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暗殺を免れたトルコのエルドアン首相
◆6月27日
このブログの6月11日号で、以下のように書いた。
「トルコのエルドアン首相がガザ支援船団に対するイスラエルの蛮行のため、イスラエルに激しく噛み付いているが、そのトーンには微妙な調整がなされている。トルコの民衆の意向を受けて、イスラエルの蛮行を糾弾することはできても、程よいところで抑制も必要なのだ。それはトルコを仕切っているのはユダヤ系の支配する軍だからだ。
エルドアン首相はその軍との関係を考慮しながら、自分が暗殺やクーデターに遭わないようにしながら動かねばならない。」
しかし、やはりというか、エルドアン首相の暗殺未遂事件があったようだ。またトルコやイラン、イラクそれにシリアがそれぞれ抱えているクルド人地域で、イスラエルは特にイラク・クルド人の過激派に対する支援をして、トルコ国内で暴動・反乱を扇動しているようだ。イラクのクルド人とは相当強い関係を築いてきているイスラエルであるから、今後このような作戦をもっと強化していくだろう。
こうして、中東におけるイスラエルの数少ない、しかも強力な同盟国だったトルコは本格的にイスラエルの敵国になりつつある。ここで、ユダヤ系が牛耳るトルコの軍がクーデターを起こせば、トルコは99%のイスラム教徒が大暴動を起こし、トルコは大混乱に陥ることも考えられる。
今年の夏以降、世界は経済の混乱と相まって、ますます混乱が予想されることになりそうだ。
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●モサドの殺し屋がトルコ首相暗殺未遂
http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=131745&ionid=351020204
【6月24日 PRESSTV】
イスラエルの諜報機関モサドはトルコのエルドアン首相暗殺に失敗した、とヨルダンの週刊誌が報道した。
トルコの情報筋によれば、モサドの計画はトルコの保安部隊であるアル・マナールによって失敗させられたと、アル・マジド誌の最新号が報道した。
クルド労働者党(PKK)の過激派に対する軍事的支援を行うことで、イスラエルがトルコ国内で暴動を引き起こそうとしているとの情報もある。
6月初旬、トルコのシンクタンクの国際戦略研究機関(ISRO)のセダト・ラシナー所長は、モサド工作員とイスラエルの退役軍人がイラク系クルドのPKK過激派に対する訓練を行っているのが目撃されていると語った。
ラシネー所長は、イスラエルはエルドアン首相が率いるトルコ公正発展党のことを良く思ってはいないと語った。
5月31日、トルコ人9人の犠牲者を出した、ガザ支援の自由船団に対するイスラエルの攻撃後、トルコ政府はイスラエルとの関係をきっぱりと断つロードマップを引いた。
アブドラ・グル・トルコ大統領は以前、ロードマップはイスラエルの制裁問題を考慮して準備されることだろう、と発表していた。
「このロードマップはいくつかのステップを踏んで、トルコがイスラエルとの関係を完全に断つようになるプロセスを詳述する」、とトルコの新聞「今日のザマン」紙の6月7日号は報道している。
このロードマップによれば、最初のステップは、ガザへ向かった自由船団に対するイスラエルの攻撃を調査する目的の国連調査委員会にイスラエルがメンバーを一人送らねば、現在召還されているトルコ大使をテルアビブへ帰還させないというもの。
このロードマップはまた、イスラエルとのあらゆる軍事的訓練と協力関係を停止させることが入っている。また船団に対する攻撃についてのイスラエルの内部調査をトルコが認めることはないと語っている。
●<トルコ>バス爆発で兵士ら5人死亡 クルド系組織が声明
【6月22日 毎日新聞】
トルコ・イスタンブール西部ハルカリ地区で22日午前(日本時間同午後)、同国軍関係者を乗せたシャトルバスを狙ったとみられる路肩爆弾が爆発し、乗っていた兵士4人を含む5人が死亡、12人が負傷した。クルド系通信社によると、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)と関係があるとみられる「クルド解放のタカ」が犯行声明を出した。今春以降、トルコ南東部を中心にPKKと軍との武力衝突が激化している。・・・以下略
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アハマディネジャド・イラン大統領とネタニヤフ・イスラエル首相
◆6月23日
イスラエルはトルコとの関係が悪化したため、グルジアからのイラン攻撃というシナリオが頓挫しかねないという。グルジアとイスラエルとの特殊な関係から、イラン攻撃の前進基地と想定されていたグルジアらしいのだが、その作戦が微妙な段階になってきているという。
サウジの領空を通過させてもらってイラン攻撃というのは、イスラエルが出した偽情報だという。グルジアを利用するという本音の方を隠すためだというわけだ。グルジアと隣のアゼルバイジャンが協力しているから、イスラエルはイラン攻撃は可能だ。それをみて、ロシアがイランに対し、S300ミサイル防衛システムを供給する可能性が高まったかもしれない。
イスラエルがイランを何とかして叩こうとしていることはこのことからも分かる。誰も信用できないし、自分のアグレッシブな姿勢を相手に見て、相手も同様にアグレッシブだろうという脅迫観念から逃れられないイスラエルの行き着く先は破滅以外にはなくなってしまう。
今こそイスラエル国民がイラン攻撃反対の声をあげる時が来たといえる。今その声をあげねば、彼らの「祖国」は存亡の危機に立たされるようになってしまう。それをイスラエル国民が理解しているのか、という点が問題である。
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●イスラエルはコーカサスの基地からイラン攻撃をする
トルコ空域回廊
http://www.veteranstoday.com/2010/06/18/gordon-duff-israel-planned-iran-attack-from-caucasus-base/
【6月18日 by Gordon Duff】
一週間前、イスラエルはサウジアラビアからイラン攻撃のため、その領空を使用する許可を受け取ったことをプレスに洩らした。サウジはその件を即座に否定した。イスラエル側のこの操作は、イランの北の国境に近いグルジア経由で攻撃するという、イスラエルの本当の計画を隠蔽するためのものである。
しかしながら、公海上でのトルコの自由船団に対する襲撃の反応に対する判断ミスでトルコとの関係が悪化したため、この作戦はできなくなったかもしれない。
トルコとの兵器面での貿易はここ数年50億ドルに近い額に上るイスラエルは、イラン爆撃のためのパイロットの訓練をトルコで行っていた。この訓練機関中、イスラエルはトルコ領空を使用して航空機を密輸していた。
グルジアはアフガンとその他の国からの麻薬の積み替えの主要な通過点になっていると情報筋は示唆している。両者とも、トルコを通過する陸上ルートであり、北キプロスへ入るルートであり、またヨーロッパと北アメリカへの陸海の直接的ルートになっているとされている。
トルコがイスラエルに訓練のため領空を使用する許可を与えていたのは、トルコの風土がイランのそれに似ているのが理由だ。しかしながら、トルコは、この訓練に使用されている航空機がグルジアの領土内のある場所に移されていることを知らない。このことでトルコはこの不法な攻撃計画で技術的な意味で完全に共謀の立場に置かれてしまっているのだ。
この攻撃を支援するのは、小さなアゼルバイジャンが結んでいる広範な軍備に関する契約で来ている技術者、トレーナー、あるいはアドバイザーの振りをしてアゼルバイジャンに存在している情報部隊だ。
補給作戦は、弾薬貯蔵契約の下、アメリカから供給された多くの軍需品が黒海を利用してグルジアのポチ港へ移された。
この港は石炭とマンガンの主要な積出港となっている。この補給作戦の隠蔽工作はイスラエルによって組まれイスラエルの監視員つきでグルジア沿岸警備隊によってなされた。彼らの任務は、ロシアに支援されている分離主義者のアブハジアに対し、ガザのように海上封鎖をするふりをして、ロシアの偵察機の目を補給作戦からそらすことだった。
アブハジアと南オセチアは両方とも、グルジアから分離し、ロシア支援で独立を画策している。イスラエルの「特殊部隊」によって平和維持軍が殺されロシア軍が介入するまで、グルジアは南オセチアをイスラエルの支援で2008年再統合しようとしていた。
アメリカ海軍は黒海でUSS Graple (T-ars 53)を投入して、この5月後半に演習を開始した。この船舶は6月8日に終了した共同演習でグルジアのポチ港を訪問している。これ以前、この海域で残っていたアメリカの艦船で最後のものは、USS John L. Hall (FFG-32)ペリー級誘導ミサイル搭載フリゲート艦である。ロシアのスポークスマンは、「アメリカは黒海をアメリカの湖にしようといている」と語った。
アメリカはまた、航空交通とレーダー機能を連携させているドイツのラムシュタイン空軍基地からの訓練と監視の部隊をトビリシに保持している。アメリカ海軍による定期的な訪問と合わせ、丁度都合の良い時期にイスラエルはイラン攻撃用の装備品の貯蔵庫をグルジア内に建設しているが、最近のトルコとの問題は事態を後戻りさせかねないか、あるいはこの作戦を完全に中止に追い込みかねない。爆撃機が飛行計画で合意した内容に反してイスラエルに帰った時には、トルコの航空管制官は何かが進行中だということを知ることだろう。
問題は勿論、ロシアがイランに対する制裁の一部として引渡しを保留にしているS300防空システムである。 現在のTor1システムはごついが、良く計画された低空飛行攻撃で破壊されるだろう。攻撃が「空砲」以上のものを意味しないとしても、グルジアを利用するということはロシアにとっては挑発とみなされるかもしれないから、ロシアはこの決定的な防衛システムをイランに引き渡すことを本気で考慮するかもしれない。
グルジアとアゼルバイジャン、あるいはカザフスタンの前進基地を使用することができなければ、イスラエルは4500マイルの回り道をする飛行、ないしは限定的な能力しかないイラン沖の核搭載潜水艦を使用する以外には、イランを攻撃することはできない。トルコとイスラエルは、両国の関係が冷え込んでいるから、領空をイスラエルによって不法に使用されることに対してトルコがどう対処するかはっきりしていない。
グルジアに散らばっているソ連時代の飛行場とアゼルバイジャンの4つから5つの飛行場は軍事作戦と支援に使用可能であるため、この地域は対イランだけでなく、あらゆるタイプの不法取引活動のための広範な作戦のための、完全な領域となっている。
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エルドアン首相とバスブグ参謀長
◆6月11日
トルコのエルドアン首相がガザ支援船団に対するイスラエルの蛮行のため、イスラエルに激しく噛み付いているが、そのトーンには微妙な調整がなされている。トルコの民衆の意向を受けて、イスラエルの蛮行を糾弾することはできても、程よいところで抑制も必要なのだ。それはトルコを仕切っているのはユダヤ系の支配する軍だからだ。
エルドアン首相はその軍との関係を考慮しながら、自分が暗殺やクーデターに遭わないようにしながら動かねばならない。
トルコのユダヤ系はクリプト・ユダヤとかドンメー言われ、イスラム教徒になっていてもユダヤ人としてのアイデンティティを秘密裏に保持している。
このユダヤ人が中心となってトルコの世俗化が進められたし、また彼らユダヤ系が軍を掌握した。そして同様にユダヤ系が主体のボルシェヴィーキ革命で出来上がったソ連から援助も受けた。
従ってトルコが真のトルコとなるためには、この世俗的でユダヤ系が支配する軍の改革が必要であろう。なぜかといえば、ユダヤ系はトルコの国益のためにではなく、今回のようにイスラエル・ユダヤのために動く要素を強く保持しているからだ。彼らはどこの国にあってもその国の真の愛国者というよりか自分個人やユダヤの利益のために動く者たちが多いのだ。
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●ユダヤ人が支配しているトルコ軍と自由船団の殺戮
http://www.realzionistnews.com/?p=509
【6月4日 By Brother Nathanael Kapner】
「ガザの自由船団事件に関して我々はトルコに謝罪するつもりはない」とイスラエルの外務省は6月4日発表した。
「トルコのエルドアン首相からの謝罪の要請が、彼から直接我々の元になされる代わりに、ワシントン在のトルコ大使からなされたことに我々は驚いている」とイスラエルの高官は語った。
ガザに向かうレイチェル・コリー号を護衛するためトルコの軍艦を派遣すると最初述べていたエルドアン首相は、その脅しを実行することはなかった。
代わりに、トルコのアハメト・ダブトグ外務大臣は、世俗的トルコの創設者であるムスタファ・ケマル・アタチュルク(セファレディ・ユダヤ人)の肖像画の前に立って、「冷静さが怒りに取って代わるべきだ」と語り、トルコは「イスラエルとの関係を元に戻す準備ができている」と語った。
トルコが恩義を受けているシオニストの怒りを静めるためにできるだけのことをしながら、ダブドグ大臣は、「トルコ在のイスラエルの外交員家族の安全はわが国の誉れである。我々は彼らの安全を保障するだろう」と語った。
自国の市民がイスラエル人により殺戮され拷問のような扱いを受けた時、なぜエルドアン首相とトルコ高官らは、最初の要請から後退してしまったのだろうか?
トルコがキーメンバーとなっているNATOからの圧力のためなのか、トルコが加盟したがっているヨーロッパ連合(EU)からの圧力なのか? あるいは、トルコを本質的に動かしているトルコ軍のユダヤ系エスタブリッシュメントのためなのか?
NATOからの圧力やEUからの圧力については両者ともシオニストの利害と密接に絡まっているので、ありえるとしても定かではない。
しかし、「ドンメー・ユダヤ」、あるいは「クリプト・ユダヤ」と言われる者たちがトルコ軍を支配し、彼らがエルドアン首相の反イスラエルの言説にブレーキをかけているという点については、我々は断言できる。
エルドアン政府とトルコ軍との間の軋轢(それがエルドアンの政治的な任期を決定する)があるため、多くのアナリストは新たな軍事クーデター(1921年以来3回起きている)がこのトルコで起きる可能性があるのではと考えている。
しかし勿論、イスラエルの元核技術者のモルデカイ・バヌヌ氏が明言しているようにイスラエルの戦略的「外交的」道具というものがある。このバヌヌ氏はイスラエルの核兵器廠を暴露したため18年間牢獄に入れられていたし、現在も再び牢獄に入れられている。
この「外交的」道具は、シオニストが監視している世界の指導者すべてにとっては知られていることで、「熱核兵器脅迫文書」というものであり、イスラエルの最終的切り札である。
トルコのイスラエルに対する反発を抑えるためイスラエルにとって必要なことは、重要な政府各所にいるモサドの工作員の存在と、トルコのトップ高官らに、テロリストの攻撃、例えば「イラン人が仕掛けた」エルドアン首相宅の爆弾、などを一言電話して脅迫することである。
◆トルコ軍内のクリプト・ユダヤ人
ユダヤ系の扇動する青年トルコ運動を通して世俗的トルコを1921年に創設したムスタファ・ケマル・アタチュルクによって始められたトルコとシオニストグループの関係は、全面的な軍事協力関係にまで発展した。
ユダヤ人が支配した青年トルコ運動(統一と進歩委員会)は、1800年代後半にフランスのパリで芽生え、オスマン・トルコ時代の18世紀すでにユダヤ人の銀行家らが集中していた場所であるユダヤ人の人口の多いトルコのテサロニキで発展した。
テサロニキは当時スペイン系ユダヤ人によって成り立っていた。このユダヤ人はイスラム教徒に改宗したが、ユダヤ人としてのアイデンティティは秘密裏に保持し、ドンメーとかクリプト・ユダヤと言われていた。
初期のシオニズムの創設者の一人であるヴラジミール・ジャボチンスキーなどのボルシェビーキ系ユダヤ人との連携で、アタチュルクと彼の「青年トルコ団(殆どがユダヤ人)」は、アタチュルクの軍将校団を通して、世界的なシオニズムとそのユダヤ人指導部との同盟関係に入った。(詳細は以下:http://www.realzionistnews.com/?p=95)
1949年モスレムが過半数とは言え少数派のシオニストが仕切るトルコはイスラエルを主権国家と認めた最初の国の一つとなった。
アタチュルクの世俗国家の下、トルコとイスラエルの間で深まった同盟関係は、今日トルコとイスラエルのさまざまな軍事的合意事項や両国で行われる共同軍事演習などに表れている。その軍事演習をトルコは最近、イスラエルの自由船団への攻撃のためにキャンセルした。アメリカとイスラエルはトルコ領空を軍事演習に使用することになっていた。
トルコ軍の現在の参謀長はイルケル・バスブグ将軍で、彼は「クリプト・ユダヤ」である。彼の2008年のイスラエルのエルサレム訪問がユダヤ的忠誠を示している。
バスブグはヤサール・ブユカン将軍に代わって司令官になったが、このブユカンもイスタンブールに生まれイスラム教徒に改宗はしたが、「ドンメー(秘密)ユダヤ」としてそのユダヤ人のアイデンティティを保持した人物だ。
このところトルコの市民・軍の関係は緊張しているが、ユダヤ系が仕切るトルコ軍はそのままである。従ってエルドアン首相が、イスラム的大義のキャンペーンを起こし「イスラム世界の新しいヒーロー」ともてはやされても、彼の体がトルコのどぶ川に捨てられているのを発見することのないように、常に警戒をしなければならないのだ。
実際、シオニストの利害に支配されている全ての国においては(欧米の全て)、シオニストグループに奉仕する指導者たちは常時ユダヤ人の監視の下にある。
エルドアン、オバマ、キャメロン、サルコジ、メルケル、誰であっても、ユダヤ・シオニストに歯向かうものには、「トルコのどぶ川」という政治的破滅が待っているのだ。
別の言い方をすれば、シオニストの剣に生きるものは、シオニストの剣によって死ぬだろう、ということ。
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イスラエルの「ドルフィン級」潜水艦がテルアビブ近くの地中海を航行
◆5月30日
イスラエルの核巡航ミサイル潜水艦がイラン海域に向けて出航したようだ。イランに対する攻撃態勢を整えるためと、モサドの要員を上陸させ、破壊活動、情報収集などを行うためのようだ。
中東と韓半島と、今世界で本格的な戦争の足音が近づいている。
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●イスラエル核搭載潜水艦がイランに向けて出航
http://www.presstv.com/detail.aspx?id=128324§ionid=351020101
【5月30日 PressTV】
イスラエルのイランに対する敵対的政策が語られている中、イスラエルは3隻の核巡航ミサイル搭載の潜水艦をペルシャ湾に展開すると報告されている。
イスラエルの第7小艦隊に属するドイツ製の3隻の潜水艦はイランの沿岸線に配備されるだろうとサンデータイムズ紙は報じた。
核兵器を搭載しているドルフィン、テクマ、レヴァイアサンは以前はこの海域に配備されていたが、イギリスの新聞によれば、イスラエル海軍は少なくとも1隻の潜水艦はこの海域に保有し続ける計画であると報じた。
名前を隠した小艦隊司令官がイスラエルの新聞とのインタビューで、遠隔地での作戦があることを確認したことを報告した。
「我々は水面下の攻撃部隊だ。我々は深く非常に遠い領域で活動している」と、「0大佐」とだけ分かる将官が語った。
この潜水艦は、50人乗りで、核巡航ミサイルを発射することができる。いくつかの巡航ミサイルは最新の核弾頭を搭載している、と報告している。
サンデータイムズ紙は、小艦隊将官が、船舶は情報収集を行うためと、モサド要員をその地域に上陸させるために送られたとを語った。
イランに対する攻撃の可能性については、この海軍将官は、「1500kmの射程を持つ潜水艦の巡航ミサイルはイランのいかなる標的にも到達できる」と語った。
今週初めに発覚したことがあった。イランの海軍がアメリカの核兵器搭載のアメリカの潜水艦をホルムズ海峡で発見したことだ。
核拡散防止条約に参加するよう圧力を受けているイスラエル政府は、イランが軍事的核計画を推進していると繰り返し非難している。
その反面、NPTの署名国であるイランは、核計画で軍事的な目的を追求していないと語り、更にIAEA(国際原子力機関)の監視要員はイランの核計画の転用のいかなる証拠も発見していないと語っている。
ロシアのS-300防空ミサイルシステム
◆5月23日
イランが既に契約・支払済みのロシアの最新鋭防空システムS-300の操作訓練を、その引渡しを渋っているロシア内の基地で、ロシア軍から受けているとイスラエルの情報専門誌が報じた。デブカ・ファイルはイスラエルの情報筋と繋がるものなので、ディスインフォメーションの可能性があるが本当の可能性もある。
ロシアのミハイル・マルゲロフ連邦外交委員会議長は、国際社会がイラン制裁を決定したとしても、それがロシアのS-300のイランへの引渡しを妨げるものではない、と発言しているのを見ても、本当であっておかしくない。
更に、イランは(濃度3.5%)1.2トンの濃縮イランを隣国トルコに搬出し、外国が提供する製品加工されたウラン燃料(濃度20%)と交換することで、仲介したトルコ、ブラジルとの間で合意した。
このようにイランの実質的譲歩がなされたこともあり、ロシアはまもなくS-300の引渡しを行うようになるのではないだろうか。
このシステムが実際にイランへ引き渡され、実戦配備されれば、イスラエルがイランの核施設を空爆することには大きな危険が伴うことになり、ますますやりづらくなることになる。
今年から来年に掛けて、世界経済はますます混乱度を深め、ギリシャや他のPIGS諸国だけでなく、欧米全体もソブリン・リスクに見舞われるような情勢になっていきそうなのだから、そうなればアメリカのイスラエルに対する経済的・軍事的支援も今までのようには行かなくなるであろう。
従ってイスラエルが今までの武断的対パレスチナ政策を変更しなければ、今まで保持していた中東での優位を失う可能性が高まる中、そのままでは国家の存立も危うくなる。
しかし反対にパレスチナ国家樹立に向けてそれを全面的に支援し、1967年の第3次中東戦争前の国境線に戻り、中東各国と平和条約を締結する方向に動けば、イスラエル自身の存続をも確保し、中東で生存が許されていくことになるだろう。それが今、イスラエル指導部が真剣に考慮すべき課題であろう。
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●ロシア基地にてイラン・チームがS-300操作訓練
http://www.debka.com/article/8792/
【5月19日 DEBKAfile】
アメリカの押す国連安保理のイラン制裁パッケージにロシアが参加した18日、イスラエルのデブカ・ファイルの軍事筋はイランの革命防衛隊要員がロシア軍基地でひそかにS-300の操作訓練を行っている、と報告した。このS-300は可能性としてあるアメリカないしはイスラエルからの攻撃を阻止する能力を持っている最新鋭防空システムである。
国連筋は、軟化させられた今のイラン制裁動議案は、この兵器のイランへの出荷を明白に禁止はしていないことを明らかにしている。
ロシアはオバマ大統領にプーチン首相が約束したように、このシステムのイランへの出荷を押し留めてきている。しかし、もしもこの兵器が引き渡される場合には、イランは既に訓練を終えこの兵器を操作できる要員を確保していることになる。
イランやその他の同盟国と外交・軍事的絆を深める動きをしているロシアは、シリアにMiG-29戦闘機、パンツィール短距離防衛システム、装甲車を供給する合意をシリアとの間で最近している。
アメリカとイスラエルはイラン革命防衛隊がS-300ミサイルの操作訓練をロシア軍基地で行っていることを5月初旬から知っていた。しかし5月9日、ペレス大統領がメドベージェフ・ロシア大統領との会談時にこの問題を取り上げた時、彼はイスラエルやその他のいかなる国家もロシアに対し、どの国に軍事的支援をするかを告げることはできない、と厳しく告げられたのだ。
ニューヨークやモスクワにいるアメリカの外交官がロシア外交官に対して、兵器の操作訓練をしているということは、プーチン首相の約束があるにもかかわらず、兵器の引渡しが行われるということを意味しているのか、という問いかけに対し、沈黙を保ったままであった。
5月11日、ホワイト・ハウスは核問題アドバイザーを記者会見の席に送り、以下のような声明を発表させた:「アメリカはロシアに対しイランに対する新型防空システムの引渡しが米露関係に深刻な影響を与えかねないことを明確に伝えてある」
これは最大限に厳しいロシアに対するアメリカからの忠告である。今回、ロシア側は、同程度の厳しい論調で切り返した。メドベージェフ大統領に同行していたロシアのセルゲイ・ラブロフ外相はトルコのアンカラで、「ロシアはS-300の売却問題ではどこからもいかなるアドバイスも必要としていない」と語った。
このような外交的なやり取りとも思えない張り合いはさて置いても、 ロシアがイランのミサイル要員の訓練を開始したという事実は、イランが防空システムが早期に引き渡されるだろうという希望を強めることになっている。
イランは更に国連制裁草案から実質的な国際的武器禁輸項目拡大を削除するロシア・中国の提案が通ったことに勇気付けられた。削除される前の案ではこのS-300が含まれていたのだ。
●イラン:低濃縮ウランの搬出 トルコ、ブラジルと合意
【5月17日 毎日新聞】
イランの核開発問題を巡り、イラン政府は17日、保有する濃縮ウラン(濃度3.5%)1.2トンを隣国トルコに搬出し、外国が提供する製品加工されたウラン燃料(濃度20%)と交換することで、仲介したトルコ、ブラジルとの間で合意した。1週間以内に国際原子力機関(IAEA)に正式に通知するという。
イランは、米欧が主導する国連安保理の対イラン追加制裁圧力が強まる中、昨年10月以降の核交渉で拒んできた「国外搬出」を受け入れた形で、制裁回避につなげたい考えだ。
一方、イラン原子力庁(サレヒ長官)は17日、今年2月に始めた濃縮度20%のウラン生産を継続すると明言。欧州主要国は相次ぎ「核問題の根本解決にならない」と疑念の声を上げ、制裁論議を続ける方針を示した。
イランの説明によると、合意内容は、低濃縮ウラン1.2トンをトルコに持ち出し、IAEAの監視下で1年以内に、医療用アイソトープ生産用に加工されたウラン燃料120キロと交換する、というもの。モッタキ外相は「今回の合意が建設的な空気を生み、イランと米欧との新しい相互関係を開くことを望む」と語った。・・・略
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