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EU外交政策担当のカトリーヌ・アシュトンとイラン代表団

◆11月27日

 イランと世界の列強との間で核に関する合意が成されたことで、イスラエルのイラン攻撃というシナリオは実現しにくくなったと思われる。世界の列強の中には、別の件では対立する事が多い、米・英・仏・独とロシア・中国が含まれているから、要するに世界全体を代表しているともいえるからだ。

 そんな中、イランという特定の国家に対し、敵対的姿勢を持つのが、中東で唯一の核保有国でいたいイスラエルと、シーア派の総本山の立場にあるイランに対する、スンニー派のアラブ諸国である。

 今回の合意が暫定的なものであり、これからの六ヶ月を通して包括的な合意にいたるよう、交渉が成されていくが、この期間にこのイランに敵対する勢力が、なにか悪さをしでかす可能性が無いわけではないが、世界の大勢はイランとの正常化であるから、この包括的合意に向かう世界の潮流に逆らうことは自らの国運を失うことに繋がるであろう。

 具体的には、イスラエルがイラン攻撃をなんらかの理由で行えば、イスラエルの存亡の危機になるであろうし、湾岸アラブ諸国がイランに対する謀略を働けば、逆に自国での「民主化」の動きが加速されて、王制が打倒されるようなことになっていくであろう。

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●イラン核合意でイスラエルの攻撃は出鼻をくじかれた
http://www.channelnewsasia.com/news/world/iran-deal-blunts/899226.html
【11月25日 CHANNEL NEWSASIA】

 イランと世界の列強との核合意はイスラエルのイランに対する軍事的脅威を弱める事になったが、イスラエルはそれでもイランに対し外交的、情報的な方法を通して圧力を掛けることができる、とアナリストは語る。

 イランは国連安保理常任理事国+ドイツとのジュネーブにおける長い会議の後、24日になって制裁の限定的解除の代わりに核計画を六ヶ月間は抑制することで合意した。

 欧米諸国はイランが核兵器を製造しようとしているとして非難し、イランはそれを否定してきた。 

 イスラエルのこの合意に対する厳しい反応は、ネタニヤフ首相がユダヤ人国家はこの合意によって「制約させられる」ものではないと強調する点に見られる。また、もしも必要ならばイランが核兵器の能力を獲得することを阻止するため、イスラエルはイランを攻撃するかもしれない、と語った内容に見られる。

 しかし、専門家らは、ジュネーブでの合意は軍事的選択肢をテーブルから除去したことになると語っている。少なくともこれからの六ヶ月間の交渉期間中はそうだ、という。

 「国際社会に関する限り、これからの六ヶ月間は包括的合意が成される期間ということで、イスラエルが行動を執るということは考えにくい」と、テルアビブ大学国家安全保障研究所のエミリー・ランダウ博士は語った。

 イスラエル首相オフィスのイラン問題元アナリストのヨエル・グザンスキーと研究仲間は、同意見である。

 「イスラエルの選択肢は殆どないし、あったとしても限られている」とグザンスキーは語った。

 「ネタニヤフは核合意はイスラエルを縛るものではない、と語った。これはイスラエルが自国を防衛する権利は残している、ということだ」

 「しかし、実際の(軍事的攻撃)のチャンスは、事実上国際社会がイランの側についたことになる合意が成された後では、非常に少なくなった」と彼は語った。

 「合意がイランとP5+1諸国との間でなされたということは、イスラエルが自国だけで行動することを困難にするだろう」と彼は語った。

 しかしながら、これはイスラエルに全く選択肢が無くなったということを意味するものではない。暫定的合意は成功するかどうか分からない次の段階の交渉の道をつけたというものだからだ。

 「オバマが時間を掛けるようにし、イランにこの交渉の期間中は核計画を前進させないようにした計画に関して言えば、今回の合意は(イスラエルのために)余地を残したものと言えなくも無い」とランダウは語った。

 この合意では、イランは核計画で最も疑惑をもたらす分野であるウラン濃縮を、民間のエネルギー用途に使用できるだけの低濃縮度に制限することになっている。

 その代わりにイランは制裁を解除してもらうことで、70億ドルの資金を使用できるようになる。

 「これからの会談がどんな風かを考えれば、過去数週間の会談に関しての流れはまことに穏便なものに思えるだろう」とランダウは語った。

 「素晴らしい合意と言うわけではないが、かといって災害的というわけでもない」と彼は語った。

 テルアビブ大学のイラン問題専門家であるウジ・ラビ博士は、イスラエルはこの暫定期間を利用してイランに対し、外交的、情報的な圧力を掛けるかもしれない、と語った。

 「この六ヶ月間は、イランが経済的に復興する期間となるだろう」とラビは語った。「イスラエルは、それにどう対処すべきか、考えることが求められている」と彼は語った。

 「これは、イランの核への取り組みの中の軍事的内容をさらけ出すような情報的な努力、あるいは合意事項に関してのイランの違反行為を暴露するような努力を含むだろう」

 そしてイランのいかなる失敗もイスラエルにとっては、長期的には軍事的行動を再度要請することを容易にするだろう。

 「イランの核施設に対する攻撃をもしいつかやるとして、国際的正当性(世界列強のお墨付き)はイスラエルの主要な懸念ではない」と彼は語った。

 「アメリカやその他の国の後押しは重要だろうし、イスラエルは少なくとも、彼等の黙認くらいが無ければ行動するのは困難だと分かるだろう」

 「しかしもしいつかイランが、以前やったように他を欺くような事をすれば、恐らくするのではないかと思うが、そうなればイスラエルは別の方法を使用する正当性を得ることになり、『そうなると言ったのだ』、と言えるであろう」とグザンスキーは語った。

 「もしもイスラエルがイランが発表していない秘密の核施設の場所を見つけた場合」イスラエルは行動しやすくなるだろう。

 その間、合意の外交的な影響は、イスラエルとアメリカのアラブ同盟国とは、過去には敵同士ではあったものの、共通のものがあることを知るだろう、とアナリストは語った。

 「中東の同盟国について語れば、(イスラエル、サウジアラビア、アラブ首長国連邦)は緩やかな同盟だ」とグザンスキーは語った。

 「これらの諸国はイスラエル以上にイランについて心配している」

 「次の六ヶ月間はアメリカ・イスラエルとアメリカ・アラブ諸国の同盟関係に対するテスト期間になる」

 ラビは同意した。

 「サウジアラビアは現在の状況に怒り心頭だ。この地域のアメリカの同盟国が困惑する充分な理由がある」と彼は語った。

 「現在の状況は、同盟関係の変化、というのが最も正しい」

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イスラエルに対し、イランとの核合意を損なうようなことはするな、と釘を刺したヘイグ英外相

◆11月26日

 世界の列強(P5+1)とイランとの間になされた核に関する合意で、イランは原子炉向けの核を保有する権利が認められた格好になったから、これは従来からイランが主張していた内容が認められたことを示す。

 これに対して、イスラエルのネタニヤフ首相が「歴史的失敗だ」と語ったものだから、イギリスのヘイグ外相が、イスラエルに対し、今回の合意を損なうような動きはするなよ、と釘を刺した発言をした。

 ここまではっきりと言われるのは屈辱的なものであろう。イスラエルと同様、今回の合意に不満なサウジアラビアを筆頭とする、スンニー派の湾岸アラブ諸国も、イギリス外相のはっきりとしたこのような発言で、明確な反対工作などをしようという意欲も失せたかもしれない。

 時代の潮流は、このブログの9月26日号の「イスラエルの為の戦争はもうご免だ? (その1)」等で「これからの世界はイスラエル・ユダヤが願う方向なり内容とは異なる方向、内容に世界は向かっていく可能性を感じさせられるのである」と指摘したように、また11月5日号の「アメリカ・イスラエルの不仲が深化か」で示したように、世界はイランとの関係を正常化させる方向に動いているし、それは同時に、それに反対するイスラエルと湾岸アラブ諸国らと世界の列強とが不仲、分裂状態に向かっていることを示している。

 今回、イギリスのヘイグ外相が、イスラエルを名指しで、イランとの核の合意を損なうようなことはするな、と釘を刺したことは、欧米列強の強い決意の表れと見ていいであろう。イスラエルは世界から孤立していく傾向にあることを理解すべきであり、このブログで再三再四指摘してきた流れが現実と成り出したのである。

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●イギリス外相:イスラエルはイラン合意を損なうようなことはするな
http://en.alalam.ir/news/1538166
【11月25日 AL ALAM】

 イギリスのウィリアム・ヘイグ外相は、イスラエルはイランと世界の列強との間で交わされた暫定的核合意事項に対し、それを損なうようないかなる行動も避けるべきである、と語った。 

 世界の指導者らに対して、暫定合意に機会を与えるよう促しながら、ヘイグはこの合意に反対する者たちを理解することは重要である、と語った。しかし、彼はイスラエルとその他の者たちに、彼等の批判を議論の範疇に限るよう要請した。
 
 「我々は、イスラエルを含むいかなる国家をも、この合意を損なうような動きをしないよう要請する。また我々はこのことに関係する者たち全てに対して、このことをはっきりと言っておく」とヘイグは議会で語った。
 
 ヘイグは更に、この合意に反対する国家が、この合意を損なおうとする兆候を示すのは、「具体的な行動としては」見ていない、と語った。しかし彼は、イギリスは「注視している」、と語った。

 彼はイスラエルのネタニヤフ首相が24日、この核合意のことを「歴史的失敗」とこき下ろしたことを受けて語った。ネタニヤフは国家安全保障アドバイザーを今回の合意について会談を持つようワシントンに派遣しようとしている。

 ヘイグは議会で、一年以内にイランとの包括的な核合意が成されるよう希望すると語った。 

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世界の列強とイランとが核問題で合意に至ったことを非難するネタニヤフ首相

 イランと世界の列強との間で、イランの核問題で最初の一歩とも言うべき「合意」が達成されたことで、イスラエルのネタニヤフ首相が反発している。また湾岸アラブ諸国が懸念を表明している。

 「世界は更に危険な場所になった」とネタニヤフは語ったようだが、それはイスラエルがイランを先制攻撃するようなことがあれば、そうなるということであり、合意が成された時点では、むしろ緊張が解かれ、世界はより安全な場所になったのである。

 彼は「イランのこの政権はイスラエルを破壊することを決意している」と語っているが、これは完全な誤りであり、よく言って誤解、悪く言えば、そう判断していることで、先制攻撃の正当性を示唆していることになる。

 イランはこの数百年、先制攻撃をしたことは無かったが、イスラエルは独立以来、幾度となく先制攻撃を繰り返してきた「世界で最も危険な国家」である。イランではない。

 また湾岸アラブ諸国が、イランが中東地域で諸外国の政治に介入するようにならないか、恐れている、と語っているのは、自分達の国家が、王制という前近代的な代物であり、当然のごとく時代の波である「民主化」というものが、既に民主化が進んでいるイラン等の影響で進められていくことを恐れていることを示している。そしてその恐れは当然であり、民主化を進めるべきなのだ

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●イスラエル首相:イラン核問題合意は「歴史的失敗」
http://rt.com/news/israel-react-iran-deal-216/
【11月24日 Russia Today】

 イスラエルのネタニヤフ首相は、イランの核計画問題での国際的合意に対し、「歴史的失敗」だとこきおろした。彼はイランに「世界で最も危険な兵器を保有する」ステップを更に前進させたとして、P5+1諸国を非難した。

 ネタニヤフはこの取り決めを24日の閣議の際に非難し、世界は更に危険な場所になったと語った。

 「ジュネーブで昨夜達成されたことは、歴史的な合意ではない、それは歴史的な失敗だ」と彼は閣議で語った。「今日、世界は世界で最も危険な政権が世界でもっとも危険な兵器を保有する方向に向かって重要なステップを踏んだからだ」と首相は語った。

 「イスラエルはこの合意には関わっていない」とネタニヤフは閣僚らに語った。「イランのこの政権はイスラエルを破壊することを決意している。しかしイスラエルはいかなる脅威からも自らを守る権利と義務を持っている。そしてイランが軍事的核能力を開発させることはないであろう」と語った。

 ネタニヤフは、国際社会は実際上は、「イランでのウラン濃縮に初めて合意したのであり、彼等が安保理で推進した決議を無視している」と語った。

 彼はイランに対する軍事行動は可能であると繰り返した。しかし、民間防衛大臣のジラド・エルダンは、ジュネーブ合意で、外交分野で軍事行動を語ることはずっと困難になったと警告した。

 イスラエルは公式的に核兵器を所有していることは認めてこなかったが、中東で核爆弾を所有する唯一の国家であると考えられてきた。イスラエルはイランの核濃縮能力を剥奪するよう国際社会にずっと訴えてきている。

 イスラエルの外相であるアヴィグドール・リーバーマンは24日、閣議の席上、ジュネーブ合意は、1979年のイスラム革命以来となる、イランの「大いなる外交的勝利」である、と語った。

 アメリカのオバマ大統領は24日電話でネタニヤフと語り、イランの核合意についてイスラエルの懸念に触れたと、ホワイトハウスが発表した。

 「イスラエルの友人と緊密に相談するという我々の変わらない決意でもって、大統領はネタニヤフ首相に対し、包括的解決を交渉する努力に関して、アメリカとイスラエルとが協議を速やかに開始することを願っていると語った」と、ホワイトハウス・スポークスマンのジョシュ・アーネスは語った。「大統領はイランの意図について懐疑的になる充分な理由を持つイスラエルに対するアメリカのコミットメントは堅固なままであることを強調した」とスポークスマンは語った。

 24日早く、アメリカのジョン・ケリー国務長官は、イランと世界の列強との間で取り決められたものは、イランが核兵器の製造に向かうことを困難とし、イスラエルとアメリカの同盟国をより安全にするものである、と語った。

 24日の夜のP5+1列強とイランとの間の取り決めでは、イランは6ヶ月間核計画を凍結しアラク原子炉の建設を停止する事に合意した。加えて、イランはウラン濃縮は、核爆弾を製造しようとしているのではという同盟諸国の懸念からの要請に鑑み5%以上は行わないことに合意した。その見返りに、イラン経済に対する制裁は緩和され、制裁の一部となっていた凍結されていた42億ドルの資金にイランはアクセスできるようになった。

 
■湾岸諸国は枕を高くして眠れなくなる

 サウジアラビア政府に対する外交アドバイザーの一人は匿名を条件にロイター通信に対して、スンニー派のアラブ諸国はジュネーブの核合意を歓迎していない、と語った。今のところサウジアラビアは公式なコメントは発表していない。

 ジュネーブ合意が署名される数時間前、サウジアラビア、カタール、クウェートのトップらは23日夜に会合を持ち、「三カ国に利害のある問題」を話し合ったとロイターは報じた。

 サウジアラビアのアブドゥラ国王の顧問機関であるシューラ評議会議長のアブドゥラ・アル・アスカルは、イランは「醜いアジェンダ」を持っていて、イランが自国の核計画を凍結する代わりに、この地域の政治で攻勢に出ようとするかもしれない、と懸念を表明した。

 「イランが(その核計画を)あきらめることで、この地域で列強から別のものを得ようとすることを私は恐れる。また私は、イランに更なる余裕とフリーハンドを与えることを恐れる」とアル・アスカルは語った。更に彼は、この地区の人々は、「イランの政策とイランの野望を知っている」し、イランが「この地区の多くの国々の政治に介入」するかも知れない、ということを恐れている、と語った。

 「この地区の誰も、眠れなくなるだろう、また物事が穏便にすすむとは思っていない」とアル・アスカルは語った。

 「サウジアラビアは、イランがこのまま行くのならば(そして核兵器を所有するならば)行くだろう」と彼は語った。「エジプト、トルコも恐らくは、そしてサウジアラビア、アラブ首長国連邦も、同じ技術を手にしようとするだろう。これは兵器化のドアを大きく開くことになるだろう」と彼は語った。

 イランの核計画をモニターする任務を持つ情報大臣のユバル・ステインツは、世界が祝賀するなんらの理由も無い、と語った。

 彼は、この24日にジュネーブで成された取り決めは、「イランのごまかしと自己欺瞞」を元に成された、と語った。

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ジュネーブでP5+1諸国とイランとの核問題での会議が行われた


◆11月19日

 フランスがジュネーブでのイランとP5 +1会議で、交渉が成立しそうになったところで、断固反対を打ち出したため、なんらの取り決めも成立しなかった経緯があるが、これをイランの学者は、歴史的な失敗である、と指摘した。

 フランスはイスラエルの懸念を考慮して反対したようだが、イスラエルは20年も前から「数年後にはイランは核爆弾を保有するようになるから、今の内に叩くべき」とずっと主張してきていた。しかし、何十年たっても、そのイスラエルの「予言」は当たらず、現在もIAEAの査察でもイランが核爆弾保有に向けた動きを取っている、という証拠はない、と示されている。

 だから、イスラエルは嘘をつき続けてきたわけであり、それは自分が核爆弾を保有しているから、イランも持っているだろう、持ちたがるだろう、という脅迫観念の成せる業である。このイスラエルの精神病が問題なのだ。この件については、既にこのブログでは、2009年1月15日号、2010年11月25日号、2012年1月23日号など、その他多くの号でイスラエルの病理として指摘してきた。

 実際、イスラエルの一般家庭でも、精神病や家庭内暴力の率が異常に高いことが報告されている。政界トップの人間などが性犯罪などを犯す率も高い。とにかく異常心理と病理の国であることが浮き彫りにされているのである。そのイスラエルの病理的発言にいつまで世界はつきあわさせられるのか、という問題がある。まさに世界はそのような分水嶺にきているところだ。

 そしてフランス内で、タカ派的発言をしている知識人や政界の人間はユダヤ系が多いということだ。現在のオランド大統領がそうであり、外相のファビウスもユダヤ系である。またフランス政府の特に外交方針に影響を与えている知識人で有名なベルナー・オンリ・レビもまたユダヤ系だ。ようするにフランスはユダヤ系が幅を利かす政権になっているといってよいから、イスラエルと協調し、イラン攻撃に熱心なのだ。

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●フランスはイラン核問題で歴史的な失敗をしている
http://rt.com/op-edge/france-blocking-iran-nuclear-talks-892/
【11月18日 Russia Today】

 フランスはイスラエルの謝った主張を引用しながら、「平和的取り決め」を阻止しており、それは歴史的な失敗をしている、ということだ、とイランの政策立案者で学者のセイド・ホセイン・ムサビアンはロシア・トゥデイ(RT)に語った。


RT:フランスの外相は、核問題での会談では最終的なイスラエルの懸念を考慮すべきであると語った。これが来週やってくる会談の結論にどのような影響を与えるか?

セイド・ホセイン・ムサビアン(SM):フランスはイスラエルの主張のために平和的取り決めを阻止した。私はフランスが歴史的失敗を犯していると思っている。それは記録を見れば、イスラエルは1992年にイランが1995年に核爆弾を持つ、と主張していたし、1995年になるとイランは1999年に核爆弾を持つようになると主張したし、その後も2003年に持つようになる、と主張していた。こうして彼等はこの20年間、1年か2年、ないしは3年以内にイランが核爆弾を所有するようになるとタイムテーブルを示してきた。だから、これは国際社会に対して、イスラエルは嘘を付いている、ということが証明されているということなのだ。なぜフランスがこのような平和的取り決めをイスラエルの嘘の主張を根拠に阻止しようとしているのか理解できない。


RT:更に、オランドは、イランが核爆弾の製造は目論むことはしないということが確実であるまでは、フランスは制裁と規制を緩和するつもりは毛頭無いと語っている。先週のIAEAの、核計画は実際上は凍結されている、というレポートはどうだろうか。あれはフランスに対しなんらの保証を与えるものにはならないのだろうか?

SM:最初に、IAEAはイランの核計画に対しほぼ5000回の査察をしてきているし、頻繁に逸脱行為の証拠は見当たらないと発表してきている。これは明確なことだ。しかし私は、フランスの本当の懸念内容が核爆弾である、ということを疑っている。それはフランスはイスラエルと戦略的関係を持っているからだ。イスラエルがNPTの加盟国ではなく、400発ほどの核爆弾を保有しているので、フランスが核爆弾を懸念しているはずはないからだ。フランスはイスラエルが核爆弾を所有することを援助した。フランスはインドが核爆弾を所有することを援助した。フランスはパキスタンが核爆弾を所有することを援助した。フランスは1980年代にイラクに原子炉を与えてさえいる。フランスはとても悪い記録を持っている。


RT:貴方が見るに、フランスはダブル・スタンダードを使用しているのか?

SM:最初に、それはダブル・スタンダードだ。次に、核爆弾について主張する内容と彼等の姿勢は完全に異なっている。彼等はイランが核爆弾を保有していないことを知っている。彼等は10年間の査察で、イランの核計画でおかしな逸脱の証拠はないことを知っている。しかし彼等は、イランに対する制裁を示唆しているのは、イランが核爆弾を保有していないからであり、彼等はイスラエルに依存していおり、そのイスラエルは400発の核爆弾を保有しているからだ。


RT:イスラエル側からすれば、イスラエルのネタニヤフ首相は、規制を緩和する代わりに、規制をもっと強めるべきと少々早くからそれを言っていた。規制はイランに対しては、より厳しい取り決めを引き出すため、より厳しい制裁であるべきだ、と。それはあなたにとっては悪い失敗なのか?

SM:制裁の結果を見てみよ。イスラエルの姿勢は、更なる強制、更なる圧力、更なる制裁をイランに課す、というもので、それは、更なる圧力をイランに掛けることで、イランは核計画を断念するだろう、と見ているからだ。イスラエルの姿勢はこの6・7年はこういうものだった。
 結果を見てみよう:制裁以前の2006年にイランは3000基の遠心分離機を持っていたが、制裁後の現在、イランは1万9000基の分離機を持っている。また制裁前にはイランはウラン濃縮度で5%を達成していたが、制裁後にはイランは濃縮度20%以上を達成している。制裁前にイランは濃縮ウラン数百キロを保有していたが、制裁後の現在では8000キロの備蓄がある。これが制裁の結果である。実質的には、イスラエルは国際社会に圧力を掛けて、イランが核計画のレベル、能力、容量を向上させることに寄与していることになるのだ。

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イランの迎撃ミサイルのサヤドー2の発射実験



◆11月12日

 イランが新しい迎撃ミサイルを量産し始めたようだ。イランは一方で欧米側と核問題で会談を続けているが、同時に防衛力向上にむけた努力は不断の姿勢で継続している。

 ジュネーブで行われていたイランと安保理常任理事国+ドイツとの会談では交渉妥結かと思われたが、フランス代表の反対で頓挫した。フランスはサウジアラビアの意向と同調している節があるようで、そのサウジアラビアはパキスタンの核爆弾を購入する可能性があると言われている。

 これを見れば、イランとサウジがシーア派とスンニー派のそれぞれの代表国家であり、また中東の覇権を左右する地域大国であり、それゆえの対立という構図が現れていることがわかる。これはイスラム教国家同士が敵対関係を強めお互いがお互いを潰しあう形になるわけで、これこそが昨日の記事にある世界征服を企てる勢力の望む構図である。

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●イラン:新型ミサイルシステムの量産開始
http://www.spacedaily.com/reports/Iran_starts_producing_new_missile_system_999.html
【11月11日 SPACE DAILY】

 イランのホセイン・デーカン国防大臣は9日、サヤドー2(ハンター2)と命名された迎撃ミサイルシステムの製造ラインを始動した、とメディアが報じた。 

 「空からの攻撃に対する迎撃をするために、我々はサヤド-2ミサイルシステムの製造を予定に入れることにした」と、デーカンは国営テレビで落成式で語った。

 「この固体燃料ミサイルシステムは、異なる種類の巡航ミサイル、爆撃機、無人機、ヘリコプターなどを破壊することができる」と彼は語った。

 テレビ放送はこのシステムの運用の様子を示す映像を放映した。

 デーカンはこのシステムの射程については語らなかった。2011年に最初の試験が行われ、これは中高度の標的に対し使用される地対空サヤド-1の最適化バージョンである。

 9月に、この中東にあるアメリカ軍とイスラエルの標的に対し、理論上は打撃を与えることのできる2000kmの射程を持つこのミサイルを、軍は軍事パレードでお披露目した。

 1980年から88年まで続いたイラン・イラク戦争開始の記念日の演説の中でハッサン・ロウハニ大統領は、この兵器は純粋に防衛的なものであることを強調した。

 イランは長い事その核計画のため世界的強国と対立してきた。欧米とイスラエルはイランが繰り返し否定しているにも関わらず、イランが核爆弾を製造しようとしていると疑っている。

 イランの不倶戴天の敵であるアメリカとイスラエルは、イランの核施設に対する軍事行動の選択肢を除外していない。

 イランは2007年にロシアと、最新式の地対空兵器を購入する8億ドルの契約を締結した。この兵器は航空機や誘導ミサイルを破壊することができる。

 しかし2010年に当時のロシア大統領のメドベージェフは、アメリカとイスラエルのこの取引を停止するようにとの強い圧力を受けることでこの契約をキャンセルしたことで、イランの強烈な抗議を惹き起こした。

 新しいこのミサイルシステムの9日の製造ラインの落成式は、ジュネーブでの核問題を討議するイランと世界の強国との会談の三日目になされたことだった。

 老練な外交官らはこの会談で進展があったと報告しているが、確かなものはなにもない、とも語った。

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