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アメリカの分遣隊がヨルダンに

◆10月17日

 一週間ほど前の記事だが、アメリカ軍もシリアの隣国ヨルダンに分遣隊を送っているようだ。理由はいろいろ下の記事でも説明しているが、実際の理由はやはりシリア内で反政府勢力が劣勢になり敗退するような事態が生じた際に、軍事介入する準備ではないか、と思われる。

 北からはトルコ、東からはアメリカ・ヨルダン、シリアの運命は一体?

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●米国防省:シリア・ヨルダン国境に軍を展開
http://rt.com/news/panetta-syria-jordan-troops-111/
【10月10日 Russia Today】

 アメリカのレオン・パネッタ国防長官は、紛争が拡大する時に備えて
ヨルダン・シリア国境に米軍を派遣したことを追認した。

 「我々はこの期間を通して、シリアで発生した問題のため生じたいくつかの事案についてヨルダンと連携をとってきている」とパネッタは語った。彼はこれらの問題の中心は、「人道的支援」であり、ヨルダンに流入した難民のために生じている問題であると語った。

 「この地域に生じる問題にどう対処するかを決定するために、我々は生物化学兵器庫をモニターする面で彼らと共同している」とパネッタは語った。

 「我々はまたいかなる偶発事件にも対処できるよう、彼らの軍事・作戦行動面での能力向上に向けて共同してきた。これが我が軍がヨルダンに派遣された理由だ。彼らはそこに司令部を作ることで彼らを援助している。またアメリカとヨルダンとの関係を強固なものすることで、シリアで起きていることから生じるあらゆる可能性に対処できるようになる」と彼は語った。

 パネッタのコメントは10日、ブリュッセルでの国防大臣のNATO会議の間になされたものだ。そこで彼は、アメリカはヨルダンと一緒にシリア内の生物化学兵器庫をモニターする面、および国境を越えて流入するシリア人難民に対処する面で共同していることを語った。

 始めはヨルダンはシリアからの難民の流入にヨルダンが対処する面でアメリカ軍が援助してくれたり、その他の安全保障上の問題で支援していることを否定していた。・・・以下略

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アレッポ郊外をパトロールするシリア政府軍

◆10月16日

 イスラエルの情報関係筋のサイトであるデブカファイルでは、以下のように欧米、特にアメリカとフランスの情報機関によるシリア政府軍と反政府勢力との力関係に関する再評価を行い、シリア政府軍が優勢という評価になっている、とある。

 この中でアルカイダ系の外国人の数は3000人としている。全体が3万人の反政府勢力の10分の1だという。これは少し過少評価ではないか、という印象を受けるが、数千名と言われているこのジハーディストの数が3000名ということなので、そんなところかもしれない。

 いずれにしても、このROCKWAY EXPRESSでずっと指摘してきたように、シリア政府軍は良く戦っているのであり、アサド政権はよく踏ん張っているのであり、欧米NATO、トルコ、イスラエル、湾岸アラブ諸国が予想していたことより、このROCKWAY EXPRESSの予想の方が真実に近かったとなりそうだ。

 このように、シリアのアサド政権は民衆の支持があるために、やすやすとは倒されないし、スンニー派の者たちも含めて、今回のシリア危機が外国勢力によるシリア攻略の陰謀であると多くの国民が認識し、アサド政権を多くの国民が支持していることを認識すべきであり、従って直ちにこのシリア攻略の陰謀をやめるべきなのだ。

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●シリアの反乱勢力は勝利できない
http://www.debka.com/article/22440/New-W-intelligence-Syrian-rebels-don’t-have-the-numbers-to-win
【10月15日 DEBKAfile】

 アメリカとフランスの情報機関でシリア政府軍と反政府勢力の勢力関係に関して作成された予想で、アメリカと反政府勢力を支援するアラブ諸国の首脳部に待ったを掛けた格好になった。オバマ政権はシリアには7万人の反乱勢力がいるという予想の下に政策を築いてきたが、訂正された数字では、デブカファイルの情報源によれば、半分以下の3万人くらいなのだ。この中に3000人ほどのジハーディスト(聖戦主義者)でアルカイダに繋がるグループが反乱勢力の10分の1を占めている。

アメリカとフランスの高官たちはこの訂正された予想数字を軽視しようとしているようだが、それはオバマ政権の中東政策の前提、アサド政権っは反乱勢力が攻撃すれば6ヶ月と持たないであろうという予想を覆(くつがえ)すものだからだ。アメリカの軍事専門家は今や以下のことを認めている、力の均衡は、数だけではなく、根本的にアサド政権側に有利であり、それはイランの直接的な軍事的支援のためである:エリート軍団のアルクォズ旅団の軍事顧問らが接近戦の仕方を親アサドのアラウィ派民兵とシリア軍に教えている。

 このアサドの軍に対する質的な支援は実質的に彼の政権の延命に繋がることだろう。

 アメリカのオバマ大統領はこの新しい数字に影響を受けたようには見えないし、シリア介入に対する姿勢を変えたわけではないようだ。彼は引き続きトルコのエルドアン首相に対し、トルコとシリアの敵対関係を深化させるよう圧力を掛けている。彼はまた、サウジアラビアとカタールに対し、シリア軍の攻撃に対抗するための対戦車・対空兵器を反乱勢力に供給するよう支援している。

 同時に、シリアの状況はアメリカの大統領選挙までの3週間の間に想定外の方向に紛争が拡大する危険性を秘めているし、大統領にも影響を与えかねないものだ。シリア危機は確かに共和党候補者であるミット・ロムニーと大統領との16日の論戦でも、9月11日にリビヤでアメリカ人外交官が4人殺害された件で問題視されるようになった安全保障問題と共に重要なテーマとなりそうである。 

 我々のパリの情報筋は、フランスのオランド大統領のこの新しい情報の予想に対する姿勢はオバマと異なるものだと言っている。彼はシリアに対し直接的な介入を主張し、安全地帯を反政府勢力と難民のために作ること、重火器を供給し戦況を変えるチャンスを反政府勢力に与えることを訴えている。彼は反乱勢力側がアサドの軍の数の優位性とイラン、ロシア、ヒズボラの支援に直面し、深刻な敗北に直面しているという戦場からのニュースに刺激を受けている。これはシリア危機で希望の無い手詰まり状況に陥りかねないことを示している。そしてシリアの支配者が反政府勢力を切り崩し彼らの内部分裂を利用して、自分の権威を再び確固としたものにするかもしれない。

 イスラエルの指導部は、アサドの支配の短命ということと、反乱勢力に対する過大な評価と展望というオバマの見方を採っている。彼らはシリアの支配者の日数は終わりに近づいていると主張している。軍情報機関長のアビブ・コチャビ少将はもっと慎重である。10月3日、ゴラン高原の軍を訪問した時、彼は「シリア政権の腐食しつつある権威」について慎重に語った。

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シリア国境に集結するトルコ軍

◆10月15日
 
 トルコ軍が本格的にシリア国境を越えて越境攻撃をする態勢に入りつつあるようだ。これは既に指摘してきた欧米NATO・トルコ・イスラエル・湾岸アラブ君主国のシリア攻略作戦の本番に入りつつある、ことを意味する。

 もしもシリア領内にいる反乱勢力が敗走するようなことがあれば、彼らを支援するためトルコ軍が介入するであろう。またその際、トルコ軍が多少でもシリア軍との戦闘で苦戦を強いられるようならば、ただちに同盟を結ぶNATO軍が介入することだろう。しかし、その際には今度はロシアが介入する可能性が高まることになろう。またレバノンのヒズボラやクルド人の組織が動きだし、ここから中東全体を巻き込むような紛争へと発展する可能性が高まるであろう。

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●トルコがシリアとの国境沿いに戦車250台を展開
http://www.presstv.ir/detail/2012/10/12/266244/turkey-deploys-tanks-near-syria-border/
【10月12日 Press TV】

 トルコは南方のシリアとの国境沿いに250台の戦車を展開したという。

 トルコ軍の戦車および軍用車両、砲列そして多くの兵士らが、南部のシリアとの国境沿いのサンリウルファ、ガジアンテプ、マルディン地区に派遣された、とトルコのフリイェト紙が報じた。

 トルコはこの数週間、シリアとの国境の防衛力を強化してきた。戦車、対空ミサイルを送り、軍を増派した。トルコのエルドアン首相は10月9日、トルコ軍はトルコ領に対するいかなる攻撃に対しても、反撃することを躊躇するものではない、という警告を発した。彼はまた、トルコの安全保障に対するシリアの脅威に対しては必要ないかなる手段をもとると誓約し、以下のように語った、「国家であることで要求される事柄とは、我々はいかなる可能性に対しても準備し、いかなる手段も講じなければならない、ということだ」。

 10月5日にはまた、エルドアンは越境攻撃の事案のため、トルコはシリアと戦争する可能性が高まっていると語った。

 「我々は戦争を欲するものではない。しかし、我々はその戦争をする状況に近づいている」

 「トルコの抑止力、決意、能力をテストする者たちは決定的な過ちを犯していると言おう」と彼は警告した。

 10月4日、トルコ国会は「必要とみなされた時」シリアに対する国境を越えての軍事行動をとることができる正当性を認めた。

 シリアとトルコとの間の緊張は高まっている、シリアはトルコがサウジアラビアとカタールと一緒になって反乱勢力を支援していること、そのため治安関係および軍関係者を含む多くのシリア人が命を落としている、と非難している。

 7月に行われたトルコ紙のクムフリイェト紙でのインタビューで、シリアのアサド大統領はトルコは、「我々の国民を殺害してきたテロリストに対するあらゆる兵站関連の支援をしてきている」と語った。、

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内戦で破壊されたシリアの街

◆10月11日

 10月4日号からの一連のシリア情勢に関する流れを10月6日号、8日号、10日号まで見ると、今日の記事が必然的結論という感じを受ける。
 シリアを攻略する為に、欧米NATO・トルコ・イスラエル・湾岸諸国はまず外国から傭兵を送り込み、反アサドデモと称してゲリラ的テロ行動でかく乱、その責任をアサド政権に押し付けてきたが、それが功を奏しないと分かると、数千人規模の傭兵軍団による、あからさまな反政府攻撃に転じ、おおっぴらに火器を使用しての反乱を各地で起こしたが、これも彼らの最後の砦であるアレッポまで殲滅されそうになることで、ついにトルコへの砲撃を行い、これをシリア軍のせいにして、もってトルコ軍のシリア介入とトルコがNATOメンバー国である、ということを口実に、あのリビヤのように今度はおおっぴらにNATO軍がシリア介入をやろうとしているのである。

 ようするに何が何でもシリアを攻略し、アサド政権に代わる彼ら欧米・NATOに忠実な傀儡政権の樹立を目論んでいるわけだ。もしもNATOがトルコと一緒になってシリア介入を始めれば、シリアに勝ち目があるとは思えなくなる。

 しかし既にリビヤへのNATOの介入でも激怒したロシアのプーチンが、この状況を前にして手をこまねいて見ているとも思えない。このままではシリアがNATO側の手に落ちることが明らかである以上、ロシアとしてもそれを阻止する手を早急に打たねばならないはずだ。シリアの運命は今や、ロシアの動向に掛かっていると言えよう。
 
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●NATOのシリア侵略:まもなく始まりそう
http://english.ruvr.ru/2012_10_09/NATO-invasion-of-Syria-coming-soon-rated-X/
【10月9日 John Robles】

 約1ヶ月前、オバマ米大統領はトルコのエルドアン首相に電話をし、シリア問題を話し合ったが、オバマは野球のバットを持っている姿で写真に撮られていた。つまり、これは一つのサインであり、サインから行動まで時間がかかるものだ。国の指導者を変えるため一つの主権国家を侵略することについての話である。時期は迫っているし、あらゆる兆候が見えている。

 その一つはトルコ国会が、エルドアン首相に対しトルコ軍を「外国」に投入する権力を与えたことだ。外国とはシリアのことである。もう一つは、シリアに対するトルコの砲撃と、別個にNATOと欧米による声明の発表と戦争への準備である。

 リック・ロゾフの「ストップNATO」では、NATO事務局長のアンダース・フォグ・ラスムッセンの声明を掲載している:「トルコを防衛し保護するに必要なあらゆる計画があることは間違いないことだ」
 これは、トルコがシリアに対する砲撃を開始した後、前例の無い夜遅く行われた会議の後に出てきたものである。その後NATOは以下のように語った:「シリア政権の最近のNATOの南東国境における侵略的行為に関しては、それが国際法の明白は違反行為であり、NATO同盟国の一つの安全保障に対する現実的な脅威となっているものであり、北大西洋評議会は、ワシントン条約の第4条に基づき、本日会合を持つにいたった・・・」

 リック・ロゾフの「ストップNATO」によれば、「一週間前、NATOのトップコマンダーであるジェームズ・スタブリディス海軍大将が、トルコの首都を非公式に訪問し、トルコのネスデト・オゼル参謀総長とイスメト・イェルマズ国防大臣と会合を持った」と言う。こういったことと侵略を可能とする規模の軍のシリア国境への動員は、これから何が起きるのかという点で間違うことの無いサインを示している。

 イランのメディアはNATOの意図に関する記事であふれている。FARS通信は、イランの最高指導者の高級アドバイサーであるアリ・アクバール・ベラヤティが以下のように語ったと報じている:「NATOは、NATOメンバー国であるトルコの安全保障が脅かされたという口実の下、シリア介入のための下地を準備している

 トレンド・ニュースのウェブサイトでは、アリ・アクバール・ベラヤティが以下のように語ったとしている:「いくつかの欧米諸国はNATOを地域紛争に介入させようとしている。欧米はトルコ、シリア、そして中東全体が落ち込むよう穴を掘っている。そうして『イスラムの覚醒』が中途半端になるようにしている。シリア、トルコ、イラクを含む中東諸国は、アメリカとその同盟国がこの地域の国々に対して陰謀を持っていることに注意を払わねばならない」
 
 ボイス・オブ・ロシアでのインタビューで、リック・ロゾフは以下の点を重要な事実として示した:「トルコがおおっぴらにシリアに対する攻撃を開始できるようになったシリアからの砲撃という出来事の数時間前、ロシアの副外務大臣のゲナディー・ガチロフはモスクワで記者団に対して、ロシアはNATOとその同盟国の湾岸協力委員会メンバー国(バーレーン、クウェート、オマーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦)に対して、シリア領内に向けた軍事介入のための口実を作り出す陰謀に対して警告を発した。この口実とは人道的回廊とか緩衝地帯という領域をシリア領内に作るため、トルコ・シリア国境で武力挑発を行うことである。

 NATOと欧米があらゆる口実を使ってでも一国に対する侵略行為をおおっぴらに行うことで知られているという事は、我々を警戒をさせ、国際的な喧騒を引き起こさせるものである。しかし、彼らがアフガン、イラク、リビヤを侵略した後、世界は慣れてしまい、そのような人類に対する犯罪に対して無頓着になってしまったのだ

 アメリカとその代理人たちはシリアをなぜ侵略したいのか、そしてイラン、イラク、リビヤのような諸国、南極大陸、果てはベネズエラまで、なぜ支配したがるのか?それは民主主義とか人権とか、あるいは独裁者を排除するとかとは一切関係ないことで、それは石油が絡むからなのだ。

 OpEdNewsのマイケル・コリングスが言ったように、状況が複雑だとしても、アメリカとNATO諸国は世界でも最大の石油中毒者であり、彼らのディーラーがハッピーになり、自分たちがその分け前を得ることが出来るならば何でもやるであろう。

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3日シリアからの迫撃砲弾が着弾した付近に集まるトルコ人

◆10月10日

 シリア領内からトルコ領内への迫撃砲による砲撃は、シリアの反政府勢力が行ったことということを示してきたが、この反政府勢力が使用した迫撃砲は実はトルコが反政府勢力に贈ったものである、とトルコの新聞が指摘した。

 以下の記事では、トルコの行動はすべて同盟軍であるNATOとの協調関係の中で進められている、としている。それでか、以下のサイトのようにNATOがトルコを防衛する準備ができている、という記事も出ている
http://www.stripes.com/news/europe/nato-ready-to-defend-turkey-against-syrian-attacks-1.192440

 シリアの反政府勢力が広範囲なゲリラ・テロ活動をすることでシリア政府を揺さぶれば、シリア人の反アサド・デモが急進化し、早晩アサド政権は倒れると推測したのであろうが、1年半以上たってもアサド政権が倒れるどころか、数千人も送り込んだ外国人傭兵を主軸とする反政府勢力はどんどん敗退し、そのままでは殲滅の憂き目を見るところまで追い詰められたため、トルコ・NATO側が打って出た博打が今回のトルコ領内に対する砲撃事件であった。
 
 ヨーロッパの債務・金融・経済問題が大きくなり、それが世界経済に大きな影響を及ぼすことで、戦争の行方もまた変わってくるだろう。シリアがトルコ・NATOの謀略に屈することなく抵抗し続ければ、ほどなくNATO諸国はトルコとシリアの戦争に介入している余裕はなくなってくるだろう。またトルコもシリアの反政府勢力を支援し続ける余裕がなくなってくるであろう。どちらが早いか、という問題である。

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●トルコからシリア反政府勢力への贈り物であった迫撃砲
http://rt.com/news/nato-mortar-syria-turkey-954/
【10月9日 RussiaToday】

 トルコのアクカカレを砲撃した迫撃砲はNATOに特有のもので、トルコからシリアの反政府勢力側に贈られたものである、とトルコのユルト紙が報じた。この迫撃砲で3日に1人の成人と4人の子供が殺害された。

 この新聞の編集長であるメルダン・ヤナルダグによるこの記事は、信頼できる筋からの情報として、トルコ自身がいわゆる「自由軍」と言われるシリアの反乱勢力側に迫撃砲を贈ったと主張している。

 「トルコはNATOの古くからのメンバーであり、NATOと協調して行動しているので、今回のことが起きても驚くには値しない」とパン・アフリカン通信のアバヨミ・アジキウェ編集員はRT(ロシア・トェデイ)に語った。

 NATOは現在まではこの紛争に対しての軍事介入はしていないが、トルコが行ういかなる決定にも深く介入している、とアジキウェは語る。

 「トルコはNATO軍との完全な協力関係内のものでなければ、いかなる軍事行動も軍事的戦略も取ることはしない」と彼は語った。

 トルコはシリアからの迫撃砲弾がトルコのハタイエ地方に着弾しで後、8日に6日間継続となるシリアに対する報復攻撃をした。そしてトルコは国境の町を防衛する戦いをするので、トルコ軍は必要なあらゆる軍事的行動を取るだろう、とトルコの大統領が語っている。

 「最悪のシナリオが現在シリアで起きている・・・我々の政府はトルコ軍と常時連絡を取り合っている。ご覧のように必要とされることは即刻なされているし、今後もそうである」と、アブドゥラ・グル大統領は8日の声明で語った。

 しかしこの紛争について意見を述べているのはトルコ内の指導部だけではない。8日早朝、国連の潘基文事務総長はこの紛争がこの地域にもたらしかねない結果について警告を発した。

 「シリア・トルコ国境での紛争のエスカレーション、またこの危機のレバノンに対する影響は非常に危険である」とフランスのストラスブルグでの民主主義のための世界フォーラムの開会式で潘は語った。

 砲撃戦は先週の3日から始まった。シリアの迫撃砲弾がアクカカレ村の住民で同じ家族の1人の女性と4人の子供を殺害してからだ。

 トルコはシリアとの紛争にNATOを引きずり込もうと狙っていると語り、政治アナリストのダン・グラゼブロックは、多くの者たちがこの紛争が地域的な紛争に拡大することを恐れていると語った。

 「一方ではトルコは反乱勢力を支援し戦いを継続するようにしているが、反乱勢力側は敗退し始めている為、トルコは反乱勢力が占領地域をあまり失わないようにするためシリア側を砲撃している」、とグラゼブロックはRTに語った。

 「しかし考えると、彼らはNATOを突っついて行動を起こすように挑発することができるだろう。ある種の電撃戦のようなものだ。それしか今の段階で反乱勢力側が勝利できる道はないだろう」、とグラゼブロックはRTに語った。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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