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イスラエルのリーバーマン外務大臣

◆12月26日

 イスラエルでは明日から31日まで世界に散らばっていた各国駐在大使・公使らがエルサレムに集結し、イスラエルの今後の諸問題にどう対処すべきかを話し合う会議を持つという。
 このブログでも指摘してきたが、イスラエルに対する世界の姿勢は厳しいものになりつつある。ガザ侵攻に対する国連人権委員会の非難決議や、臓器摘出販売に対する非難などが特に目だったものである。
 また長年の友好国であった、中東の大国のひとつであるトルコが反イスラエル姿勢を強めると同時に、イランとの関係を強め、またシリアとの関係も強めている。
 アメリカのオバマ政権は、核廃絶を語り、それにはイスラエルの核も例外ではないし、パレスチナへの入植活動の停止を強く求める姿勢を明確にしている。
 ロシアはイランに現代の最高レベルにある地対空ミサイル防衛システムである、S-300の供給をアメリカやイスラエルの反対にもかかわらず実施する予定を変更していない。
 このS-300がイランに配備されてしまうと、イスラエルとしても、イラン攻撃は困難となるため、配備される前にイラン攻撃というシナリオが現実味を帯びてくる。


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イスラエル:外国駐在大使らを召還
http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=114663§ionid=351020202
【12月26日 PressTV】
 世界中に駐在しているイスラエルの大使・公使らが、イスラエルが直面している世界からの挑戦に関しての会議に出席するため召還された。
 エルサレムで12月27日から31日まで行われる会議は、アビグドール・リーバーマン副首相兼外務大臣が指導する外務省が主催する。
 「会議のテーマは、諸国の指導者らとの対話を促進すること、外交的に主要議題の相互情報交換、イランの脅威も含んでイスラエルが直面している国際的課題に対処する行動計画の議論である」と外務省は説明している。
 これは、ネタニヤフ首相が、国連人権委員会のガザ委員会の報告書がイスラエルに対する本当の脅威である、と呼んでいる時になされることになる。

 国連のパレスチナ占領地特別報告では、欧米がイスラエルに対しガザに対する封鎖を即座に終了するよう圧力をかけている。 リチャード・フォークはイスラエルの経済制裁を科することを要求している。
 イスラエルの全大使があつまっての会議はこれが初めてである。
 ネタニヤフ首相は、バラク国防相、ダン・メリドー情報・原子力エネルギー大臣その他の上級官僚と共に会議に参加することになっている。


ロシア:イランへS-300ミサイルを供給する契約を破棄する理由はない
【12月23日 PressTV】
 ロシアのアレクセイ・ボロダフキン外務副大臣は、S-300ミサイル防衛システムに関するイランとの契約をキャンセルするいかなる理由もない、と述べた。23日にモスクワでもたれた記者会見で、ボロダフキン氏は、ミサイルシステムは防衛的なものである点を強調した。
 「こういった兵器の輸出は国連協定の対象でも、二国家間の合意事項の対象になっているものではない」と、ボロダフキン氏が語ったと伝えている。
 「これが、契約に関しては変更がないという主要な理由である」と氏は述べた。
 ボロダフキン氏のコメントは、アメリカとイスラエルがロシアに対してイランに対するこの契約を破棄するよう圧力をかけているためになされたものだ。 S-300ミサイルシステムは、標的を120km離れたところから捕捉し攻撃でき、同時に100の標的を捕捉できる。

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バンコックで逮捕された貨物機の乗務員

◆12月24日

 北朝鮮製武器がタイのバンコックで押収された、という事件の背後にはアメリカのCIAが絡んでいる、という見方がある。 
 グルジアとかウクライナなどの名称が出てきて、すぐピンとくるのは、このCIAのかかわりだ。バンコックで押収されることになったのも、アメリカ情報筋からのいわば、タレコミがあったからだが、こうすることで、国務省が進めている北朝鮮との6カ国協議に水を差そう、と言うことらしい。

 CIAは今や重要な部署がユダヤ系に握られてしまっているとも言われ、その概観を言えば、平和よりかは、戦争を誘発する方向に動く存在と化しているのだ。武器の販売というものが、人類最大の商売でもある限り、金の亡者である者たちは、戦争を欲する。この金の亡者たちが、今回のリーマンブラザースに始まる金融危機を引き起こしたと考えられるし、主流銀行に救済資金を注入し、アメリカ国民を更なる貧乏に追いやっている。CIAなどは彼らの手先機関のひとつに過ぎない。
 この彼らの金に対する貪欲さなどは、我々日本人には到底理解することのできないほどのものだ。自分の利益のためには、人々が血を流すことを全く厭わない。

 そのCIAの作戦の費用などは、アフガンのドラッグが生み出してくれる。ドラッグ、戦争で大きなお金が生み出され雪だるま式に増えていく。そうして彼らは世界までも支配しようとしている。


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●北朝鮮武器運搬事件はCIAの作戦
http://www.thetruthseeker.co.uk/article.asp?ID=11853
【12月15日 Wayne Madsen】
 ウェイン・マドセン・リポートのアジア情報筋では、バンコックで12月12日イリューシュン76型機から40トンの北朝鮮製武器が押収されたのは、見せ掛けの航空会社を使い、武器密輸の通常のルートを使用し、闇市場で購入できる北朝鮮の武器を獲得するための、CIAのスティング作戦の一環ではないか、と強く疑っている。
 このイリューシュン機(IL-76)は、アメリカとイスラエルと軍事的な同盟関係が強いグルジアで登録されていてる。 IL-76型機のナンバーは 4L-AWAで、これは、武器密輸に使用される象徴的な航空機である。今年初め、カザフスタンの航空会社のイースト・ウィングによりこの飛行機は売却されたが、このイースト・ウィングは以前は、 GST Aeroという会社だった頃、特にエリトリア、ソマリア、インドなどへの武器密輸をしたとして非難されたことがある歴史を持っているのだ。そのためEUとバハレーンでは禁止された。この会社がこの飛行機をやはり同じカザフスタンのベイベアリーズという会社に10月、売却したのだ。
 それから次にこの飛行機はエアーウェスト・グルジアに売却され、グルジアに登録された。バンコック経由での便名は、AWG732である。この飛行機は、ハノイに飛んでいるカザフスタンのJSCと協力関係にある。

 北朝鮮のピョンヤンから武器を運んでいた一味を雇った会社は、オークランドのSP貿易会社というニュージーランドの会社だ。このSP貿易会社は、ウクライナでのビジネスをしている。SP貿易はバヌアツの親会社のGTグループの一部である。
 GTグループのウェブサイトでは、この会社は、プライバシー、合法的な税回避、資産防衛、金融の独立と自由のために、オフショアー会社事業の広範囲なサービスを提供している、とある。ニュージーランドとバヌアツに加えて、この会社はサモア、クックアイランドにもオフィスを持っている。バヌアツの関連会社のバヌアツ・インターナショナル・ビジネス社は、ヨットとボートをバヌアツ国籍として登録している。
 GTというのは、ジェフリー・テイラー( Geoffrey Taylor)のことのようで、SP貿易とGTグループのオフィスの住所と同じオークランドの369クィーン街にあるヴィカム(Vicam)社の大株主である。
 テイラーは、アゼルバイジャンの石油のニュージーランドへの売り込みの仲介を、スマトエネルギーグループ社とヴィカム社の二つの会社を通して行った。テイラーはまた、ニュージーランド、オーストラリア、ノーフォークアイランド、ロードホームアイランドで事業を行っている太陽熱発電装置関連会社であるサンシーカー・エネルギー社とペトロモバイル社の二つの会社にも関係している。
 タイで逮捕されたイリューシュン機の5人の乗務員は、4人がカザフスタンのパスポートを所有している。5人目はパイロットでペラルーシのパスポートを持っていた。
 タイ当局が武器を押収すると、伝えられるところではアメリカの情報筋からの「機密情報」で、この飛行機は、石油開発とか石油発掘をしていない北朝鮮という国から石油採掘機材という奇妙な輸出品を貨物とする嘘の申告をしていたことが分かった。
 その貨物の代わりに、この飛行機はロケット推進グレネードとランチャー、ミサイル発射管、地対空ミサイルランチャー、武器の部品、その他の武器を運んでいた。タイ当局はこれらの情報を流したアメリカの情報当局は、貨物の最終目的地は「センシティブな情報」であると述べている、という。
 タイ当局はこの武器運搬機は「破壊」されるかもしれない、と言っているが、木箱と箱類はバンコック郊外のナクホン・サワン地方にある軍の基地内の安全な倉庫に運ばれたという。

 この IL-76はキエフに近いホストメル空港に10月13日着陸している。12月8日にアゼルバイジャンのバクーに飛行、アラブ首長国連合に向かい、12月12日朝にバンコックに燃料補給のため着陸した。ピョンヤンで武器を積んでからバンコックのムエアン空港に着陸した。
 この飛行機は、バンコックの後は、スリランカのコロンボ、そしてウクライナとされている。WMRのアジア情報筋は、CIAはこの飛行機が北朝鮮で武器を積むこと、しかもこの飛行機はチャーターされ、闇の見せ掛けの会社を通して北朝鮮製武器を買い込むこと、を知っていたと考えている。それはそうすることで、北朝鮮を困らせ、闇の武器密輸市場で何が売られているかが明らかにされるからだ、という。

 バンコックでこの飛行機が抑留されてから、怪しげな筋による話があり、この飛行機が、パキスタン、アフガン、あるいは名の分からない、イランなどの「中東の国」に武器が引き渡されることになっていた、と言われている。
 IL-76の最新の所有者は、エアウェスト・グルジアは同じ所有者であるサンエアー社と近い関係にある。このサンエアー社は、私営の航空会社でスーダンの首都カルツームに本社がある。この会社は、戦闘が続いているダルフールの最大の都市であるニアラ市で事業をしている。

 北朝鮮に対する「武器トリック」作戦は、アメリカのボスワース特使がピョンヤンでの3日間の訪問後、6カ国協議の再開に関する声明の発表後に行われた。この北朝鮮製武器押収の秘密作戦は今後の協議再開に支障をもたらすことになった。

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パレスチナのハマスのロケット・ランチャー

◆12月16日

 昨日はトルコのイラン支援の件を書いたが、今日はシリアとハマスのイラン支援宣言の話である。これは以前から中東問題の専門家からは当然のように語られていたことであるが、特にシリアがイランと相互防衛合意書に署名した、ということは、シリアのイラン支援がより具体的になったということで重要だ。これで、シリアとイランは運命共同体となって、一朝事あるときには、一体となってイスラエルに対処するようになるだろう。
 シリアにとって頼もしいのは、トルコの現政権がはっきりと反イスラエ姿勢を打ち出してきていることだ。それにレバノン政府はヒズボラを内閣に入れて挙国一致内閣を作っているのと、イスラエルに対しても、レバノンの敵である、という姿勢を打ち出しつつある。
 そのトルコのエルドアン首相が数日後にシリアを訪問すると言う。対イスラエル問題も当然話し合われることだろう。


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ハマスはイスラエルのイラン攻撃時には、イランと一体となった行動をとると明言
www.swissinfo.ch/eng/news/international/index/Hamas_says_will_
unite_with_Iran_if_Israel_attacks.html?cid=7906846
【12月15日 Rueters】
 イスラム教の過激派グループは、イランがイスラエルに攻撃された場合には、イラン側に立って戦うだろうと、ハマス指導者のカレド・メシャアル氏は15日語った。

 イスラエルはもし外交でイランの問題となっている核計画を終了させることに失敗した場合には、イランに対する軍事行動を除外していない。アメリカはイランが核兵器製造を目指している、と疑っているが、イランはそのような野望を否定、原子力発電所を建設し電力を得たいだけだと言っている。

 「全ての過激派グループは、もしイスラエルがイランを攻撃すれば、イランと対イスラエルでの統一戦線を組む」と、イラン訪問中のメシャアル氏は、国営のテレビ放送でライブ中継時に語った。
 「我々は一心同体だ・・・共通の敵に対して共に戦うべきだ。しかし、どのように戦うかは、我々の能力によって指導部が決定するだろう」
 イスラエルの高官は、イラクのオシラクにあった核施設を1981年爆撃で破壊した時と同じように、イランの核施設を破壊するかもしれないと警告してきている。

 イランは、もし攻撃されれば、反撃すると言っている。そして安全保障アナリストは、パレスチナのハマスやレバノンのヒズボラなどのイスラム教過激派組織が動員されるだろうと見ている。
 メシャアル氏は、イスラエルは中東にとっては危険である、と語る。「神の意思であれば、この地域の抵抗能力は、この危険に対処することができる」と語った。

 イスラエルとアメリカは、イランが兵器、現金、訓練をハマスやその他のパレスチナのグループのイスラミック・ジハードに与えていると非難している。 イランは、彼らには精神的・政治的支援のみを与えている、と主張している。

◆テロ組織
 イスラエル将軍の一人は15日、ハマスとヒズボラは、否定はしているが、イランとの同盟者として彼らのロケット砲の射程を伸ばしている、と語った。
 「シリア、イラン、ヒズボラは、地対地ミサイルと拡大テリアビブ地域の脅威となる能力を持っている、世界で唯一のテロ組織である」と、イスラエル軍情報部長のアモス・ヤドリン少将は語った。
 「しかも最近は、ハマスが同じ能力を獲得しつつある」

 イスラエルは、イランのアハメドネジャド大統領のユダヤ国家破壊の呼びかけを繰り返し引用して、イランが核兵器を獲得しようとしているサインであると主張し、イランが獲得すれば、イスラエル生存に対する脅威になるとしている。

 イラン最高指導者のアヤトラ・アリ・ハメネイ師は、イランはイスラム教ゲリラ組織に対する支援をやめることはない、と語っている。
 「パレスチナ人を支援することは、我々の宗教上のそして国家的な義務である。我々は支援を継続し、あきらめることはしない」と、国営テレビ放送でのメシャアル氏との会合で語った。
 メシャアル氏は、イランをハマスを支援していることで称賛している。ハマスは2006年の人民会議議員選挙でより世俗的なファタハ派に勝利し、翌年ファタハをガザから追い出した。


●シリアはイスラエル攻撃からイランを防衛する
http://www.israeltoday.co.il/default.aspx?tabid=178&nid=20166
【12月14日 Israel Today】
 もしイスラエルがイランの核施設を攻撃したら、それはイランとシリアが相互防衛で13日に合意書に署名した後は、疑問の余地なく中東地域での戦争となると語った
 クウェートのメディアは、イランのアハマド・ヴァヒディ国防大臣がダマスカスを訪問した際、この合意書は週末に署名されたと言う。

 シリアのメディアに対し、ヴァヒディ大臣は、合意は強くイスラエルのイランの核施設に対する攻撃の抑止力となる、と語った。
 ヴァヒディ大臣は、更に、シリアの反応に対し、イランは核施設に対するいかなる攻撃に対してもイスラエルの核施設に対する反撃をすると語った。

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2010年の世界は?

◆12月13日

 ジェラルド・セレンテ氏の近未来予想の件については、何度かこのブログでも取り上げたが、2010年を目前に21世紀の最初のこの10年間の流れを見て、始まった時と同じような問題の再現を予想、そして10年間のイラクとアフガンでの戦争の結果、これからのアメリカは衰退・分裂を予想している。
 これから特にクリスマス、年末・年始のホリデーシーズンになるため、一般大衆の気分は浮かれ調子になる傾向にあるが、昨年12月27日にイスラエルがガザ侵攻をはじめたように、全く予断を許さないのが、世界の今の状況であると指摘している。


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2010年の限界点
http://www.rense.com/general88/breaking.htm
【12月8日 By Gerald Celente】
 21世紀の最初の10年は、これが始まった時のように、破綻と破産で終わろうとしている。2000年のドットコム・バブルの破綻があり、2010年には救済バブルの破綻があるだろう。
 9月11日同時多発テロがアメリカの10年を開始させたが、この10年が終わる2010年にもテロが起きるかもしれない。
 この10年間、アフガンとイラクでアメリカとNATOが戦争を行ってきたが、これは世界を21世紀の世界大戦へと引き入れつつある。
 20世紀はアメリカの世紀だった、2010年にはアメリカ帝国は分裂していくだろう。その兆候はいろいろある。
 世界の指導者らと、殆どのエコノミストらは、これからの世界を非常に違う見方をしている。彼らは、金融危機は終了し、回復路程にある、と主張している。
 軍事面では、アメリカの新しい最高司令官、議会、将軍らは、彼らの外国での戦争戦略は勝利をもたらし、本土での安全保障を確約しているという。
 漫画ニュース・ネットワークによるジャンク・ニュースによって一般大衆は忘れっぽくなっている、少なくとも大きく間違った情報を与えられてきた。2009年が終わるにあたって、タイガー・ウッズの不運とホワイトハウスのパーティの大騒ぎがメディアのメニューのトップを飾った。

 増大するテロ、深刻化する戦争、経済災害、こういったものは、我々の冬季トレンド・ジャーナルに分析を掲載した2010年のトップトレンドを彩るいくつかの事柄に過ぎない。

 その間、読者に緊張してもらい、集中し、なによりも準備をしてもらうために、2週間以内に、我々は2010年に向けたトレンドフォーカストを発表することにする。特にホリデー週間となって浮ついた気分になり、新聞の見出しにあまり注意を払わなくなる時期だけに、計画と戦略を持つことは重要である。

 我々が高度の警戒警報を発しているのは、根拠のないことではない。昨年、クリスマスが終わった2日後、まだ多くの人々がホリデー気分でいた時、イスラエルは大規模な攻撃をパレスチナ人に向けて始めたのだ。経済的なメルトダウン、あるいはパレスチナの境界を越えた戦争のエスカレーションがすぐ起こるような、多くの要素がある。

 最悪の事態は避けられた。もしそれが起きていれば、大きな敵対情勢の最初の兆候を見て先を見越した手段を講じた人々だけ、危機を最小の被害ですり抜けたはずである。トレンドの教訓、戦争、テロ、災害は、タイムクロックにセットされているわけではない。どこでも、いつでも、何でも起きかねない情勢である。思いがけないことが起きる、と考えておくべきだ。これは、白兵戦の状況にある覚悟のことだ。

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ブラック・ウォーター社のエリック・プリンス氏

◆12月7日

 ブラックウォーターという表向きは警備会社だが、実際はプロの工作部隊が正式なアメリカ軍、あるいはCIAに代わって、特殊工作・作戦を中東などを中心に行ってきていた。ブット前パキスタン首相を暗殺したのもこのブラックウォーターだと言われていることは以前示した(ブラックウォーター社がブット元パキスタン首相とハリリ元レバノン首相暗殺にかかわった◆9月15日号)。

 以下の記事では、その社長である、エリック・プリンスという人物についての情報がある。やはり彼も海軍特殊部隊のSEALの要員だった人物で、CIAなどとの契約があったとある。アメリカ軍の特殊部隊に暗殺の仕方を訓練していたようだし、上記のように、ブット元パキスタン首相の暗殺などをしているようだから、それが公式なものになれば大問題であろう。

 こういうことが国際社会では許されることとは思えない。しかしそれがかなり公然とした形で表面に出てきても、あまり騒がれないのは、国際社会なるものも既に、この種のことには麻痺してしまったからかもしれない。
 ただ中東地域はその限りではなく、このブラックウォーター社を糾弾する声を上げている。欧米のメディアがそれを取り上げないから日本などにも詳細は伝わってこないだけなのだ。


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ブラックウォーター社の社長はCIAの工作員だった
【12月5日 The Times】
 公衆の前では、やせた冷酷なアメリカ軍のイラク在のアウトソーシング会社の表情であった。警備会社であるブラックウォーター社の創立者のエリック・プリンスは携帯電話をお尻のポケットに突っ込み、拳銃をもうひとつのポケットに突っ込んで、世界中の問題のある地に飛んで、アメリカのVIPの警護チームと協力してきた。また2007年のバグダッドで17人の市民を殺害した件で糾弾された時にはその非難の対応を迫られた。

 個人的には、彼はCIAの工作員だった男だ。彼自身のファイルには、本部の「ベテラン工作員」とあり、アルカイダ要員を探索し殺害する点で、特別で余人に変えがたい能力を持つ、とある。

 こういったプリンスによるクレームは、彼の活動を知るものたちに支持されたが、アメリカでもっともよく知られている傭兵の人生に対し、何が飛び出すか分からないような調査が始まるだろう。

 プリンス氏は、イラクでの仕事のほかに、アフガン内のパキスタン国境沿いにアメリカの最前線の基地を設立している。そしてCIAの暗殺部隊の訓練を補佐した。この部隊は、アルカイダの財務係りの上級要員でドイツ在の人物を追っていた。そのほかにもパキスタンの核科学者であるA.Q.カーンも彼らの暗殺リストに載せていた、とヴァニティー・フェアー誌にある。

 プリンス氏は、億万長者で、以前はアメリカ海軍のSEAL特殊部隊要員だった。彼は国防総省、国務省、そしてCIAとの間で交わされた警備の契約の契約者として長期で儲かる仕事をしていた期間のことを公にすることを避けてきた。
 2001年から2009年の期間、彼の会社は、15億ドルの政府との契約を獲得、ブラックホーク・ヘリコプターと兵員輸送エアクラフトを擁する私有の空軍ヘリコプター部隊をノースカロライナ州に設立した。

 政治的な混乱状態や、2007年のイラクでの殺戮事件以来、司法省による15ヶ月にわたる調査にもかかわらず、プリンス氏は、自分の会社についてはほんの少ししか話していないし、自身のCIAとのかかわりについては口をつぐんでいる。
 ヴァニティー・フェアー誌に語った情報筋によれば、プリンス氏は2004年にCIAによってリクルートされ、ある悪の枢軸国の中で2ヶ月前まで、情報収集作戦に従事、しかし昨年の夏、レオン・パネッタCIA長官による議会の指導者の非公開のブリーフィングの後、漏洩によってある意味は彼は「追放」された、という。
 プリンス氏は、この漏洩問題を裏切りと見ている:「そうすることが好都合であるとなったので、誰かが私を窮地に追い込んだのだ」と彼は語った。彼は彼の会社が月に200万ドルを弁護料としてこの裁判のために支払っていると言う。そして自分がこういうことをしているので、この会社が選ばれたのだ、と言う。「自分は狙われやすい標的だ」とマガジン誌に語った。「私は共和党の家庭の者だし、この会社の持ち主だ。我々の競争相手は無名の、匿名の経営陣だ」

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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