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オバマ大統領とネタニヤフ首相

◆7月11日

 イスラエルのネタニヤフ首相がオバマ大統領と会談し、対パレスチナ・イラン問題で、双方が友好を演出しながら、要求を出し合い、とりあえず、あいまいなままで終わったようだ。
 その中で、オバマ大統領は以下のような発言をすることで、イスラエルによるイラン攻撃に釘を指した格好になった。勿論、イスラエルは主権国家として、どこかの国の承認を必要とする国ではない、という論理は前から言われていることだが、それでもアメリカ大統領から、はっきりと釘を刺されれば、むやみにそれを無視するわけにもいかないのが現実だろう。

 オバマ大統領の基本的姿勢は不変であり、一貫している。イラン問題に対しては戦争絶対反対であり、パレスチナ問題においては、パレスチナ国家独立である。だから、イラン攻撃に必要な軍事システムもアメリカはイスラエルに渡していない。少なくとも積極的には輸出しないようにしている。

 オバマ大統領がアメリカ国内で置かれている立場を考えれば、この程度がやっとかもしれない、と考える。彼は2013年までに何とか格好がつけられるようになればそれでよい、と判断しているようだ。だから、直ぐに目に見える成果をあせって求めているわけではない、ということになろう。


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オバマ大統領:イスラエルはアメリカの承認なしにイラン攻撃はしない
http://www.worldtribune.com/worldtribune/WTARC/2010/ss_israel0634_07_09.asp
【7月9日 World Tribune】

 オバマ大統領は、イランの核施設攻撃前にイスラエルがアメリカの承認を求めることを期待している。
 オバマ氏はイスラエルはアメリカの承認なしにイランを攻撃することはしないという自信がある、と語った。
 
 7月8日、イスラエルのテレビ局とのインタビューで、オバマ大統領は前日、イスラエルのネタニヤフ首相との会談中、イランに対するイスラエルの攻撃について議論を交わしたかどうか明らかにしなかった。

 大統領はネタニヤフ首相との90分にわたる会談後イスラエルのチャネル2とインタビューを持ったが、これはオバマ大統領が職について始めてのイスラエルのメディアとの接触だった。

 イランとの融和政策を進めている大統領は、イスラエルとアメリカの戦略的関係からして、イスラエルが単独で攻撃することはないだろうと語った。
 「イスラエルとアメリカの関係は十分に強いので、どちらも相手を出し抜くようなことはしない」と大統領は語った。

 2010年に、ジョセフ・バイデン副大統領を含むオバマ政権は、イスラエルに対しイラン攻撃をしないよう警告した。ネタニヤフ首相は、国際社会に対しイランへの制裁を強化するよう要求してきてが、イスラエルはイランに対し、今すぐ攻撃する計画はない、と繰り返し保証していた。

 2007年以降、アメリカはイランに対するイスラエルの空爆を容易にする軍事システムを与えないようにしてきたと、高官筋は言っている。禁止されたシステムは、イスラエルが長いこと求めている、空中給油、最新鋭偵察技術、バンカーバスター爆弾などである。

 オバマ大統領は、イスラエルとパレスチナ暫定政府は大統領の最初の任期の終わる2013年までに完全な合意にいたることができると語った。
 大統領は、西岸とエルサレムの殆どの区域でのユダヤ人入植地建設に対する禁止を10ヶ月延長するようイスラエルに圧力を掛けたかどうかの質問には答えなかった。
 「私は、我々が小さな機会を掴んだということをネタニヤフ首相が理解したと考えている。現在持っているこの機会以上にベターな機会はもうおそらく来ないだろうと思う。だからこそその機会を逃がすべきではないのだ。簡単ではないことは分かっている。しかし、我々は双方の関心事である問題で協調してやっていくよう努めるだろう」と、大統領は語った。

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金を使えない時代?


◆7月7日

 負債で築いた繁栄であっても、その負債の返済の時期がくれば、デフレが待っている。これからしばらくはそのデフレ不況が世界を覆うことになるだろうという見方。

 それで済めばよいが、・・・


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負債デフレ:長い冬の時代が待っている
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=20040
【7月6日 by Prof. Rodrigue Tremblay】

★ 「少数の富裕層と大多数の貧困層とに分けられた国家は、自分たちの資産によって代表されるアメニティーを守るために富裕層によって操作された政府を強化する」ハロルド・ラスキー(1930年・英国政治学者)

★ 「商品を買うために使用される時ではなく、権力を買うために使用される時に、通貨は邪悪なものとなる。政治的な不平等になる時、経済的不平等は邪悪なものとなる」サミュエル・ハンチントン(1927~2008年 政治学者)

★ 「・・・もしも金融市場が脆弱で、国家の財政的な健全性に自信がないのならば、経済の回復を危うくすることになるだろう」オバマ大統領(2010年6月25日)

★ 「どんな知的愚者でも物事を大きく、より複雑に混乱させることはできる。反対方向へ行く為には天才的な工夫と多くの勇気が必要となる」アルバート・アインシュタイン(1879~1955年 物理学者)

★ ボンド市場は、これから経済的に厳しい時代がやってくることを、そしてさしあたっては、デフレがインフレより一層脅威となっていることを示している。指数も経済が弱まることを示している。
[http://www.dailyfinance.com/story/leading-indicators-philly-fed-survey/19520197/]

★ ユーロ圏はメンバー国の経済的不均衡状態のため、分裂に向かっている。生産性の低い諸国(ギリシャ、スペイン、アイルランド、ポルトガル、イタリア)は、生産性の高いドイツと歩調を合わせることはできない。-The U.S. money supply M3 is contracting.

★ 中国のバブルは破裂するポイントに危険なまでに近づいている。
[http://www.thestar.com/opinion/article/778682--is-chinese-economic-bubble-about-to-burst]

★ 各地での負債のデフレは世界経済をデフレ・スパイラルに投げ入れかねない危険性がある。その流れから言えば、2011年には二桁のリセッションとなる可能性大である。
[http://business.financialpost.com/2010/06/29/u-s-double-dip-recession-is-officially-coming-analyst-warns/]

 このブログの読者ならば、この問題に対する私の見方がどのようなものかお分かりのはずだ。1年前、2009年7月10日、みんながリセッションは終わり、元の状態に戻ったと発言していた時、私は今後10年間の経済的な厳しい状況を指摘する、「ベイビーブーマー経済大不況時代(2007~2017年)の真っ只中にいる」と題する論文を書いた
[http://www.TheNewAmericanEmpire.com/tremblay=1113]

 その時私は、「多くの人々は繁栄はすぐそこに来ている、と考えているし、このリセッションは、第2次世界大戦後のように、株式市場が復活し、人々が消費しだせばすぐ終わる、と考えるかもしれない」と書いた。これは、現在の経済情勢の近視眼的な見方である。

 1930年、当時のハーバート・フーバー大統領は同じく、「この危機は、・・・安全に乗り越えた」と宣言していたことを思い起こすべきである。 そのような宣言をするのは10年早いのである。丁度1930年のように、アメリカ経済と、世界各地の経済は過剰な負債で、苦しんでおり、これが正常に戻るには、少なくとも10年はかかる。現在の場合、そして1930年代もそれに近かったように、過大な負債が経済規模の4倍となっていては、負債デフレを避けることはできないのだ。

 負債の山で築いた経済のブームは、そのいくつかは詐欺的であり、投機的な負債なのだが、結末は酷いことになるようになっている。負債の山が実態の経済に比べて高ければ高いほど、それだけ経済のメルトダウンが厳しいものになる。
[http://lexicon.ft.com/term.asp?t=real-economy]

 これは、持続不可能な負債レベルとは、いくつかの投資やプロジェクトへの融資が経済的な意味を成さず、業務用、および負債の返却をする充分な収入は見込めないことを意味してるからだ。最初の結果は過剰生産能力と資産価格の下落だ。2番目の結果は、避けられない負債の清算と負債デフレーションで、3番目の結果は景気低迷だ。

 過剰負債のどんちゃん騒ぎをすれば、負債清算のための長い期間と負債デフレーションに伴う危険があるということは経済学でよく知られていることだ。1933年、エール大学のアービン・フィッシャー教授は、経済不況についての負債デフレ理論を発表した。
[http://fraser.stlouisfed.org/docs/meltzer/fisdeb33.pdf] .

 この理論の核心部分は、過剰負債はデフレを招来するということにある。そのデフレは今度は経済収縮をもたらす。フィッシャー氏は負債の清算と経済収縮との間の関係を9つの相互作用の段階にまとめている。

1.負債の清算は投売りを誘発する
2.銀行ローンが清算されるため預金通貨の収縮、これは通貨の流通速度を弱める
3.価格の下落
4.価格の下落に対しリフレーション(通貨再膨張)その他の介入がなければ、ビジネスの純資産の更なる下落を招来せしめ、破綻に追いやる
5.これは利益の収縮を招く
6.建設、製造、貿易の減少、雇用の減少
7.損失、破綻、失業などは、ペシミズムを惹起し、自信喪失に繋がる
8.結果は、貯蔵と銀行クレジットの収縮で、これは貨幣の流通の速度をさらに減速させる
9.全般的なデフレは価格の下落による実体ないしは商品の利率の上昇に伴い、名目上あるいは通貨の金利の下落を招来せしめる

 経済に対する負債額は2倍ならば収拾できるのだが、今それは4倍になっているので、当時と似たような負債デフレと経済収縮の負のスパイラルがこれから起きる可能性がある。
 別の言い方をすれば、新しい1ドルの生産のために1.5$ないしは2$以上の借金をするべきではない、ということだ。新しい生産のためにそれ以上の負債をすると、経済は負債のオーバーレバレッジになるということを示している。

 最近行われた6月のG8やG20での指導者たちの発表と、2013年までに政府の負債を半分にカットするという共同声明を聞くと、政治家たちは世界経済が直面している危機的状況を理解しているとは思えない。
[http://www.nationalpost.com/Official+Summit+Communiqué/3208710/story.html]

 実際、経済ないしは政治的な、なにか新しい衝撃が世界経済を襲うようなことがあれば、負債のカードの家の崩壊を早める危険があり、それは生産と雇用の破壊という恐ろしい結果をもたらすだろう。

 緊縮財政は政府の効率を高めるかもしれないが、負債デフレの実際の影響を和らげることにはならない。とりわけ、銀行業分野で、生産者と雇い主が新しい銀行クレジットから締め出されないようにするために通貨再膨張の財政政策と総合的な安定化政策の両方が必要である。

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次の金融災厄が間近い

◆7月1日

 今年後半から世界経済の崩壊の第2ラウンドが始まる、とマティアス・チャン氏は去年の11月に書いていたが、それを思わせる今日の株価であり、また外国為替の動向であった。これからずるずると下落が続き、ある時どさっと来ると考えて準備するべきなのだろう。

 これは地球維新というか、改変というか、この世が成り立つ根本的枠組みが変わっていく端緒になっていく動きと思われる。誰も止められないし、おそらく止めるべきではないだろう。むしろ現在の仕組みが変わることによって初めて、本当に新しい仕組みを生み出していけるのだから、歓迎すべきと言える事である。

 経済や金融関係に長らく携わっている人々には考えられないことかもしれないが、これから生み出されていく世界は、急激に変化する人生観・世界観と密接に連携して生み出されていくものだから、価値観そのものが根底から変化した内容となっていくのだ。

 経済・金融のみに集中していると、全体の動きが分からなくなってしまうから、今からは、視野を拡大させていく努力が必要となってくる。

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経済危機:次の金融災厄のラウンド
G-20 サミット・シャレード
【6月29日 by Matthias Chang】

 私は2009年11月の論文で、早くて2010年の最初の四半期までに、遅くても第二四半期までに 世界経済は崩壊するだろうと予想した。

 2009年の第二四半期以降、そして2010年の最初の四半期は更に、オバマ政権、G8、国際マスメディア、IMF、世界銀行、みんな、世界経済は「回復基調にある」、「最悪期は脱した」と謳っていた。

 その傍らでは、ダウが2009年3月の最低から「回復」し、10,000を越え、あらゆるメジャーなマーケットは偽りの回復を演出する為に操作されていた。

 しかし、ここで、常識的な判断をしてみたい。
 いわゆるエコノミストと金融アナリストたちが世界的な回復がなされていると吹聴している時、それが実際は何を意味するのか、考えてみたことがありますか、ということだ。

 もしも、経済の回復があるのならば、常識として生産的存在、つまり会社とか国家経済は金を生み出しているはずだし、企業は利益を挙げているし、国家は輸出力を改善させているはずなのだ。

 更に大切なことは、いわゆる回復というものが経済成長を伴う持続的な回復ならば、結果として生じる政策はその楽観的見方を反映させるはずであろう。
 つまり、論理は実践と、あるいは現実と一体でなければならないということだ。

 しかし、一体我々は何を目撃しているであろうか? 世界の中央銀行は何をやっていたのだろうか?

1.彼らは慎重に、金利を低く抑え(連邦準備制度のケースでは殆どゼロだ)、影の銀行システムの利息に寄与していた。この邪悪な政策について、そして一般人に対してそれが何を意味するかは、後ほどまた語ることにする。

2.彼らは、量的緩和政策を継続した。つまり負債・隷属サイクルを維持するため何もないところから金を生み出すことだ。

3.危機は乗り越えられていないことを知りながら、そして最悪がくることに震えながら、彼らは激しい通貨戦争を始めた。ドル対ユーロ、ドル対元、ドル対円、その他もろもろだ。これは、通貨の競争力の下落をもたらした。  
 何が実際に起きているのだろうか、つまり実際の経済の状態はどうなのか?

1.企業の利益は弱い
2.失業数は上昇し続けている
3.差し押さえは増大している
4.税は増大している
5.国家経済の公的な支出分野の大幅なカットが起きている
6.新しい大規模な「刺激策」が願われている
7.G20が、経済混乱を整理するために召集された

 これが、G20サミット開催の背後にある厳しい現実なのだ。
 その結論はもう一つの言葉遊びである。前のサミット何も変わっていない。各サミットの参加者は、自己の利益がまず先決だというサインを出してきていたこと、そして、誰も先進国を席巻している国家財政破綻を前にして他国を支援できる立場にないということははっきりしていることである。
 
 世界金融機関のあらゆる主要臓器に転移した金融の癌にどううまく対処するかで、二つの対立的な考え方がある。
 つまり:

1.大規模な刺激策を継続しあらゆるレベルで資金を借りまくる
2.厳しい引き締め政策を実施し、負債と借り入れを減らす

 解決の引き延ばしは、コインを投げ上げるようなわけにはいかない、いわゆるエコノミストとエキスパートが忘れているのは、両者は同じコインの両側である、ということだ。
 何が望ましい解決策だとしても、結果はブームと破産の悪辣なサイクルであろう。しかしそれは2008年の破産よりも更に厳しいものとなるだろう。

 どうしてか?
 世界経済の重要なファクター、特に金利問題を吟味してみよう。

 今に至るも、暴力革命と・あるいは社会騒乱が先進国で起きていないことは不思議なことである。その国の人々は、現代的な技術を使い金融関連新聞を読みこなす、教育され洗練された「投資家」であるとされている

 以下のことに、世論は怒らないのだろうか:

1.大きすぎて破綻させられない銀行は何十億も金利ゼロで借り入れることができ、それを貸し出すことができるので、巨大な利益を上げている。なぜ誰も見えないのか、無利息とは中央銀行(Fed、ECB、etc)からノーコストで何十億でも借りるということを意味するということを、なぜ誰も見えないのか? これらの銀行がどうやって金を儲けているかを知ることはすぐわかることだ。コストがかからないのならば、何からでも莫大な利益を上げられることになる。それこそが、この腐敗した銀行が2008年前には上げたことのないほどの記録的な利益を上げたと発表している理由なのだ。それは、2008年以前では、これらの銀行はFedとか銀行にインターバンク・マーケットで利息を支払っていたからだ。
 借り入れた資金に対する利息を支払わなくともいいというこれらの金融操作は世界の経済・金融機関だけが享受しているものである。

 その一方では、一般の人々はローンの半分の価値にも満たない住宅のためのローンを継続して支払わねばならないのである。
 だから、なぜ民衆は中央銀行(Fedを含む)、ウォール街と政治家らの太った猫に対する行動を取らないのか?

2.その他の人々は、立派なビジネスを始めようとすれば、利息という形の莫大な金融コストの重荷を背負わねばならないのだ。そして利益のマージンは非常に小さく、何らかのケースでは利益がでるかどかさえ分からないほどなのだ。

3.懸命に働く人々は、店、工場、その他なんでも汗水たらして働いて得る金以上の金を得れるかもしれないという幻想を抱いて、世界的なカジノに誘われていく。「長期の投資」というマントラは、ジョー君の頭に叩き込まれ、彼は洗脳されるのである。大きく稼ぐためには彼はレバレッジを効かせる必要があるのだ。

4.このような金融マニピュレーターが、このようなばら撒きを得る時、Fedにいる賢い者と政治家らは、何とそれを呼ぶのか? 私はそれを、ばら撒き、賄賂、補助金だと言いたい! そしてその金額ときたら、数兆だ。

5.緊縮政策推進に対する不満の声が上がっている。腐敗した政府は社会保障費、福祉、年金、公団住宅、医療ケアなどに必要な支出は、これらの膨大な支出を支えるほど十分な金を国庫は持っていないのだから、大幅にカットされるべきと要求している:補助金は大幅に削減されるべきだというのだ。これは馬鹿げた議論である。

 普通の人々は重荷を背負うべきだが、銀行家らは社会的弱者にはかつて支払われたことのない最大級の補助金を受け続けていられるとは。

6.「政府は破産している」と、雇われ書記は公言してはばからない。しかし彼らは、ウォール街の太った猫と、破綻させるには大きすぎる世界的銀行と闇の貸し金業者に対しては数兆ドルの補助金を出せるのだ。彼らは金を何もないところから生み出す。そしてそれをゼロ金利で彼らに貸し出す。しかし我々には政府は、社会保障、医療ケア、その他のために融資してもらわねばならないと言う。そして彼らは資金不足なのだから、増税せざるを得ないと言う。なぜ政府は何もないところから金を創造し、あなたにゼロ金利で貸し出せないのか? 丁度彼らが太った猫どもにやっているように?

 そして、なぜ民衆は反撃しなかったのか?
 前の段落で語っていた、いわゆるエコノミストとエキスパートたちの解決策の選択で正しいかどうかを更に詳しく説明する必要はない。
 答えをあなたを見ているのだ。
 何かをするべきだ。嘆いたりうめいたりするのは止めよう。
 多くの者たちから、少数の者たちへの歴史上最大の富の転送という、この世界的な窃盗を、組織的に動いて止めさせるべきだ。

 大きすぎて破綻させられない大銀行が崩壊し破産するとしても、世界経済は崩壊しないだろうということを、保証させてもらう。そのような崩壊を避けるため、全ての人々がすべきこととは、中央銀行を「社外重役」の手から切り離し、完全なコントロールを獲得し、中央銀行の管理の仕方を一変させることにある。

 市場が金利を支配しているというのは嘘である。闇の貸し手、ヘッジファンドetcと共謀している世界の中央銀行こそが、事前に決められた変数を使って金利を支配しているのだ。それは常にインサイダーのゲームなのだ。

 これがなされるまでは、金融改革を語ることはただおしゃべりに過ぎない。中央銀行を支配することが問題の核心なのだ。

 ロスチャイルド金融帝国の創始者は、通貨を創造する力を支配する者が、全てを支配する力を最終的に獲得するだろうと言わなかったであろうか?
 それでは、誰が通貨の創造を支配する最終的権力を持つべきであろうか:普通の人々なのか、それとも、注意深く選ばれた金融エリート、太った猫etcであろうか?

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下落の止まらない世界経済


◆6月25日

 ワールト・カップに浮かれている世界だが、水面下では経済の実態がどんどん悪化している。
 このブログで何度か指摘してきているように、リーマンショック以来、事態は何も改善されておらず、悪化し続けている。
 元凶である連邦準備制度・中央銀行に完全なメスをいれ、その仕組みそのものを改善しない限り、遂にはアメリカ・ヨーロッパ、そして世界の経済は収拾のつかない大混乱に投げ込まれていくことだろう。


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危機にある中央銀行:20ほどの国家が破産状態
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=19867
【6月24日 by Bob Chapman】

 富の蓄積のためにサイクルが作られてきた。ブームが起こり投資から金持ちになり、それが下降に転じても、エリートたちが資金供給、クレジット、金利をコントロールすることで更に金を儲けることができる。これが銀行とウォール街に所有されている連邦準備制度(Fed)の本当の基本的な役割である。市場を支配し、インフレやデフレを起こす一切の力がFedにある。政治家が通貨政策を行っているわけではない。それを行っているのはFedである。政治家は言われたことをしているだけだ。彼らは時には経済的な痛みが来ることを知っているが、彼らの報酬は非常にうまみがあるのでそうやって生きていくことを選んでいる

 今回はダメージが大きく、Fedは数兆ドルもの負債となる通貨を生み出すことを余儀なくされている。この病気はヨーロッパのECB(ヨーロッパ中央銀行)に伝染した。彼らは量的緩和政策、つまり単純に通貨を何もないところから創造することで対応する方法を取ったのだ。これは彼らが言うには、決してやらないと言っていたことだ。ヨーロッパでの実際の流動性はECBとFedから始まっている。我々は最終的には諸国はアイスランドのように破産すると考えている。どの国が犠牲となるか誰でも知っている。現在のところ、アメリカ、イギリスを含む20ほどの国が危ない。スリーカードモンテ・ゲームは永遠に続くことはない。

 もし流動性がそんなに少ないのならば、金は一体どこから流れてきているのか? やって来る唯一の場所はFedである。現在進められている2兆ドルの救済措置だけでなく、銀行や貯蓄金融機関(Thrift)がストレス・テストに失敗したので、力のある機関に吸収されることで救済されるものが出てくるだろう。その選択肢が終われば、政府が彼らの救済をせざるを得なくなるだろう。貨幣鋳造が命中すれば、全体のシステムが崩壊する。今後50年このようなことをしていれば、このシステムは間違いなく破綻するだろう。

 全ての中央銀行は破綻、ないしは殆ど破綻の状態だ。破綻していないのであれば、なぜそんなに状況を秘匿しなければならないのか? ドイツ連邦銀行は先週スペインに対し、我々はストレステストの結果を公表することを好まぬ、と告げたのだ。その理由は明らかに、ドイツの銀行の置かれている惨めな状況にあるし、また一切を秘密に保っておきたいという彼らの趣味にある。これらの者たちがまたSDRの形で世界通貨を持とうと願っている者たちと同じ人々なのだ。このSDRはなんらの保証のない無価値なしろものである。単にもう一つの不換紙幣というだけである。彼らは皆、不胎化介入さえできないほど状態が悪化しているのだ。ヨーロッパとアメリカのシステムにある新しい数兆という量を彼らは不胎化できない。

 イギリスでは、イングランド銀行が通貨鋳造でイギリス財政赤字の埋め合わせをしている。それをしなければ、金融崩壊が待っている。イギリスはそのようなひどい状況にあるので、ユーロ圏のPIIGSに対する1兆ドルになる救済に参加することを拒絶した。最近Fedは1兆2500億ドルの有毒債権を買い込んだし、8000億ドルの米国債を買い込んだ。合計2兆ドル以上になる。不能とやけくその勢いで、ECBは破綻の際にあるユーロ圏の有毒債権を買っている。全ての機関が、借りた国民に対しては返すあてもない、そして彼ら自身の金ではない金で救済計画を買って負債を拡大している。中央銀行は金融機関を救済することについては心配しない。一般市民は二の次である。彼らの一人だに、自らの権力基盤をギブアップしようとは考えていない。彼らは支払不能ということを宣言したがらない。彼らは一般市民が自分らの負債を支払うことを願っている。ワイマール共和国は、ドイツの欲によって引き起こされたのではなく、「全ての戦争を終わらせるための戦争」より更にひどい戦争を引き起こそうとするドイツの敵の復讐によって引き起こされたものであった点を除けば、あまり違わなかったのだ。
 今回は、世界政府を打ち立てようとする思いと、欲のために推進されている。

 その結果、20ほどの重要国家が支払い不能の瀬戸際にある。その他の国は言うに及ばない。資金調達危機が次から次へと起きているのを知っている。主要な国家でさえ、通常の利回り以上でもっても彼らは自分達の国債を売ることができなくなっている。金利は限りなくゼロに近づいている。我々は金利は、人々が金を借りたら彼らが利子を払うという、マイナスに入ってしまうのではと考えている。笑ってはいけない。こういったことが1回以上おきたことがあるのだ。金価格を抑えたので、マイナスの賃貸レートがあったことは珍しいことではなかったのだ。政府は彼らの欲することを何でもやるものである。この心理状態が通貨とクレジットの増量という中に見られることだ。現在では、殆ど全ての政府が問題を抱えている。ユーロ圏のPIIGS国家群に対する1兆ドルになる救済を見てみよう。これらの国家が本当に返済できると考えられるかということだ。考えられないだろう。この相互の連結性のコンセプトが、問題であると考えているのだ。支払い能力のあるヨーロッパの国々が、負債を返済するかどうか分からない国に対して2兆ドルの救済をどうして考えることさえできるものなのか、というのである。これが今の世界の動きである。

 我々は、背後で何が行われているかということを理解しなければ、正しい答えも結果も得ることはできないという大変重要な基本的なコンセプトに戻る。人々はどこからともなく生じるがごとき言い方で、サイクル、スーパーサイクルということを語る。しかしそれらは全てデザインされて起きていることなのだ。例えば、経済は改善されている、しかしそれは8000億ドルの刺激策とFedの支出によるものだ。成長がなされているといわれるが、それはせいぜいぼんやりとしたものだ。今や経済は尻すぼみになっている。刺激策自身が浪費され、問題は次に何が起きるかだ。リセッション・大恐慌をかろうじて食い止める方策はもう一つの刺激策を行うことだ。それは、勿論、根源的な問題の解決を与えるものではなく、単なる時間稼ぎである。

 この負債のパレードの中で、一つのソースを別にすれば、メディアではIMFを通してなされた600億ドルのアメリカの貢献についての言及がなされていないという興味深いことを発見する。不正と犯罪は衰えを見せていない。最大の投機が救済される銀行によってなされているということをどこも言わないのだ。

 ここ数年、債権なら安全という理解から非常に小さい利回りの社債と国債の暴走を見てきた。こういった投資家は、銀行とその他の専門家がそのような惨めなリターンを嘲笑うかのように、危機を折込みだしたので、サプライズを避けられそうもなくなった。世界経済が中央銀行の刺激策と流動性では支えられなくなってきたので、諸国と企業の見通しは極端に減少して来ているという認識になるだろう。GDPは減少し、最後の2四半期はマイナスになりそうだ。債権も安全とはいえなくなった。とりわけ地方自治体債はそうだ。債権はバブル状態にあることがまもなく発見されるだろう。収入が減少すれば、政府と企業によるサービスボンドが困難になる。このような幾多の問題が存在している傍ら、われらの議会はウォール街や、銀行、保険会社、多国籍コングロマリットの政治上のマスターたちにひれ伏している。

 危機の値付けは今や不可能であるが、それは危機が幾何級数的に上昇していることを意味している。最終的にはこの現実は、将来、信用貸しを行うことを難しくさせるだろう。

 何にもまして重要なことは、仕事であり、それを生み出す者たちが簡単には金を借りれなくなっているということだ。同時に、自由貿易、グローバリゼーション、オフショアリング、アウトソーシングなどで我々の仕事は無くなり、免税のオフショアの利益を得ている多国籍コングロマリットの金庫は金で一杯になっている。これが起きている時、我々の議会は自らのポケットを自分達を所有している者たちからのキャッシュで膨らませているのだ。
 
 ヨーロッパで起きている問題は世界で起きていることの反映である。これはアメリカ人、その他の人々はシステマティックに彼らの選んだ議員らによって裏切られているという結論を導き出すのである。これは11月に殆どの問題を取り除くことで解決される問題である。

 ヨーロッパの救済の試みは上手くいかないだろうし、臨時の刺激、あるいは新たな資金とクレジットの供給で騙すことはできないだろう。ヨーロッパの負債の多くの部分がアメリカの機関投資家で支えられていることを忘れてはならない。負債が拡大しているので、支出ヴォラティリティは進んでいる。それで、我々が予想したように、ゴールドが新たなレコードを記録していることは驚くべきではないだろう。

 株式と債権市場は下落以外ありえない。ゴールドとシルバーのシェアを除いて、もしそこからまだ抜け出ていないのならば、早く出たほうがいいだろう。大投資機関、専門家らはパニックに陥っている。そしてその資金はどこかに振り向けられねばならない。そしてそれは強気のゴールドとシルバー関連アセットにある。追加のインセンティブとして、ドルはヘッドとショルダーを作り終えつつあるので、つまりそのラリーは終わりつつあり、下落に向かうことを示している。
 たとえドルが1年前にはゴールドから切り離されていたとしても、我々が予想したように、ゴールドの強気が続き、ニュートラルでもネガティブでもない。

 火に油を注ぐことになるが、不動産市場の崩壊、差し押さえが不動産価値を数兆ドルも減らしていくだけでなく、負債となった住宅から数百万人が出て行かざるを得なくなると4年前に我々は予想したのだ。住宅は、その住宅ローンのほうが住宅より高かった。第一波は2年前に来た。稼ぎ手の一人あるいは二人までも失業しているので、問題のなかった人々がクレジットを払うことができなくなり破綻するようになってきているのを見るようになった。
 負債を抱えた者たちは無駄な資産に胡坐をかいているものはいない。更に、彼らはこの状態はこれから何年も続くと考えている、市場が底を打つまで更にあと2年、そしていつもの状態に戻る傾向が見えるまでもっと掛かると考える者たちも多い。

 債務不履行の13%はそのような人々で、3年前4%からのアップである。住宅ローン保有者は、この暴落を引き起こし、住宅保有者から最初に搾り取ったのは銀行のための資金回収だと見ている。銀行はあらゆる不正を教唆し支援した。そして誰もそれに対して告発もしないし牢屋にぶち込もうと考えもしない。 Fedと政府は銀行を救済したが、一般市民をではない。そして住宅保有者とその他の人々を怒らせた。詐欺師であることは報われるのだ。銀行は年1000億ドルを失っている。それは他の導管を通して経済に流れたり、別の刺激策に向かっている。それはローンや家賃を支払わなくなった者たちが増えているからだ。次の2年間は、ネガティブ・エクウィティとなっている住宅は25%から50%、60%に上昇するだろう。多くの貸主も負債を抱えることになり、そうならざるを得ないのだ。勿論それは経済にとって壊滅的なことになるだろう。

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ラスベガスの夜景

◆6月12日

 アメリカの富と娯楽の象徴だったラスベガスが衰退している。つまりアメリカの富の衰退の象徴となっているわけだ。存在はしているが、既に死に体と化している。今後復活する見込みもない、と見られている。それはアメリカ経済が復活する見込みがないのと同様だ。

 今年か来年以降か、とにかくいずれ再び住宅ローン問題でラスベガスは止めを刺される可能性が大だ。それはまた、アメリカ経済の止めとなるやも知れない。

 負債と紙幣の上にカードで建設された家と言っているように、根拠のない富の上に建てられたものだから、崩壊は免れない。
 しかしそれは絶滅を意味するわけではない。実体あるものの上に再建すればいいのだから、一旦崩れたカードの家はきれいさっぱり諦めて、新たに実体あるものを建設する好機とすればいいのだ。
 それはまた同時に人々の生き方が変わる事を要求するだろう。二度と同じ道を行かないためにも、それは必要だろう。


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ラスベガスの死
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/the-death-of-las-vegas
【6月11日 Economic Collapse】

 2010年、アメリカには経済的に完璧なまでにどん底を経験している都市がいくつかある(例えばデトロイトだ)。しかし、ラスベガスの驚くべき崩壊は別格だ。
 ここ数十年間、ラスベガスはアメリカの桁外れな豊かさと退廃の象徴であった。しかし今や、そこはアメリカを締め上げている経済悪夢の小宇宙となっている。サブプライム問題が生じたとき、ラスベガスほどその影響が大きかった都市はない。リセッションが悪化すると、アメリカ人はギャンブルは必要なしとしたため、カジノの収入は激減した。

 突然、ラスベガスでは失業率が劇的に増加し始め、現在でも上昇し続けている。観光と娯楽に依存しているその他の都市と同じように、ラスベガスではブームが去って破綻し始めている。自治体の職員らは最悪の状況はまもなく終わることを願っているが、真実は最悪はこれからやってくるのだ。
 アメリカの経済は崩壊し続けていて、平均的アメリカ人は、自分達が住むための家と家族に食わしていく食料のためにほんのわずか出費している有様だ。真実はラスベガスの栄光の日々は終わり、それはもう戻っては来ない、ということだ。

 既に、ラスベガスの失業者数はかつてないほどの数字になっている。ネバダ州とラスベガス市の失業率はこの4月に記録を更新した。ラスベガス市では、失業率は4月で14.2%、ネバダ州全体では13.7%だ。
 勿論、これらの数字は、「公式」の数字だ。我々は皆知っているように、実際の数字はずっとこれより多い。
 例えば、「公式」のミシガン州の失業率は現在ほぼ14%である。しかしでは86%の残りの就職可能な人々が就職しているのならば、金門橋を購入しないかというオファーに興味が出てくるかもしれないだろう。

 ネバダ大学のエコノミストのエリオット・パーカー氏は、ネバダ州の記録的な失業率はより大きなトレンドの一部を示しているだけだ・・・と語った。
 「ネバダ州は2008年の3月以降仕事がどんどん減ってきて、これからもそれはずっと続くだろう」

 しかしネバダ州とラスベガスが本当に打ちのめされた分野は住宅産業分野である。ネバダ州の全住宅の65%が含み損を抱えていると見られている。
 これをは、ネバダ州で住宅ローンで自宅を購入した65%の人々は自宅の価格以上の負債を抱えている、ということだ。

 インプロージョン(内部爆破)について

 全国的には、この含み損を抱えている住宅数は24%である。これは史上空前の数字だが、ネバダ州とラスベガスで明らかにされてきている規模からすればまだまだ救いがある。
 それに、ネバダ州で起きている差し押さえ件数は全く驚くほどである。
 リアリティ・トラックによれば、ネバダ州はこの差し押さえ件数でナンバー1をキープしている。実際、5月だけで79件に1件の割合で差し押さえが起きている。
 ネバダ州の差し押さえ率は全国の5倍になっている。とにかくネバダ州の経済は完璧で全面的な崩壊に直面しているのだ。
 
 読者の一人が、Eメールでラスベガスで起きている経済的な惨状を書いてきた。この町にどのような思いを抱いていたとしても、真実は、アメリカの偉大な都市がこのようになっていくのを見るのは悲しいことだ・・・
 「ラスベガスは今や死に体だ。ホームレスの人口はもうどうしようもないほどだ。中部でみたより更にひどいのが不動産分野の状況だ。マンションのタワーは95%空き室になっていて、何もなされていない。通りや公園はすさんできている。自治体は削減に忙しく労働組合と闘っている。通りに出ると、誰もおらず2006年から非常に変化している。カジノ経営会社はカジノをネバダから他に移動させた。部屋とレストランはずっと何年も閉鎖されたままである。町全体が最小限度の人手で標準以下のサービスを提供しているし、不動産の価値を下げている。私は破産状況にある大きな会社で仕事をまだしている。次の波がくれば、削減するところなどもうない。それはドミノゲームになりウィンだけがたった一つ残るようになりそうだ。私は99セントの朝食がまた始まっているのを知った」

 こんな感じでラスベガスに何か希望があるだろうか?

 もしもアメリカ経済が手術台から復活してきてまた生命にみなぎるようになれば、何百万ものアメリカ人が飛んできて自由にできるお金をギャンブルに注ぐことになることは間違いないだろうが、真実は、いかなる「復活」も、ラスベガスで起きるものは、短命に終わるということだ。

 アメリカ経済は全体として、デス・スパイラルに組み込まれている。そして最初にラスベガスを破壊した住宅産業のクラッシュが繰り返されるのをまもなく目撃することになっているのだ。
 ラスベガスが死の運命を避ける道は全くないのだ。丁度、アメリカ経済全体と同様、避け得ない運命である。数字は嘘をつかない。

 アメリカの政府、会社、消費者の負債総額はGDPの360%となっている。これは大恐慌時代にアメリカが到達した時のレベルと比べても更に大きな数字である。
 アメリカ経済全体は巨大な負債と紙幣の上に建設されたカードの家なのだ。そして一切がクラッシュするのは、ただ時間の問題ということだ。

 しかし勿論それは、アメリカ政府が更なるお金を消費し、我々に更なる負債を背負い込ませることを妨げるものではない。
 財務省の議会に対する最近のレポートに寄れば、アメリカの国家債務は、今年13兆6000億ドルになり、2015年までに19兆6000億ドルになるだろうと予測されているという。
 こういったことを個人的なレベルで経験してきた者たちは、負債が継続的に増大すれば決していい結果で終わることがないことを知っている。

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