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NATOを批判するロシアのプーチン首相

◆4月28日

 リビアで欧米諸国(NATO)が軍事行動を続けているが、多くの一般人が既に殺害されている。国連安保理での決議は一般人の保護を目的とした飛行禁止空域を設定するというものであるが、実際はそんなことは無視され、単にカダフィ政権の打倒、という目的で動いている。

 この安保理の決議にロシアは棄権をした。プーチンが大統領であったならば、恐らくは拒否権を発動したところであったろう。メドベージェフ大統領はユダヤ系であり、彼の背後は欧米に繋がるためか、拒否権発動はせず棄権という形で終わったため、結局安保理決議は採決され、欧米軍(NATO軍)は大手を振って正義面でリビア攻撃をしている。

 そして最近はカダフィ大佐の住む敷地内への空爆も敢行したため、プーチンの堪忍袋の緒が切れ出して、以下のような批判の発言となったのだろう。

 一方、元アメリカ財務次官だったポール・クレイグ・ロバーツは、NATOのリビアへの侵略とシリアでのデモ扇動、そしてデモ鎮圧に対する圧力は欧米が地中海からロシアと中国を締め出すことを狙っているからであるとし、このままでは両国とアメリカは戦争の危機に直面しそうだ、と懸念を表明している。
 
 これから、世界中で天変地異が激化してくると言われている。いくら人間どもが私利私欲で戦争を始めても、自分達の生活する環境自体が大激変すれば、戦争どころではなくなるだろう。従って我々はあまり騒がずに、静観していればいいのかもしれない・・・


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●アメリカは中露と戦争になる危険性がある
http://www.presstv.ir/detail/176960.html
【4月27日 PressTV】

 アメリカは、地中海から世界的軍事力を除去しようとする意図を持って、リビアでの戦争をすすめ、シリアでの騒動を惹起しているため、ロシアと中国と戦争になる危険性がある、と元アメリカ高官が語った。

 「アメリカ政府はリビアに対する侵略をし、シリアでの介入の圧力を強めているのは、ロシアと中国を地中海から締め出したいからである」と、元アメリカ財務次官のポール・クレイグ・ロバーツがプレステレビとのインタビューで語った。

 中国は東リビアで巨大なエネルギー投資をしており大きくリビアに依存しているし、ロシアはシリアに大型の海軍基地を持っていることで地中海でのプレゼンスを保持できている、と彼は指摘した。

 「この二つの国はアメリカの地中海での覇権の道の障害物としてある。アメリカは強力なロシア艦隊がそこに駐留することを望んでいない。またアメリカは中国がエネルギーを持ち出すのを望んでいない」とロバーツは述べた。

 「ロシアと中国がアメリカは理性的なやり方では話が通じないという結論に至れば、そしてなんとかしてアメリカを押さえダメージを与えようと決意すれば、結果としてあらゆる面でのエスカレーションが出てくるだろう。これこそ本当に危険な事であり、大規模な戦争の危険性にさらされるようになる」と語った。

 一方、アメリカはバーレーンとサウジアラビアの政府の転覆は望んでいない。両国ではデモ隊に対して暴力的弾圧で臨んでいる。「それは、彼らが我々の傀儡だからであり、バーレーンには大型海軍基地を持っているからだ」とロバーツは語った。

 3月19日以来、リビアの人々を保護するという国連の委任の下、リビア政府軍に対するアメリカ主導の同盟軍の空爆作戦で多くの一般市民が殺害されている。

 リビア暫定委員会によれば、カダフィ政権に対する革命が始まってから、親政府軍との衝突で1万人以上が殺害され、3万人が負傷、2万人が行方不明であるという。

 シリアのどこでも、3月中旬以降散発的なデモが起きている。何人かの人々が保安部隊と武装意グループとの衝突で殺害されている。

 ロバーツは、「アメリカ政府はチュニジアとエジプトでのデモの勃発により不意をつかれたが、すぐさまこの騒乱を利用してロシアと中国と直接的な衝突をしないで、彼らを排除することを考え付いた。それでこういったデモを惹起しているのだ・・・」

 最近数ヶ月、アラブ世界を反政府と革命の波が襲っている。

 1月にはチュニジアでベン・アリ大統領(当時)の23年間の支配が終わった。2月にはホスニ・ムバラク大統領(当時)の30年になる独裁的支配を覆す革命が起きた。

 その他の革命がイエメンとバーレーンで起きたが、更に反政府騒乱がサウジアラビア、ヨルダン、クウェート、アルジェリアで起きている。似たような騒乱がその他のアラブ諸国でも起きる事が予想されている。





●プーチン首相がリビアでのNATOの活動をこき下ろす
http://en.rian.ru/world/20110426/163721016.html
【4月26日 RIA Novosti】

 ロシアのプーチン首相は26日、NATOのリビアに於ける軍事作戦に対して、北アフリカのこの国はいわゆる「文明化された社会」によって不正に破壊されつつある」と厳しく批判した。

 「我々は責任を持って、平和に暮らす一般人を考慮しながら、国際法の枠内で行動すべきである」とコペンハーゲンでデンマーク首相と共に行った記者会見でプーチン首相は語った。「そして、いわゆる文明化された社会だと言っている連中が小さな国に難癖をつけてやって来て、何世代もかかって築いたインフラを破壊することがいい事なのかどうか? 個人的にはいい事とは思わない」

これはプーチンがNATO主導のリビアへの介入を公開の席上で批判した最初ではない。3月下旬に、国連安保理のリビアに飛行禁止空域を設定する決議を「中世の十字軍だ」と言って新聞の見出しを賑わしたことがあった。

 本日の記者会見では、欧米の同盟国が先週、トリポリにあるカダフィ大佐の敷地内に二発の誘導爆弾を落としたことを批判した。

 「毎晩宮廷を攻撃しているのはどういう飛行禁止空域なのか?」とプーチンは語った。「宮廷を爆撃するのは何の為か? ネズミを追い出す為か?」

 NATO司令官は26日、NATOがカダフィを抹殺しようとしていると非難するリビア当局のクレームを否定した。司令官はカダフィの敷地は軍事的な敷地であり空爆の正当な標的である、と語った。

 プーチンは欧米の狙いはリビアの石油にあると指摘した。「リビアはアフリカ中で最大の石油埋蔵量を誇っているし、ガスでも4番目である」とコペンハーゲンの会議の際に語った。「これは彼らがリビアで作戦を進めている主な関心はそこにあるのではないか、という疑惑を呼んでいる」

 ロシアは国連安保理のリビアに飛行禁止空域を設定するという決議に棄権した。ロシアのメドベージェフ大統領はリビアに於ける欧米の軍事介入についてはプーチンほどには批判的でない。またプーチンの十字軍という言葉使いに「受け入れがたい」と述べた。

 国際的メディアが2012年の大統領選にプーチンが出馬する件で批判的だというジャーナリストの質問に答える形で、ロシア首相は更に欧米を批判した。

 「ロシアの将来の大統領候補は外国の支援は必要としていない。彼らが必要としているのはロシア人の支援である」とプーチンは述べた。

 2000年から2008年まで大統領を二期務めたプーチンは、2012年に再び挑戦すると大いに期待されている。

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シリア騒動に使用された工作用小道具

◆4月25日

 この何日か、シリアでもデモ隊と保安部隊との衝突などのニュースが世界に出回っている。そこでは死者が何十人と出ている、と報じられている。

 この件については既に何回かこのブログ出示してきたように、レバノンなどに存在する外国の勢力が、シリアでの「民主化」の工作を進めている結果と言えるだろう。

シリアが弱体化して喜ぶのは、イスラエルであるが、シリア人の反政府勢力がそれに利用されている、というのが、普通の見方であろう。イスラエルの力を利用しているつもりが、自分達がいつかは、あのレバノンのハリリ元首相のような運命にさらされることも知らない愚かな者たちである。ようするに裏切られる、ということ。

 その工作に使用された小道具がシリア当局側から公開された。携帯電話、デジタルカメラ、ビンに入った血液などだ。

 今のインターネット時代、このようなデジタル情報通信機器が利用されて、正しい情報も間違った、あるいは偽造された情報も出回り、本当は何がどうなっているのかよく分からない、という状態の中で感情的に扇動されて動き回る者たちも通りに出てきて混乱が増大していく。

 その工作が功を奏するのか、はたまた冷静なシリア人たちが工作の真相を知ってもっと冷静な判断の下で改革を進めていくようになるのか、それとも想定外の事態が生じて、思わぬ方向に事態が進んでいくようになるのか・・・今暫くは、シリアの行方は分からない。


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●シリア騒動惹起に利用された工作の小道具
http://www.sana.sy/eng/21/2011/04/23/342898.htm
【4月23日 Syrian Arab News Agency】

 軍関係者は22日、非シリア人が使用しているSIMカードで利用されている携帯電話、位置特定用ソフト、偽造されたデモ隊弾圧と暴力のシーンを撮影したデジタルカメラを発見した。

 これらの携帯電話やデジタルカメラは、ダラア方面のラクヘム・アル・ヒラクの軍施設を攻撃した武装グループのメンバーが所有していたものである。


本物の血液の入ったビン
 
 このグループはこのほかにも、保安部隊と衝突した時に使用された棍棒、剣、金属用具などを所有していた。偽造された暴力行為を撮影する際に使用されたビンに入った本物の血液や火災を発生させるためのガソリンが入ったビンなども所有していた。

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シリアの大衆デモ?

◆4月19日

 シリアでこのところ何回も武装勢力による騒乱が起きている。死傷者が出ているが、それを欧米メディア(日本を含め)は、アサド政権側による大衆デモの弾圧による死傷者である、と喧伝している。それが事実ではないことは、このブログで何回か指摘した。

 そして、そのような活動がなされている背景には、外国勢力からの支援があるはずである、とも指摘してきたが、ここに来て、ブッシュ時代からシリアの反政府組織を資金援助する動きが国務省にあったという情報が出てきた。これが、今回の「アラブの春」の運動のシリア版として利用されている、と見られる。

 しかし在シリア・アメリカ大使館では、本国のそのような動きに懸念を表明する者たちも複数存在していたようだ。それはブッシュ政権時代には、ネオコン的政治であったため反米・反イスラエルのシリアの反体制組織を支援することが当然であったかもしれないが、オバマ政権ではアラブ世界との融和を打ち出してきていることから、ブッシュ政権当時発足した活動は好ましいものでなくなったからだ。

 しかしアメリカ国務省のような巨大な組織となると、内部でも意見がまちまちであろうから、ブッシュ政権時代の方針を貫こうとする者たちが存在していてもおかしくない。また当然CIAのような組織は、自分達で自由に使える資金を確保しているから、国務省の意向云々に係わらず、自分達の派閥の方針を貫く者たちもいよう。

 しかし、このブログで何回か指摘したことだが、シリアでは事態はチュニジアとかエジプトのようなわけにはいかない、ということを認識しておいた方が良い。もしもアメリカがシリアの反政府グループを支援し続けることをしていっても、それがうまくいくかどうか分からない、ということと、その結果、非常に重要なシリアという国家や、アメリカとシリアの関係などを損なうことで、結果的にアメリカの国益が損なわれることを知ることになろう。

 
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●シリアの反政府グループを秘密裏に支援するアメリカ
http://www.washingtonpost.com/world/us-secretly-backed-syrian-opposition-groups-cables-released-by-wikileaks-show/2011/04/14/AF1p9hwD_story.html?hpid=z2
【4月14日 by Craig Whitlock】

 非公開の外交電文によれば、アメリカの国務省は秘密裏にシリアの反政府政治グループとその関連プロジェクトに資金援助をしており、その中には反政府プログラムを放映する衛星テレビも含まれている、という。

 ロンドンに基地のある衛星テレビ放送のバラダ・テレビは2009年4月に放映を開始したが、シリアのアサド政権の転覆のための長期的キャンペーンの一環として、シリアでの大衆デモを取材する作戦を強化した。

 人権団体は、3月18日にデモが始まって以来、多くの民衆がアサド政権の保安部隊によって殺害されている、と言っている。但しシリア政府側はこの暴力は「武装ギャング」によるものだとして彼らを非難している。

 「バラダ・テレビ」はロンドンに本部のある亡命シリア人の組織である公正発展運動の系列組織である。アメリカ外交機密文書は、国務省が2006年からこの衛星放送とその他のシリアでの活動のために、600万ドル相当の資金援助をこのグループに対して行ってきたことを示している。このチャンネルはバラダ川と名づけられているが、これはシリアの首都ダマスカスを流れる川の名前から取っている。

 シリアの反政府人脈への資金援助は2005年にシリアとの外交関係が凍結したジョージ・W・ブッシュ大統領(当時)治下の時代に始まった。この資金援助は、今年1月にはダマスカスにアメリカ大使が帰任した、アサド政権との外交関係を再開したオバマ政権でも継続した。
 
 ウィキリークスによって公開されたこの電文は、ダマスカスのアメリカ大使館は2009年、シリア情報部がアメリカの計画に対する疑惑を持ち出したことに対して恐れだしたことを示している。大使館員の中には、シリアとの関係を改善するというオバマ政権を窮地に陥れる可能性があるということから、国務省はシリアに対する姿勢を再考すべきだと提案したという。

 シリア指導部は「アメリカの資金が政権交代を意味することになる非合法の政治グループに向かっているという見方を間違いなくしている」と2009年4月の電文にしたためられている。これには当時のアメリカ大使館のトップの外交官のサインが入っている。「シリア内外の反政府組織を支援する現在のアメリカ支援計画の見直しは良好な結果をもたらすものと思われる」と書かれている。

 現在でも国務省がシリアの反政府グループを支援しているかどうか定かではないが、電文では少なくとも2010年9月を通して資金は供給されていないようだ。この資金の何割かがシリア内の反対グループと活動を支援することに使用されたが、ワシントン・ポスト紙は国務省の要請によって名前と活動内容を明らかにしていない。公開することで当人達の安全が保たれなくなるおそれがあるためだ。・・・以下略

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イラン国産ミサイル

◆4月18日

 イランではこのところ、国産兵器の製造が活発になっていることを指摘してきたが、またイラン製最新鋭ミサイルである「サヤド2」がその発射実験に成功したことで、全国に展開されることになったという。

 Tor-M1やS-200はソビエト時代に開発されたもので、イランにも売却されている。近年では最新鋭のS-300の引渡しをめぐって問題が生じたが、イランはこのS-300をも国産にする、と言っているが、既に2010年の4月の軍事パレードでS-300が初登場している。イランのファルス通信はS-300を4基ベラルーシなどから入手したと報じている。

 このように、イランのミサイル防空システムはかなり整備されてきているため、イスラエルのイラン攻撃という可能性はますます低くなってきている、と見られるし、実際時間の経過はイスラエルに不利であると、常々このブログでは指摘してきた。

 この点では既に2005年の時点でイスラエルはイラン空爆を断念した、という情報がある。これはイランを油断させるためのイスラエル側からの偽情報かもしれないが、核施設がイラン各地に分散されていることが大きな原因と指摘されている。しかしそれと共にイランの防空体制の充実、攻撃用ミサイルの能力の拡大なども原因になっているだろう。

 イランがイスラエルを攻撃する、ということはないのだから、後はイスラエルがイランを攻撃しなければ、それでことは収まるのである。イランがイスラエルを地図から抹消するといった偽情報については既に記したとおりである(http://rockway.blog.shinobi.jp/Date/20100727/)。


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●イランは最新式ミサイル発射実験に成功
http://english.farsnews.com/newstext.php?nn=9001271084
【4月16日 Fars News Agency】

 イランは防空ミサイルシステム「サヤド2」の発射実験を成功裏に終えた。防空関係高官によれば、このシステムは近い将来、イラン全土に展開されることになるという。

 先日発射実験に成功したサヤド2防空システムは、近い将来その全貌を明らかにされる予定になっている。

 イランは以前、サヤド1地対空ミサイルを公開したが、これは中・低高度での低いレーダー反射断面積(RCS)の標的をも破壊する能力を持っている。このシステムは電波妨害と電子攻撃を緩和する能力がある。サヤド2は1のアップグレード版で、より精密で射程と破壊能力が向上している。

 今年1月イランは、中距離対艦ミサイルであるホークの改良型の発射実験を核施設付近で成功裏に終えたと公表した。この作戦の副司令官であるアボルファズル・ファーマヒニ大佐は、イラン人エキスパートによって改良が加えられたホークシステムは、イラン中央部のアラク市に近いコンダブ核施設で実験が行われ、標的に命中させることで成功裏に終えたと発表した。

 司令官はこのテストは、イランの重要な核施設の防衛のためこの地域に展開されている防衛システムの臨戦態勢のレベルを点検することにあったと語った。

 司令官はカタム・オル・アンビア防空基地では国家の防衛能力を推進するため、このようなテストを定期的に行っていると強調した。

 昨年11月には、イランの陸軍では「空の守護神ヴェラヤト3」と名づけられた、かつてない規模の全国的防空演習を行った。 

 イランの防空部隊はさまざまな種類の防空システムのテストを成功裏に進めてきた。その中には対巡航ミサイルシステムのTor-M1や精巧なS-200対空ミサイルシステムが含まれている。

 このTor-M1は移動式短距離防空ミサイルシステムで、厳しい防衛網の敷かれている低高度と中高度の間の高度を飛翔し、固定翼および回転翼航空機、UAV、巡航ミサイルと交戦することが想定されている。

 イランのS-200システムは、長距離ミサイルで、中・高高度の地対空ミサイルである。爆撃機その他戦略航空機の攻撃から広範囲を防衛するよう設計されている。各大隊は6基のシングル・レール・ミサイル・ランチャーと、ファイアーコントロールレーダーをを保有している。これは他の長距離レーダーシステムとリンクさせることができる。


●2005年にイラン空爆断念か=攻撃不可能とイスラエル―米公電
2011年4月10日 21時46分
 【エルサレム時事】イスラエル紙ハーレツは10日、内部告発サイト「ウィキリークス」が入手した米外交公電の内容として、イスラエル当局者が2005年末の時点で、同国軍によるイランの核施設空爆の可能性を除外していたと報じた。

 05年12月の公電によると、イスラエル当局者が米外交官に対し、イランに対する軍事攻撃は不可能と示唆した。

 06年1月の公電では、イスラエル原子力委員会幹部が米下院議員に対し、イランは、イスラエルが1981年に実施したイラク原子炉への空爆を教訓として核施設を分散させているため、大部分のイスラエル当局者は軍事的に解決することはできないと判断していると語ったとされる。 

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殉死した兵士を称える葬列

◆4月14日

 シリアでは相変わらず、陰謀的工作が続けられているようだ。3月26日号の「シリア全土でアサド大統領支持の大衆デモ」でも指摘したが、シリアに対する武装グループによる騒乱惹起工作が継続している。

 彼らは今回は地中海側から沿岸都市付近に上陸して工作を行ったようだ。この武装グループはレバノンにいるグループから資金や武器を受け取っているらしく、逮捕されたメンバーの告白の中にある。

 それでも、恐らくはシリアはこの危機を乗り越えるのではないかと思われる。以前にも書いたがアサド政権が長期の政権であることは、チュニジアやエジプトの前政権と変わらないが、シリアは一貫してパレスチナ人を擁護し、彼らの為のアラブの大義を貫き通した国家であり、それをシリア人も評価しているからだ。

 どこまでこの破壊工作が功を奏するのか、今しばらくは、状況を見ていかねば判断は出来ないが、シリアに於ける破壊工作を計画し進める勢力がどこの者たちか、ということはほぼ推測できるというものだ。
 

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●武装グループがシリアで騒乱惹起
http://www.sana.sy/eng/21/2011/04/13/341540.htm
【4月13日 SANA】

 沿岸都市のバニアスで12日、武装グループが騒乱を起こしたと、政府筋が13日明かした。

 この政府筋は、このため保安部隊が武装グループを追撃しているという。この武装グループはバニアス市とその周辺で殺人と犯罪行為をほしいままにし、またラタキアとバニアス間の高速道路沿いにある軍施設に対する攻撃を4月10日に行った、という。

 「このグループは保安部隊施設を攻撃、道路を封鎖しようとし、市民に対して無差別な射撃をすることで、多くの市民を殺害し保安部隊の何人かを負傷させた」と政府筋は語った。

 「保安部隊は軍の支援を要請した。この犯罪者らは即刻反撃され、彼らの居場所が攻撃された。この作戦は無防備の市民が犠牲にならないように慎重に行われた」

 この政府筋は、この武装グループは村落の外で追い詰められ逮捕されたと語った。この追撃中に兵士の一人が死亡、二人が負傷、保安部隊は六人が負傷した。

 武装勢力の内の三人は殺され残りの八人が負傷した。この破壊工作に係わった者たちと容疑者らが逮捕され、裁判所に連行された。四人の工作者らが使用した自動車も押収された。


●サラミア市とアル・バブ市の兵士の殉死者らの葬儀
http://www.sana.sy/index_eng.html
【4月13日 SANA】


武装グループから押収した武器

 サラミア市とアル・バブ市では13日、軍の二人の殉死者を見送った。葬列に参加した者たちは国歌を斉唱し米粒を撒き、花束、月桂冠を投げて見送った。

 二人の殉死者はラタキアとトラトス間の高速道路上で待ち伏せ攻撃を受け、その他の7人の殉死者と共に殺害された。その他大勢の兵士が負傷した。

 ハマの数千人のサラミア市民は殉死した兵士であるアンワー・アハマド・アル・ダヘーを見送った。葬列に参加した人々は、殉死者の流れた血は、祖国を敵から守る砦になろう、と強調した。

 殉死したアブ・アラの父親は息子が殉死したことを誇りとし、息子の葬儀はシリアが誇る国家的統合をシリア人が示しているようだ、と語った。

 アブ・アラ氏はシリアの安定と統合を揺るがす事を目的とした敵の陰謀を非難した。

 一方、アレッポの東方にあるアル・バブ市では、ハヤセン町の家族らは殉死したアイマン・イスマエル・アル・ユセフの葬儀に参列し国歌を歌い殉死をたたえる声を上げた。彼らは軍施設に対する攻撃を行った武装グループを公正の裁きの場に引き渡すことを要請した。

 シリア・テレビは今日、テロリストの工作員らの告白番組を放映した。彼ら武装グループの工作員らは、資金、武器を外国の機関から受け取り今回のシリアにおける騒乱の陰謀を実行に移した。



●シリアでの破壊工作実行犯をテレビで放映
http://www.sana.sy/eng/21/2011/04/13/341475.htm

 ・・・・


武装グループの首領「カンジ」

 武装グループの一人で逮捕されたアル・スクヘネは、「首領であるカンジは我々に、もしも我々の誰かが殺されれば、その人物の家族は大いなる報償を受けるだろうし、生き残れば我々が報酬を受けることになるし、月給が支払われる、と言った。彼はまた、武器を支給してくれる外国のグループが存在し、彼らは、人々をりクールトできさえすれば、次々と行うべき作戦があるということ、そして保安部隊を非難するためデモ隊を道路に繰り出すことをやっていく、と語った。今、それがシリアで起きているのだ」と語った。

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