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イランの核施設の一つ

◆3月19日

 アメリカとイスラエルの情報機関で収集した情報を分析すれば、結局イランは「核兵器」開発はしていない、という結論が出た、とのことで、これは当然両国の世論にも反映されるであろうし、イラン攻撃の必要性がなくなった状況であることを示している。

 以前から似たような情報はあったのだが、今回これが、アメリカ一のニューヨーク・タイムズ紙上に掲載されたことが重要で、この記事が掲載されることで、アメリカ当局が、イラン攻撃はしない、と暗にほのめかしている、と捉えてよいだろうと考えられる。事情はイスラエルでも同じであり、モサドの情報で、イランには野心が(今のところ)見えない、となれば、すぐさまイランを攻撃する必要性はなくなる。

 結論として、今後の情勢に変化がなければ、イラン攻撃は今の時点ではない、と判断できそうだ。そしてこれは、世界が一歩、よい方向に向かっていることを示していると言えよう。

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●アメリカ・イスラエル:イランが核兵器開発を諦めたという認識で一致
http://www.jpost.com/IranianThreat/News/Article.aspx?id=262275
【3月18日 JPOST.com Staff】

 アメリカとイスラエルの情報機関は、イランが核兵器開発を再開していないという認識でほとんど一致した、とニューヨーク・タイムズ紙が17日報じた。

 この記事によれば、アメリカのトップの高官らの判断では、情報分析を基礎としてなされた結論として、イランは核兵器開発をまだ決定していない、と見ていると報じている。

 イランが核兵器を探求するかもしれないという実存的脅威を見ながら、イスラエルはこのアメリカの判断にほぼ同意している、とアメリカの情報機関員が匿名条件でタイムズ紙に語った。

 「彼らは非常に厳しい質問を浴びせたが、モサドはこのアメリカのイランの核兵器計画に関する見方に不同意というわけではない」と高官は語った、とタイムズ紙は報じた。

 しかしながら、この記事で情報機関員らは、CIAがイラン内で効率よく仕事をすることができないため、アメリカはイランの核計画の完全な内容を把握することに困難を感じていると記している。

 アメリカは捕虜問題で大使館を閉鎖に追い込まれて以来30年間、イラン内での”現地情勢に関してはほとんど分かっていない”。

 アメリカが収集できた情報は、古すぎたり不完全だったりし、イランがやっていないことについての情報が多かった、とタイムズ紙は報じている。

 イラン内にいる工作員のネットワークに支障をきたした2004年の技術的失敗のため、またアメリカに亡命したイラン人科学者の疑わしい証言があったが、その科学者はイランに戻ってから自分はCIAによって拉致されたといい始めたことなどもあって、工作員のリクルートはとりわけ問題が多かった。

 アメリカとイスラエルがイラン関連の情報を共有しているが、アメリカがテロ組織と認定しているイラン人の亡命グループのムハヒディン・ハルク(MEK)からイスラエルが収集した情報を受け取ることにアメリカはあまり乗り気ではない。

 この躊躇する姿勢は、イラク国民議会というイラクのある亡命グループとかかわった経験から出てきたもので、このグループはイラクの武器計画についての誤った情報を提供したのだ。このためにアメリカは2003年イラクへの」侵略を実行したのである。

 アメリカはイラン人高官に対する盗聴をより好んでやっている。これでイランが2003年には核計画を放棄したというアメリカの2005年の評価につながったのである。

 イランはその核計画は民生用だと主張し続けているし、その核計画については国際社会と連携してやる意欲を示しているが、アメリカのオバマ大統領は先週、外交の窓口は閉まりつつある、と警告した。

 アメリカの情報機関員らは、イランの最高指導者であるアヤトラ・アリ・ハメネイ師が核計画を取りやめたという証拠は、”無視するには厳しすぎる”と判断した。記事によれば、この結論はいまだに”生きている”と、という。

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シリア軍では使用していない欧米製の武器も押収された

◆3月16日
 
 このブログの3月2日号「フランスはシリアで隠密戦争を進め、18名の戦争捕虜がいる」で示したように、フランスは自国兵士がシリアの反政府勢力側について、しかも戦闘で捕虜になってしまった問題を隠密裏に解決するために、ひそかにシリア政府と交渉を開始した、ことを示したが、今回の記事内容では、フランスが、シリアの反政府勢力側に武器の供給をすることには「反対である、という声明は発表した、ということだ。ロシアと同じようなことを言い始めた、ということだ。(おいおい とっつぁん、気でも狂ったのかえ? いつもの、「おフランス」の名調子はどこへ?)

 これは明らかに、リビアの時の姿勢と異なるもので、上記の自軍兵士捕虜問題がフランス政府の対シリアの姿勢に変化をもたらした、と見るべきであろう。フランスのジュペ外相は、その理由をごちゃごちゃ言っているが、理由にもならない理由である。なんとも情けない姿を晒している。

 また、二番目の記事は、タイトルはアル・ジャジーラの敏腕記者が辞職したのは、シリア紛争の報道内容の偏向に嫌気がさしたから、ということなのだが、記事の内容はシリアの現場の映像ニュースが偽造された、という問題を扱っている。この点は既にこのブログで一貫して示してきたことである。NHKでさえ、「親政府デモ」を「反政府デモ」として放映していたのだ。

 欧米側と国連などは、シリア内の紛争による死者数のすべてが政府軍によるもの、という報道姿勢であったが、そんなバカがことがあるはずもない。武装勢力が殺害した、という報道がただの一度もない。これこそ偏向報道の最たるものである。もっともシリアには「一般市民による平和的デモ」だけがあり、それに政府軍が発砲して殺害した、と言ってきたのだから、事実をまったく無視した今までの報道内容が、愚かで恥ずかしものだったのだ。

 ともあれ、フランス政府のシリアに対する態度の豹変の裏にはそのような事情、つまり、公開できないフランス兵士の捕虜問題というものが控えている、と見られることが重要だ。従って、今後シリア情勢はうまく行けば、沈静化するかもしれない。サウジやカタールも虚偽報道ばかり続けるわけにもいかないだろう。金のためにいくらでも良心を売りとばす人間もいないわけではないが、そんな人間ばかりではないし、これからはそのような人間、すなわち良心を大切にして生きたい、と願う人間がどんどん増えてきているのだ。それが本当の「アラブの春」の時代的背景である。

 「馬鹿じゃできない、利口じゃやらぬ 
  胸に抱いた夢ひとつ」
            (花と龍:高倉健)

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●フランスはシリアの反政府勢力に対する武器供給に反対
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5g2AzQAt8PqCwMsqqUeovkNguqEzg?docId=CNG.abf0d7662b09ccadd00a3c9bfc4fd8df.191
【3月15日 AFP】

 アラン・ジュペ外相が15日、フランスはシリアでアサド政権に対して反政府闘争をしている武装勢力に対して、外国勢力が武器を供給することに反対である、と語った。

 昨年、フランスはリビアのカダフィ政権を打倒した反政府勢力に対して武器を供給したが、シリアの反政府勢力があまりにも分裂していることや、そのため効果的な武装闘争をすることが困難と思われること、また現場の情勢が非常に不安定なことをフランス当局は懸念している。

 「シリア人は相当に分裂していて、もしも我々が武器を反政府勢力のある一定の組織に供給すれば、キリスト教徒、アラウィ派、スンニー派、シーア派などの間に内戦を引き起こしかねない」とジュペはラジオでのインタビューで警告した。

 「現在の騒乱状態以上の大動乱になりかねない」と彼は語った。

 過去何年か、アサド政府軍は政府に対する暴動に対しては、統制のとれていない武装した勢力に対すると同様に、一般のデモ隊に向けて発砲し、暴力的に弾圧をしてきた。

 サウジアラビアとカタールが率いるアラブ諸国の中には、武装勢力に対して武器を供給することに賛成の国もあるが、フランスと他の欧米諸国は国連が支持する交渉による解決を期待している。

 常任理事国メンバー国である中国とロシアはアサド大統領の辞任を要請する動きで一致しようとすることを阻止してきている。これに対してジュペ外相は、ロシアの「悪い仲介者の計算」がある、と語った。

 「ロシアは我々が委託された範囲をこえたとし、リビアに介入したことを非難している。しかし我々はそうは思っていない」とジュペは語った。

 「ロシアはシリアに利権を持っている。ロシアはシリアに多くの武器を売却してきた。ロシアはまた自国内でイスラム勢力が蜂起するようなことを恐れている。そのためにシリアで起きていることに反対しているのだ」と語った。



●アル・ジャジーラ敏腕記者がシリアの虚偽放映に反対で辞職
http://www.voltairenet.org/Key-Al-Jazeera-journalists-resign
【3月14日 Voltaire Network】


シリア紛争報道の偏向を理由に記者が辞職した

 いくつかの主流テレビ局が最近、シリアからの怪しげな映像を使用していることが分かった。そのニュース報道は、シリアに対する軍事介入を正当化するメディアの役割に関する議論の炎に油を注いでいる。

 ”ダニー”という、反対派の活動家が、シリアのホムス市からCNN、BBC、アル・ジャジーラ、アル・アラビアにレポートをしている。彼は反政府運動に密着し、ずっとシリアに対する軍事介入を要請している。彼は、ダニー・アブドゥル・ダイェムという22歳のシリア出身のイギリス国籍所有者である。

 オンライ上にリークされたビデオの中で、ダニーはCNN用のビデオ偽造しているところが写っている。放映される前に彼は仲間に武器を発砲して、彼のアンダーソン・クーパーとのライブのレポートが劇的になるよう頼んでいる。ビデオが公開された後、変なことはしていないと彼はCNNのインタビューで否定しているが、彼が信ぴょう性のあるニュース発信源なのかどうか、ということが問題にされた。

 拡大する汚い情報戦争の中で、ダニーだけがそういうことをやっているわけではない。調査ジャーナリストのラフィク・ロトフは、何か月も、紛争に対する国際世論形成に貢献した映像の背景を調査してきた。彼は、RT(ロシア・トゥデイ)に、アル・ジャジーラはシリア政権を貶(おとし)めるようビデオ偽造を行っていて、シリア政府が石油パイプラインを爆撃した証拠である、とアル・ジャジーラによって報道されている、と説明している。

 「私はこのビデオはアル・ジャジーラのサーバー上にあると思う。あれが爆発でないことは明らかである。しかし彼らはそれを無視し、それを報道し続けた」と彼は語った。

 あれはInfowars.com.で言われているように、パイプラインを彼ら自身で爆破し作成した映像とさえ、考えられるのだ。、


■シリア非難合戦のどんでん返し

 あらゆるジャーナリストが、シリアの現場の映像を確認することは困難で、不可能に近いと認めている。

 つい最近、喉を切られたり、刺し傷や暴行の痕跡のある女子供を含む47体の遺体の映像が出てきた。反政府勢力側はUNSCの「虐殺」に関する緊急会議開催を要求した。アサド政権は反対に、ビデオに映っているテロリスト・ギャングらがこれらの人々を殺害したと発表した。そしてホムス市の住民らが死体は自分たちの親族で、以前シリアの反政府勢力によって誘拐されていた者たちであったと認めたのだ

 相互の非難合戦が熾烈さを極め、一般市民の苦難が継続する中、アル・ジャジーラの敏腕記者が辞職したことは、シリアの騒乱についての主流メディアの報道内容が、客観的現実とかけ離れたものであることを示す明らかな証拠になっているようだ。

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シリアの運命はシリア人だけで決定させよ、と語るロシアのラブロフ外相

◆3月15日

 リビアに内乱が起きた時は、国連の制裁決議にロシアは棄権することで、欧米側が武力介入することまで許す結果となったが、今回のシリアではロシアは拒否権を行使、そのため欧米側はシリアの反政府勢力に対しては秘密裏にしか武器供給などの支援をすることができない。

 しかし、ロシアは主権国家としてシリアとの間で交わされた契約に基づいて、粛々とそれの実行を継続すると言明している。とりわけプーチンが大統領に選出された今、ロシアのシリア支援は揺るがないものとなるだろう

 リビアの時は、メドベージェフが大統領であり、彼は欧米側にいわば譲歩する形をとったことになり、そのためプーチンは大いに怒ったため、その後二人の関係は悪化した、と言われている。

 プーチンは欧米側の意図をよく承知しているので、それを阻止するためにこれからの6年ないしは12年を通して動いていくことであろう。欧米側の意図とは、「世界新秩序」であり、「世界単一政府」の野望のことである。少なくとも、ヨーロッパ統合政府への野望のことだ。

 したがってこれからの世界は、経済的に内部崩壊しそれを契機にヨーロッパの統合がさらに進められることで、最終的にヨーロッパ合衆国のようなものが出来上がるのか、その前にEUが分裂し崩壊していくのか、というせめぎあいの時期がきそうである。

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●ロシアは欧米の反対があってもシリアへの武器輸出を継続する
http://www.themoscowtimes.com/news/article/russia-says-arms-sales-to-syria-will-continue-despite-uproar/454617.html
【3月14日 The Moscow Times】

 国防省高官は13日、ロシアは欧米からの武器輸出停止を求める呼びかけにも拘らず、シリア政府との軍事協力関係を縮小するなんの理由も見出さないと語った。

 国防副大臣のアナトリー・アントノフは、ロシアはシリアに武器を供給する既存の契約を堅持すると語った。

 記者団に対して彼は、ロシアは「シリアとの間の良好で強い軍事技術協力関係を良しとしておりこれを見直す理由を見出さない」と語った。

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は13日、シリア政府と戦っている者たちは政府軍と同時に武器を捨てて、自分たちの陣地から撤退せよという要請に応ずるべきである、と語った。

 「これは同時的になされねばならない。政府側が町や村から撤退し、武装勢力はしなくてよい、ということがあってはならない」と、外相はヒラリークリントン米国務長官と国連でシリアの紛争を停止させるための方策について話し合った後、語った。

 ロシアは反政府勢力と戦っているアサド政権に対して制裁措置をとろうとすることを阻止した。この武装勢力との戦いで7500人ほどが死亡したと見られている。

 ラブロフの要請は、国連がシリアと国境を接する諸国に人権監視団を展開するだろうということを発表した際になされた。この人権監視団は、シリア内で行われた「悪逆非道」に関する証言を収集するためのものだ。

 「我々は非道の実態調査のため国境を接する諸国に今週末にモニターを派遣するつもりだ」とKyung-wha Kang(康京和)国連人権副高等弁務官は国連人権委員会で語った。

 国連難民高等弁務官事務所は13日、23万人のシリア人が昨年の紛争勃発以来難民になっていると語った。

 国連難民高等弁務官事務所シリア支部では、3万人がトルコ、レバノン、ヨルダンへ入っており、毎日数百人の割合で近隣諸国へ出ている、と言う。

 パノス・ムムジスは記者団に対して、シリア赤新月によれば、少なくとも20万人が国内で移動している、という。また、シリア在住のイラク人難民が大部分を占める11万人ほどは、生活用品の値上がりで生活が厳しくなっていると報告している、という。

 ムムジスは、輸入品の価格はシリアポンドの下落で急騰しているという。

 トルコのアンカラでは、国連・アラブ連盟共同の特使であるコフィ・アナンがアサド大統領との会談で暴力行為を停止するよう「具体的な提案」をした件で、、シリア政府からの回答を待っているところだと語った。アナンはこの提案の内容に関しては語らなかった


シリアの宗教各派の代表者らと話し合うコフィ・アナン

 シリアの在ロシア大使は12日、アサドとアナンの話し合いは「ロシアのラブロフ外相とアラブ連盟委員との間で合意されたシリア問題解決のための「五原則」に対応したものだ、と語った。

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イラクのバスラでバーレーンの抗議運動を支持するデモをするサドル師の信奉者ら


◆3月10日

 バーレーンで3月9日、ロイターによれば、10万人以上となるデモ行進が行われたという。これは同国の多数派であるシーア派のシェイク・イサ・カシム師が指導した、最大のデモ行進だという。

 いわゆるアラブの春として知られる、チュニジア、エジプトの政権を交替させた運動は、バーレーンでも生じているが、昨年の運動はバーレーン当局がサウジとアラブ首長国連邦の軍を引き入れて弾圧に成功した。

 しかし、改革の炎は消えることなく、今年再び一周年を期して再燃し始めたようだ。既にこのブログでは、2011年4月5日号の「アメリカ・サウジの対リビア陰謀」や、2月25日号アメリカ支援のバーレーン政権に最後の鐘が鳴っている」でこのバーレーンの歴史的背景を示したが、同じ少数派が国を支配する形になっているシリアと違うところは、バーレーン政権は多数派のシーア派民衆から大いに嫌われている点である。

 従って、本来ならばこのスンニー派政権は転覆しておかしくなかったであるが、隣りのサウジとUAEが軍隊を送って弾圧してしまったのである。ようするにバーレーン当局だけでは対処できないものだったのだ。しかし、今年再び抗議デモが10万人規模で起きたということは、人口52万人の国で、シーア派住民各世帯から一人は、あるいはシーア派の大人の全員が参加したような様相であることが窺われるから、国民を挙げての反政府運動になっていることが分かる。

 やはりこれは、「バーレーン政権に最後の鐘が鳴っている」と言わざるを得ない現象である。

   「お命、頂きますばい!」 (緋牡丹のお竜)

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●バーレーンで数万人が民主化を求めて大規模抗議デモ
http://worldnews.msnbc.msn.com/_news/2012/03/09/10624567-tens-of-thousands-demand-democracy-in-huge-bahrain-protest
【3月9日 By msnbc.com news services】

 数万人のバーレーン人が金曜日、民主化改革を求めてデモを行った。アメリカと同盟を組む政府に騒乱の年における最大の抗議として圧力をかけることになった。

 より拡大された民主主義を呼びかけるよう民衆に訴えているシーア派指導者のシェイク・イサ・カシム師の呼びかけに応じる形で、彼らはマナマ近くのハイウェイに沿って行進を開始した。

 ライブのブログでは、デモ参加者らが独裁者を非難し、拘束者らの釈放を求める横断幕を掲げている様子が見れる。

 「譲ることのできない我々の正当な要求のために我々は参加している。我々はそのために犠牲となってきたからだ」とシェイク・イサ・カシム師は行進前に、シーア派のディラズ村での説教の中で語った。

 カシムとその他のシーア派の聖職者らがこの行進を率いている。

 「過去最大のデモ行進だ。10万人以上いるだろう」と、マナマの西方にあるディラズとサアー地域にあるブダイヤ通りに集まった後、ロイターのカメラマンは語った。

 治安部隊は催涙弾を小規模なデモ・グループに向けて発射したが、ラリーは基本的には穏やかな形で進められた、とBBCは報じた。

 活動家らは、一年以上前にサウジアラビアの部隊の助けでバーレーン当局が民衆の抗議運動を鎮圧して以来、最大のラリーを呼びかけていた。

 後になって、数百人の者たちが昨年の騒乱時、一か月間占拠した十字路に向かおうとして、行進から外れてマナマに続くメインハイウェイに出て行った。

 活動家らは通りを封鎖している警備隊が催涙弾を発射し内務大臣はデモ隊は石を投げていると語った。

 欧米から異議を申し立てる平和的なデモはやらせるよう圧力を受けている政府は、最近増大してきた抗議運動を許してきていた。

 BBCはデモ隊の一部の者たちが、「ハマドは去れ、去れ」と、ハマド・ビン・イサ・アル・カリファ王の退陣を示唆する歌を歌っていたと報じた。

 王宮の声明は「ファテ集会」の名の下に行われた金曜日の数百名の親政府系のデモと、カシムの行進を民主主義の成熟さを示すものとして賞賛した。

 「ファテ集会と、北方の集会は正しい民主主義的行為のモデルとしてバーレーン人の誇りの源泉である」と国営BNA通信が報じた。

 過半を占めるシーア派は、エジプトとチュニジアの騒乱の後、2011年2月に発生した抗議運動の前衛であった。シーア派の人口は52万5000人の全人口の70%を占める。

 支配者であるスンニー派のアル・カリファ家は翌月には戒厳令を敷き、秩序回復のためにサウジとアラブ首長国連邦軍部隊を引き入れてこの抗議運動を弾圧した。当局はシーア派のイランがこの騒乱を生み出したとして非難した。

 金曜日、イラクのシーア派聖職者のモクタダ・サドル師の信奉者らが、バーレーンの反対運動を支持する目的でバスラでデモ行進を行った。3000名ほどが反サウジアラビアを叫び、バーレーンとイラクの旗を掲げていた。


■日常的な衝突

 アメリカ海軍の第五艦隊の基地があるバーレーンは、苦境に陥ったままでシーア派の青年たちは警備隊と日常的に衝突している。この騒乱状態で観光と銀行業務ハブとしてのなどの経済活動を停滞気味にさせている。

 緊張状態は昨年の騒乱一周年記念となる2月14日あたりから強まっていた。治安部隊は真珠交差路として知られる場所を封鎖し警備活動を強化していた。

 親政府のスンニー派グループは、国会議員の選出と組閣の権力を与えることになる改革の対話に入るなと、政府に警告して反ラリーの小さい集会を組織した。

 これらのグループはスンニー派のサウジアラビアを主なる同盟国とみなし、反対派のことをイランに忠誠を持っていると非難しているが、反対派はそれを否定している。サウジアラビアはシーア派を強化する改革にはバーレーン当局が合意しないよう願っている。

 活動家らは、一月から数えて少なくとも27名が殺されたと行っている。多くは催涙弾の犠牲者という。政府は死の原因んは異議を唱えている。

 ハマド王は先月は反対派を統一されていない、と言って退けた。

 カシム師は金曜日の行進は、反対運動が強烈であることを示している、と語った。「この行進はあなた方が要求をする孤立した少数派なのか、あるいは要求は多くの人々が賛成するものであるのかを示すものになる」と説教で語った。これはユーチューブで見れる。

 BBCによれば、来月、バーレーンでは、バーレーン・グランプリ・レースが予定されている、という。 

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AIPACの年次総会で語るオバマ

◆3月7日

 アメリカ社会でユダヤ人のロビー団体がアメリカの政策、とりわけ外交政策にに強い影響力を持っているが、その筆頭に上げられるのが、AIPAC(American Israel Public Affairs Committee=アメリカ・イスラエル公共問題委員会)である。

 アメリカ・イスラエルの首脳会談の前、両者はこのAIPAC年次総会に出席し、そこでユダヤ人の群集に向かって所信を語ったようだ。

 このブログでは一貫して、欧米社会の中にいるユダヤ人が影響力を行使し、それはその国の国益よりかは、イスラエルの国益を中心とした方向にその国の政策を向けさせる力として働いていることを指摘してきた。

 以下の論文でも、同様の指摘がなされている。そしてそのことを決して良いこととは考えていない多くのユダヤ人がいる、ということが指摘されている。とりわけ今の状態が、1920年代のワイマール共和国と似ている、という指摘は、鋭いものがる。

 あの後、ヒットラーが出てきて、ユダヤ人に対する弾圧が始まったが、今の時代はもっと複雑な要素がいろいろ入り乱れているので即座に似たような状況が出来するとはいえないが、やはりユダヤ人の影響力がその頂点に到達している点では同じかもしれないし、そのための今後のなりゆきには、真っ当なユダヤ人たちは懸念を深めているであろう。

 すべての事柄が清算される時代がやって来る。歴史を通して繰り返されてきたユダヤ人に対する迫害という事象が、最後の最後、もう一度世界的規模で起きるかもしれない。その際、ユダヤ人迫害の歴史のない日本が仲裁に入るのかもしれない。ユダヤ人の最後の救い主は日本になるのかもしれない

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●オバマ、AIPACそして我々
http://www.gilad.co.uk/writings/obama-aipac-and-the-rest-of-us.html
【3月6日 By Gilad Atzmon】

 昨日のAIPACの年次総会に、アメリカの大統領はユダヤ人群集をなだめる為に出席せねばならなかった。彼は本にあるあらゆるトリックを使い、世界大戦を始める決定をしなかったことを正当化するため、イェディッシュ語さえ使って自らの演説に味をつけて話したのだ。

 もっともひどい人種差別的拡張政策を続けている小さな国のロビー活動が、アメリカ内で、どうしてそれほどまでに大きな政治力を持つようになったのか、我々は一度考えてみるべきだ。

 それが起きたので、政治とアカデミックの分野でのコメンテーターらは、そのものずばりの質問を自らにする:一体それを起きるに任せているアメリカの文化と政治システムとは何なのか? 私も非常に似通った興味がある。私はアメリカの政治と外交を支配する勢力にAIPACを押し上げたユダヤの文化とアイデンティティー政策の中の異なる要素が何かを明確にしようとしている。

 シオニストと、ユダヤ人反シオニストのシオニスト(JAZZ)が発刊差し止めに懸命な私の著書(The Wandering Who? )の中でこういった問題を扱っている。例えば、欧米その他でのユダヤ人のロビー活動の源泉となっている面から、私は「エステル記」の持つ役割を詳しく調べている。このエステル記は、旧約聖書の中に収められていて、ロビー文化と、外国の政界に部族ごと浸透することを教えている

 私はまたユダヤ気質の流浪的性格を調べている。我々が知るユダヤ気質は、バビロンで形成されたと見る。その様子は、ユダヤ的な見方からすれば、19世紀のヨーロッパとシオニズム発生の時期と非常に似通っている。両方とも、同化されることへの恐怖から起きている。これは孤立主義と分離主義なるものを生み出した。
 
 ユダヤ気質の流浪的性格はそれを超えてユダヤ人の世俗的かつ民族的思慮へと昇華していったようだ。「今この場」に執着するよりも、ディアスポラ・シオニストのユダヤ人は、異なる場所と異なる時期に自分たちの憧憬を抱いた、すなわちシオン=彼らの天国に。

 それぞれの移民社会における自分たちの利益(権利、宗教的自由、教育,etc)と絡めて行う、欧米社会における他の移民たちのロビー活動と違って、ユダヤ人のロビー活動は実際は、遠方にある国(イスラエル)とその社会の利益に関係するだけなのだ。

 この事実だけで、AIPACのユニークが説明される。これはまた、他の政治的ロビー団体がAIPACと競争して勝てる見込みは、他のユダヤ人のロビー団体を除けば、ないと言える。

 それでも、アメリカ外交におけるAIPACの覇権は、「ユダヤ人のために良い」かどうか、疑問である。事実、私を含めて少なからざるコメンテーターは、これは本当はまったくの災難であると確信しているのだ。アメリカ内でユダヤ人のエリート達が支配的なことは、1920年代のワイマール共和国におけるドイツのユダヤ人エリートと相似していることに気がつくのに天才は必要ないだろう

 実際、ユダヤ人の歴史は、ユダヤ人のエリートらの圧倒的な影響力が、急速に反ユダヤの感情を生み出すことにつながったという出来事に満ちている。
 
 イスラエルの歴史家であるシュロモ・サンドは、1世紀から19世紀初期の間、ユダヤ人は歴史を記述することをしなかったと指摘している。この期間、ただのひとつも、ユダヤの歴史の論文は日の目を見なかったのだ。

 サンドによれば、ラビのユダヤ人は歴史の記述文を必要としなかった、という。聖書が十分な説明を供給したのだ。その意味するところは明らかだ。歴史的考察を否定する要素がユダヤ的文化に存在している、ということ。そのように理解することで、欧米におけるユダヤ人のロビー活動、とりわけAIPACあるいはCFIの拡大する影響力を、欧米のユダヤ人社会がまったく警戒していないという驚くべき事実を理解する助けになるだろう。
 
 実際は、まったく逆なのが、正解なのだ。ユダヤ人社会は、しばしば彼らのロビー活動の勝利を新聞などで誇っている。ユダヤ人社会はまた、ユダヤ人の勢力の台頭に絡んで起きる危険を指摘しようとするいかなる試みも黙らせることに多くの力を注いでいる。これは決して新しいことではない。

 ユダヤ人の歴史は、メッセンジャーや警告者らを狙い撃ちしようとする事柄に満ちている。イエス・キリストは磔にされ、スピノザは破門され、バーナード・ラザレは無視され、オットー・ヴァイニンガーは解雇され、モルデカイ・バヌヌは再び鉄格子の中に入れられ、友人が知っているように、アラン・デルショウィッツのような者に、そしてJAZZによって私は追っかけ回されているのだ。

 現在の中東情勢を語る他の多くのコメンテーターのように、私は我々が不安定な状況に直面している、ということについて、なんの疑いを持っていない。AIPACの持つ影響力とイラン攻撃を公然と擁護するその姿勢は、世界平和に対する大きな脅威である。公開の場で彼らは世界核戦争に発展しかねない戦争を行うよう圧力を掛けている。

 AIPACは明らかにアメリカの国益とアメリカ人を危険にさらしているし、同時に世界中のユダヤ人社会にとっても非常に危険である。もしもアメリカが自らを愛し、未来を思うならば、直ちにこのロビー団体の力を取り除く方法を見つけねばならない。

 アメリカは自らの大衆に、世界平和に対し、また同時にこのぞっとする戦争好きの虐殺キャンペーンとはなんらのかかわりを持たぬユダヤ人に対しても責任があるのだ。
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