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CIAの作り出すエルビス・ビンラディン?


◆1月24日

 ビンラディンがまた現れたそうな。こういった与太記事をまじめに大手メディアなどが取り上げている。いい加減にしないか、と言いたくなる。以下にあるように、オサマ・ビンラディンは既に死亡している。イスラム世界では常識だろう。欧米とそれにくっついている日本などでは相変わらず、オサマ・ビンラディンがどこかに隠棲しており、発見されずにいる、としている。一切はイカサマであり、茶番である。

 ウィキリークスがイスラエルやユダヤに関して、不利になるような情報を公開していない、という事実だけで、このウィキリークスなるモノが、いかなる存在か、ということを理解できなくてはならない。そのようなことを怠っておれば、何時までたってもお馬鹿なままで最後は骨までしゃぶられるのだ。

 しかし、今や人類歴史も最後の時代を迎えているようだから、どんなに工作し、隠して事を行っても、どんどんばれるようになっていく。そのようなことをし続けてきた者たちは、何処にも隠れるところが無くなっていくだろう。まともな人間はそれまで、何としてでもサバイバルしなくてはならない。

 
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●エルビス・ビンラディン・アサンジ
http://www.veteranstoday.com/2011/01/22/gordon-duff-elvis-bin-laden-and-assange/
【1月22日 By Gordon Duff Veterans Today】

 1977年、「ロックンロール王」のエルビス・プレスリーが死去した。彼の死以来、世界中でエルビスを見たという証言が何万件にも上った。2001年、CIA工作員で、パレスチナに於けるイスラエルの政策に批判的なオサマ・ビンラディンが死去した。彼の死以来、いくつものビデオテープと音声録音内容が彼のものであるとされてきた。

 ある意味、ビンラディンは、エルビス・ビンラディンとなった「テロリズム王」なのだ。しかし音楽の伝説は永遠であろう実際のエルビスと異なり、「エルビス・ビンラディン」や「アルカイダ」の伝説と、トラボラの地下にある「テロリストの巣窟」は、軍産複合体と彼らのパートナーであるメディアの詐欺師らによってのみ生き延びている。


◆いかさまビン・ラディン・テープ

 ビン・ラディンの声らしいと評された新しい「ビンラディン」の音声テープが本日公開された。メディア・インサイダーたちはビンラディンのことをUPIのアーノルド・ボルシュグラーブが名づけたように「エルビス・ビンラディン」と呼んでいる。

 イスラム地域では、オサマ・ビンラディンの死亡記事は2001年に第一面に取り上げられていたのを知っている。各新聞が彼の死亡記事を載せたのは、その時に彼が死んだからだ。

 彼の死以来、ビンラディンは、ないしはより正確には「エルビス・ビンラディン」は多忙な男になった。最初の露骨なビデオテープは、常にイスラエルのグループによってインターネット上に「発見」されたのだが、それはお笑いものだった。ビンラディンを装う俳優はデパートに現れるサンタクロースのように選抜された。結局は、ビデオテープは現れなくなってエルビス・ビンラディンは「音声テープのみ」での出演となったが、音声の専門家は即座にこれらを偽物であると証明した。 

 最近のエルビス・ビンラディンの失敗は、死んでからかなり経ったビンラディンがフランス人ジャーナリストの運命について議論しているものだ。いくつかの一貫性の不備は無視され、一つの非常に大きな問題も無視された。

☆タリバンは誘拐されたジャーナリストのビデオを公開したが、エルビス・ビンラディンは音声のみだ。恐らく、肉体的に醜くなったためカメラで撮られるのを恥ずかしがったためであろう;
☆アフガンのパシュトゥン族の誇り高きタリバンはビンラディンやその他のアラブのリーダーを受け入れる事は決してない。実際、アラブ人はゲストとして受け入れられるくらいであり、それも彼らがそのように振舞う時に、そしてただコーランの教えがそのように要求するからだ。アラブ人でもタリバンにとっては高く評価された者たちではなく、厄介な者と見られている。


 リーダーとして、あるいは戦士として、アフガンの部族の者たちは外部の者たちを素人として見ている。千年の歴史の年月がそうさせている。アフガンやパキスタン内では、アラブの戦力、アルカイダとしてアメリカが呼んでいるグループの戦力は20人以下である、と見ている。アラブ人の誰も、とりわけ、十年も前に死んだ者が、タリバンを代弁するなどということはありえないのだ。


◆アサンジ・ファクター

 エルビス・ビンラディンとウィキリークスのジュリアン・アサンジは一つ重要な共通点を持っている。両者とも、イスラエルの要請とか感情に「敏感」である、ということだ。オサマ・ビンラディンは、生きている時は、アメリカのことをイスラエルによってコントロールされていると言って非難していた。実際のビンラディンは、ティーをオーダーする際、シオニストという言葉を使わずにはオーダーしなかった。偽のビンラディンのテープは、シオニストに対してウィキリークス的な面を示している。


☆それらはイスラエルの情報源から来ている

☆彼らはアメリカとアラブをあらゆることで非難している

☆イスラエルのパレスチナに対する行動はアメリカの責任だといわんばかりに、アメリカ攻撃を呼びかけている



◆同じコインの表裏

 ジュリアン・アサンジのようにエルビス・ビンラディンは、強力な「親イスラエル・フィルター」を持っているように見える。「聖戦」を繰り返し呼びかける中に、イスラエルを実際に攻撃せよという呼びかけは何故か存在しないのだ。数千人の死者を出した、イスラエルがガザを攻撃した「鉛をぶち込め」作戦中でも、標的は常に「アメリカであり西欧」であった。

 エルビス・ビンラディンは、イスラエルに対する聖戦あるいはジハードを呼びかける代わりに、なにかおかしなことを次のように言っていた:アラブの指導者らを偽善者呼ばわりし、「エルサレムの解放にはアラブのリーダーシップが必要だった・・・アラブの指導者らはシオニスト同盟十字軍となあなあの関係だったことが明らかになった」

 エルビス・ビンラディンはそれからガザ攻撃のことを「歴史的な出来事であり悲劇である」と呼んだ。オサマ・ビンラディンの殺戮の聖戦の代わりに、エルビス・ビンラディンは「イスラム世界からなる諮問機関の設立のため専門委員会」を設置するよう呼びかけている。

 アラブ指導者らを非難することは、あの「ウィキーリング」に関係するのか? エルビス・ビンラディンの「シオニスト十字軍」という言葉にも関わらず、イスラエルの責任であるとしているガザの学校、病院に対する攻撃でクラスター爆弾、劣化ウラン弾、白リン弾を使用したというあらゆる戦争犯罪、人類に対する犯罪について、イスラエルについての言及がない。エルビス・ビンラディンは、ジュリアン・アサンジのように、アラブを非難はするが殆どはアメリカを非難しているのである。

 「シオニスト十字軍」はアメリカ人であり福音派キリスト教徒であり、イスラエルが一番という者たちである。それはイスラエルが金でロビー活動してきた者たちであるが、非難の時がやってくれば責任を取らされるのである。
 エルビス・ビンラディンは、イスラエルを非難しないし、「鉛をぶち込め作戦」を戦争犯罪だと考えていない。彼は、それを「歴史的な出来事で悲劇」であると呼んでいるのだ。殺人が歴史的出来事になるのだ。殺人は悲劇というわけだ。殺人はしかしながら、殺人である。誰かがエルビス・ビンラディンにそのことを思いださせる必要がある。

 わがエルビス・ビンラディンは、ウィキリークスのジュリアン・アサンジのように、どうもイスラエル人のようだが、単なるイスラエル人ではない。エルビス・ビンラディンは、決してイスラエルに対する攻撃を願わない。実際、イスラエルには責任があるということはなんであっても決して示唆することさえないのだ。ビンラディンの新しいギター演奏では、シオニズムはアメリカの問題なのだ。

 しかしながらアサンジは、ビンラディンが非難されたのに比べれば、ずっと狡猾である。彼は単にイスラエルのために都合の悪い部分を削除するだけではなく、イスラエルによって操作され「漏洩」された情報を積極的に偽情報として埋め込むのだ。これは両方とも認められ確認されている。

 アサンジはイスラエルの超民族派の敵を遣り込めるために生きている。アメリカでは、無人攻撃機によって殺された両親が残した孤児のために寄付を募る事は、「テロリズムの物質的サポート」であるとされている。そしてそれを行う者は即刻、引渡しの対象者にされてしまう。アメリカやイギリスでは長いこと正当であるとみなされてきたこの政策の下では、ジュリアン・アサンジは「敵の戦士」といわれてきたであろうし、ブルガリアやポーランドあるいはスーダン南部に引き渡され拷問を受けたり浅い墓に向かったことだろう。

彼を助ける人はどんな人物でも、彼の「共謀者」とされ、ニューヨーク・タイムズ紙の一ダースの従業員だけでなく、ガーディアン紙やその他の新聞社の者たちも同様だが、彼の「特別なインターネットの友人たち」も同様だったかもしれない。彼の「親友」で共謀者の中でベストな人物はイスラエルのベンジャミン・ネタニヤフである事が分からない人は、単にしっかり見ていないからだ。

 同様に、エルビス・ビンラディンはネタニヤフとつるんでいると思われる。もしも、「ビンラディン」が、「幽霊」で、音声テープの声優ないしは仮装舞踏会に行くようなアラブ風のファンシードレスを着た道化風のボケであるにも拘わらず、テロリストとされるのであれば、イスラエル、正にネタニヤフ自身は同等にみなされるべきではないのか。

 次のように考えてみよう。もしも、ビンラディンが9月11日同時多発テロの犯人だとしたら、9・11で逮捕されたテロリストたちだけがイスラエルのための仕事をしたのか?5人のイスラエル人がこの攻撃を記録するためにイスラエルから派遣されたとテレビの中継時に認めたように、正にそういう者がいたのだ。勿論、もっとありそうなシナリオは、このモサドのカメラクルーは、前もって攻撃の前に最も劇的な映像を記録するよう完璧にカメラの準備を整えていたことを前提として、標的に航空機を誘導するためにそこにいた、ということだ。

 或いは、彼らは世界貿易センタービルにターゲット・レーザーを当てて「ペインティング」をしていたのであろうか?それ以外のことだったのか?10週に及んだ尋問後に彼らはイスラエルに送り返されたが、アメリカ人はビンラディンが彼の最後のCIAの支払小切手を現金化するのを捜索していた。

 アサンジ、エルビス・ビンラディン、オンデマンドでの頻繁な漏洩、死人からの摩訶不思議な脅威、全てが共通項を持つ。彼らは、一つのコインの表裏なのだ。両者ともイスラエルである。

 イスラエルを攻撃しているかのように見せることで暴露されることに対抗しているアサンジは、選別した新聞を通して、秘密のドキュメントだと主張していろいろなお話を公開することで、モサド工作員であると見られないように努めている。

 ビンラディンは、しかしながらまだ混迷した情況にある。彼のメッセージは本当のテロリストをリクルートし励ますことを狙っているかのようであるが、アメリカ兵の殺害だけを主張し続けている。更におかしい偶然の一致は、それをあなたが馬鹿らしいとみるか偶然だと見るかだとすると、いずれでもないのだが、エルビス・ビンラディンが本物だと思わせてきた同じソースがアメリカ人が狙撃兵ないしはIED爆弾で殺されるビデオを公開してきたことだ。

エルビス・ビンラディンを操っているのが誰であれ、アメリカ人を殺しそれをビデオに撮っているようだ。これだけは憶測ではない。アメリカ人を殺すということは、アサンジのアジェンダでもあるようだ。平和のアジェンダでもないし一体化のアジェンダでもなく、まして自由な発言のアジェンダでもないものが、「ウィキリークス検閲局」から発している。

 同じコインの二つの側面である。

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モザイク国家といわれるレバノンに再び亀裂が?

◆1月17日

 レバノン政権が瓦解した。ハリリ首相の父親であるファリク・アル・ハリリ元首相暗殺事件に絡む問題で、先に欧米社会はシリアがその黒幕であると指摘したのだが、国連の特別査察で証人とされた人物らが全く信憑性に欠ける人物であることが判明し、シリア黒幕説は崩壊したと思いきや、性懲りもなく今度はヒズボラにその黒幕の役を負わせようと画策している。

 前の画策でシリア軍のレバノンからの撤退を引き出したが、今度はその矛先をレバノン内の反イスラエル勢力であるヒズボラに焦点を合わせ、ヒズボラの暗殺関与を匂わせ、その武装解除を目指している。

 ヒズボラが国際社会の要請で武装解除の圧力を受ければ当然それに反発することで、イスラエルが再び欧米社会を後ろ盾にしてレバノンに武力介入できる口実を持つ事ができる。

 常に欧米寄りであったハリリ派の首領ハリリ首相は欧米の意向に従うことで、レバノンの統一政府を瓦解させ、自国を新たな分裂の岐路に立たせることになった。

 ハリリ首相は、自らの父親を殺害した勢力が自分が頼みとしているその欧米・イスラエル勢力であることを知ってか知らずか、同じアラブ民族のシリアとサウジによる仲介を蹴って再び欧米側に着くという愚かな選択をすることで、自分の国を再び戦火にさらす危険な動きをしていることになる。


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●レバノン危機:統一政府の崩壊で再び緊張
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=22766
【1月13日 by Rev. Richard Skaff】

 レバノンのサアド・アル・ハリリ首相がワシントンにオバマ大統領を訪問している時、ジュブラン・バシル・エネルギー長官はベイルートで11人のヒズボラ系閣僚の辞意を表明した。このため、レバノン政府は瓦解することになった。

 この辞職表明は明らかに、首相がワシントンを訪問する際にはなされるということが計画されていた。

 アルジャジーラによるとレバノンの統一政府は、2005年に殺害されたラフィク・アル・ハリリ元レバノン首相に対する国連査察に関する議論をめぐって、ヒズボラとその政治的同盟組織の閣僚が辞任した後に崩壊したという。

 10人の閣僚は、アル・ハリリ氏の息子で首相のサアド・アル・ハリリ氏が議論を呼んでいるこの問題について閣僚会議の開催を要請していたのを拒否したという報告を受けて12日辞意を表明した。11番目の閣僚であるアドナン・サイド・フセイン氏は後からこの30名からなる内閣から去った。これによって、ハリリ政権は崩壊することになった。 

 この閣僚会議の要請は、シリアとサウジアラビアによる数ヶ月間に渡るレバノンの政治的危機の仲介努力が失敗したという発表がなされた後、11日に出されていた。

 2005年のハリリ元首相暗殺にイスラエルが関与しているという証拠が存在しているにもかかわらず、政治的に動かされているSTL(レバノン特別法廷)は、神の党のこの暗殺事件への関与を示すことで、ヒズボラの武装解除ができるのではないかという希望をもってヒズボラに焦点を当てている。その結果、ヒズボラがこのハリリ暗殺に関与しているとされ国連がバックのレバノン特別法廷で起訴される可能性が出てきているため最近、政治的緊張がレバノンで高まっていた。

 ハリリ氏のアメリカ大統領訪問は、ホワイトハウスでの会談後すぐダラス空港に向かったのを見ても短縮されたのが分かる。オバマ大統領は会談中に政権が崩壊したレバノン首相に対し全面的支援を約束した。ハリリ首相はまた、帰途フランスに立ち寄りサルコジ大統領と会談する予定だ。
 アルジャジーラは潘基文国連事務総長のスポークスマンが、動揺するレバノン情勢を事務総長が注目していると述べた。また事務総長は状況が平穏に保たれる重要性を強調した。「事務総長は全関連組織間での対話と憲法及び法の遵守がなされるよう呼びかけている。彼はまた、レバノン特別法廷が独立的に機能するよう全面的に支援すると強調した」

 ヒズボラは、この暗殺に関して一切のかかわりを否定しているが、この法廷については、「イスラエルのプロジェクト」であると非難し、アル・ハリリ氏に対してはまだなされていない法廷のいかなる評決も否定するよう要請している。
 しかしアル・ハリリ氏は、法廷に協力することを否定しないため、ヒズボラは政治的力量を示すため政権から離脱してしまった。

 またクリントン国務長官はカタールのドーハでの記者会見で、「本日生じた事態に対しては、レバノンの安定性と発展を脅かし正義を損なおうとする、レバノン内外の勢力による明らかな意図が示されたものと見ている」と語った。

 ハリリ氏は自国の問題に対して自ら直接に対応する代わりにアメリカにお伺いに向かった時、ヒズボラの動きによって打撃を受けた。レバノンに対する忠誠の代わりに外国勢力に常に依存せんとする姿勢のため、レバノンの傀儡政権は再び崩壊した。 


◆レバノンの将来は?

 アル・ハリリ派とヒズボラの国連法廷に対する姿勢での対立状況は、2008年5月の内戦に似た情勢をもたらすであろうか?あるいはSTLの目的はヒズボラの武装解除とレバノンの不安定化であろうか?

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逮捕されたイラン人のモサド工作員

◆1月12日

 イラン人を訓練しイスラエルのモサドの工作員としてイラン人核科学者を暗殺しようとしたイスラエルのスパイ網が摘発されたという。

 中東はスパイの暗躍する謀略地帯だが、モサドの暗殺実行犯として訓練されたイラン人が逮捕されたというのも珍しい。イスラエルのモサドにも焼きが回ってきたということかもしれない。

 既に何回も示してきたように、これからはイスラエルやアメリカ、イギリスの謀略は失敗する事が多くなってくる時代に入っているということだ。どうしてもうまくいかないのだ。彼らの頂点はあの2001年9月11日同時多発テロであり、あれ以降は頂点からの下降となっている。

 従って、今までのように謀略がうまくいかなくなり、要するにばれてしまう時代にはいったのだから、今までどおりのやり方を改め、真にイスラエルの存続を願うのならば、パレスチナ人との共存・共栄の道を探るべきなのだ。そうしないと、最後は手厳しい結果を受けることになるだろう。
 

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●イラン:イスラエルのスパイ網を摘発
http://www.nytimes.com/2011/01/11/world/middleeast/11iran.html?_r=1
【1月10日 By WILLIAM YONG and ALAN COWELL】

 イスラエルのモサド工作員網に侵入したと主張して、イラン情報相は10日、昨年のイランの物理学教授暗殺に関わった国際的スパイ網を摘発したと語ったと国営メディアが伝えた。

 国営プレス・テレビはイランが大掛かりな捜査の後、「テロ事件の主要な黒幕を逮捕し、イスラエルのスパイとテロリストを含むスパイ網を摘発した」と、準国営のファーズ通信が伝えたと報じた。

 プレス・テレビは、イスラエルの情報組織は、「非人間的で非イスラム的なゴールを達成するためにヨーロッパと非ヨーロッパおよびイランの隣国を含むいくつかの基地を使用していた」と伝えた。

 これらの「基地」は、「マスード・アリ・モハマディ博士暗殺の時使用された」という。博士はテヘラン大学の物理学教授で、昨年1月テヘラン北部にある自宅近くで遠隔操作で作動する爆弾が仕掛けられたオートバイにより殺害された。イランはこの殺害でイスラエルとアメリカを非難した。その動機については充分に説明されてはいない。

 イランはイスラエルを、自国の核計画を損なおうとしていると頻繁に非難してきた。イスラエルは、イランの核計画に対してもしも外交的決着がなされねば、イランの核施設に対する軍事攻撃の選択肢を除外していない。

 昨年11月、オートバイに乗った身元不明の者がテヘランのトップの二人の核科学者に対する爆弾攻撃を行い、二人の内一人を殺害した。殺された者は、マジド・シャリアリ氏で、イランの主要核プロジェクトのマネージャーであるとイラン当局は発表した。

 負傷したのは、シャリアリ氏の友人のフェレイドン・アッバシ氏で、国連の安保理の制裁リストに掲載されている人物で、イランの核計画と密接なつながりのある人物だという。

 これらの攻撃によりイランはイスラエルとアメリカが黒幕にいるとして両国に対する非難を更に強めた。

 プレス・テレビは10日、イランは、「重大なダメージをイスラエルの諜報・保安組織」に与えたとし、また「非常に重要かつ国家機密に関わる」モサド工作員チームに関する情報を発見した、と伝えた。

 イランの情報相は、イスラエルの保安組織に侵入したとし、この作戦は「何ヶ月にもわたる複雑な方法を使ってイスラエル政権の核心部分にまで至る」ものであったとプレス・テレビは伝えた。

 イスラエルはこのような主張に対しては規則的にコメントをすることはなく、10日の段階ではイスラエル当局からの回答はない。 

 イランの核計画はイラン政府とその他のアメリカやイスラエルを含む諸国との間で論議の的となっている。イランは平和目的の核開発をしているだけであると語り、アメリカやイスラエルはイランが核爆弾を製造しようとしている、と見ている。

 この問題での論議は、今月トルコのイスタンブールでイランと6カ国の間で再開される。この6カ国には、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国、それにドイツおよびヨーロッパ連合が含まれる。



●イラン人モサド・スパイ:自分はイスラエルで訓練を受けた
http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/iranian-mossad-agent-i-was-trained-in-israel-1.336288
【1月10日 Yossi Melman ? Haaretz】

 イランの国営プレス・テレビは10日、モサドによって訓練され、昨年テヘランでイラン人核科学者の暗殺に関わったと言っている男を放映した。

 イランの情報組織によって逮捕された身元不明のこの男は、モサド工作員と会う為にイスラエルに行ったことがあると述べた。
 「そこには二人の男がいた。ヘブライ語を完璧に操るイスラエル将校だった」とこの男はカメラに向かって語った。「我々はテルアビブ空港に到着したが、パスポートコントロールで質問されたが、ヘブライ語が分からないので係員が疑った」
 「その時、自分の世話を見る人物が来て航空チケットを示し、私のパスポートを取り、我々は違う通路に向かった」と語った。「我々はテルアビブを出て高速道路でエルサレム方面に向かい、30分ほどでモサドの司令部に到着した。テルアビブとエルサレムの中間にあった」

 この男が語る「モサドの司令部」:3キロから4キロの長い塀で囲まれ通電した防護柵でかこまれている。

 彼はまたどのようにして、イラン人核科学者であるマスード・アリ・モハマディを暗殺したかを語った。
 彼は、イスラエル工作員らが自分に対して監視、対監視、車爆弾装着方法などの訓練をしたと語った。オートバイの使用の仕方も習ったという。

 彼は、本来は自分がアリ・モハマディ殺害を実行するように言われていたという。
 「テルアビブに近い司令部で、私は訓練を受け、アル・モハマディ博士に関する詳細を学んだ。そして彼の自宅の周囲について調べることで、辺り一帯を熟知し暗殺時の状況を把握することができるようになった」

 10日の朝、イランのメディアは、イラン当局がモサドに繋がるスパイ網を摘発したことを伝えた。

 昨年1月12日、テヘラン大学の科学者であったアリ・モハマディ博士は遠隔装置爆弾によって殺害された。

 11月、もう一人のイラン人核科学者が暗殺され、もう一人は重傷を負った。これら三つの攻撃は、イラン当局によってモサド、イギリスのMI6、アメリカのCIAの仕業であると非難された。

 イラン政権を困惑させたこの暗殺事件で、保安関連高官らは犯人逮捕を誓っていた。10日の声明発表とテレビ・インタビューはイラン政府が少なくともある程度、この作戦に成功したことを民衆に示すことになったと思われる。

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イラン海軍用の巡航ミサイルシステム

◆1月5日(水)

 イランが新型の巡航ミサイルシステムを海軍用に開発し展開するという。
 既に何回かにわたって指摘してきたように、イスラエル・イランの相克において、時間はイスラエルに不利に働いている。時間の経過と共にイランはその「核計画」をますます進展させるであろうし、また国防力も増強されていく。

 今回イランが海軍に装備した巡航ミサイルがどのような能力を持っているものなのか定かには分からないが、当然のことながら、ペルシャ湾に展開するアメリカ艦隊やその他の艦船に対するある程度の脅威となることは間違いない。

 艦船はミサイルを一発でも食らえば、多くの場合戦闘不能に陥り、戦列から離脱せざるを得なくなる。別に沈没させなくとも、戦果としては充分である。

 今年はさまざまな分野で過去の懸案事項が最終局面を迎える年になるかもしれない。イスラエルとイランの相克もその一つである。また世界経済の動向もその一つであろう。日本近辺では、尖閣諸島問題や北朝鮮の動向などが、中国のバブルの破裂などと絡んで問題となるであろう。

 これらが互いに連携しながら事態は進んでいくが、願わくは、相克は相克どまりでつまり戦争にはならないで昇華されていくことを、また経済は小規模な動揺は仕方ないとしても、何とか大パニックは避ける方向で、日本近辺の問題も緩やかな変化の中にいつの間にか事態の危機を乗り越えたというような形で進んでほしいものである。


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●イラン海軍に新型ミサイルシステムが追加
http://www.presstv.ir/detail/158408.html
【1月3日 Press TV】

 イランの国防大臣は、同国の国防力増強の一環として新型の巡航ミサイルシステムを海軍に追加した。
 「このシステムは海上の複数の異なる標的を補足・破壊する能力を持っている」と、国防大臣のアハマド・ヴァヒディ准将が3日、このシステムの引渡し式の席上で語った。

 ヴァヒディ准将は、このシステムは発射台と共にミサイル補足・誘導システムが含まれることを指摘した。

 全てのシステムがイランの技術者らによってデザインされ生産されたと、大臣は説明した。ヴァヒディ大臣によれば、イランの海岸線へこのミサイルシステムを展開することは、国防力強化に繋がるだけでなく、この地域の安全と安定を確保する役割を担うことになる、と指摘した。

 イランは国防分野ではいくつかの革新的発展を成し遂げている。そして軍事的装備とシステムのいくつかを国産品で賄うようになってきている。

 イランは最近、防空システムの大量生産をしてそれを輸出するところまで来ていると発表した。
 「防空分野では我々は全てのニーズに国産品で対応することができる」と、国防大臣は語った。「我々がデザインし開発した兵器は、大量生産されるようになるだろう。また必要ならば他の国に輸出もするようになるだろう」と大臣は続けて語った。
 
 しかしイランはずっと、その軍事力は、イランの国防ドクトリンが抑止のみを基礎にしているので、他の国に対してはなんらの脅威にはならないと言ってきている。

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攻撃されたコプト教会内

◆1月3日

 【謹賀新年】

 時代はいよいよ煮詰まりだしているようだ。
 新年早々、エジプトのアレキサンドリアのコプト教会で爆弾テロが起き、21人が死亡するという痛ましい事件が起きた。

 相変わらず、「アルカイダ」の名前が出てきているようだが、その背後に存在する黒幕が問題である。
 レバノンのヒズボラの哀悼と非難の声明の中にあるように、これはアラブ・イスラム諸国民の分裂を画策したものと考えるべきであろう。
 
 アルカイダの狙いは、本来はアメリカやイスラエルのはずだったのだから、エジプトのコプト教などの少数派をいじめるような行為になんらの世界戦略的視点は存在しない。ようするにアラブ諸国内での宗教的多様性に狙いを定めて、動揺と分裂を引き起こす陰謀と見て間違いないだろう。

 既に多様性国家あるいはモザイク国家といわれて、一時はイスラエルの利用する国であったレバノンも、今や彼らの唯一の敵はイスラエルである、という認識に固まりつつある。

 この傾向はこれからますます増強されていくはずである。今まではユダヤ・シオニストの陰謀・策謀・謀略にいいように翻弄されてきたアラブ・イスラム諸国であったが、とうとうその目くらましから目覚めて、自らの敵が一体だれなのか、という焦点を絞りだしてきている。これはエジプト国民も同様である。

 あと何年このような事態が続くものか分からないが、ほどなくその焦点は絞られてくるはずである。


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ヒズボラは、アレキサンドリア教会攻撃を「もっとも危険な陰謀」と非難
http://www.naharnet.com/domino/tn/NewsDesk.nsf/0/372507A3
CEDC79DFC225780B00535F91?OpenDocument
【1月1日 naharnet】

 ヒズボラとその他のレバノンの高官たちは1日、21人の死者を出したアレクサンドリアで起きた教会攻撃を非難した。
 「アレキサンドリア郊外で起きたテロリストの犯罪に対する怒りや悲しみを表明するのに、非難と弾劾の言葉では言い尽くせないものがある」
 「この攻撃はパレスチナ占領地でのシオニストの企みと、アラブ・イスラム諸国の分裂を企むアメリカの陰謀に資するものである。この陰謀はアラブ・イスラム諸国の宗教的多様性に狙いを定めたものである」

 レバノンのサアド・ハリリ首相はエジプトのホスニ・ムバラク大統領に対する哀悼の意を表明する電報の中で、この犯罪的行動に対する統一的立場を採用するよう、広範囲なアラブの行動を呼びかけている。

 レバノン議会のナビ・ベリ議長もムバラク大統領宛の弔詞の電報を送った。
 またサイド・アリ・ファドララ師(シーア派)は、この犯罪を「イスラム教徒の否定する残虐な行為である」と表現した。

 レバノン民主党のタラル・アースラン氏は、「全ての良心的な人間はこの犯罪的行為を非難すべきである・・・我々は皆、コプト教会とエジプトの人々との連帯の中にある」と語った。

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