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ジム・ロジャーズ

◆2月28日

 ギリシャの問題が、南欧にも波及するのではと懸念されている中、実はイギリス・ポンドにも危機が迫っている、と投資の世界では伝説的な存在となっているジム・ロジャーズが語っている。
 またこの中では、マーク・フェイバーは、アメリカの負債問題にも言及し、その負債返済は不可能なので、アメリカは破綻せざるを得ない、という見方をしている。
 このブログで指摘してきていることが、また裏付けられた、と言えよう。

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ポンドは数週間以内に崩壊するかもしれない
http://media.einnews.com/article.php?pid=73800
【2月25日 Jim Rogers】

 ジョージ・ソロスの前パートナーで億万長者のジム・ロジャーズは、イギリスポンドは崩壊の瀬戸際にあり、2008年9月の金融危機よりもひどい巨大な世界的経済の調整がなされるだろうと予想している。
 イギリス・ポンドは崩壊の瀬戸際にあり、2008年9月のものより悪い危機的状況の予兆となるだろう。それは数週間以内に起こるかもしれず、またイギリス政府はそれを阻止する能力はない。またこれは世界的な経済の冬の時期の到来を予兆させるものとなるだろう。2010年が終わる前にそれはやってくるだろう。それがくれば、2008年と09年がまるで小春日和のように見えることだろう。
 これが、ウェスト・ミンスターでの世界トレーディング・セミナーでの基調演説前に先立って行われた、伝説的なジョージ・ソロスの前ビジネス・パートナーで、尊敬されている億万長者のジム・ロジャーズと、更に投資アドバイザーでベストセラー作家であるマーク・フェイバー、話題の多い億万長者のトレーダーでコーチのビンス・スタンジオーネによる予想だ、。
 イギリスの経済は1月の落ち込みの後、予想されている2桁の落ち込みの瀬戸際に立っていて、格付けも怪しくなってきている。またスイス銀行、UBSはポンドからの逃避の危険性を予測している。ドルに対し19日、9ヶ月間で最低を記録したので、予想と経済の衰退に乗ることで財を成したことで評判の高いこの3人は、通貨クラッシュと世界的大規模調整は殆ど避けがたいことと予想している。

 「最近数ヶ月は政府による短期の注入引受業務によって示された『見せ掛けの上昇』があった」とロジャーズは言った。「しかしそれは続きはしない。我々は臨時の絆創膏を張って間に合わせているが、長期の治療にはならない。今年の後半には、本物のリセッションが始まるだろう。リーマン危機のようなものがいろいろ出てきて、問題の基本的な構造が正されるまで、それは止まることはないだろう」と語った。
 イギリスにとっては、それはポンドと一緒に始まるかもしれないのだ。

 「その他の通貨は強くないし、ギリシャより大きな問題が出始めるので、ユーロは本当に危ない」とロジャーズは語った。「しかし、ポンドが一番脆弱だ。実際のところ、ジンバブエ・ドルを除く殆どの通貨に対し既に下げている。そしてイギリスの選挙に向かって数週間が問題となる。主要通貨の中では、、ポンドはどうしようもない状態に陥る可能性がある。そのために調整になれば、イギリスは非常にまずい状態に陥るだろう」と言う。

 ジム・ロジャーズは昨年、テレグラフ紙が報じたように、ロード・マンデルソンと衝突した。ロジャーズがイギリスが他の諸国の経済からどれほど遅れているかを予想した後、マンデルはイギリスは成長軌道に入るだろうと予想した。歴史はロジャーズが正しきことを示した。
 マーク・フェイバー博士の広く知られている月間投資ニュースレターである、「陰鬱ブーム・凶運リポート」誌を参照して「凶運と陰鬱ばかりのように聞こえるが」とロジャーズは語った。「しかし、そうなる必要はないのだ。あらかじめそれを知ることや経験、アドバイスと技術で、厳しい下げであってもそれを利点にすることができる。リセッションは成長期と同じように、利益を生み出す源になりうる」と語る。

 1987年のクラッシュの起きる1週間前に投資家らにアメリカ株式から手を引かせ、「凶運博士」のニックネームを勝ち取っているマーク・フェイバーは、現在の問題を予想した数少ない投資家の一人だが、負債返済が完全に不可能になっているアメリカは破綻の瀬戸際にあると考えている。しかし、ロジャーズのように、この先見を機会とみていて、脅威とだけ考えているわけではない。
 こういったことを考えながら、ロジャーズとフェイバーはイギリスの投資家やコーチ、作家のスタンジオーネらの3月19日のロンドンのグローバル・トレーディング・デイ・セミナーに加わった。やって来る市場の状況の中に投資資金を見て、既にうまい投資をしたことを証明しているインサイダーの秘密を学びたいと思っている投資家たちに会う為に特別にその日の為に3人は飛んだ。

 スタンジオーネが語るように、「億万長者がもし深刻な第2の落ち込みがあると考えているならば、残りの投資家たちは、サイドラインから傍観すること以上のことをするべきでだろう」

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住宅問題が悪化するアメリカ

◆2月18日

 サブプライム・ローンによる住宅バブルの破裂が一時収まっているかのような状態であったが、実はそれ以降の金融危機からの経済全般の落ち込みはプライム・ローン市場にもあるいはその他のローン市場にも影響を与え、差し押さえ件数が増えてきている。
 これが今後数年間でアメリカでは500万件に達すると見られているようだ。アメリカの経済を引っ張ってきた住宅産業が停止することになるのだから、アメリカの復興は暫くは望めない、というよりか、更に落ち込まざるを得ないだろう。


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アメリカにまもなくやって来る500万件の差し押さえ
Coming Soon: 5 Million More Foreclosures
http://www.ritholtz.com/blog/2010/02/coming-soon-more-foreclosures/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+TheBigPicture+%28The+Big+Picture%29&utm_content=My+Yahoo
【2月16日 By Barry Ritholtz】
 我々が長いこと知っていることを研究調査結果が示している。住宅差し押さえを止めることはできず、逆効果である、むしろそれの活用が望まれる。
 不動産コンサルティングのジョン・バーンズ氏とスタンダード・アンド・プアーズ金融サービスは貸付をすることは、単に問題の先送りで将来の差し押さえは避けがたい、という研究結果を発表した。

 クレジット・バブルは住宅購入者の能力を超えて押し進められた。そこにひとたび価格が下がって借り受けの蛇口が閉められれて多くの購入者は干上がってしまった。
 最近の見積もりでは、これから数年で更に500万件の住宅ローンの焦げ付きが起き、差し押さえになるとある。現在、ほぼ770万件がデフォルト寸前の不良債権状態にあると見積もられている。

 このようにして、いくらかを整理することで和らげられた多すぎた住宅在庫の増大問題は、これらの500万件が闇から浮かび上がってきているため、再び困難を抱えることになった。

 500万件の住宅は約1年間の販売数になる。

 WSJは問題は、「アリゾナ、カリフォルニア、フロリダとネバダに集中しすぎていることでだ。隠れた在庫はオーランドでは27ヶ月、マイアミでは24ヶ月、ラスベガスでは18ヶ月の販売に匹敵する」と言っている。
 コンサルティング会社の重役のジョン・バーンズ氏は、「差し押さえ住宅に対する投資家の要求は強い。それで、経済の復興が続き、住宅ローン金利が上昇しなければ、今後数年は差し押さえ住宅が増えても今の価格を維持するだろう。しかし経済が新たな落ち込みをし、金利が急上昇するようなことになれば、住宅価格の更なる下落となるだろう」と語る。

 S&Pの調査では、差し押さえ住宅の「オーバーハング」状態は住宅価格を下げるだろうと言っている。
 借り手の中には、返済方法を改善し支払いを続けられるようになった者たちもいる。しかし、S&Pは、「現在の傾向では70%ほどの借り手らがデフォルトすることになるだろう」と言っている。

 「救済国家」の中で述べたように、差し押さえにはいい点がある-高価格の住宅価格を通常のレベルに戻し、販売を促進させ、市場から余剰をなくすというものだ。
 それは素晴らしいことでも、痛みを伴わないことでもないが、バブルから回復するには必要なことである。

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通貨戦争のペテン後、金融津波第2波が

◆2月13日

 「世界的負債爆弾の破裂にどう投資するか」で、今世界が再び金融危機に直面している事実を示す論文を示したが、マティアス・チャンも、もしヨーロッパの問題が解決されないと、アジアで、シンガポールから始まる一連の危機がアジア全体に及び、金融津波の第2波となる可能性を指摘している。


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世界経済危機:金融津波はアジアを見ろ
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=17559
【2月11日 by Matthias Chang】

 これは赤信号として書いたものなので私の論文では最小の記事の一つとなるだろう。
 私が赤信号を送り出した時、それは急を要する警告であり、皆さんの資産を守るための(まだ残っていればだが)緊急の行動を促す呼びかけである。
 最近、私はギリシャが世界的金融津波の引き金を引くかもしれないという記事を読んできた(いくつかはウェブサイトに掲載した)。もしギリシャがデフォルトとなれば、明らかに、大変な影響を与えることになるだろうが、それは私が理解しているようにではないだろう。

 短期的には操作されたドルへのフライト・トゥ・セーフティ(リスク資産から安全資産への逃避)現象があるだろう(それ自身、間抜けなことだが)。その価値が全くのくずなのに、どうしてドルが通貨の安全地帯でありえるだろうか

 いわゆるフライト・トゥ・セーフティというものは、現行の通貨戦争の厳しさを示すものだ。主にドルとユーロ、それとドルと元の間のことになる。しかし、アメリカの世界的銀行による操作は長くは続かず、世界的な詐欺であるということがはっきりするだろう。

 昨年の7月以来、政策立案者といわゆる専門家らは世界の成長を促すためにアジアの経済復興が頼みの綱と思っている。そのような考え方は、心の混乱状態を示している。

 アジアのあらゆる経済は、輸出主導であり国内経済は輸出の落ち込みを劇的に受けとめるには小さすぎる。バーナンキFRB議長の無謀な先導に従って、彼らは一斉に量的緩和、つまり大掛かりな法定不換紙幣の印刷(電気的にあるいはその他の方法で)のバンドワゴンに飛び乗ったのだ。インフレーションが起きたのだ。

 初期の私のウェブサイトへの投稿で、私はアジアの経済を支えている弱い連鎖部分があり、それは中国ではないことを示唆した。
 それはシンガポールである。繁栄の島とか金融安定地とか言われてしつこくアメリカの金融業者に勧誘されていた。リーマンブラザースが破綻して以来、最大のペテンの一つだ。
 シンガポールは、GDPに対する負債の割合は、非常に大きい99.2%である。しかし誰もこのことを深刻に語っているようには見えない。シンガポールの方が事態はもっと悪いのに、なぜ彼らはあんなに大げさにギリシャのことを話すのだろうか?

 もし、シンガポールが破綻すれば、世界経済の復興のためのアジアの成長ということは忘れた方がいい。だれでもアジアでのビジネスのやり方を知っている者は、もしシンガポールがデフォルトとなれば、インドネシアが次に沈む国になり、その次はタイとマレーシアとなるだろうということを良く分かっている。その感染は残りのアジア全域に拡大するだろう。中国がその感染を止めることはできない。
 中国はこの問題を乗り越えるだろう、かのうじて。これは私の悪夢のシナリオだ。そして第2の津波がやって来る。
 
 それはいつか?

 ヨーロッパがギリシャ、スペインとポルトガルの問題の解決に失敗した後、が問題となる。

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負債爆弾は破裂するか?

◆2月12日

 ヨーロッパでギリシャやポルトガルなどが国家債務の支払いで行き詰るのではないか、その結果、国家デフォルトに陥るのではないか、と懸念されている。この問題がうまく対処され、負債爆弾の破裂がなければ、慶賀の至りであるが、それがうまくいかない時には、ギリシャやポルトガルだけでなく、その影響を受けたアメリカ自体がその負債爆弾を破裂させかねない。

 下記の記事は、その負債爆弾の破裂は避けがたいという視点から語られている。アメリカでも既にこのような見方が市場に出始めていることを考慮すべき時代に入ってきている、という認識は持つべきであろう。


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世界的負債爆弾の破裂にどう投資するか
ウォール街の有毒資本主義を終わらせる終末論的無政府状態に備えよ
http://www.marketwatch.com/story/how-to-invest-for-the-debt-bomb-explosion-2010-02-09?pagenumber=1
【2月9日 By Paul B. Farrell, MarketWatch】

 投資家は目覚めよ。あなた方は世界的負債爆弾が破裂した後にやってくる経済的アナーキーに対して準備できているか?囲いの外にいると考えているか?人々とは違った投資をしているか? 明日では遅すぎるかもしれない。

 今までの終わりの見えないケーブルテレビの論戦などはサイドショーだ。・・・
 大きいのがまもなくやって来る。2000年のドットコム崩壊や2008年のサブプライム崩壊を合わせたものより大きいやつだ。巨大な市場が吹っ飛ぶやつだ。ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌が語るように、「結果は投資家または選出された議員などには恐ろしいことになる」

 新しい強気市場がやって来るような典型的な弱気の修正相場というようなことは、世界的な負債爆弾が破裂した後には想定してはならない。ウォール街の有毒的擬似資本主義は崩壊する。大規模メルトダウンに備えよ。その通り、ウォール街のどうにも制御不能な金持ち銀行家らによって引き金を引かれた、21世紀の3度目のバブル破裂が始まっている。それは目の前に迫っている。

 あなたの家族は負債爆弾の破裂後、無政府状態の中を生き残れるか? アメリカは既に経済的アナーキーに沈みつつある。我々全員が、歴史的な経済的超サイクルに囚われている。新しい資本主義的世界が再浮上する前の無法の自己破壊的アナーキーのノーマンズランドを通過しなければならない転換期である。
 投資家らは、自分達はそれを深いところで’感じ’、それが起きていることを’知っている’と私に言う。彼らは私に、「今準備すべき最良の投資戦略は何か?」と問い続ける。

 これは、皆さん、冗談ではない。準備できているか? あるいはしている最中なのか? あなたの家族はポスト終末論的世界で、アナーキー状態が席巻しているアメリカで生き残れるのか? ワシントン、ウォール街、アメリカの企業界を見てみよ。既に始まっていることが分かるだろう。

 あなた方はアメリカン・ドリームの根源的な崩壊現象を目の当たりにしているのだ。我々の民主主義と我々の資本主義のシステミックな崩壊だ。ウォール街の飽くことの知らない盲目の強欲どもによって引き起こされた崩壊現象だ。機能不全の政府、狂っている市場、崩壊の淵にある経済。それを何倍にも増幅し世界の完全に混乱した様を見てみよ。今無視すれば、明日では遅すぎるだろう。


 ◆イデオロギー戦争ではなく、経済的なゲームチェンジャーだ

 これはアメリカの納税者である2億9900万人に対する戦争だ。2004年にジャック・ボーグルが語った「ハッピー・コンスピラシー」によって引き起こされた戦争だ。「資本主義の魂に対する戦闘」であり、金持ち銀行家、CEO、4万2000人の欲得ずくのロビーイスト、そして議会が無限のキャンペーン献金を人質にとっている。彼らの陰謀(コンスピラシー)は、最高裁がその汚い秘密を晒す以前から、この戦争を何十年に渡ってアメリカ国民に対して行ってきた。

 そうだとも、あなた方の敵はこのハッピーコンスピラシーだ。それは、利己的な利益のためにアメリカの精神やあなた方の金、そして世界市場を支配することに夢中となり、良心の欠如した、良俗に対する配慮のない擬似資本主義に堕してしまったものだ。結局は、様相を一変させる世界的負債爆弾の引き金を引くであろう。これは第3の世界的な金融メルトダウンを起こし、我々を無政府状態に引きずり込むことで最終的に第2次世界恐慌を引き起こすこととなるだろう
 投資家らは「それが来るとして、どう投資すればいいのか?金か?商品か?ヘッジか?ショートトレーディング?・・・」もしダウが5000以下に下がったら?最悪のシナリオは最近ボブ・プレクターが予測したものかもしれない:1000を割り込む深い下げ?世界的な不況、数十年続くような下げ相場を考える:「どう家族を守ったらいいのか?一体引退などできるのか?何に投資するのかどう準備すればいいのか?」などと言ったことの質問を受ける。


 ◆いかにしてアメリカの二つの階級がアナーキーに陥るようになったか

 アメリカがアナーキーに陥るからには、あなた方の家族の生き残りと引退できる可能性は、約3億人となるアメリカ国民の、二つの経済クラスのどちらにあなたが属しているかによって、決定される。

1.ジョーとジェーンのの平均的アメリカ国民:2億9900万人の普通のアメリカ人の一人だ。平均年収は5万ドル。平均ボーナスの10%が、ウォール街の金持ち銀行家に支払われる。あるいはあなたは既にアメリカ国民の20%の失業者、フードスタンプに依存する人、4700万人の医療保険に未加入者の一人かもしれない。あなたのリタイアメント・アセットは約5万ドルで1年間の生存費用だ。ハッピーコンスピラシーのインサイドで仕事をしていないので頭にきている

2.「ハッピーコンスピラシー」インサイダー:あなたは幸せな100万人の一人か、ハッピーコンスピラシーのインサイダーのエリートだ。あなたは昨年アメリカの納税者が救済した金持ち銀行家のために仕事をしているかも。それで、2009年のボーナスとして、60万ドルから1000万ドルを受け取った口だ。あるいはアメリカ企業のCEOかも。あるいはフォーブス400のリストに入っている人かも。またはアメリカ上院議員の一人だ。

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返却不能のアメリカ国家債務

◆2月8日

 アメリカの国家債務が増え続けている。だからアメリカのデフォルトということが現実の問題として囁かれている。
 負債をドルを印刷することで支払えばいいのだが、ドルを創造する権利はアメリカ政府には無く、連邦準備銀行が持っているため、結局アメリカ政府は国債を発行し、それを持ってマネーを調達するしかない。そうやってマネーを調達すれば、それに伴って、利子という支払いすべき負債がまた増える。
 連邦準備銀行の株主は、ヨーロッパの大銀行が多い。つまり、アメリカのマネーはヨーロッパの特にユダヤ系の銀行家らに握られているということであり、支払う利子は結局彼らの懐に入ることになる。

 こうしてアメリカ政府は火宅の国となり、借金漬けの奴隷国民の国と成り果てる。アメリカ国民の主人はヨーロッパのユダヤ系銀行となる。
 その借金大国のアメリカは、もうこれ以上国債でマネーを調達できなくなる時点ではデフォルト宣言をせざるを得なくなるだろう。

 それが、いつのことなのか、あまり遠くない将来、と多くの人々は考えている。


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数学的にアメリカの国家債務返済は不可能
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=17426
【2月5日 Global Research】

 多くの人々がアメリカの国家債務が急激に増大している現実に戸惑っており、その解決を要求している。彼らが理解していないことは、解決方法は存在しない、ということだ。
 数学的にアメリカ政府が債務を返済することは不可能となっている。お分かりだろうか、真実は、アメリカ政府は現実に存在しているドル以上のドルを負債として抱えているということだ。もしアメリカ政府が今出て行って、あらゆるアメリカの銀行、企業、納税者らからお金を集めても、まだアメリカの債務を返済することのできる額にはならないのだ。そしてもしそれを強行すれば、アメリカの社会は機能しなくなる。誰も買ったり、売ったりできなくなるのだから。

 そしてアメリカ政府はそれでもまだ巨大な負債の中に埋もれたままなのだ。 では、なぜアメリカ政府は印刷機をフル回転させ、ドルを印刷しそれで負債を清算しないのだろうか?
 それは、簡単な理由からだ。そのようにしてシステムが動くわけではないからだ。ドルが更にシステムの中に入り込むということは、それだけ、アメリカ政府の負債が増えるということなのだ。アメリカ政府がドルを発行しているのではなく、連邦準備銀行がそれを行っているから。
 連邦準備銀行は私有銀行であり、国際的銀行家という権力のエリートグループの利益のために運営され保有されているものである。
 ドル紙幣を持って見てみれば、Federal Reserve Noteと書いてある。つまりこの紙幣は連邦準備銀行のものということ。

 アメリカ政府は何もできず、新しいマネーを作り出すことは、今のシステムではできない。マネーが必要ならば、連邦準備銀行に行かねばならないのだ。
 だから、アメリカ政府がもっとマネーを借りようとすれば(それが最近は頻繁に起きている)、連邦準備銀行へ行き、緑色の連邦準備ノートというものを貸してくださいと頼まねばならない。

 連邦準備銀行は、この緑色の紙幣をピンク色のアメリカ国債というものと交換する。連邦準備銀行はその国債を売ったり、あるいは単に売らずに保有し続ける(最近はそうすることが多い)。
 そうやって、アメリカ政府は更なる緑色のドルと呼ばれる紙幣を手にすることになり、それで支払いなどをしている。しかし、そうすることで、彼らは更なる負債を抱えることになり、利子の支払いが増えることになる。

 従って、アメリカ政府がこれをやる度に、国家債務は大きくなり、支払うべき利子が増えることになる。これで事態がどうなっているかお分かりだろう。
 これを読んでいる時点で、アメリカの国家債務は、ほぼ12兆ドルとなっている。それは急速に増えているので、正確な数字を出すのも困難である。

 では、一体アメリカにはどれほどの金があるのか?
 これは、いくつかの計算の仕方がある。
 「M0」というのは、物理的に存在している紙幣、通貨、それに、銀行が持っているものと、連邦準備銀行に預託しているものの総額だ。2009年の中期に連邦準備銀行は、このM0は9080億ドルと発表した。

 M1は、M0の中で全ての通貨と銀行の中の預金、振り出すことのできる額、旅行小切手の総計だ。連邦準備銀行によれば、この総計は2009年12月時点で1兆7000億ドルとなるという。しかし、このお金の全てが、存在しているわけではない。

 M2と呼ばれるものは、M1 の額に普通預金、マネーマーケットアカウント、リテール・マネー・マーケット・ミューチュアル・ファンド、その他を合計したもので、それの総計は、2009年12月時点で、8兆5000億ドルだ。しかしこれらのマネーが現実に存在している、ということではない。

 M3と呼ばれるものは、M2の全てに、定期預金、その他を加えたものだ。連邦準備銀行はこのM3の計算を止めてしまっている。しかし、ShadowStats.comによれば、約14兆ドルになるそうだ。しかし、これも現実に存在しているマネーということではない。

 なぜ現実に存在していないのか?
 それは、我々のシステムは、部分準備銀行と呼ばれるものだからだ。
 あなたが、土地の銀行に行き、100ドルを預金すると、その100ドルを銀行の金庫に保管などはせず、わずかな部分だけを保管、残りは他の誰かに貸し付けてしまう。そして、その人物が借りたお金を同じ銀行に預金すれば、銀行はまた同じように、わずかな部分を残して他の誰かに貸し付ける。このようにして、マネーの総計は急速に増えることになる。しかし現実は、たった100ドルしか存在していないのだ。
 このシステムは機能している。それは我々は一斉に銀行に走り一切のマネーを同時に引き出そうとはしないからだ。

 ニューヨーク連邦準備銀行によれば、部分準備銀行方式は、以下のように説明されるという。
 「もし必要な準備金の率が10%ならば、例えば、銀行は100ドルの預金があれば、90ドルを貸し出しに回すという。借り手がその90ドルを預金し、誰かに小切手を書くとすれば、90ドルの10%を残し(9ドル)残りの81ドルまで貸し出す。このプロセスは続き、銀行システムは、最初の100ドルから最高1000ドルにまで拡大することができる( ($100+$90+81+$72.90+...=$1,000).

 このように、多くのマネーが今日では、架空的なものとなってしまっているのだ。実際、殆どの銀行は必要とされる準備金を普通預金、CDあるいはマネーマーケットアカウント内に持っていない。そもそも、準備金は取引用預金、特に当座預金口座に適用されるものなのだ。

 真実は、銀行は以前に比べ、預金されたマネーを劇的に増幅する自由がある。しかしこれら一切の増幅されたマネーは、紙の上の話で、現実には存在していないのだ。

 ポイントは、拡大されたマネーサプライ(M2とM3)は、現実にシステム内に存在している実際のマネーの誇張されたものだということ。

 従って、もしアメリカ政府が今日、全ての銀行、企業、個人にドルを要求したとしても、M3としての14兆ドルのマネーは愚か、M2の8兆5000億ドルでさえ、集めることはできないのだ。それは部分準備銀行のシステムだからだ。

 それで、ボトムラインはこれだ・・・
1.もし、アメリカの銀行、企業、個人が所有しているマネーの全てを集めて、それをアメリカ政府に送金したとしても、アメリカの国家債務の支払いをすることができる額にならない。

2.マネーを創造する方法は、更なる負債をすることだが、それは問題を悪化させるだけ。

 これが、連邦準備制度がデザインされた内容なのだ。これは、アメリカ国民の富をゆっくりと吸いだし、エリート国際銀行家らに流し出すようにデザインされているのだ。
 これはアメリカ政府が勝つことができないように仕組まれているゲームである。借りることを通して彼らがマネーを生み出せば、アメリカ政府は利子の支払いのため、借りたより以上の負債を抱えることになる。
 もしそうならば、どうしたって返済することはできないことになるだろう。 それは、このシステムが継続する限り、永遠に負債は払いきれない、ということを意味する。このシステムは、アメリカ政府に逃げ口がないため、永遠に増大する負債を強いるシステムとなっている。

 勿論、我々が大変賢い建国の父の一人である、トーマス・ジェファーソンの言うことに耳を傾ければ、この途方もないドジを最初の段階で避けることができただろう。
 「もしアメリカ国民が私有銀行にマネーの発行を任せるようなことをすれば、まずインフレで、次にデフレで、銀行と銀行と共に大きくなった企業らが人々から、自分達の子供らが自分達が征服した大陸の中でホームレスとなるまで、自分達の財産を巻き上げるようになるだろう」

 しかし我々はジェファーソンの言うことに耳を傾けなかった。したであろうか?
 連邦準備銀行を閉鎖し、マネーを発行する権利をアメリカ議会に(これはアメリカ憲法にしたためられていること)取り戻すことで、我々はこの問題を解決することができるかもしれない。しかしワシントンにいる政治家どもはそれを実行するつもりはないようだ。

 だから、この現行のシステムを根本的に変革するつもりがないならば、アメリカ政府の負債に不平を述べるのは止めた方がいいだろう。というのも、その負債を返却することは、数学的に不可能なのだから。

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