ。

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●イラン核問題でアメリカとイスラエルは平行線
http://www.thenews.com.pk/Todays-News-1-96274-Obama-Netanyahu-give-no-sign-of-narrowing-gap-on-Iran
【3月6日 The News International】

 オバマ大統領はネタニヤフ首相に、イランの核計画に対しての制裁をもっと続けることを訴えたが、イスラエルの首相は軍事行動を控えるというそぶりは見せなかった。

 仲のよくない二人は、イランの核問題での手詰まり状態に対して一致した見解を出したいと願っていた。しかし、彼らの声明は、イランが核兵器を開発するのを阻止する方法で違いを見せた。

 アメリカとイスラエルの重大な首脳会議で、オバマとネタニヤフは長引く不一致については何も語らなかったが、イスラエルがイランの核施設を数ヶ月内に攻撃することをアメリカは恐れている。

 オバマは二段構えの考え方を示し、一つはアメリカが軍事行動という選択肢は保持しているし常に「イスラエルの支援」をしてきているが、同時にイスラエルに対して、イランに対しては制裁を課し外交的な働きかけが功を奏するよう忍耐をもって対応するよう要請した。

 ネタニヤフは、歴史的観点から「自らの運命の主」であるというユダヤ人国家の決意を語って、イランに対して自国を防衛する権利をイスラエルは保持しているという点に集中して話した。イスラエルはイランの核計画を自国の存亡にかかわる脅威であると見ている。

 「我々は、まだ外交的解決を目指すための窓があると考えている」とオバマは語り、イランに対しアメリカは固い決意を持っていることをネタニヤフに納得させようとした。

 イランとの新たな国際的外交努力に対して警戒しながら、ネタニヤフは欧米諸国に対してイランに時間稼ぎをさせるような「罠」にはまらないよう警告した。月曜日に行われた会談からは、オバマの厳しくなったイランに対する言い方とイスラエルへの自制要請が、ユダヤ人国家の破壊を呼びかけているイランに対するイスラエルによる攻撃を遅らせるに十分である、ということを示すものは何もない。

 それにもかかわらず、二人の首脳の様子からは、2011年5月に行われたホワイトハウスでの会談とははっきりとした違いを見せていた。あの時は、ネタニヤフはオバマにユダヤ人の歴史を講義し、イスラエル・パレスチナの和平へのアプローチを批判したのだった。

 今回は、オバマとネタニヤフはお互いに微笑みながら、時にはうなずいて見せるなどして、礼儀正しくかつビジネスライクであった。オバマは最近、イランに対しての彼の考え方を強めていて、彼とネタニヤフは、軍事行動の期限が近づいているという点で両者の見方に違いが出て、この会談ではそれが変わることはないように思われた。

 イランに超えさせてはならないというはっきりとした核の「レッドライン」について両者は意見を異にし、軍事行動が必要となるかもしれない時期では、これからの問題として残った。

 オバマのネタニヤフとの今回の会談は、一番親密な中東の同盟国の信頼を繋ぎ止めるためには重要と考えられた。その同盟国はイランを効果的に攻撃する時間が少なくなってきていることを恐れているし、オバマはユダヤ人国家を支援する面で共和党のライバルらが疑問視する声が上がる選挙の年に対応しなければならない。

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アメリカの対シリア政策に矛盾は感じない? クリントン米国務長官

◆3月1日

 アメリカのヒラリー・クリントン国務長官が、アルカイダとその他のアメリカが「テロリスト」と指定した組織がシリアの反政府勢力を支援していることをBBCとのインタビュー内で認めた、という。

 つまり、アメリカは今まで「テロとの戦争」に国家の威信をかけて戦ってきたはずなのに、そのテロ組織の中核的組織であるアルカイダと一緒になって、シリア政権転覆を図っている、という構図になる。
 
 しかもその政権交代は「民主化」を推進するためである、とするが、一緒になってやっている国が、その民主化の対極にある、サウジアラビアとかカタールといった、湾岸の専制君主国家である、というから、これ以上の歴史の皮肉はないだろう、ということになる。
 
 以下の論文で簡潔にシリアに関する情勢を的確にまとめて、あわせて欧米・イスラエル・湾岸君主制国家群の矛盾をあらわにしている。内容はほぼこのブログで示してきた内容と同じと言える。

 このような矛盾を、たとえば、世の有識者先生とか、学者とか、専門家とか何とか上級研究員といった肩書きを持つ人々は、いったいどう解釈しようとしているのであろうか?

 また欧米のユダヤ系メディアの論調を常に正しいと盲目的に受けて、その流れの中で情報やニュースを発信している日本の大手メディア群は、どうこれを解説するのであろうか?

 そして、クリントン国務長官自身、この矛盾を突かれたらいったいどう返答するのであろうか? 頭のいいと言われているおばさんなのだからきっと、「アメリカって矛盾しているのよねー」って、自分でも思っていることだろうに。しかし、こういうのを、「野合」、と言わないか? 

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●クリントン国務長官:シリア政権不安定化ではアルカイダと味方同士なのよ
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=29524
【2月27日 by Michel Chossudovsky and Finian Cunningham】

 アメリカのヒラリー・クリントン国務長官は、アルカイダとその他のアメリカが「テロリスト」と指定した組織がシリアの反政府勢力を支援していることを認めた。

 クリントンは、「この地域では、非常に危険な組織、アルカイダ、ハマス、その他の我々のテロリスト・リスクに掲載されている者たちが、シリアの反政府勢力を支援するよう主張している」と語った。

 しかし同時に、このBBCのインタビューで、クリントン国務長官は、陳腐な欧米世界の主張を繰り返して、シリアの状況は、シリア政府軍の「無慈悲な攻撃」下に抵抗できない民衆が置かれている例の一つだ、と言っている。

 クリントンが言及しているテロリストのグループに属する狙撃チームが、過去何年にもわたってシリアで市民を殺傷してきた多くの証拠がある。

 ミカエル・チョスドフスキーが最近の論文で指摘している:「2011年の3月中旬頃から、欧米・イスラエルの情報機関が支援するイスラム主義者の武装グループが、放火を含むテロ攻撃を政府庁舎に向けて行ってきた。傭兵を含む訓練された戦闘グループと狙撃グループが警察署、軍、一般市民らを標的としてきたことの多くの記録がある。 アラブ連盟の監視団のレポートに強調されているように、多くの証拠が存在する、これらの傭兵たちの武装グループが一般市民を殺害してきたという多くの証拠がある。シリア政府と軍は重い責任の下、男性、女性、子供たちを含む一般市民に対する無差別殺戮を含むこれらのテロ行為は、米・NATO・イスラエルが進めてきている事柄の一部であり、その中にはシリア内で活動している武装勢力への訓練、資金供与がある」

 この週末でヒラリー・クリントンが自認したことは、武装グループが一般市民を攻撃しており、アメリカ自身の定義によれば、これらのグループはテロリストであり、シリア内の状況は、国家の民衆に対する一方的な暴力行為ではなく、秘密の武装反乱の一つであるという所見を立証するものである。

 クリントンの自認は振り返ってみれば2月4に、国連安保理で拒否権を行使したロシアと中国のスタンスを正当化させている。この提案はシリアにおける騒乱の責任はひとえにアサド政権にあるとする間違った認識を事実と断定しているからだ。

 クリントンはさらにBBCとのインタビューで、「シリアの内からも外からも、外国勢力による介入に対する非常に強い反対」があると認めている。それはシリアの民衆は、いわゆる反政府勢力は、アルカイダとつながる傭兵たちである、ということに気づいている、という事実をそっと隠していることになる。

 かと思うと、アメリカの湾岸諸国同盟国である、サウジアラビアとカタールは、別途、シリア政府に対する反乱を支援するためシリアに武器を送るつもりであるという声明を出した。現アサド政権に対するしっかりとした民衆の支持があることを踏まえれば、そのようなサウジとカタールの同じアラブ連盟メンバー国であるシリアに対する宣言は、国際関係におけるかつてないほどの主権国家に対する介入を意味する。実際、これは国際的侵略行為を自ら告発するようなことになる、という法的な見解が主張されうることだ。

 そのほかにも、サウジとカタールがシリアの反政府勢力に対する武器支援の意思を宣言したことは、湾岸君主制諸国が、すでに生じている事態を皮肉な形で隠蔽していると見られておかしくない。すでにシリアの自称自由軍に対してトルコとイスラエルと共に、湾岸の君主国らが、不法に武器を供給しているということは知られていることである。

 アメリカが「政権交代」を要請しているとしても、また米英仏の工作員らを含む欧米の秘密の工作部隊がシリアの反政府勢力と積極的にかかわっているにも拘わらず、今のところ、アメリカは公式にはシリアには武器の供給はしていないということを言い続けている。

 スンニー派の原理主義者政権である湾岸君主制国家が、アルカイダが関係するシリア内の反政府勢力を、自称「民主的改革をもたらすため」に支援しているということは、非常なる皮肉である

 再度はっきりさせておくと、シリアは、同盟関係の同じ提携グループをを示している:アメリカ、イギリス、その他NATO勢力が、スンニー派でサラフィスト(穏健なイスラム教徒が不信心者であると考える過激派スンニー派のイスラム過激派組織)であり専制君主である者たちとテロリストらと一緒になって、民主主義的自由と人権を擁護していると主張して同じベッドにいる、と。

 勿論、実際の目標は、彼らの歪んだ同盟関係がはっきり示しているように、民主主義的自由とか人権とは何の関係もない。むしろ、アメリカとその代理勢力が地政学的目的である主にエネルギー資源の支配という目的に適合させるため、アラブ世界で政権交代を進めようとしているということである。 

 アメリカは、この計画(アジェンダ)を推進するために必要ないかなる方法も使用する用意があることははっきりしている:不法な戦争、大量殺戮、世界戦争惹起、核兵器の使用。しかし、もっとも言語道断な嘘っぱちは間違いなく、「テロとの戦争」である。ヒラリー・クリントン国務長官の言葉からすれば、狙いをつけた国家に対する政権交代を引き起こすために、アメリカは今や、おおっぴらに「敵であるテロリスト」と一緒に協力し合っているのに、いつその「テロとの戦争」がなされているのか?  アメリカのもごもごした言葉使いを額面どおり受け取るとすると、民主化と人権擁護を容易にするための政権交代を真剣に願っているとすれば、最初に交代させられるにふさわしい政権は、アメリカのそれであろう。

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イランのヴァヒディ国防大臣

◆2月29日

 イランの国防大臣がイランには秘密兵器がまだあるぞ、と言っている。それが何かは勿論言ってはいない。イランを侵略するものには容赦なく全力で叩く、とも言っている。

 下のコメントでは、最近ロシアの軍艦がシリアに寄港した際、シリアにS-300を引き渡した、と言っている。しかもその兵器の費用はイランが出した、という情報があるそうだ。してみると、確かにそのS-300がイランに渡っている可能性はあるかもしれない。

 このS-300の性能についてはこのブログでも何回も記してきたし、それが世界最強レベルの防空システムであることを指摘してきた。したがってそれがイランに4基だけでなく、ずっと多く存在しているとすれば、確かに侵略する側からみれば大いなる脅威となるであろう。

 しかし、秘密兵器というのは、果たしてそのS-300のことだろうか? この兵器は秘密ではない話である。ロシアからイランへの売却は結局なかったが、それでもイランはこれを4基取得した、という報道があった。数がもっと増えたとしても秘密ではないことになる。

 したがって、イランの国防相が言っていることが本当なら、イランにはまだ我々の知らない秘密兵器があるのかもしれない。それが日の目を見るのは、イスラエルやアメリカがイランを攻撃した時、しかもイランが思わぬ苦戦を強いられた時、ということになりそうだ。

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●イラン国防相:イランは秘密防衛兵器を持っている
http://english.farsnews.com/newstext.php?nn=9010176486
【2月28日 Fars News Agency】

 イランの国防相のアハマド・ヴァヒディ准将は、侵略に対するイランの防衛体制は準備ができていると語り、困難な時のためにイランにはいくつかの秘密兵器があり、敵はその防衛能力について知らされていない、と述べた。

 「イランは多くの隠された能力を保持しているが、それはイザという時のためのものだ」と28日、ヴァヒディはFNAに語り、「われわれは保有している兵器のすべてを開示しているわけではない」と語った。

 彼はイランの防衛体制の進展のためアメリカがペルシャ湾における軍の強化と刷新を進めていることを語り、「最近は、アメリカは、この領域でなんらかの事態が生じることを極度に恐れている。また彼らはその事態が生じた際のイランの万全の対応に対して何もできない」と語った。

 イランは繰り返し、イラン軍はイラン領域に対する攻撃に対しては即座に殲滅的対応をする準備ができていると警告してきている。

 昨年11月10日、イラン革命の最高指導者であるアリ・ハメネイ師はいかなる攻撃に対しても全力で反撃すると語って、どんな侵略に対してもあるいは脅威にでさえ、イランは厳しい反撃をすると警告した。

 「イランは内部から虫に食われている脆弱な唯物主義勢力からの脅威に対して、ずっと座したままそれを見ているだけの国ではない」とアヤトラ・ハメネイ師はテヘラン軍事大学の学生に当時語っている。

 「イランに対する侵略の意図を誰か持っているだろうか?あるいはそのような考えが浮かんだことがあるとしても、強烈な反撃とイラン国家全体を後ろ盾にした軍、革命防衛隊、バシジ(志願兵)らの鉄拳の制裁を受けると思った方がよい」と彼は語った。

 「いかなる侵略行為、脅しに対してでさえイランは全力で反撃するだろう。そのため侵略者は内部から崩壊することだろう」と語った。



■コメント
 
 イラン国防大臣は、我々が長いことそうではないかと考えていたことを追認した発言をした。我々はイランが公的にすべての軍事装備を開示していないと考えてきた。イランはサプライズとしていくつかのそのような秘密の武器を持っているとして、それはいったい何か?

 ロシアのS-300の売却問題は頓挫したが、イランはそれでも4基のこの防空システムを他のところから手に入れたという報告がある。2基はベラルーシから、その他の2基はまだわかっていないところから。

 イランがS-300を手にしたという報告は、確認されていないが、この「ゲーム・チェンジャー」防空システムを操作することができる要員を確保していることは知られている。これらの要員はイスラエルとアメリカの圧力で売却が破棄される前にロシアで訓練を受けた。しかしながら、イランはこの恐るべき防空システムを4基以上持っているかもしれないのだ。

 昨年の暮れ近く、ロシア軍艦がS-300ミサイル・システムを、それを設置するための技術要員をつけてシリアに引き渡した。いくつかの報告によれば、イランがこの兵器の費用を支払ったという。何基が引き渡されたのかはわかっていないが、我々は、イランが、少なくともこの兵器のいくつかは手にするだろうと見ている。

 ロシアはその防空体制を進化したS-400でもって強化しているが、このS-300はそれでももっとも信頼の置ける対空ミサイル・システムであることに変わりはない。このシステムのレーダーは同時に100の目標物を索敵し12の標的を攻撃できる。

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暗殺計画の標的だったプーチン首相

◆2月28日

 ロシア首相のプーチンに対する暗殺計画があったことが分かった。現在ウクライナで拘束されたままだという。3人の内一人は爆弾製造中の爆発で死亡したようだ。

 彼らを雇った者たちがいるし、恐らくはその者たちの背後にも更にその者たちを操る黒幕のような者たちが存在していることだろう。従って今回たまたまこのような計画が発覚したが、その他にも別の者たちがせっせと同じようなプーチン暗殺計画を練っている者たちがいておかしくはない

 プーチンを嫌う存在は、以下の記事にあるようにチェチェンの独立派の筋がまず考えられるが、このブログではこういった者たちを雇ったり利用する黒幕的存在として、やはりユダヤ勢力を考えざるを得ない、と思っている。

 昨日もNHKでの「クローズアップ現代」で、プーチンのことを取り上げていたが、エリツィン時の「民主化(私営化)」革命の後の様子を描写していた学者がいたが、そのあまりにひどい混乱状態を沈静化し強いロシアを取り戻した存在がプーチンなので、人気がある、と指摘はしていた。

 ただ問題は、なぜ「民主化」のためにロシアに未曾有の混乱が生じたのか、が語られていなかったことだ。既にこのブログでは指摘したが、エリツィンの「民主化」革命で、ユダヤ勢力が欧米の同じくユダヤ勢力からの支援を受けて、ソ連政府所有の国家遺産を次々に格安の価格で取得し、結果、ロシアの富の半分を手にするまでになったこと(彼らは”新興財閥=オリガルヒ”と言われた)が一番の問題だったのだ。いわば、いま世界全体で騒がれている、「格差社会というものの極端な姿が、あの民主化の後のロシアの姿であったのだ。この時、エリツィンはこのユダヤ勢力の手の中で踊らされていただけだった。

 彼ら自身でそのこと(ロシアの富の半分を手にしたこと)を誇って豪語していたのだが、そのいわゆる「民主化(実は私営化)」のためにロシアのルーブルの価値が吹き飛んでしまったため、年金で生活していた老婆が、凍える冬空に店に出入りする客の誰かに一瓶の香水を買ってもらおうと、その店の外で何時間もたたずむという姿があちこちにあったのだ。

 ようするにあの耳に聞こえのいい民主化」というどさくさで、濡れ手で粟の暴利をむさぼった存在が、ユダヤ系ロシア人であったわけであり、その彼らが税金も支払わずにのうのうとしているところにメスをいれてガサ入れを強行した結果、ロシアの冨を再び彼らの手からロシア側の手に取り戻したのが、プーチンだったので、ユダヤ勢力からすれば、憎んでも憎みきれない存在がこのプーチンなのだ。またこれがために、プーチンがかくもロシア人に人気があるのである

 エリツィンの「民主化」革命とは、結局、ユダヤ勢力がロシアを乗っ取ったという革命であったわけで、これは1917年以降の所謂「ロシア革命」がやはりユダヤ勢力(ボルシェビキの8割以上はユダヤ人)がロシア正教の国のロシア帝国を打倒し、そのロシアを乗っ取った革命であったということと同じ様相を呈していたのである。(従ってロシア革命の悲惨さをロシア人に帰すのは誤り。あれはユダヤ人の所業だったということを理解すべき)

 濡れ手で粟の暴利をむさぼった新興財閥(オリガルヒ)の一人であるボリス・アブラモヴィッチ・ベレゾフスキーというユダヤ人などはイギリスに逃れた(ロシア政府に支払うべき税金がたんと溜まっている)が、彼の秘密を知る元KGB職員のアレクサンドル・リトビネンコが何者かに暗殺された事件で、KGBとプーチンが背後にいると喧伝し、欧米のユダヤ系メディアが一緒になって一斉にプーチンを非難したことがあったが、あれなどは、ベレゾフスキー自身のやったこと、とブログ子は見ている。要するに、プーチンの追い落としのための工作である。彼はロシア政府から脱税容疑で追われていてイギリスは彼の送還をロシア政府から要求されているが、拒否している

 このように、プーチン側とユダヤ勢力とは、犬猿の仲、不倶戴天の敵同士であるから、プーチン暗殺事件の背後は、必ず、ユダヤ勢力の影があると思って間違いない。ただし彼らは直接的下手人にはならず、誰かを雇う形を取る。これは、あの9月11日同時多発テロで下手人とされたのが、イスラム教徒であった、ということに端的に現れている。我々は表に見えている犯人の背後存在を見ることが大切である。

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●プーチン暗殺計画の詳細
http://en.rian.ru/russia/20120227/171551346.html
【2月27日 RIA Novosti】

 ロシア連邦警護庁(FSO)は27日、「ロシア指導者に対するテロ攻撃」に関する情報を掴んだと確認した。

 国営TVのチャネル・ワンは27日、ウクライナとロシアの公安筋が、3月4に大統領に選出される可能性の高いプーチン首相に対する暗殺計画に関する情報を取得したと報じた。

 「連邦警護庁は国家の指導者らに対する安全保障を確固足るものにすべく万全の体制をとっている」」と、FSOスポークスマンのセルゲイ・デビャトフはこの「潜在的脅威」に関する情報は1月に掴んでいたということも合わせてRIAノーボスチに語った。

 「テロ行為の準備をしていたギャングのメンバーらは拘束されている」と彼は述べた。

 チャネル・ワンは、この計画をなした者たちは国際犯罪者リストに掲載されている者たちで、今年1月始めにウクライナの港町のオデッサで賃貸していたアパートでの爆発事件の後、拘束されたと語った。

 二人が逮捕されがアパート内にいた男は爆発のために死亡したとチャネル・ワンは報じた。彼らは、ホームメイドの爆発物を製造しようとしていた、と報じられた。

 このテレビでは、数週間に渡った尋問の後、これらのギャングのメンバーらはモスクワのプーチンを3月4日の大統領選直後に暗殺する計画であったと告白した、という。

 生き残った内の一人である、イリヤ・ピャンジンは、チェチェンの民兵組織のリーダーである、ドク・ウマロフが、彼と死亡したルスラン・マダイェフのことをプーチンを殺すために雇ったと語った。

 ピャンジンとマダイェフはアラブ首長国連邦からトルコを経由してウクライナのオデッサに入った。そこで彼らはアダム・オスマイェフに会った。この男が計画を彼らに説明し、その後彼らはモスクワに送られることになっていたのだ。

 オスマイェフの尋問の様子を放映したテレビでは、これらのテロリストらは2007年以来国際犯罪者リストに載っている者たちで、ロシアに送還されないことを願って尋問者に協力的である、という。

 「最後の仕事はモスクワへ行きプーチン首相を暗殺すること」とオスマイェフは尋問中に語った。死亡したマダイェフは自爆するつもりだった、と付け加えた。

 このテロリストらが持っていたノートパソコン内にあった暗殺計画によれば、プーチンの警護チームの構成とボディーガードの動きの内容を調べねばならなかった、とレポートを語っている。

 「デッドラインが大統領選挙後の期間として設けられた」とオスマイェフは語った。

 オスマイェフは政府の自動車パレードのルートを綿密に調査し、攻撃はその最終段階だったと告白した。

 このレポートはテロリストらは、地雷をモスクワのクツゾフスキー通りに隠すつもりだったと語った。そこは下町にある政府庁舎に行く為プーチンが毎日通るところだという。

 匿名の警護庁の高官はテレビ局に、この地雷は「トラックを粉砕」するほどの威力があるものだったと語った。

 ウクライナの公安筋がこの暗殺計画に関する情報を確認している。

 プーチンのスポークスマンであるドゥミトリー・ぺスコフは、コメントするのを控えた。

 2000年から2008年まで大統領職を務めたプーチンは、不連続の3期目の大統領職のため3月4日の選挙で戻ってくることが期待されている。

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26日シリア全土で国民投票が行われた

◆2月27日

 シリアでは2月26日(日)に新憲法草案に対する国民投票が1万4185カ所で行われて、殆どの地域で投票が無事に行われた。反乱勢力が一部の区画で陣取るホムスでも581カ所に設けられた投票所で無事に行われた。

 重要なのは、この憲法では複数政党制を定めていることだ。今まではバアス党(アラブ社会主義復興党)を「国家を指導する政党」と定めていたのを改めたことになることだ。この憲法草案をシリア国民は歓迎し、ここから新生シリアが出発することができると、一様に期待している。


投票するアサド大統領(後ろはアスマー・アサド夫人)

 アサド大統領はアラウィ派というシーア派の一派の出であるが、このアラウィ派は人口の15%前後しか占めておらず、スンニー派が75%ほど、その他にキリスト教の人口が10%ほどある。シリアはキリスト教の拡大に貢献したパウロが改心した場所で、その伝統が今に続いているのだ。その他にもクルド人とかアルメニア人、その他の少数民族がいて、少数派のアラウィ派から出ているアサド大統領が国内をうまくまとめてきている歴史がある。アサド夫人は反対にスンニー派である。これをみても、シーア派とスンニー派とが共生できないなどということは無く、シリアはこの各派、各民族の共生がうまくいっている例である。

 ただし、どの国家にもその成り立ち上、弾圧や圧制の時期が無かった国はないほど国家を作り維持することは簡単ではない。シリアにもそのような歴史があったし、その影響が今に続いている面はある。それが昨年から始まっているシリア内の騒乱の原因でもある。

 この騒乱に対してイスラムの過激派のアルカイダの指導者であるザワヒリが、シリア反政府勢力を支持する声明を発表しており、ホムスなどの反政府勢力内にもその分子が浸透しているようだ。

 そもそもシリアでの騒乱は人口の0.1~0.5%ほどの者たちが反乱ないしは反政府デモに参加している程度であり、シリア国民全体はほぼアサド大統領支持派であろう。反乱勢力が一区画に陣取るホムス市でも500カ所以上で投票が穏やかに行われたのをみても分かる。

 この反政府分子に対して欧米とアラブの特に湾岸諸国が支援行動をしてきているが、この部分をついて、ロシアのプリマコフ前首相が、アメリカはテロリストと自ら規定したアルカイダと一緒になってシリア政府の転覆を図っている、と指摘している。

 アサド大統領は26日の投票後、「シリアはメディア空間からの攻撃を受けているが、地面の上では揺るがない強さを維持している。これからは地面だけでなく、メディア空間でも勝利を目指す」と語っている。

 アメリカの国務長官のヒラリーはユダヤ人であるし、フランスのサルコジもユダヤ人だ。そしてこのサルコジのフランスがあのリビアのカダフィ政権転覆を強烈に押し進めた張本人であり、今回のシリア政権転覆にはアメリカのヒラリーが大いに張り切っている。

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●プリマコフ前ロシア首相:アメリカは中東でアルカイダと組んでいる
http://www.sana.sy/eng/22/2012/02/26/402868.htm
【2月26日 SANA】


アメリカとアルカイダは同じ舟に乗っている:プリマコフ前ロシア首相

 ロシアの前首相であるイェブゲニー・プリマコフは26日、アメリカは、中東に力でもって「民主主義」を拡大しようとしてアルカイダと同じ舟に乗っていることに気が付いた、と語った。

 ロシア・トゥデイTVとのインタビューでプリマコフは、アメリカはイスラム主義者が台頭したエジプトでの経験から何も学んでいないようだと語った。

 アルカイダの指導者であるアイマン・アル・ザワヒリがシリアの「反政府派」への支持を発表したことで、プリマコフはアメリカがアルカイダと同じ舟に乗っていることを指摘し、「もしもシリアで政権交代がなされた場合に、民主主義的システムが取って代わるとまじめに信じている者がいるのだろうか?」と語った。


●アルカイダ指導者ザワヒリ容疑者、シリア反体制派を支持
http://jp.reuters.com/article/jpAntigovernment/idJPTYE81K3A820120213
 【2月12日 ロイター】
 国際武装組織アルカイダの指導者、ザワヒリ容疑者が12日、イスラム系ウェブサイトに掲載されたビデオ映像を通じ、シリアの反体制派への支持を表明した。
 ザワヒリ容疑者は8分間のビデオで、「傷ついたシリアは毎日流血しているが、殺りく者バッシャール・ハフェズ(前大統領)の息子である殺りく者(アサド大統領)は(弾圧を)停止しない」と指摘。その上で「シリア国民の抵抗は、あらゆる痛みや犠牲、流血にもかかわらずエスカレートする」と述べた。

 また、シリア国民に対しては「西側や米国、アラブ連盟やトルコに頼るな」と呼び掛け、トルコ、イラク、レバノン、ヨルダンのイスラム教徒にはシリア反体制派を支援するよう求めている。


●アルカイダがシリア反体制派に潜入、生物化学兵器流出に懸念
http://www.cnn.co.jp/world/30005654.html
【2月18日 CNN】
 反政府デモの武力弾圧が続くシリア情勢で、クラッパー米国家情報長官は18日までに、イラクのアルカイダ系組織の工作員がシリアの反体制派内に浸透を図っているとし、騒乱がさらに悪化した場合、同国内にある生物化学兵器が流出することに懸念を抱いていると述べた。

 米上院の軍事委員会の公聴会で表明した。長官は、シリアの反体制派の活動家らはアルカイダ系「イラク・イスラム国」の工作員が内部に潜入していることを知らない可能性があるとも述べた。

 国内の活動家や国外への逃亡者らで組織される反体制派はまとまっておらず、国民運動の体をなしていないと指摘。軍の離脱兵が集まる反体制派「自由シリア軍」も内部抗争が起きて指揮系統は一本化されておらず、アルカイダがこれに便乗して食い込みを図っているとした。

 シリアのアレッポや首都ダマスカスでは最近、治安や情報機関関連施設を狙った爆弾テロがあったが、いずれもアルカイダ特有の手口の形跡があったと説明。その上でアルカイダ工作員による反体制派への接近は、米国による反体制派への物資支援に関する議論に影響を与えると述べた。

 米国防情報局(DIA)のバージェス局長も同委員会で過激派分子がシリアに既に侵入しているとみられると説明した。

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